■ ワインディングスペシャルな運動性能を求めて (2007/02 装着時のレポート) |
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かねてからの懸案事項だった足回りのセッティングに対して、S2000に様々な価値を付加するメニューが充実するASMさんのダンパーキット、つまり車高調を装着しました。 エスともなると、市場には無数ともいえるサスキットが氾濫しているので、その中から選択するだけでも一苦労。EK9の時同様、主にWebで情報を集め、自分の用途とスタイルにマッチしたものを選ぶという方針で絞り込み、最終的には信頼性やアフターケア、あとは装着の満足感(笑)で、ASMオリジナルのキットが第一候補となりました。 たまたま同店でチューニングセールがあり、お目当てのサスキットがお得に装着できるという情報を得て、この機会を逃すまいと早速アプローチ開始。 |
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選択したのは、ASM SRE ダンパーキット 1WAY。 非常に高価(汗汗)ですが、他製品と比較しても見るからに品質が高く、オーバーホール可能でその際に仕様変更が可能、更に製造元代理店がASMで定期的に即日OH対応してくれるなどアフターにも安心感があり、これから長い距離を付き合っていくダンパーに初期投資をするのは悪い選択ではない、と判断して購入決意しました。 |
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組み合わせるスプリングはSwift製12kg/mm(前後共)。巷でウワサのハイパコが良かったんだけど、セール対象外となってしまうので、国産の雄であるSwiftに決定。 EK9の時は勉強のために自力で取付けしたもんだけど、同じダブルウィッシュボーンだし、左リアにコツが要りそうなので、今回は取付けもお店に依頼。 本来ならアライメントとるべきだけど、ダンパーに組み付けたSwiftが初期ヘタリの発生するバネだということで、500kmほど走った後に再度車高の調整と同時にアライメントをとることとしました。 |
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車高はとりあえず推奨の、F:20〜25mm、R:25〜30mmの車高ダウン(幅があるのは個体差がある為)。 仕上がりを見ると、確かに下がってはいるけど、そんなエゲツないシャコタンではなく、どっちかってゆーとこれが正規の車高なんじゃないの!?っていうくらいフェンダーとタイヤの空きが自然な感じ。運転席に座ってみても、極端なダウンは感じません。 |
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明らかに低くはなってるけど、マフラーが車止めに擦るほどではない。いつも利用してるガソリンスタンドは出入口の切下部が厳しいが、意識してれば擦ることもなかった。日常ユースにはほぼ問題無しか。 組み付け当日はまだバネも落ち着いていないし、第一アライメント調整してないので、走りの評価はまだ下せません。また次の機会ということで。 |
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■ ASM SRE 1WAY に何を求めるのか (2007/02 装着後のレポート) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ASM SRE 1WAYを選択したのは、ドライブフィールの質感と、一層の運動性能をS2000に付加する為です。 基本的にスポーツカーらしい引き締まったサスセッティングによって、ロードインフォメーションの多い足回りを持つS2000。一言で片付けようとすると「固め」なわけだけど、かと言ってロールが少ないわけでもない。 直進時はどことなくヒョコヒョコとしていて、コーナリング時のピッチング&ロールは思いのほか多め。その車体の動きをコントロールする減衰が、何となく動き方にマッチしていない。 |
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結果として、腰軽で落ち着きの無いフィールをどうしても感じてしまう。感覚的だけど、それが質感の薄さと感じてしまいます。 運動性能と一言で言ってもいろいろ想像できるけど、ここで求めたのはレスポンスという性能。 |
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そんな理由から、ASM SREダンパーキット 1WAYを選んだわけ。 正直、上記の症状を改善できるかどうかは全く未知数だが、これまでとは一味違った性能を付加してくれることは確か。 より理想的な質感と運動性能が得られるよう、より綿密な対話をS2000と続けていかなければなりませんね。 |
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■ First Impression !! (2007/02 初めてのワインディング走行後のインプレ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先週取付けたASM SREのバネの初期ヘタリを出し、各所を馴染ませるという目的を兼ねて、箱根〜伊豆半島のワインディングを巡ってきました。 まず普通の道を低速域で走ってる分には、純正とさほど変わり無しですね。 でもよく考えてみたら、スプリングレートは前後12kg/mmになってるわけで、それだけでも純正から比べたら随分動きにくくなってるのにこの動きはオドロキです。(まぁ直巻なので単純比較はできませんが・・) 脱線しました。 コーナリング中に無駄な動きが全く無い感じで、路面にアンジュレーションがあっても素早く収束します。 コーナー進入時から脱出時まで、とにかく姿勢が安定するため、ブレーキ、操舵、アクセルコントロールに非常に集中できるのがイイ。 |
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この日はまったく減衰調整しないで、もっとも柔らかい(減衰が速い)状態で走ってこんな印象。一番柔らかいといっても特別乗り心地重視というカンジではないし(純正同等かそれよりちょっとだけハードな感じ)、腰砕けな動きになるわけでもない。 ASMによると減衰の調整幅が広いらしく(ちなみに無段階調整です)、ちょっとダイヤル回しただけで結構極端に変わるとのこと。なのでスプリングとタイヤが決まっていれば、公道レベルであれこれ変えることは無さそうな気配。 |
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■ アッパーマウント (2007/02) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
→は、ASM SRE 1WAYのアッパーマウント取付部分。 真ん中の突起の六角柱が無段階に中立位置からソフト側に270°、ハード側に270°回転して減衰力が変わります。 |
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ちなみにアッパーはゴムマウント。ピロではないです。 ピロだとハード過ぎて僕には向かないなぁと考えてたので、ASM SREがゴムで良かった。 性能重視ならピロですが、ショックの垂直方向に力がかかる構造になってるので、ゴムマウントでも特段問題ないとのことでした。 それでも十分過ぎるクオリティだ。。。 |
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リアは内張り剥がさないと見えません。 実はそれまでスペアタイヤ下ろしたことなかったので気付かなかったんだけど、、リアって純正でタワーバー着いてたんだね・・・知らんかった。。フロント着いてないのに。(取り付け位置は少々疑問だけど) |
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さて問題の左リア。 マウント部に覆い被さるぶっといパイプは、給油口からタンクへのパイプ。 |
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マウント部がこんな状況なもんだから、減衰の調整も非常にやりにくい状態。 EK9はハッチバックってこともあって、調整ダイヤルに手が届きやすくてしょっちゅう減衰変えて遊んでましたが、エスの場合はちょっとハードル高いですね。。(まぁちょっと面倒なだけなんだけど) |
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■ 取付け後のアライメント調整 (2007/03) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
伊豆への行き帰りとワインディングで一気に500km走り切り、各部が馴染んで車高も落ち着いてきた(実際に取付け時より少々低くなってる)ので、この状態で最終的にアライメントのバランスをとることに。 新車時のバラツキの多いクルマだし、今まで一度もとってなくて車高も落としたから、結構バラバラな状態なのかなーと思っていた。実際計ってもらうと、ズレも少なく結構バランス良かったですよーと言われつつ計測シートを見せてもらうと、キャンバーもトーも結構左右差があったように見えた。 |
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車高を下げたことによって、リアのトーがかなりキツくイン側についている。これを推奨値にセット。 調整後早速走ってみると、かなりハンドリングが素直になってて驚いた。 車高に関しては、現状ほぼ前後フラットな状態で、好みによってフロントを下げていくのがセオリーだそうだ。 実はシビック時代はアライメントってとったことなかった(だってトーしか調整できなくて勿体無いんだもん)ので今回が初めてだったけど、これほど変わるのなら立派なハンドリングチューンですね。。すごく面白いし奥が深いなと改めて思いました。 |
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■ スプリングの性能に気付く (2007/03) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ASM SREダンパーには12kg/mmものレートのバネを組んでいるにもかかわらず、微塵も不快感を感じないあの乗り心地の良さは何なんだろう!?、としばし考えてみました。 この点に関していえばむしろ純正よりも優れているくらいで、入力があったという事実を正確にドライバーに伝えるという敏感さを持ちながら、その入力による衝撃の角を取ってソフトに伝えてくれる感じ。 これはやはり、ダンパーのバンプ側初期減衰が速くてスムーズな基本特性にあるんだろうと。。一番ソフトに合わせている減衰力ですが、基本的に純正よりは締まっているはずなので、単純に考えれば乗り心地はハードに感じるはず。 ただそれをほとんど感じさせないのは、減衰が発生する過程、というのが絶妙にセッティングされているからではないかと。つまり初期は速くより滑らかに、それ以降はロールによるバネの縮みを抑える方向で、グッと踏ん張る特性になっていると思われます。 |
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それも大きな理由でしょうが、もうひとつ、スプリングの特性も大きいと思います。 ただ固いだけのバネに減衰発生の遅いダンパーでは、決してこうはならないだろうから、どっちを欠いてもこの質感に溢れた乗り心地、懐の深い運動性能は出せないんだろうと思います。 ただバネに関しては、最近正規輸入が始まったHYPERCOはさらにその上をいく性能だというウワサ。 |
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さすがに変えたばかりですぐに、という気にはなりませんが、何かの機会にぜひその性能を試してみたい。。(いつまでガマンできるのか!?) ワインディングスペシャルたるR style S2000の突き詰める方向性は、レスポンスとアシに有り。 しばらくはいろいろ感じ取ってみようと思います。 |
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■ 自然なステアフィールをもう一度 (2007/10 装着直後のインプレ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
S2000は車高を落とすとステアリングギアボックスも一緒になって下がるため、ジオメトリーが悪化してフィーリングが悪くなるみたいです。 それを解消するためのパーツが、ゼロバンプステアブラケット。 |
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装着するかどうかを考える際に引っ掛かったのは、このブラケットを入れることによって考えられるデメリット。ショップのメカニックに確認すると、タイロッドのブーツが上部のフレームに多少干渉するとのこと。 装着後の印象はというと・・・? これ、入れて正解です。ていうか絶対入れた方がいいような・・・! ていうのも、確かに凄く自然なフィーリングになったんです。 車高を下げることによる運動性能の向上は絶対無視できないはず。 ちなみに、装着時の車高はフロント-30mmでした。ゼロバンプステアブラケットは-何mmからが有効なのか?がよく議論になってますが、結論はないみたい。 |
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