2001/11/03 筑波サーキット コース1000


初めてのサーキットは筑波のコース1000。有名な本コースの脇にある、その名の通り全長約1000mのミニサーキットです。1年か2年くらい前にできたばっかりのきれいなコースでした。
今回の目的は、まずとにかくサーキットに慣れること。慌てず冷静に走れるようになることが今日の目標。事前にブレーキフルードとパッドは交換しておきました。

早朝いきなり高速の渋滞にハマって、集合時刻ギリギリの到着。アセアセと準備を始める。

満載の荷物を下ろし、スペアタイヤとかフロアマットとか、走るのにいらないものはとにかく下ろす。
次にテーピング。
前後左右のライト、ウィンカー類、エンジンルーム内の液体タンクの蓋をビニルテープでとめていきます。
まわりの人たちはとっくに準備し終わっているふうなので、余計焦ってしまう。ううむ。イキナリ余裕がないぞ。

ゼッケンを左右のドア部に貼り、タイム計測用の無線もルーフにしっかりと貼り付ける。
車検のお兄さんがやってきて、ちらちらと見ただけで「イイですよ」と言って去っていった。適当だなあ。


準備完了。ナンバープレートももちろん外す。ゼッケン170番出撃オーケーっす。ようやく朝飯が食える・・・

テーピングの図。・・ってわかんないか。
ブレーキ、クラッチ、パワステ、LLCの各フルードタンク、バッテリーのプラス端子にテーピングします。私の場合、ついでにウオッシャータンクまでやってしまいました。必要ないんだけど。

開会式みたいのがあって、ドライバーズミーティングをやります。
各種フラッグの意味とか、コースアウトした際の対処とか、サーキットを走る上での基本的なルールが説明されます。フラッグは、黄色が「危険あり」とか赤が「中断」とか、F1なんかと一緒。これは全世界共通なんだね。

走行待ちの図。
今回は無限の走行会だったので、参加はホンダ車オンリー。
シビック、インテグラが多いけど、S2000やビートもいます。手前に写っているように、アコードワゴンなんてのもいました。ステップワゴンで走る人とか出てこないだろうか。

講習会とかに出席したり何だりして、いよいよ走行開始。
走行経験とタイム実績から4つにクラス分け。もっとも経験豊富なクラスから走行開始。
私は初めてなので、そういう人たちのクラス。走るのは一番最後です。

今回のコース、筑波1000。
ほとんどのコーナーが複合のRで構成されているので、見た目よりずっとテクニカル。
ノーマルEK9では、ストレートで3速に入る以外は2速。裏ストレートのヘアピン前でレブリミッターにあたってしまう。かと言ってシフトアップすると却ってタイムロスしそう。難しい。

完全フラットなこのコース、土手から全体が見渡せるほど小さく箱庭的。ラジコンコースみたい。それでも一周1000mあるんだよ。



いよいよ私のクラスがスタート。ピットロードから先導車に連れられてコースイン。

初めてサーキット上に出た感触。それは「広っ!」。ミニサーキットにも関わらず、ドライバーの視点からはコース幅がとても広く感じられた。
コース図を思い出しながら各コーナーをトレース。一周は感覚的にはあっという間である。

一度ピットに戻り、ペースカーが抜けて再スタート。いよいよ全開モード。とは言っても1周目からいきなり攻めまくっては危険。攻めるのは2、3周目から。

1ヒート目は20分の走行でしたが、はっきり言ってめちゃくちゃでした。初めてという緊張から、何が何だかっていうような感じで、特にステアリングさばきが全然うまくいきません。体も前後左右に激しく振られていたかも。無我夢中というかいやはや・・。



走行時間が終わり、ピットに戻るとまず、ボンネットを開けてクーリング。高回転域を常用するサーキットでは、クルマに想像以上の負担がかかります。オイルの吹き出しとか、異常がないかチェック。

タイヤに目をやると、トレッドが溶けて消しゴムのカスのようになって付着してます。サーキット通いすると、タイヤがすぐなくなるのもわかる気がする。

空気圧のチェックをしながら、次のヒートに向けて心の準備。精神安定剤であるコーヒーをすすりながら、どうすればもうちょっと余裕のある走りができるか考える。

ステアリングのおくり方は、ビデオなんか見て覚えたやつを思い出す。基本的に持ち替えはなし。持ち替えしなければならないのは、ステアリング切りすぎということ。適当な荷重移動できていない証拠。今度はその辺意識してやってみよう。




2ヒート目、ここからは15分間の走行。

ステアリング操作を意識しながら各コーナーをまわる。それができたことで、気持ち的にずいぶん余裕が生まれた。もう少し攻めてみようかなー。

と思ってストレートで3速に入れるとき、思いっ切り「ガリッ」とやってしまった。
しかも次の周またしても「ガリッ」と・・・。恥ずかしい。。。
素早いシフトをやろうと思って失敗した模様。ミッションに異常はないようだが、シフト操作が雑である証拠だ。
みなさんタイムアップしている中、私は1ヒート目とさほど変わらず。シフトミスで爆死。




というわけで、3ヒート目の課題は「確実なシフト操作」。
レーシングドライバーじゃないんだから、目にも止まらぬスーパーシフトなんてできるわけがない。確実に「入れる」ことを意識してシフトをマスターして、そこから速くしていけばそれでいいんじゃないか。ヒール&トゥーも一緒のことだよね。

ここで緊急事態。3ヒート目を待っていると、雨がぽつりぽつり。程なくザーっと降ってきた。朝から怪しかったからなぁ。いつかは降ると思ってたけど。



3ヒート目が始まる頃にはすっかり路面はウェット。「雨は天が与えた最高の練習場」というA.セナの言葉がよぎる。そうは言ってもなあ。ちょっと不安。

シフト操作を確実に行い、荷重を意識しながらステアリングを切る。最初から比べるとずいぶん進歩している。っていうか慣れてきただけか。

ウェット路面なので極端にグリップが低い。ブレーキングではすぐにABSが作動してしまう。突っ込みすぎてクリップにつけなかったり、リアがブレイクしてハーフスピン状態になったりと、雨の難しさを体感。グランツーリスモじゃ雨は練習できないからなぁ。




最終4ヒート目のころには、もうすっかりコースに慣れることができたけど、相変わらず雨。ウインドウが曇るので、曇り止めをぬりぬりしておいた。

・・ってやっぱり曇るじゃねーか。やっぱ事前にちゃんとぬっとかなくちゃな。しょうがないので、若干窓を開けて走行。

4ヒート目にもなると、まわりのみなさんも慣れてきて、アグレッシブになってくる。スピンするクルマもちらほら。まあ、ケツが出るくらいに攻めないと、FF(前輪駆動のことね)は速く走らせられないので、スピンすることは悪いことではないと思います。私も何回かケツが出たので、その辺の感覚を覚えておきたいところ。

それにしても、ウェットになってからまわりが遅くなったような。なぜかどんどん追い抜いていける。みなさんドライの時に比べるとタイムが落ちているのに、私だけ1ヒート目からほとんど変わらない。
この辺はやはり北海道に住んでいたというメリットか。滑っても体がどうすればいいか覚えてるし、何とかなるという安心感があるので、割と積極的に走ることができたせいでありましょう。




というわけで、あっという間に終わってしまったという感じでした。終わってみればドライとウェットの両方を体験できたので、ある意味ラッキーだったかも。当初の目的だった、「サーキットに慣れる」ことに関しては、一応クリアできたかな。

こういうスポンサーがついた走行会には、最後にジャンケン大会があったりします。勝ち抜きで景品がもらえるんですが、全部で50人近くいるので獲得は容易ではありません。
・・・が、なんと2つもgetしてしまいました。。。オレってこんなにジャンケン強かったっけ?景品は無限のオイル添加剤と非売品らしいボールペンでしたが、2つも奪ってしまったので、周囲の視線が痛かったです。

雨に濡れながら後片付けをして撤収。あたりはすっかり真っ暗。
公道では得られないいろんな体験ができたので、満足感いっぱい。すっかりハマってしまったなぁ。また近いうちサーキットに足を運ぼうと心に決めて帰路についたのでした。


走るのに夢中になった、また雨が降ってきたため、途中から写真を撮るのを忘れてしまいました。
文字ばっかりになってしまったことをお詫びします。今度はちゃんと撮ってくるぜ。





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