8月最初の週末、仕事から帰るなり愛車シビックタイプRのコックピットに身を収める。久々にひねるイグニッション。いつもより長めにスターターが回った後、B16BspecRに火が入る。。

実に2ヵ月ぶりとなったロングツーリング。阿蘇から帰ってきた後、しばらくはおとなしくしてようと自制してた(一月にアレだけ走っちゃうとね・・)せいもあるんですが、ホントご無沙汰してました。
毎年恒例となった8月第1週目のサマーツーリングは、登山を織り込んだ旅になってましたが、今年はほとんど登ってないこともあり、フツーにツーリングすることに(トレーニングしてないし・・)。まぁ2ヶ月間マトモに走ってないってこともあるんだけどね。とにかく走りたい!暑い夏を満喫したい!ってことで、今年の夏初めて(にして最後(泣))の旅に出掛けました。
行き先は佐渡。関東から近く、クルマで楽しめる貴重な離島です。もちろん初上陸。どんな景色が待ってるんでしょうか!?

                                 
 

日付が変わる頃練馬を出発、夜中の関越をEK9で疾走。渋川を過ぎて赤城の上り区間でも快調快調。重そうな周囲の車を尻目に軽々登っていく。
水上で暴走族(なぜ高速に?)をブチ抜き、関越トンネルを抜けて新潟県へ。長岡から北陸自動車道に入って新潟西ICで降りる。国道7号で市街地に入り、新潟港へ。

 
                                 
   

崩落した朱鷺メッセの渡り廊下の下をくぐって佐渡汽船乗り場へ直行。クルマの乗り場に行くと、間もなく出航する3:30発の便に乗れてしまった。朝の便まで港で寝てようと思ったのにこれはラッキー。

 
                       
    深夜と言えど、さすが真夏の週末。海水浴客と思わしき観光客で結構な混雑ぶりの船内。
非常に新しくキレイなフェリーだったが、毛布が有料とは驚いた。2時間と言えど睡眠はしっかりとっておきたいところ。仕方なく借りて(100円だけど)、浅い眠りについた。
 
               
       
                         
      朝6時頃、両津港入港。眩いばかりの朝日に包まれながら、いよいよ佐渡島に上陸。
フェリーからクルマで下船する瞬間は、毎回ドキドキするんだよな。未知の世界との遭遇ってカンジで。
 
                                 

海沿いの細い道で早朝の両津市街を抜ける。
佐渡は今年の春に、全自治体が合併して佐渡市になったばかり。一島一市でわかりやすいのはいいが、それぞれの市町の歴史的な特徴というか色がなくなっていきそうで少し複雑。

                                 
                                 
    今回は佐渡島を時計回りに一周するという実に単純な計画。ご存知の通り島の形はくびれてるし、面積も結構な大きさなので、一周すると言ってもかなりの距離だ。どのくらいかかるかはわからないけど、この時点ではまだ1日目の早朝(笑)。余裕である。    
                                 
   

佐渡を一周するのは県道45号。こいつがなかなか郷愁を誘う素朴な海岸道路で印象深い。

両津から佐渡島の南岸を走る。早朝なのでドライブ中は順光になり、日本海と田んぼの緑が鮮やかなコントラストで視界に飛び込んでくる。
海上のモヤも皆無に等しく、海面には遠く新潟本土を眺める事だってできる。

のっけからとんでもなく強烈な色彩の中を走ってしまった。

 
佐渡って意外だったのは、海岸線は鄙びた雰囲気は薄く、ずっと民家が立ち並んでてわりと賑やかな雰囲気があるってこと。
でも南側だけだったけどね。
   
 
姫崎灯台。鉄製の灯台って珍しい。
           
                       
    所々狭い箇所が出てくる。
それも集落の中、海岸の崖っぷちなど、バラエティ豊かで飽きることがない。
 
                           
   

たしか松ヶ崎ってとこにあった灯台(地図見ないで走ってたもんだから不明)
灯台の麓が芝生の広場になっててキャンプもできる。チャリの人がキャンプしてた。キモチ良さそう。

     
                                 
だらだら散歩とか織り交ぜながらも、2時間後には小木に着いた。ここは結構大きな町だ(旧小木町)。港からはフェリーが直江津まで出ている。帰りはこっちの航路を使ってもいいかな。
もうひとつ有名なのはたらい舟。湾内で漁をする際に用いる簡易漁船といったところだが、これ目当てに何台もの観光バスが乗り付けてくる佐渡有数の観光スポットになっている。
400円払うとたらいに乗せてもらえてユラユラ湾内を周遊できるが、岸でその光景を眺めてると遊園地の乗り物に大人が乗っているようで、とても乗る気にはならなかった。
 
   
  小木から更に西に走り続けると、やがて佐渡の最西端である沢崎鼻に辿り着く。
                     
           
ここがなかなかの景勝地で、海に突き出た何枚もの岩山が織り成す風景は豪快だ。
夏の日本海は澄んでいて、眺めているだけで心洗われる気分。最果ての雰囲気もあって旅情たっぷりだ。
   
沢崎鼻から同じ道を少し戻る。途中、宿根木という集落があって、気になったのでクルマを停めて散策。
                   

江戸時代より千石船で栄えたという漁村集落だが、人一人通るのがやっとという路地で構成された街並み(というほどでもないが)は歩いていて楽しい。

     
   
どことなく船のカタチをした家とか、葺きを石で押さえてある屋根とか、意匠的にもなかなか面白かった。
           
小木まで戻って国道350号に入り、今度は北側の海岸へ向かって走る。
佐渡島唯一の国道なだけに、全線2車線でよく整備されている。その分交通量も大変多く(大動脈)、移動するための道といった感じ。
 

金井町の国道沿いは、佐渡の中でも一番賑やかなんじゃないかな。お店も多くて、ほとんど本州の光景と変わらない(オートバックスまである)
離島って言っても7万人も住んでるんだもんな。本州のそこらの町より栄えてて当たり前なわけだ。

スーパーで食材買出し。そろそろ太陽も高くなってきて夏の日差しも本調子になってきた。真夏でもエアコン不使用で窓全開にし、オープンエアドライブさながらの健康的ドライブを楽しむ私だが、さすがにこの日の暑さには参った(つまりエアコン付けた)
だからというわけではないが、せっかく佐渡に来たんだから海でのんびりしよう。。

   
ってなわけで長手岬のキャンプ場にやってきた。
海岸のキャンプ場ってことで訪れたんだが、実際は海岸に接しているっていう感じは乏しい。でも浜にいるんだっていう雰囲気はあるんで、まぁいいか。ちょっと高いけどね(2000円くらい)
         
午後は海で遊んだ。ごつごつした岩の浜で、裸足で入ると足を切ってしまいそうな典型的な日本海の海水浴場。海水は澄んでいて、さすが離島って感じ。しまった、シュノーケル買ってくればよかったな。。
           

半日もいると生活感出るな

コンクリートで護岸されててあんまりワイルドな感じはしなかったけど、キレイで静かな海に満足。ちょっと泳いでテントで寝て、また泳いで寝てっっていうのが凄い気持ち良くって好きなんだよな。

ただ、この真夏の日差しの中、昼間のテントはちーと問題があった(暑い・・)。今度海に行くときはタープ用意しなきゃな。。

       

夕日の名所ですが、この日はイマイチ

 

日も傾いて過ごしやすくなってきたら、夕食のカレーづくり。ゴハンも美味く炊けて幸せなひととき。
一足早い夏休みを満喫いたしました。

お土地柄、工作船っぽいのがいっぱいいた海だったなぁ。。。

   
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