・・・早春の西伊豆を訪ねて・・・        
                                     
     

冬の寒さの残る3月某日早朝、走るクルマもまばらな国道246号を西へと走る。
昼間は常に渋滞気味な246も、この時間ならあっという間に御殿場までたどり着く。東名と平行する裾野バイパス区間を走り切ると246は終点。国道414号で沼津市街を抜ける。
走りながら駿河湾が右手に見えてくると、間もなく県道17号との分岐。県道側にステアすると、西伊豆の極上ワインディングロードが始まる。。。

       
                                     
     
県道17号(沼津〜戸田)
       
                                     
                     
                                     
      県道17号に入ると、いきなり湾上に浮かぶ富士山が拝める。駿河湾は富士山の裾の一部と聞いたことがある。駿河湾が日本一深い湾であることを考えると、富士山の高さって実は想像以上なんだよな。
       
                                     
      ほとんどの区間が海岸線に沿う典型的なシーサイドワインディングロード。1.5車線区間が続き、交通量もそれなり。だけどすれ違いに苦労するって程でもない。    
気のせいかもしれないけど、以前と比べて随分走りやすくなっていた。2車線区間や展望台を兼ねた駐車スペースが増えて、かなり一般向けのドライブコースになりつつある。(けどやっぱり気のせいかもしれない)  
       
   

戸田港を見下ろす夕映えの丘展望台は絶好のビューポイント。
ここから急勾配を駆け下りると戸田の町。

西伊豆の海岸道路の中では圧倒的に交通量が少ないし、何と言っても観光地化されていない素朴な雰囲気が残ってるところが好きだね。

       
県道18号(戸田〜戸田峠)
           
   
           
ここは初めて通ったけど、思いのほかハードな峠道だった。12%なんていう急勾配が延々続く、強烈なヒルクライムステージ。ヘアピンも多くて、トラクションがかかりにくいFF泣かせのコースだ(そもそも登りで勝負するようなクルマじゃないけど)
そんなキツイ構成ながら、有料道路みたいにしっかり整備されていて、その点では安心して走ることができる。朝は逆光になるけど、それでも景色はいい。
           
西伊豆スカイライン
           
   
           
今回のショートツーリングの目的は何と言ってもここ。西伊豆の海岸から何kmも離れていない稜線上を走るワインディングコース。
伊豆の代表的ワインディングとして、東に伊豆スカイライン、西に西伊豆スカイラインあり、ってところ。
東の伊豆スカが半島を縦断する形で延びているに対し、西伊豆スカはほんの数kmしかない。それでもって有料(普通車350円)なので、通行料が極めて少ない(迂回できるし)。完全な観光道路なのだ。
私にとっては、それがかえって嬉しいところ。思う存分走りを楽しめるからね。
               
  吹きっさらしの稜線上は、一面クマササ?に覆われていて、眺めがいいことこの上ない。コースの先のほうまで見渡せるから、安全性も高い。
でも路面はそんなにキレイじゃないので要注意。
結構いろんなところに展望台があるのは、さすがに観光有料道路。
稜線に沿ってウネウネと曲がる連続コーナーと、大きく回りこむ中速コーナーが主体。クルマの向きをキビキビと変えていくリズム感が問われるコース。
こういうワインディングでは、絶対的なスピードが重要なんじゃなくて、いかにスムーズに走り抜けられるかが重要なんだと思うな。
ワインディングでは、リズム感のあるドライビングってのを養うのが大切だと思う。右足と左足、ステア&シフトする両腕の動きをシンクロさせること。車体に発生する荷重移動を常に意識して操作すること。クルマの行きたい方向に慣性を発生させてやること。ちょっと抽象的だけども、そういうことを考えながらトレーニングすると、普段の運転にもすごく役に立つんです。こういう丁寧な運転を心掛けておくと、いざサーキットなんかを走る場合なんかでも、無理のないドライビングができるようになります。(できてませんが(汗))
 
県道411号(土肥峠〜仁科峠)
       
 

富士山だって見える

西伊豆スカイラインの料金所から南へ仁科峠まで伸びる道。実はここも西伊豆スカイラインに負けず劣らず気持ちいいワインディング。景色といい高所感といいほとんど遜色ない。有料区間じゃないのが不思議なくらいだ(むしろこっちの方が路面状態はいいくらい)
西伊豆スカと違うのは、高速コーナー主体だってこと。めちゃめちゃスピード乗ります。。
 

仁科峠にて。

小高い丘に登っていくと、西伊豆の稜線と蒼い海原を見下ろす絶景が広がる。
しかし誰もいません。ときたま通り過ぎるクルマが1、2台。。海岸線の道は結構賑やかなのに、なんでみんな稜線走らないのかねぇ、こんなに気持ちいい道なのに。不思議だ。。

   
沢田公園露天風呂
   
仁科峠から宇久須に下りて、海岸沿いの国道136号を南へ走るとすぐに堂ヶ島に着く。
漁協の直売所の看板を目印に右折。船着場の狭い路地をうねうねと入っていくと、突き当たりにあるのが沢田公園露天風呂。
露出した岩盤の頂上の湯小屋に、小さな露天風呂があるだけの簡素な温泉だ。
     
露天は崖っぷちにある。堂ヶ島の風景が遠望できて爽快。時折観光船が横切っていって、乗客に手を振られる。(こっちは素っ裸なのだが、、)
眺めはいいけど、やっぱりちょっと狭すぎるよなぁ。5人も入ればいっぱいいっぱいって感じ。あんまりゆっくりできる類ではない。
まだこのときはすいてたから良かったけど。夕日の時間は激混みになるそうだ。
       
目的のワインディングも走ったし、露天風呂でさっぱりしたし、昼前だけどもう帰ろうかなと思ったけど、もう少し走ってみたくなって堂ヶ島からさらに南下。
       
 
マーガレットライン(国道136号/松崎〜南伊豆)
       
  松崎から南伊豆までの国道131号は、通称マーガレットラインと呼ばれていて、春先になると満開の花々を道路脇に見ながらドライブすることができるという。季節もちょうどいい時期だし、気持ち良く走れるかも、と期待して行ってみた。
しかーし、実際走ってみると、所々に菜の花がちょろちょろっとあるくらいで、全然大したことなかった。なんでだろ。
       
南伊豆から県道16号に入り、石廊崎を通過。ソテツの並木を見ながら南端の海岸線をトレースする。
           
   
           
  弓ヶ浜にやってきました。
いつもシーズンオフに来るから印象いいんだよね。夏には来たくない。。
弓ヶ浜に来たら「青木さざえ店」がオススメ。さざえ丼を食してみたが、これはイマイチだった。やっぱり伊勢エビ天丼(1600円)がいい。
ちょうどお昼時ですげー混んでた。他に店らしい店がないから集中しちゃうんだわ。
           

午前中には帰途について午後は他の事をやろうと思ってたのに、弓ヶ浜を出たときはすでに13時を軽く回っていた(ダメダメやん)

とりあえず目的は十分達したので、とっとと帰ろうと国道414号を北上する。
天城越えでどうしても眠くなって、道の駅で一眠り。小一時間ほどうとうとしたらすっきりしたのはいいけど、時間はもう15時過ぎ。急いで北上を始めるも時すでに遅し。修善寺のだいぶ手前から渋滞に捕まって、あとは沼津までトロトロ。3時間くらいかかってようやく御殿場に着く。もうあとは高速で帰ろうと思って東名に乗ったら、今度は渋滞30km。もう急いでも仕方ないので足柄SAでまた眠りこけ、渋滞の続く東名と環八をのろのろ走ってようやく帰ってきた。

後から思い起こせば、温泉入った時点で帰路についてればこんなことにならなくて済んだのにな。春の伊豆をナメてました。


最近は何日も続くロングツーリングがメインになりつつあるこのコンテンツですが、たまにはこういうショートツーリングをレポートするのもいいですね(頻繁に出かけてるんだけど、アップしてる時間がない。。)
今回は半日のつもりが丸一日がかりになって半分失敗みたいなツーリングになってしまったけど、こういうお手軽ツーリングはドライブの参考にしてもらえる部分も多いと思うので、またいずれレポート作成してみたいと思います。。

※ 西伊豆スカイラインは、伊豆の観光促進のため間もなく無料化されます
  交通量の少ないうちに走っておいてはいかがでしょう?

           
     
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