遂にRECARO製フルバケットシートへ (2006/12 交換時のレポートvol.1)

購入当時、S2000には純正オプションの革シートが着いていました。
特に欲しいわけでもなく、中古で買ったらたまたま着いていた、的なポジションの物でしたが、いざ所有してみると見た目も質感も良くお気に入りに。その反面シート形状が身体に合わず、特に腰に負担がかかってしまい。。。

直接的な原因ではないにしろ、夏にギックリ腰(滝汗)を患った後は、それこそ近距離運転でもチクリチクリと腰が痛む始末。
このままでは持病になってしまう。早いとこ何とかしないと!と思いつつ、フルバケを導入することに。

             

無限ではなく、RECAROです。
ご存知の通りEK9では無限S1を愛用していた小生ですが、エスに採用するシートはRECARO RS-Gとしました。

無限は凄く気に入ってたんだけど、細々としたところで今ひとつな部分も実はあって、S2000には比較の意味でも王道のRECAROを選択した次第。

RS-Gは本国ドイツではなく、レカロジャパンで独自開発されたスポーツシェル。
なので、日本人の体系と国産車へのマッチングが考慮されている、と思われます。
事実、S2000はコックピットが狭いのでSP-Gとかだと干渉するんだけど、RS-Gに関しては全然干渉しません。コンソールボックスの開閉時も問題無し。

シェルの形状は、無限S1と非常に似ています。特に腰廻りのフィット感と背もたれの立ち具合がそっくり。
レカロのフルバケではスタンダードとも言えるSP-G3が腰廻りに「点」接合するのに対して、RS-Gは「面」接合という大きな違いがありました。
無限のフィット感はベストだなと思ってたので、それに近いRS-Gには安心感がありましたね。

と、ここまではS1もRS-Gもそんなに変わらないわけで、だったら無限手放さなくても良かったジャン!って言われそうだけど、わざわざRS-Gにした理由は、一言で言えばデザインでしょうね。
S2000の有機的なボディラインにはRS-Gの座面のデザインがよく似合う(と思う)。この辺はSP-S3ではなくRS-Gなんだという理由のひとつでもある。

あとは全体的なカラーリングと質感のバランス。
オープンカーのインテリアはエクステリアでもあるので、ボディから内装に至るまでのトータルコーディネートを一応僕なりに考えたわけです。。
助手席まで替えることあんのかい・・という声が聞こえてきそうですが、オープンカーなのでね、、見た目も重要でしょ。(まー自己満足です)

             
なぜフルバケを選ぶのか (2006/12 交換時のレポートvol.2)

純正シートが身体に合わなかったという理由でのフルバケ導入だけど、そもそもなぜフルバケなのか。

それはやはり、クルマの動きを敏感に感じ取ってドライビングに反映させようとすると外せないアイテムだから。
クルマと対話しながらドライビングを楽しむということにヨロコビを感じて走り続ける自分としては、クルマから発せられるインフォメーションを的確に感じ取れる環境づくりというのは、エンジンパワー云々より余程重要だったりします。

運転中、シートの中で身体が動いてしまったり、最適なポジションで運転することが難しかったりすると、そのインフォメーションはオブラートに包まれてしまいます。
やはりそれでは今自分が運転しているはずのクルマとの「距離」を感じずにはいられない。

クルマという機械が発する物理的な動作を把握することに拘れば、フルバケという機能は是が非でも欲しいところ。セミバケでは僕には足りません。

 
           

無限S1で初めてフルバケが入ったクルマ(EK9)を運転した時は衝撃的でした。クルマとリジットに繋がった一体感を感じましたね。

そういう性能を求めるからこその選択。
確かにツーリング時は仮眠したい時もあるし、運悪くその日の宿やキャンプ場が得られない時も結構あります。そんな時フルバケじゃ正直ツライ。でも走ってる時の方の楽しさを優先するんです。クルマはベッドじゃないんで、寝るときのことを考慮してリクライニングシートで我慢するのは本末転倒。あくまで走るためにツーリングにいくのだから。(それ以前にS2000選んでる時点で、車中泊メインの旅は切り捨ててるけど)

それと、これが一番誤解が多いとこだと思うんですが、フルバケって普通のシートより長距離運転時の疲労が少ないんです。
自分の身体に合ってるっていうのが前提だけど、通常の純正シートなんか比較にならない程ラク。
その理由は単純に、常に最適な運転姿勢をとれる(とらざるを得ない!?)からだと思われます。
純正シートは万人向けなので、いろんな体型の人が座れるようになっていて、それが様々な運転姿勢を許容しちゃって、結果的に腰とかに負担をかけてしまう。

それに対してフルバケは、運転姿勢がほぼ固定されてしまうので、妙な体勢になりづらい。結果的に一点に負担がかかりづらくなる、こういう案配だと思います。(レカロにはメディカルシートがあるので、フルバケがbestというわけではないですが)
EK9の時、ツーリングの距離が如実に延びたのはS1があったから。
なので、ツーリングを楽しみとする自分にはフルバケは欠かせないアイテムのうちのひとつなんです。

             
フィット感はどうだ!? (2006/12 交換時のレポートvol.3)

RS-Gは、中肉中背の僕が座った限り、ピッタリと言うよりは少しだけキツ目の部類に入ると思います。
昔からケツがデカイ(笑)と言われてきた体型では、一旦座ったらまず腰廻りは微動だにできません。
一番タイトなのは太腿の付け根辺りかな。足も細い方ではないからでしょうが。。
どちらにしろ、これ以上太ることはできません(爆

肩幅は背丈の割には広めの体型なんですが、ショルダーの形状は今んとこそんなに気にならないかな。。

って言うのも、無限S1で最も気になってたのはこの部分で、湾曲した形状が肩幅に合わず、肩から背中にかけて真っ先に疲労がキてました。ただこれはある程度長距離を乗らないとわからないので、RS-Gも乗ってみないことには判断できないよなぁ。

取付けは、レカロのベースプレートを用いて、前後とも最も低くセットしてもらってます。
あまり低くし過ぎるとメーターが隠れてしまう上、ステアリングを保持するのに疲れてしまう(S2000にはチルトが無いのさ・・)ので、ポジションは極端には下げたくなかったんだけど、RS-Gは背もたれが起きている形状の為、結果的にそんなに下がったようには感じません。
メーターの視認性で言うと、下の警告灯の部分が少しだけステアリングの影になるかな、ってぐらいで済みました。ナイス。

それでも純正ポジションよりは十分低くなった感じはするけどね。かと言って取り回しは犠牲にされておらず、この辺はさすがノウハウ豊富なショップの仕事。
シート位置調節時のレールのスムーズさも感動モノです。

僕のドライビングポジションは、シート自体かなり前に出して、背もたれはやや寝かせ気味。そこからワインディングでは1ノッチ前、サーキット走行時は1〜2ノッチ前に出します。
RS-Gは背もたれが立った形状なので、自分のポジションに合うか少し心配だったけど、思ったよりも寝ている状態で取り付けられて、結果的にかなりベストポジションに近くなってました。

感覚的には、S1よりは寝ている感じです。S1は普段はまぁいいにしても、ヘルメット被って乗ったら随分上体が起こされてしまって不自由したもんです。
RS-Gはヘルメット被ってS1の普段乗りくらいになるのかな。
早いとこサーキットでも試してみたいところだね。

     
カユい所に手が届く!? サイドプロテクター (2006/12 交換時のレポートvol.4)

フルバケにして真っ先に不便に感じるのは、乗り降りじゃないでしょーか。
乗るときも降りるときも「よっこいせ」ってな感じで、乗り降り自体が億劫になりがち。
優れたサポート性能の代償なんだけどね。

僕はサポートの方を絶対的に優先できるので、フルバケの乗降性なんてノープロブレム。
逆にこれに耐えられないようであれば、どんなにフルバケがいいって言ってもオススメはできません。
そのせいで乗るのがイヤになったら本末転倒だし。

面倒臭がらずに、乗り降り時は毎回前後にシートレールを動かすことですね。
そしてできるだけサイドの張り出し部分に擦らないよう、腰を浮かして身体を出し入れすることが、シートの表皮を長持ちさせることに繋がります。

そうすることで以前使ってた無限S1は、シート生地の状態を極力良い状態のまま使用してたんですが、どれだけ気を付けててもドア側の張り出し部分は少しずつ擦れてきて、他の部分より痛みが進んでいた状態でした。

こでRS-Gには、レカロ純正のサイドプロテクターを最初から装着。運転席、助手席共に。
どうしても集中的に擦れる部分というのが経験上わかってたので、発売当初(つい最近発売されたばかり)から迷い無く着けるつもりでした。

しかもフルバケ購入時はセール中で、このプロテクターは2つともサービス。つまり無料♪
グッドタイミングでした(^ ^)v

(って喜んでたら、直後にASM Limitedが発売されてしまった(T_T))

     
じゃ不満はないのか!? (2006/12 交換後しばらく走って)

ルックス、機能と申し分の無いRS-Gですが、実際乗ってみて、不満点、というかしっくりこない部分も出てきました。

ひとつはシフトチェンジ時に、左腕がショルダーに干渉する点。
EK9ではそんなこと気にしたことも無かったのですが、エスの場合シフトノブの位置が高いので、ショルダーの張り出しに腕が当たってしまうんですね。
これが意識しちゃうとどうしても気になってしまう。

うまく腕を潜らせてシフト操作するクセをつければよさそうだけど、今んとこは試行錯誤の状態で、ちょっと不自然な感じです。
シートの高さを上げればいくらか解決しそうですが、ポジションの低さも大事なので、今のままうまくショルダーを避けて操作できるよう鍛錬していこうかと。。

うひとつはシートベルトのバックルの位置。

RS-Gの高く張り出した腰廻りのサイドショルダーとコンソールとの間に埋もれた状態になって、差し込む、取り外すという操作に手探りが必要。
これは慣れの問題という気もするけどさ。


今んとこはそんなとこかなぁ。。

 
     

これぞ求めていた一体感! (2007/01 高速道路&ワインディングを中心に1800km走行後)

交換直後の年末年始の帰省ドライブで約1800kmを走り切った感想を・・・

まず8割がた高速道路の移動で、ハイスピードのぶっ続けドライブという状況での印象は、まずは何と言っても非常に身体がラク、ということ。
ベストな姿勢で身体が固定されるゆえ、運転中にヘンなふうに踏ん張るとか、そういう余計な力を必要としない。だから疲労感をほとんど感じないのだ。

400kmほどを走った後でも身体が軽い。まだ走れと言われれば余裕で対応できそうな感じ。
コレが純正シートの時は、腰や背中に蓄積される疲労で、ちょっと休ませて〜という状態だったんだから、わかってたとは言えその変化にはオドロキ。

車体の動きにリジットに繋がっている感覚は、ドライビングの安心感にも繋がる。
大井松田〜御殿場間や名阪国道等の高速ワインディング区間なんかでも、クルマが行きたがる方向が手に取るようにわかるので、安心してその性能に身を任せることができる。
一般に緊張を強いられるような区間でも、落ち着いてドライビングに集中できることは、安全性にも繋がっていることだろう。

もうひとつ、通常のワインディングでの感想。

たまたま鈴鹿峠の三重県側下りを、親父のアコード(先代1.8リッター)とS2000のそれぞれで走る機会があったのだが、そのドライビングフィールの違いはあまりに歴然としていて驚いた。

まぁアコードをエスと比較するってのが酷過ぎる話なんだけど、、、
FFのアコードが重いノーズに引きずられるように曲がっていくのに比べると、エスはドライバーのお尻辺りを中心に、面白いくらいヒラヒラと旋回していく。
オマケにRS-Gというギアのおかげで、その挙動は完全に手のうちに収めることができるのだ。

EK9でも旋回時は緊張した鈴鹿峠を、エスはそれ以上のスピードレンジでいとも簡単に駆け下りていく。
これは単にFRという駆動方式によるものというだけではなく、フルバケによる一体感があるからこそ獲得し得た感触だったように思う。

さすがに乗り降りはキツイけど、それを差し引いても余りある素晴らしい性能。
いつでも気軽にロングドライブが楽しめる性能にはますます大満足、なのでした。

 
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S2000を買うことがあるなら、これだけは最初からつけようとずっと思っていた
納車時に購入し、真っ先に取り付けた第一号パーツがコレ。

S2000純正シフトノブは、04モデルから皮巻きのアルミ製。
これでも十分操作性は良いのですが、金属であるアルミと本皮という全く異質な素材が見切りも無く接しているデザインがどうしても気に入らず、オプションで設定されているチタン製シフトノブに交換と相成りました。

全体的な形状は、全くといっていいほど純正と同じ。
見た目の重量感は圧倒的にチタンの方があるけど、実際持ってみた感じではほとんど重さは変わりません。

しかし、ざらっとした手触りと鈍く光る金属的な質感による重厚感は、チタン独特の風合い。
ちょっと金属フェチ的な趣向からすると、たまんない質感ですな(笑

オーディオリッドやドリンクホルダーのフタ部分はアルミの色合いに合わせてあるので色違いとなってしまいますが、そんなに気になるほどのものでもなかったな。
形状的には非常に操作しやすく、重量による慣性で、スコスコとシフトが決まります。この辺は考え抜かれた純正のバランスを感じますね。

巷ではNSX-R(NA2)の球状のシフトノブに交換するのが流行ってるようだけど、形状的には球状よりS2000用形状(たぶんDC5,EP3とかも同じ形状)の方が、個人的には操作しやすくて好き。

チタンは加工が難しく、質感を引き出す為にクラフトマンがハンドメイドで加工している(とカタログには書いてあるが、ホントかどうかは知らない)っていうのが所有欲を満たしますねw

       
内装のオシャレにも気を配る (2010/10)

センターコンソールの小物系にちょっと手を入れて、エスのコックピットをよりオトコらしく(^ ^;
シフトブーツとサイドブレーキグリップを赤ステッチ付の本革製に。アームレストもまた、質感のある本革製に交換してみました。

運転手のみならず助手席からも常時手元にあり視線に触れる部分なので、経年劣化した状態ではどうにも気になる部分。いつまでも新鮮な気持ちで乗るためにも、リフレッシュの必要性を感じてました。
リフレッシュついでに質感を高め、インテリアとしてのコックピットの雰囲気を考慮した本革の黒+赤がコンセプトなパーツでトータルコーディネート。

製品はASMからリリースされているもの。黒+赤ステッチがちょうどASM Limitedのコンセプトカラーなこともあり、シートのRS-G ASM Limitedと同じ赤ステッチとなってインテリアに一体感が生まれることも狙った次第。
R styleのS2000は元々、オプションの赤革内装付きの車両なので、配色的にもこれがベストと言ってもいいくらいのコーディネートだと自負してます。

どちらも直接ドライビングに関わるパーツではないですが、しっとりと濡れた黒にポイントとしてビビットな赤のラインが入る様は、ドライブの気分を高揚させてくれる効果があると感じます。
また、インテリアもエクステリアの一部であるオープンカー。ただでさえ注目を浴び人目に触れる部分だけに、オシャレとしての価値も大きく、胸張って街中を闊歩できるという面でも意味あるドレスアップだと思います。

   

上記と同時に、センターアームレストも交換。センターコンソール廻りで近接して並ぶ要素なので、一体感重視で一度に換えないとね。

こいつも贅沢に本革仕様。レカロシートで使用されていた、EDELという赤本革を黒で染め上げたレザーが使われてます。パンチングが赤く浮かび上がってるトコがカッコ良くお気に入り。シートは機能性を考えたらレザーよりファブリックの方がいいかなと思うけど、こういう部分的なとこにはホンモノの革を持ってくると、かなり効果的だね。

 

形状を変えず、材質を変える。テーマ色をポイントに配して個性を演出。あくまでシンプルに、コックピットとしての機能を第一に・・・

以上の本革3点セットの装着で、センター廻りの内装はこんなに質感豊かに、シックな印象でまとまりました。
 
プロデュースショップ >>> AUTOBACS ASM YOKOHAMA http://autobacs-asm.com/
 
 
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