タイプRは元々サーキットを走ることを前提につくられている(これってよく考えるとエライことですね〜)ので、実際サーキットで走るからと言って何かを換えなきゃなんないというところはほとんどないと思います。そのままツルシで走っても十分楽しいわけですが、クルマに普段の何倍もの負担をかけるということでは他のクルマと変わりはありません。極力クルマに無理な負担をかけないためにも、冷却系だけ強化してサーキット走行に望みました。

よく知られているように、ホンダの車は水温が上昇しやすく、真夏の渋滞時には100℃を超えることも珍しくないようです。水温が上がりすぎるとCPUがエンジンパワーを制御してしまうので、クルマのポテンシャルを使い切ってコントロールできなくなってしまうし、何よりエンジン全体が傷んでしまいます。
根本的な解決はもちろんラジエター交換ですが、そんなお金あるはずもないので、サーモスタットを交換して対策することにしました。これによってノーマル時より低い水温からエンジンを冷却できるため、水温上昇による弊害を幾分やわらげることができます。また、サーモの効果を最大限引き出すために、サーモスイッチとラジエターキャップも交換しました。前者はラジエターファンをノーマルより20℃近く低い水温でまわしてくれるシロモノです。後者はラジエター内の圧力をノーマルより上昇させる効果があるモノで、これによって冷却水の放熱効果をより高めることができます。

装着は自分でやりました。冷却水をいったん抜いてサーモが入っている部分を開けるのですが、エラく遠いところにある上、工具がしょぼかったせいもあり、異常に時間がかかってしまいました。作業自体は非常に単純なんだけど。

さて、実際の効果は・・・、水温計をつけてないのでわかりません(泣)。ただ街乗りでもファンがぶんぶんまわるので、冷やしてるなってことはわかります。水温が下がったことによるパワーの変化は全然わかりません。。。そこまで敏感じゃないもんで。。でもやっぱり安心感がちがいますね。実際にローテンプサーモは効果があると言われているので、サーキットでも安心してアクセルを開けることができます。ラジエターを大きくしているわけではないので、冬でもオーバークールの心配もないし。
パーツ代15000円分の価値はあると思います。

(2004/11追記)
テクトムの追加メーターCMX-100を付けた後は、水温が安定して85℃近辺をキープしているのがわかるようになりました。夏場渋滞にはまっても、90℃を超えることはありません。サーキットは冬場にしか行きませんが、少々暖かい時でも94℃程度(ヒーター併用)です。
本来ラジエター交換しなければ根本的な水温対策にならないと言われるEK9ですが、夏場にサーキットに行かないのであれば、このくらいのにわか対策でも大丈夫ってことでしょうか。
逆に冬場の普段乗りでは少々オーバークール気味という不安が残ります。
そんな状況なので、ラジエターキャップは純正新品に交換してしまいました。よっぽどの危機的な水温で走行し続けない限り、ハイプレッシャータイプのラジエターキャップは不要と思います。

SPOON RADIATOR CAP
(現在は純正品に戻しています)

 
SPOON THERMO STAT
SPOON THERMO SWITCH
 
 
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