アルファGTファーストラン


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アルファGT納車後初めての週末、早速ロングランを試みました。
行き先は名古屋。元々用事があり、高速を走るだけのドライブでしたが、GTのいろんな面が見えてきました。

往路は東名。もはや定番ルートのひとつだけど、今回はアルファロメオがお供ということで、いつもの道が違って見える。
復路は中央道。緩やかな東名とはまったく異なる山岳路で、急なコーナーの連続。
性格の異なる高速道路を走り、アルファGTにどんな印象を受けるのか。
スペックだけで判断すると、たかだか2リッターでしかも前輪駆動。高速クルージングはGTの名に違わず、本当に快適なのか。

まず強く感じたのは、乗り味はさすがGTを名乗るだけに重厚で、かつ想像以上にトルクフルに感じるエンジンによって、意外なほど余裕のある走りが楽しめるということでした。

高速巡航時、5速で3000rpm台をキープと、イマドキの燃費指向を考えたらいかにも走り優先なセッティング。しかしこれが非常にウマいことできていて、最大トルクを発生する3250rpm近辺が、ちょうど高速巡航時の回転数と重なってくるんですよね。
普通に流しているだけで一番オイシイ部分をキープすることができるので、決して十分とは言えないエンジンパワーでも、思ったよりパワフルに感じます。エスのように高回転に向かって弾けるエンジンではないですが、これはこれで非常に気持ちが良い(^ ^)
このエンジンにMTベースのセレスピードが加わって、非常にリニアな加速が楽しめる。どっからでも瞬時に駆動がかかるMTならではの感触によって、高速巡航であっても積極的ドライビングを楽しめますね。

足回りは結構固めでロールは少なく、ゴツゴツと路面の段差を拾います。
クーペっていう性格からすると、異例な固さと言ってもいいかも。それがアルファロメオなのかもしれませんが。
でも高速道路や一般道でそれが不快かと言われるとそんなことはないんですが、それは僕がエスに慣れてしまっているからかもしれません(笑
これがもしワインディングだったらどうなのかは興味あります。

そんなスポーツカーとしての顔に相応しく、ドライビング空間もしてもなかなかのもの。アルファのクーペにしては意外と基本シンプルな内装ですが、エスと比べると圧倒的にラグジュアリーな感じ。(エスは完全に戦闘機(笑)
ステアリングはチルトとテレスコピック付で調整の幅がありますが、思ったよりチルトが下がらず、一番下げた状態でもやや腕が上がるのは、少し疲れを感じるところですね。

そうそう、スポーツカーって言いましたが、ブレーキはちょっといただけません。効きが弱い。奥で効く感じですが、その奥の方の制動力と、そこに至るまでの感触が頼りないですね。
てゆーか、エスのブレーキに慣れちゃってるだけのかもしれませんけど(^ ^;(エスに慣れると、大概のクルマはブレーキが怖いことになってしまう(笑)

燃費はというと、普通に巡航してて、時折気持ち良く飛ばしたり追越しかけたり渋滞にハマったりと、特段燃費を意識しない運転でも10km/lは走る感じでした。これが意外と言えば意外。アルファのエンジンは、燃費に関しては結構厳しいような情報をよく目にしていたので、嬉しい誤算かも。
タンク容量は63リッターですが、帰りの中央道は山道にもかかわらず、メーター読み半分に到達しない程度の消費で済みました。給油してないのでわからないけど、370kmを30リッターそこそこで走った計算になります。
まぁ2リッターのエンジンって考えると特別いいわけじゃないけど、アルファのスポーツマインドが感じられるエンジンだと思えば上出来ではないでしょうか。

思い付くままのインプレだけど、まずはそんなところ。
2号車としての大切な役割のひとつである高速移動は、運転を楽しめるという条件を、そこそこの快適性と意外に良い燃費という要素を加えつつクリアしてくれたような気がしてます。

何はともあれタイヤ交換

走りのリフレッシュはまずタイヤから。
アルファGTを買ってすぐさま、まずはタイヤを新調しました。

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中古車の乗り出し時に、エンジンオイルやミッションオイルなんかの油系の交換は当然ですが、忘れてならないのが走りの要であるタイヤのリフレッシュ。履いてたピレリは摩耗が進み、ひび割れも豪快に発生している状態だったので、交換することに躊躇はありませんでした。
タイヤを換えるだけで、何段階も新車に近付いた状態になるような気がするから不思議です。

履いたタイヤはグッドイヤーのイーグルレブスペックRS-02というモデル。
最近めっきり少なくなった、中堅どころのスポーツタイヤ。ヨコハマのDNAシリーズみたいな位置付けかな。

最近エスのオイル交換を依頼しているイーグルショップURAWAにて目をつけていた特価品を購入、装着してもらいました。
アルファGTは前後215/45R17という大きなタイヤを履いていてタイヤ代もバカにならないので、たまたまこのサイズが非常におトクな値段で買えたのはラッキーでした。
ちなみにこのサイズ、S2000の前輪と同じサイズです(^_^)

装着してからまだマトモに走ってないので、どんな感じかまだわかりませんが、アルファGTというクルマの性格を考えたら、結構しっくりくるタイヤなんじゃないかなと想像してます。

納車後リフレッシュ

エスのバンパー塗装修理の話をしましたが、アルファGTの方にも、購入時からしっかりとキズが存在します。

助手席側の後輪前側のパネル、ちょうど1年前にエスでぶつけた所と同じ辺りですが、ガリッと引っ掻いたようなキズが数本に渡って入ってます。
なんとなくタッチアップしてあるだけの状態で、かなり適当な補修のまんまだけど、その分車体の値段も手頃だったのかもしれません。

中古車というのは、今回のGTみたいに何年も前のクルマだったら、こういうキズは少なからずあるもんだと思ってます。
日常的に走ってればいずれキズなんてついていくものだし、むしろその分お安く手に入るのであれば、逆にオトクだと考えます。(そりゃあんまり酷いのはイヤだけど)

それよりも、運転中いつも目に入る内装のヤレの方が、個人的には気になります。
今回のアルファGTの内装の状態は、決して美しいと言えるほどではなかったので、納車されてまず最初に、自分の手で内装磨きをせっせとやりました。
目に入りやすい部分、手に触れるものは特に念入りに。

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少しはリフレッシュできたかな。

2.0 JTS SELESPEED


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アルファGTには大きく分けて、3.2リッターV6と2リッター直4の2種類のモデルがあります。
今回手に入れた2号車は、2005年式2リッターのベースグレード。市場にはほぼ直4の2リッターしかなく、レアなV6の3.2リッターはあったとしても手が届かない価格帯(汗
アルファロメオ純血のV6は魅力的ですが、あまりにノーズヘビーなクルマになりそうだし、軽快さを重視して直4モデルという選択です。

直4はJTSという直噴エンジンで、ツインスパークの後継にあたります。
ツインスパークが評判良かったので、JTSはいまひとつ、っていう評価をよく目にしますが、自分は比較の対象がアルファ同士ではなく、エスに代表されるホンダのエンジンなので、その点はあんまり気にしてません。(本気でアルファのエンジンと心中するならV6にするかと・・)

直噴ってどうなの?オイル減るんじゃないの?ススだらけになるんじゃないの?(笑)って気がかりなことはあることはあるけど、まぁぼちぼち様子見ながら飼い馴してこうかなと。
まだ回したわけではないので本当の性能は不明ですが、とりあえず低回転ではデロデロゆうてます(^ ^;

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その直列4気筒JTSから前輪に駆動を伝えるのがセレスピード。アルファ独自のシーケンシャルミッションです。

2号車は僕だけが運転するクルマではなくMTにすることができないので、必然的にATを選ぶことになるわけですが、トルコンのヌメッとした感触が嫌いな自分としては、単純なATを選ぶことは避けたい。
それゆえVWのDSGに代表されるオートモード付デュアルクラッチミッションが魅力的で、実際にその搭載モデルも検討したんですが、結果的にはドイツ勢の洗練よりイタリアの官能が勝りました。

セレスピードも一応ベースはMTで、それにオートモードが付いているというシステム。ただ、MTを電子制御でクラッチ共々動かしているというだけで、DSGのような特別な仕掛けがあるわけでもありません。
乗ってみた感じは、ドライブ操作のうちシフトチェンジだけ自分じゃなく他人がやってるみたい。慣れないうちは相当ギクシャク感が気になります。他人が漕いでる舟に乗ってる感じって言えば、かなりリアルに伝わるかも(笑

ただやはりMTなので、ダイレクト感はありますね。
MTなので当然自分でシフトチェンジも可能。オートモード(CITYモード)中でもシフトチェンジを受け入れてくれるし、マニュアルモードでも勝手にシフトアップしていったりとか余計な制御が入ることがない。
カチカチとスイッチ的なシフト操作なので機械的な直結感はまったくないですが、ATよりはスポーティな雰囲気が旺盛です。
にしてもDSGと比べたら洗練のカケラもないですが(爆)、血が通っている動物的な躍動感は、ある意味アルファにぴったりかも(笑

幸いGTは、セレがかなり熟成された後に出たモデルなので、かなり問題は解決されているはず。そう思いたい(笑)(イタリア製の電子制御なので、エラーは日常茶飯事!?)
まぁ趣味的なクルマにふさわしい、凝ったシステムってことで、いいってことにしようじゃないか(^_^;;
ちなみに、アルファGTの2リッターモデル(2.0 JTS)にはセレスピードの設定しかないので、MTに乗りたければ3.2 V6を選ぶしかありません。(V6には逆に右ハンドルとセレの設定が無く、左ハンドルのMTしか選べない)

この設定、自分の感覚では逆のような気が。。
エンジン回して乗る小排気量は、MTでキビキビ乗る方が小気味いい。
逆に、まさにGT的な乗り方が似合うV6は、イージーなドライブも許容するセレが似合ってるんじゃないかと。

本国では2.0 JTSのMTモデルは存在していたらしい(1.9リッターのディーゼルも存在したのが欧州らしい)ので、日本でのマーケティングの問題だろうな。
2リッターMTの設定で新車価格を抑えていたら、もっと売れたんじゃないだろうか。。

もっとも、2号車としてGTを検討するなら、そもそもMTを選ぶことができないので、2.0 JTSがセレで結果的に良かったんですけどね。

Let's go! go! 遊びにいこうRossoなGTで

二台目2号車は、アルファロメオ。
なんとイタ車です。

実は、とゆーか改めて言うまでもないことかもですが、僕は今までホンダのクルマしか所有したことがありません。
そんな僕がホンダ以外を買うとは、海外どころか初めて県外に旅行に行くようなものです。
ただ周囲には輸入車オーナーが実は多く、あまり抵抗はありませんでした。むしろ、そろそろ行っとくべきなんでは?って気分でした。

アルファと言えば、走りのクルマです。先頃100周年を迎えた伝統のブランドであり、今でこそ前輪駆動主体の量産メーカーですが、走りのスピリットをビンビン感じるクルマを作っているイメージは変わりません。(ブレラ顔からちょっとラグジュアリー路線にシフトしてる気もするけど)
歴史こそ違うけれど、どこかホンダに似たイメージがあるのは僕だけでしょうか。エンジンが主張する官能的な小型スポーツカーを作れる、希有なメーカー同士って感じがします。(今のホンダはそれを捨ててしまいましたが・・)
そういう印象からも、エスとコンビを組む上で、絶妙なバランスが得られるんじゃないかと思った次第。

さて、そのアルファロメオ。一時期セダンの156がブレイクして、ハッチバックの147と共に国内でも珍しくない存在ではありますが、今回2号車としてやってきたのは、それらメジャーな車種ではありません。
敢えてこういうクルマを選ぶのが粋。アルファにこんなモデルがあるのを知っていますか?

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アルファGT!

グランドツーリングの頭文字を車名に持つクルマ。なんてR styleにぴったりなんでしょう(笑

アルファGTは156顔風のクーペで、ブレラ顔にシフトしたラインナップの中に混じって、つい最近まで新車で売られていたモデル。
日本での販売期間が約6年ほどという息の長いモデルの割に、販売台数は8C除いたら圧倒的に少ないという不人気モデルでもありました。日本じゃクーペは売れんですからね。

悪く言うと147と156からの流用の塊みたいなクルマですが、そんなの全く問題にならないほどこのクルマを魅力的にしているのがエクステリアデザイン。
流麗なクーペボディはベルトーネの力作で、そのボディラインには問答無用で魅せられてしまいます。
特にリアセクション(つまりお尻)の部分ったらもう・・・斜め後ろから眺めるボディラインに悩殺されまくり。

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ヨダレ出そうなくらいセクシー過ぎ。個人的主観かもしれませんが。

そしてただ格好いいだけではなく、このカタチで4人がちゃんと座れて、荷室も実用性十分な容量が確保されているという不思議。外から見ると全然それが感じられないんですが、実際の使い勝手は通常のハッチバック並みってのが、日常使いという2号車の役割を果たす上で、非常にポイントが高かった。
ディメンジョンはエスより大きく、取り回しもあまり良いとは言えないけれど、機能とデザインがハイレベルに両立してるとこが、ぐっさりと刺さりました。

選択理由はそこに尽きると思います。

(つづきます)

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