気仙沼 〜三陸 Short Touring vol.2〜 ・・・・・
|
7月最後の日曜日。眠たげな曇り空の仙台の街を抜け、霧のかかった利府街道を東へ走る。松島で国道45号に合流。さらに東を目指す。 天気予報は曇りのち雨。お世辞にもツーリングに最適とは言えない天候だが、久しぶりにできた丸1日の休暇。勿体なくて家でゴロゴロなんてしてらんない(のはいつものこと)。 そんなわけで、今回はここへ行こう!と前もって決めて走り出したわけではない、自分にとってはちょっと珍しいケースのツーリング。前の日にたまたま雑誌で気仙沼付近の写真を見たので、気仙沼にでも行ってみるかと何となく走り出しただけ。 石巻から女川に抜けて、国道398号を志津川まで抜ける南三陸ワインディングルートは、昨年の牡鹿半島ツーリングで走破済み。なので、今回は石巻から国道45号を志津川まで内陸を走って、そこから海沿いを気仙沼に向かって走ることにした。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
道の駅「上品の郷」 45号、石巻を過ぎてすぐに、できて間もない道の駅があった。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国道45号は河北から北上川沿いの道になる。 河口からそれほど離れていないはずだけど、風情ある山中を流れる大河といったカンジで雰囲気は悪くない。 そんな区間も長くは続かず、 津山から峠道へ。とは言っても緩やかな登りで、いつの間にやら海へ出て行くといった具合。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
道の駅「大谷海岸」 気仙沼に入る直前の道の駅。海水浴場で有名な海岸らしく、朝から賑やか。マンボウが特産とか。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
やがて気仙沼へ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宮城県の北の半島的なイメージの気仙沼だけど、ここまで結構短かく感じた。 気仙沼は、三陸を代表する漁港を抱える町だ。遠洋漁業基地としては日本有数の規模を誇り、水揚げされる海の幸には事欠かない魅力的な街である。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
気仙沼港 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まずはやっぱり港だね。 入り組んだ湾口に所狭しと漁船が並んでいる。その船たちのカッコイイこと! 荒波を突き進んでどこまでも獲物を追いかけていく、っていう雰囲気が姿形に満ち溢れている。 こういう船がそれはもう数え切れないくらいに停泊している。気仙沼はまさに海の町だ。街中の微妙に昔風な空気感も、気分を盛り上げるね。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
お魚いちば 港の真ん前にある海産物の即売所。観光客向けの物産館といった趣だが、多種多様な加工品の数には驚かされる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
気仙沼市魚市場 さすがに魚市場も大きい! |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
魚の市 その魚市場の脇にある、こちらも即売所。こっちはどっちかっていうと魚屋さんが多くて、魚そのものを売っている店が多い。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
てなわけで、気仙沼港まで来ておきながら、ほとんど何も買わずにその場の味を楽しんでしまった。いいんです、食が目的ではないので。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昼前になってようやく気仙沼を出発。沖合に突き出すように伸びる唐桑半島を目指すことにした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
県道26号 気仙沼から唐桑半島の先端まで行く県道26号線に入ると、程なくしてハードな峠道になる。 峠を越えると緩やかな下り坂になる。直線区間で波打つように路面に起伏が設けられている所があって、ラリーカーみたいにジャンプしそうで面白かった。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巨釜 唐桑半島きっての景勝地、巨釜と半造。巨釜には、折立っていう高さ16mもの一本岩がそそり立っている。何でも大理石の岩なんだそうだ。 日本全国には意外と「ろうそく岩」ってのが多く存在する気がする。海沿い走ってると結構目にするもんな。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巨釜で少し歩いたので、半造はパス。 もったいないです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
県道26号を岬に向かってどんどん走っていく。緩やかな丘を、アップダウンを繰り返しながら。 やがて、赤い鳥居が行く手に現れる。 この辺の曖昧さが、唐桑半島をマイナーな存在にしているのかもしれない(半島にとって岬の魅力度というのは大きいと思うのです)。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
御崎観光埠頭 岬にも神社にも行かずに、手前でたまたま目についた観光埠頭なる場所に来てみた。 釣りをする人、語らう人、凧を揚げてる人(!?)、それぞれが思い思いに海原の景色を前に楽しんでいる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
透き通った海水(南国には及びませんが)には、海藻が揺れ、魚が泳いでいるのが見て取れる。
穏やかで静かな景色をひとしきり楽しむ。夏の休日を思わせる空気感が最高に心地良い。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
県道26号を戻っていく。 前を行くは、埠頭で独り凧を揚げてたオジさんのオデッセイ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国道45号に戻ると、すぐに岩手県入り。 高田松原の道の駅で昼食休憩。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
県道38号 陸前高田からは、県道38号で広田崎へと向かうことにする。 広々とした路面に吸い込まれるように走る。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
でも一旦半島を周遊する区間に出ると、←こんなカンジの道になる。 風景にはあまり変化無く、だらだら走ってるとどこの辺りにいるのかわからなくなってくる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
↑全部38号・・わからんよこんなんじゃ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
とにかく道なりにぐりぐりと走り回り、岬である広田崎も気付かぬまま、半島の外形をなぞる形で周遊してしまった。 これだけではいかにも勿体ない。どこかに風景楽しめる場所はないかな・・ |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
黒崎仙峡 と思ってやって来たのが黒崎仙峡。 後ろに見える建物は黒崎仙峡温泉の入浴施設 → |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
林の中の散策道をずいずい歩いていくと、確かにありましたV字の割れ目。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
展望台の足下にはド迫力の岩場が広がる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この日は海面だけに霧がかかっているという変な天候で、海への視界はほとんどきかない状態。 クルマに戻ったら、そのまま温泉休憩することにした。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
碁石海岸 ちょいと北上して末崎半島へ。その先端にある碁石海岸は、名前の通り、碁石のような黒くて丸い石が敷き詰められた海岸。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
碁石岬 駐車場からちょちょいと歩くと灯台があって、それ自体は何てことないけど、その下にある展望台からの眺めが圧巻。岬の大岩に打ち付ける波を、遥か上の断崖から眺める構図が素晴らしい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ウミネコが乱れ飛ぶ岬を周遊。特に雷岩(上の写真)はド迫力で、断崖絶壁から見下ろす光景は一見の価値有り。 心に残る絶景スポットに大満足だった。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
碁石岬で満足したところで、そろそろいい時間になりつつあったので引き返すことに。
三陸はまだ未踏の海岸線で、気仙沼は来るべき三陸ツーリングのためにとっておいたんだけど、最近行く方向がワンパターン化していたので思わず行ってしまった。 三陸は、いずれは制覇したいと考えているツーリングルート。 おしまい |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
R
style since 2002. Copyright 1059. All Rights Reserved. |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||