伊勢志摩半島先端への旅                  2002/01/05



2002年正月。今回は地元鈴鹿に帰省ついでに伊勢志摩の方へドライブしてきました。
今回は日程などの関係もあって日帰りだったので、志摩半島の先っぽを目指して風光明媚なリアス式海岸を眺めながらドライブすることに決定!
そういうわけで、時間にかなり余裕があった旅でした。

実家のある鈴鹿市から伊勢志摩の方に行くには、国道23号線をひたすら南下すればOK。ていうかそれ以外に方法がありません。伊勢自動車道使うっていう手もありますが、伊勢神宮の初詣客の渋滞にハマりそうだし、何たって割が合わないので使いません。23号は津市街以外は全線バイパスみたいなもんだし、こっちの方が名古屋方面から志摩半島に向かうにはベストなルートです。

伊勢市で23号から国道167号にスイッチ。鳥羽方面を目指します。途中観光客でごった返す夫婦岩を通過し、鳥羽市街へ入っていきます。



鳥羽駅前

鳥羽は海と山に囲まれた狭い土地に開けた海の街。
真珠の養殖で有名ですね。ミキモト真珠島や真珠博物館なんかがあります。あと忘れてはいけないのが鳥羽水族館。ラッコやジュゴンで全国でも有名な水族館です。水族館好きの私としては立ち寄ってもよかったのですが、一回来たことあるし、何といっても入場料2400円の前に玉砕です。

すべて国道沿いにあるので、迷うことはないです。


県道750号にスイッチし、パールロードを目指します。
海岸線を縫う狭くてタイトコーナーの多い道ですが、入りくんだ海岸を眺めながらのドライブを楽しめます。ただし交通量はそれなりなので、よそ見には注意。



パールロードへ進入。ここからは高度を上げ、小高い山の尾根からリアス式海岸を見下ろす絶景のドライブルート。うれしいことに、青空が広がってきました。
シーズンオフなのか交通量も少なく、前走車もいません。全体的にハイスピードなステージなのですが、ゆっくり走らないとせっかくの景色がもったいないような気がします。4速ホールド、登り坂で3速に入れてちょうど気持ちいい感じです。

パールロードには駐車帯兼展望台がたくさんあります。
これはそのひとつで撮った海の風景。リアス式海岸をこの角度から眺めるにはパールロードを通るしかありません。
ちなみに、パールロードに入ってすぐに海の博物館があります。この地方の漁業や生活に関する展示施設で、なかなか見応えがあります。「屋根の建築家」と呼ばれる内藤廣氏の代表作なので、それだけでも見る価値アリです。同じく内藤さんによる志摩ミュージアムも隣接しています。2年ほど前に一度訪れたので今回は行きませんでしたが、南国志摩の海を象徴する建築が潮風を受けて力強く建っている姿は必見です。

パールロード唯一の休憩施設鳥羽展望台にてランチ。めひびうどんです。「めひび」とは?
昆布だかワカメだかの胞子かなんかだったと思います。。。まあそれはともかく、海の香りがぷんぷんしてうまかったです。うどんは極太の伊勢うどんが使われていました。
鳥羽展望台の休憩施設は、この日(1月5日)をもって閉鎖だそうです。よってもうめひびうどんは食べられません。最終日ということで、特産品を値引きしてもらいました。ラッキー。


さらに進むと、的矢湾大橋です。
陸地奥深くまで入りくんだ的矢湾をまたぐこの橋は、カキの養殖に影響を与えないよう橋桁を設けずに建設されたそうです。
思いっ切り逆光だったのでわからないと思いますが、アーチ部分が赤くてコントラストが素敵な橋です、本当は。


的矢湾大橋を渡るとすぐに志摩スペイン村の脇を通り、終点になります。
全長23.7km、全線走ると1350円と多少値は張りますが、眺望の良さ、交通量の少なさを考えると決して損はないと思います。オススメ。

さて、一般道に降り、さらに志摩半島先端に向かいます。国道260号線を大王町に向かってさらに南下。一路大王崎へ。


大王町の港でクルマを停め、港町をてくてく歩くとやがて大王崎灯台が見えてきます。
断崖絶壁に立つ白亜の灯台です。まるで絵のような風景。
と思ったら本当に「絵描きの灯台」と呼ばれるほど絵描きが訪れる場所なんだそうな。
灯台に向かって絵を描いている像が。
町の商店に並んで、画材屋があったりします。

大王の港は典型的な志摩の漁村。
思いのほか海水がきれいなところでした。港の中の海水も透き通っていて、魚が群れをなしているのが見えます。
ここはもう伊勢湾の外やからね。


大王崎は一応志摩半島の先端。なので今回の志摩半島の先っぽを目指すという目的は達せられた模様。
ですが、実はまだ先志摩と呼ばれる地域が残っています。この先志摩は、大王崎の南側に入りくんだ英虞湾(あごわんと読む)を囲むように伸びた小さな半島。「志摩」という地名が付く以上、この先志摩を端まで走ってこそ先端を制覇したと言えるだろうと思い、先志摩の先端を目指しました。

大王崎から国道260号をさらに南下。やがて志摩町の市街に入ると、道は漁村の狭い生活道路に。対向車に気を使うが、時折見える太平洋の海原が美しい。


国道260号は半島の先端で港に突き当たり、行き止まりになります。
まあこれで志摩半島の先端まで行き着いたということにして目的達成。さあ戻ろう。


ここからは来た道を戻ります。国道260号を鵜方に向かい、167号にスイッチ。ここからさらに鳥羽に向かってクルマを走らせます。
鵜方の駅前を通り過ぎ、近鉄志摩線と併走していると、ひとつの小さな看板が。

「横山展望台」
この展望台、知る人ぞ知る絶景の展望台として有名。案内板がなければ危うく通り過ぎるところでした。慌てて引き返して細い地元道に入っていきます。くねくねと丘を登っていくこと10分くらい。頂上付近はすれ違いができないので注意しながら徐行します。小さな駐車スペースにクルマを停め、展望台に立つと・・・

英虞湾を一望する絶景が!
これぞ伊勢志摩の海という地形の大パノラマ。まわりに遮る物がないため、かなり広角にわたって志摩の海を見渡すことができます。
かなり日が傾いていたこともあり、写真の色合いがイマイチなのが残念。だけどリアス式海岸を一望するならこの展望台をおいて他にないことは確実です。訪れていた人はみんなその景色にびっくりしてました。

この展望台、地図にはちっちゃく載っているだけなので、どこから行っていいのか非常にわかりにくいです。前にも書いたように国道167号からアプローチすることになるのですが、信号のない交差点に小さな看板が立っているだけなので、かなりの確立で見落とします。志摩半島の景色を堪能したければ外せないところなので、志摩に行ったときはぜひがんばって探してみてください。



横山展望台で最高の景色を堪能し、おなかいっぱいになった後は帰るのみ。県道32号線で伊勢神宮内宮方面へショートカット。交通量は多いですが、ここはちょっとしたワインディング。今回はこういう道が少なかったので、エンジン回転を少し高めにキープしながら大小のコーナーを駆け抜けます。伊勢神宮周辺で渋滞してるかなという心配をよそに、終始流れはスムーズでした。

というふうに、今回は日帰りにしては結構濃い内容のドライブだったような気がします。
とは言え、志摩半島は紀伊半島の入り口に過ぎません。いつかは紀伊半島をじっくりまわってみたいもの。その日を夢見てまた計画の立て直しですね。

ちなみに今回出発時と到着時にそれぞれ満タンにしたんですが、この計測法で燃費14.1km/lをマーク!
カタログ値を0.5km/lも上回ってしまいました。ほとんどアクセルを踏み込むようなステージが存在しなかったこともありますが、何も意識しないで走ってこの数値はちょっとオドロキです。
都内も渋滞がなかったら、このくらいは走るんじゃないでしょうか。




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