春の南房総を走ろう


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3月に東京から比較的暖かい所へ行こうとするなら、伊豆か房総くらいなもの。
昨年は西伊豆にショートツーリングへ行った際のレポートを掲載したので、今年は房総へツーリングすることにした。

房総は隣県である千葉県だし距離も知れたものだが、自宅は練馬なので都心を横断する必要がある。これがなかなかバカにはできない程時間を食うのだ。休日だと環七経由で浦安まで1時間半、千葉抜けるのに3時間ってとこだろうか。3時間あれば、西なら静岡以西、北なら那須越えて磐梯の辺りまで行けてしまう(当然高速で)。房総って東京西部からは、近そうで案外遠いのだ。

そんなこともあり、房総半島に行ったのは今までたった1度しかない。EK9買って間もない頃の真夏。あの時も千葉を抜けるまでに長時間費やし、ようやく房総半島の先に辿り着いた記憶があるが。。

 

当日は小春日和。ていうか暑い(汗)。春だ!そしたら次は夏だ!!と否が負うにも気分は高まる。
が、 窓明けると多量の花粉が鼻孔を刺激しまくる(泣)。窓全開のゴキゲンドライブは今暫くお預けなのだった。

気分が高まってる割には、出発は8時と激遅。
連休初日で環八は当然の如く大渋滞。恐ろしくノロノロで、谷原から玉川まで2時間もかかってしまう。久しぶりにモロ渋滞を喰らった。

玉川から国道246号に出て、すぐに多摩川沿いの県道を行く。
信号の少ない快走路。完全な抜け道で交通量はハンパじゃなく多いけど、川崎方面への最速路と見た。

川崎市街を望む川沿いの快走路 →

 
     

川崎市街で彷徨い、川崎の駅の真ん前を通過して、第一京浜を横切る。
国道409号で工業地帯の中を行く。

← 上には比較的新しい高速川崎線

そう言えば川崎の辺りをクルマで走るのは初めてだな。横浜方面ってあんまり来たことないね。

   
         

東京湾アクアライン

んでいきなりトンネルです。そう、アクアラインです!
初アクアライン。通行量は3000円。高い!高いけど、日本か誇る土木技術を結集した海底トンネル&海上橋を走れるなら!・・と最近思えるようになってきたので、遂に走ってみた次第。
片側2車線。川崎側のトンネル部は大体10kmくらいだろうか。関越トンネル並みの長さだが、うひょーって興奮してたらあっという間だった。

   
                       
     

ちょうど風の塔(排気口)の真下でドンピシャ!総走行距離111111km達成!!この間10万kmだったと思ったらもう・・・ご老体ですが、まだまだ現役。実質最後のゾロ目になるのか・・・な?

←針で隠れてる!が、間違いなくゾロ目

     
                           
 

海ほたるPA

トンネルを抜けると、そこは海の上だった。。
東京湾にぽっかり浮かぶ人工島、海ほたるの体内に潜入。さすがに休日ということで混雑気味。海外の団体客も来ている。すっかりメジャーな観光スポットだ。

   
                     
  次々と海ほたる内へと吸収されるクルマたち。フェリー乗船時の光景を見ているみたいだ。
そう、海ほたるはその形といい雰囲気といい、大型カーフェリーにそっくり。まるで船旅しているかのよう。
 
                     
                 
  海ほたる先端より、川崎方面を望む。遥か遠くに京浜コンビナート。中央に見える白いのが、海上に立つ風の塔。ってことは、この方向に海底トンネルが走ってるわけだ。
今走ってきたとは言え、やはりにわかには信じられん。
   
                 
         
                         
   

トンネルを採掘した際のシールドカッター。
バカでかいモーターのような回転機シールドマシンの先端に取り付けられて、海底をゴリゴリ掘り進んだ張本人。現在はこういうのがあるから、青函トンネルのようなとてつもない時間と労苦を必要とせず地底トンネルが掘れる。すごいねぇ。
そのかわり総工費もすごい。ナント1兆円超!(たった十数kmの道路だよ!?)そりゃ借金マミレになるわな。たしかにアクアラインあれば便利だけど、そこまでカネ注ぎ込んで元とれるだけの効果があるのだろうか。これが10分の1程度だったらまだ納得できるけど。。。

 
 
 

「技術」という観点からは、さすが!というカンジで凄い建造物だと思う(東京湾のど真ん中で橋から直接海底トンネルに入ってくとこなんかゾクゾクしちゃうくらいカッコいい)
建物はサビだらけで大丈夫なんかいなと思っちゃうが。。(建築屋さんだからかな?)

将来、過去の遺物として廃墟になってしまわないことを切に願う(それはそれでまたカッコいいかもしれない)

                                 
                     
   

海ほたるから対岸の木更津までは海上橋。
上下にうねりのある橋をぐいーんと通過。

アクアライン連絡道で袖ヶ浦を通過、木更津北ICで国道409号に下りる。

 
                                 

国道409号を茂原方面、つまり東方向へ走る。
さっきまで川崎を走ってたという事実からすると、この風景のギャップは大きい。特に特徴のない地形の中、淡々と走り続ける。

上総牛久まで来たところで、県道81号にスイッチ。房総半島で数少ない(唯一!?)渓谷である養老渓谷はまだ未踏。わずかな山系ワインディングと温泉を求めて南下していく。

とか言いながら、養老渓谷の入口である養老温泉街は通過。こんな田舎なのに、駐車場が軒並み有料。やはり房総は首都圏なのだと実感。

 
                                 
 

国道465号を横切って、県道178号に入る。

すると程なくして「粟又の滝」なる景勝地を発見。ここも養老川の渓谷の一部。先程の温泉街とは異なり、静かで落ち着いた秘境の雰囲気が気に入り、駐車スペースを探す。

すぐ上流に町営の駐車場があった。シーズンオフなのか、料金はとっていないらしい。
→ は、駐車場からの眺め。房総でも一番山深い所のひとつだと思うが、それでもこの程度。千葉県には山らしい山っぽいとこはほとんどないというのは本当だった。

   

これが粟又の滝でっせ。
平べったい岩盤を滑り落ちるように流れる養老川の水流。ちょうど昨年のこの時期に訪れた袋田の滝を思い出した。

水量がイマイチで迫力はない。梅雨時期とかに来れば、もう少し壮観だろう。

 
粟又の滝の高台にある一軒宿「滝見苑」で入浴休憩。
しかしこれは失敗だった。詳しくは温泉クラブ東北支部で。

道路沿いの小屋で買われていた烏骨鶏(うこっけい)。タマゴを食べると不老不死が手に入る!??

カメラを向けると物欲しそうに近寄ってくる。カワイイ。

 
     

粟又の滝からは、県道178号をそのまま南下。道は細いが地図で見る程の山道でもなく、割合あっさりと海沿いの国道まで出てしまった。

そろそろいい時間になってきたし、夕飯の調達でもすっかと国道128号を西へ走る。
勢い鴨川まで行ってしまいかけたが、天津小湊の町中でスーパーを発見。港町らしく、店先には新鮮な魚が格安で並ぶ。
更にコンビニでビールを調達し、あとは県道81号で再び山中へと向かった。

 
       

県道81号(清澄養老ライン)

県道に入って暫くは整備された2車線の良道。すぐに工事規制があって停車。

先頭は黄色いS2000。その後ろに3台。
シグナルが青に変わった瞬間、熱きバトルが始まる予感。。

と思ったら、3台目のステップワゴンがたじたじで、あっという間にS2000はいなくなってしまった。なーんだがっかり(S2000を必要以上に意識するオレ)
Sワゴンがいなくなった後、前の商用車が飛ばし始める。追いついた2台目のヴィッツを煽る煽る。

1車線ですれ違いの難しい山肌の道。ここは千葉県らしからぬ険しい道だった。
峠らしき場所はあるものの、勾配はほとんど皆無に等しい。写真で見るよりも実際は気楽な道という印象。

商用車を追っかけ回したが、最後までS2000には追いつけず。開幕戦のJ.バトンな気持ち。

   

稲ヶ崎キャンプ場

国道465号からちょっと下りた所にある、亀山湖畔のキャンプ場。形式は区画済みのオートキャンプ場で、サイトは平坦な芝。
首都圏のキャンプ場はどこも高過ぎて利用できたモンじゃないが、ここは1泊3150円と比較的安い。それにトイレや炊事場がきれいな上、湖畔というロケーションもなかなか。加えてサイトが21区画しかなく、管理も行き届いている。管理人も丁寧でかなり気に入った。この日は他にファミリーが2組だけだったが、シーズンになれば結構人気がありそうなキャンプ場だ。

 
     
今日はナベだぜ食いまくるぜ!!
久しぶりの外メシは美味い。久しぶりなので思わず芯メシをつくってしまった(ガーン)が、外で食えば何でも美味いんだぜい。
 

野良猫登場。
お溢れにありつきにきたのか、じっとこちらの様子をうかがう。コラコラ、こんなとこで縄張り争いしちゃイカンよ。

房総と言えどまだ3月。ちょっぴり冷え気味な夜だったが、化繊のシュラフで上等。やっぱりキャンプは楽しいです。

   
2日目 / Touring Top
 
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