本州最北端/大間崎を目指して | ||||||||||||||||||||||||||||||||
今シーズンの冬は、とにかくよく走った。それもこれも新調した(中古の)スタッドレスが意外と高性能だったおかげである。出不精にならず、せかせかとスノードライブを楽しんだ充実した冬だった。 今回のツーリングは、その最後を飾る旅。目指すは、行けるとこまで行ってしまえで、本州最北端、大間崎。 |
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泉ICから東北道を北へ。 八幡平の南に位置する2000m級の独立峰。 さすがに交通量の少ない東北道。ペース良く進んで八戸道にスイッチ。八戸市は通過して、下田百石ICで下道に下りる。 |
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太平洋側の海沿いを行く国道338号を北に向かう。 海沿いと言ってもシーサイドラインというわけではない。しばらくは断続的に続く集落を繋いで進む。 |
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交通量は思ったより多かった。一応、八戸からむつに向かう幹線道路なわけで。 三沢を過ぎると、右手に海、左手に小川原湖という地形的条件で走ることになるが、海も湖もまったく見えず。かといって町中を走るでもない、原野の中の道になるでもない。 |
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県道5号との交差部で、青看に促されるまま右折する。まだできて間もないような新しい道が荒野を行く。地図にも載ってなかったので、どういうルートで走ったかは謎。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
国道338号に戻って、鷹架沼で小休止。 対岸の丘の上には、無数の風車が林立していた。 |
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六ヶ所村のこの辺りにはこういう沼が多く存在している。その沼に挟まれる様に原子燃料のリサイクル施設がある。 この施設のおかげで、六ヶ所村の道路は素晴らしく整備されている。周りの市町村から入ってくるとフロントガラスからの景色が急変する。走りやすいのはいいが、その分交通量もあって雰囲気には欠けてしまう。 |
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六ヶ所村の北端の物見崎付近で、ようやく(!?)道は狭くなる。崖上の道をうねって走る、典型的な海岸山岳ワインディングロード(距離は短いけど)。 道幅は狭く、対向車に気を使いながら軽く準備運動。と思ったらもう漁港に下りてきてあっけなく終わってしまった。 そこからはダラダラッと漁村の中を走って内陸に入って行く。 |
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東通村はむつ市まで内陸の道。これぞ下北半島!というような、なーんにもない風景を眺めながら走る。 唯一、むつに近づくとお目見えする恐山は、霊山の名に相応しい物々しい威容で迎えてくれた。 |
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下北半島のシンボル、恐山。平地に雪は一切残ってないけど、むつ市からすぐ近くにあるはずのこの山は、まだまだ冬の様相だ。 |
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むつ市で国道279号にスイッチ。津軽海峡沿いに最北端へ向かうルートをとる。 大畑町を過ぎると、周りからクルマもいなくなって単独行。津軽海峡へと出る手前に、ちょっとした峠越え区間がある。 |
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これを越えると、いよいよ津軽海峡へ。北の海が眼前に現れる。 ここまで来てようやく、あぁ結構遠くまで来たんだなぁという気持ちになった。仙台から400km程度。目指す最北端はあと少し。 |
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下風呂温泉 最北端という聖地に赴く前にミソギを。 津軽海峡を望む海岸の小さな温泉街、下風呂温泉に立ち寄った。位置的には本州最北端の温泉街ということになるだろう。思ったよりも多くの旅館や民宿が立ち並び、湯巡りとかもやっている。 今回は共同湯である「新湯」へ(写真の路地の突き当たりにある建物)。塩味のある透明なお湯がさんさんと注がれている。源泉が熱いらしく、前客が加水していたので、温泉としての濃度はもう一歩。 |
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もうひとつの共同湯である「大湯」の方が、硫黄泉で香りも個性が強いらしい。 各共同湯とも駐車スペースが無いので、途中の公民館の駐車場にクルマを停めることになっている。 |
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ドライブ再開。 ここまで来れば、大間崎まであとちょっと。快適なシーサイドドライブ。時折現れる青看の距離表示で、大間崎までのカウントダウンをしながら走る。 |
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桑畑パーキングからの眺め。 青森県は、主要道路沿いのパーキングが凄く充実している県である。道の駅でもないのにキレイなトイレが併設されているケースも少なくない。 道路標示も充実していて、ツーリングしている者にとっては嬉しいシステムである。 |
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大間町に入り、まずは給油。仙台から450kmだった。最北端のガソリンは、さすがに高かった。。 |
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給油が済んだら、あとは北に向かってぐいぐい行くのみ。 大間の町中はわかりにくいが、時々立て看板が現れるのでそれを頼りに。 |
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大間崎 そして見事到着。ここが本州の最も北の端、大間崎だ。 2003年夏以来の訪問。 |
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大間崎の看板が新しくなってた。 デザインは以前と全く一緒だけど。 |
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岬の沖合に浮かぶ弁天島に灯台が立つ。 大間港から函館まで、フェリーでたった1時間40分。ここまで来たら、函館はおろか道南だって周遊できてしまいそう(何せこの時点でまだ昼を回ったところなのだ)。 |
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天気良さそうに見えるけど、実際は風が強くってとにかく寒い。 ゆっくり海鳥の飛ぶ姿でも眺めていたいところだったが、この風ではちょっと無理。 |
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ってわけで、また来てしまったかもめ食堂。再訪です。 注文したのも前回と同じ「大間丼」。甘辛く煮たホタテとイカがてんこ盛りの贅沢な一品。 |
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てなわけで、当初の目的である大間崎到達も難なく達成。東京から来るのとでは、距離も感慨も全く違い過ぎた。最北端だけに到達感は抜群なのだが・・ この後のルートは、それほど選択肢があるわけではない。 |
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小さな漁村を繋ぎながら走って行くと、やがて佐井村に着く。変な港の道に入り込んだりして若干ロスしたけど、すぐに復帰。 村の中心部を過ぎてすぐに現れるのが願掛岩。 |
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願掛岩を過ぎると、道路はますますワインディング度を増してくる。 道幅は狭くなり、コーナーの曲率も極端になる。海沿いからやや内陸に入ると、それは一気に山道の様相となり、細かなコーナーで勾配を稼ぎながらどんどんと高度を上げていく。 |
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通るクルマも全くいないワインディングを元気に駆け抜ける。 無数のコーナーをクリアしていくうちに、道路脇の積雪が目立つようになってきた。路面に雪が残っていることはなかったが、雪解け水で濡れていることはしばしば。 |
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このハードワインディングロードの途中に仏ヶ浦の展望台がある。 ただ、以前とは逆走している形になるので、そういった意味では走ることには新鮮味があった。風景を楽しむより、エンジンとステアリングを回して走るのを楽しみたいと感じた。 |
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落ち葉が堆積している路面もあった。晩秋のような感じ。 | → |
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県道253号との分岐点。国道338号は、ここから脇野沢まで冬期通行止。 下北半島ではこの他にも、恐山に行く道路が冬期間通行止めになる(恐山開山は5月)。 |
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←かわうち湖は真っ白だった。 県道253号は、最初高原地帯、かわうち湖の湖畔を過ぎると、樹林帯の中を駆け抜けて県道46号へと至る。 県道46号で川内に抜けるまで、全線2車線で走り易い。 |
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川内から再び国道338号。海沿いを走る幹線ルートになる。 今回も決して空いているとは言い難い交通状況だったが、陸奥湾の青い海面と潮風を受ける海沿いの林間区間、更には恐山が徐々に間近に迫ってきて、意外と飽きさせない印象のいい道路だった。 |
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むつ市街を通過し、国道279号を野辺地に向かって南下する。 長大なストレートが何本も続くから当然5速には入るけど、すぐに前のクルマに追いついてしまってジリジリ走るハメになってしまう。適度にアンジュレーションが付いてるのが救いだけど。。 |
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トラックに追いついては適度な所で追い越していく。 野辺地で国道4号に合流。それまでと比べものにならないほどの交通量に揉まれながら青森市を目指す。 |
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薄闇の青森市内を進み、駅近くのビジネスホテルへとクルマを滑り込ませる。1月に利用したのと同じホテルだ。 到着は6時過ぎ。少し早いけど、本日の移動はここまで。 |
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