春の南房総を走ろう


2日目

亀山湖はバス釣りのメッカってことで、早朝から大勢の釣り人たちが釣り糸を垂れていた。

この日は朝からパスタなぞをこしらえ、のんびりとキャンプの空気を楽しむ。
房総なんて日帰りで十分な圏内だが、敢えて1泊することで随分ゆったりしている今回の旅。
結局出発したのは9時過ぎで、前日より更に激遅の始動となった。

 
                               
 

国道410号

亀山湖からは房総半島の中央を大胆に縦断する国道410号をイッキに走ることにした。
400番台の国道だし半島の背骨だし、条件からすれば相当なワインディング(というより狭路)だったとしてもおかしくないが、最後まで淡々とした田舎道。
← のような狭い区間は少なく、交通量もそれなりで、取り立てた特徴があるわけでもない。房総の山道は、総じてちょっと退屈だった。

                     

丸山町を過ぎて千倉町に入ると、国道410号はシーサイドラインに様変わり。

途中、千倉の道の駅で休憩するが、駐車ができない程の混雑ぶり。海まで出ても空も曇ってるし、昨日のような爽快さはどこにもない。

                     
 

最南端の野島崎辺りまで来ると、さすが南国!というような雰囲気になってくる。別荘マンション!?が立ち並ぶリゾートちっくな景観。

いつもなら野島崎で灯台でも眺めるところだが、さっき休憩したばっかだし、走り続けることにした。

                     
               
国道410号から洲崎に向かって県道に折れると、周囲には何もない侘しい雰囲気の海岸道路になる。
               
       
 
道路にまで吹き込んできた砂浜の細かい砂
   
 
         

さっきの国道410号からこの県道257号にかけては、「房総フラワーライン」っていう通称がつけられている。国道沿いには花摘み畑が点在していたが、ハイライトは何と言ってもここだった。

道路の両脇を埋め尽くす(ってほどでもないか)黄色の帯。ちょうど菜の花やら何やら、春の花が最盛期を迎えた時期で、すごくいいカンジの道だった。これが結構な距離続いているからなかなかのモンだ。

         
     

房総半島東端の洲崎灯台。
これも道路から眺めてオシマイ。
とにかく全然走り足らんのだ。

洲崎を過ぎると、半島に沿って北上して行くことになる。
砂っぽい館山の海岸を抜け、内房なぎさラインを目指す。

     
         
 

道の駅「とみうら」

国道127号に戻ってすぐ、道の駅で昼食タイム。
かわいらしい外観とお花畑が目を引く。
が、ここもあり得ない程に混雑しまくりで、溢れた分は向かいの空き地かペットショップの駐車場に停めるという道の駅にあるまじき状況だった。

 
       
           
    お花畑はなかなかナイス。
溢れる駐車場から出てきた人達は一帯どこにいるのかと思う程、静かで気持ちのいい場所(小さな畑ですが)
 
           
       
  昼飯は併設の食堂の海鮮丼。
これが値段の割にボリュームあって満足。
この時、テレビで九州の地震速報を見た。あの映像だけ見てたら壊滅的な被害を想像したが。。
       

道の駅を出て、国道127号内房なぎさラインを行く。
洒落た名前がついてるものの、ひっきりなしに現われる内房の町中を繋いでいく感じで、交通量もすこぶる多い。

← は鋸山を見上げてる所。鋸山の「地獄のぞき」には興味を引かれたが、登山道路の入口を通過してしまい、転回する場所もなかったのであっさり諦めた(今日はこんなのばっかり)

  ← 電光掲示板をよく見ると。。このときは気にもしなかったのだが。。。
                   
                             

国道127号が内陸に入り出す所辺りからクルマの流れが悪くなり、遂にはピタリと停まって動かなくなってしまった。この先は君津、木更津、袖ヶ浦。千葉まではまだまだなのにもう渋滞!?さすが連休やなぁ〜と最初は余裕こいていた。
何だかあり得ない所で渋滞してるもんだからどうも怪しいと思ったら、さっきの電光掲示板の片側交互通行が、前日開通したての館山道富津中央ICのすぐ先で行われていたもんだから、高速から出てくるクルマと国道走るクルマが捌き切れずにフン詰まり渋滞を起こしていた。これで相当の時間をロスしてしまった。

よくよく考えたら、今日は道の駅にしか行ってないじゃないか。まぁ自分の旅は走ることが主体だから別にどこに行かなくたって構いやしないのだが、ちょっと内陸の方にでもいってみるかな。このまま走っても市街地に行くだけでつまらなさそうな道だし。。と思って衝動的に鹿野山の方に曲がる。

ところが、こっちも鹿野山のかなり手前から大渋滞!いったいみんなどうして同じ方向に向かうんだぁ〜。
でも今度はハマってなるものかと即決、列の最後尾に並びかけた所で踵を返し、大人しく君津の方へ向かった。

対向車線はさっきの渋滞に輪をかけた長蛇の列。この先にはマザー牧場なるレジャーランドもあるとは言え、こんな時間にこんなとこで渋滞に参加してるようじゃ、着いた頃にはとっくに暗くなってまっせ。御愁傷様。あぁ悩まず考えず引き返してホント良かった。。

                             
   

どこ行っても人だらけクルマだらけの今日の南房総。これ以上自由に動ける感じがしないので、もういいやと諦めて君津ICから高速に乗る。これで万事快速。。

・・と思ったら蘇我から渋滞してた。休日の夕方だもん、そりゃそうか。
結局この後、京葉道路の船橋辺りまでずっと混雑気味だった。嗚呼。

     
                             

篠崎ランプで下りて、後は環七。いつもはクルマ多いなと感じる環七も、この日は何てスムーズなんだろと思わずにはいられなかった。

ってなわけで、南房総の旅は終了。
見返してもらってもわかるように、最近では珍しいくらいどこにも行かなかった。昔はいつもこんなカンジで、ホント走りっ放しってことが多かった。ここのところ観光ちっくな旅してたもんだから、今回のツーリングはある意味原点回帰した気がする。
でも、よくよく考えてみれば、単にどこも混雑してて行く気がしなかったってだけだったりもする。走りっ放しっていう割には全然距離走ってないし(余裕で無給油だった)。ペース的にはいつもの半分程度。房総には(予想通り)ワインディングらしい道がほとんど無いってのが響いておるようです。

要は、ハッキリ言って今回のツーリングは失敗だったわけです。こんなこともあるさ。やっぱ首都圏はツーリングするには不向きですな。R style的には、普通の人が近寄らないマニアックなルートを探索するのを信条としておるわけで。。

ああん、もっと激しい旅がしたい〜〜

                             
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