庄内平野へ 〜鳥海ブルーライン

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月山道路からそのまま国道112号か、または山形自動車道で庄内平野入り。

写真は山形自動車道。庄内区間は全線片側1車線。国道112号は鶴岡までは流れはいいので、無理して使わずともOK。
ただ、高速上から見る晴れた日の鳥海山は絶景。
鳥海山は雲がかかりやすく、その姿を見ることができる日は少ない。山頂に雲がかかってはいるものの、ここまでくっきりとその山容が見えればかなりラッキーだ(と思う)

 
 

鳥海ブルーライン

山形道を終点まで走り切って国道7号を更に北上すると、その鳥海山を登るワインディング、鳥海ブルーラインの入口がある。2年前の八幡平のツーリングの時に走ってるけど、その時はずっと雲の中を走ったようなものだったので、今回改めてレポートします。

ちなみに、実際走ったのは上の写真とは別の日。この時は天気はイマイチだった。できれば、上の天気のような日に是非走りたかったのだが。。

山形県側から登り始めるルートをとると、最初は針葉樹の森の中を緩やかに登っていくことになる。
海岸からなだらかな鳥海山の裾を何本ものストレートで繋ぎながら、じわりじわりと高度を上げていく。

タイトなコーナーの比率が上がってくると、視界が徐々に開けてくる。時折日本海を望む絶景も見え隠れするけど、厳しいコーナーが続くので、操作を誤らないよう気を付けたいところ。

 

タイトコーナーの連続をクリアしながら登り切ると、大平山荘に着く。逆光の鳥海山は東の方角に。

振り返れば日本海を望む大パノラマが広がる、、はずだが、ちょいと雲が厚すぎて景色はイマイチだった。

鳥海山の特異な所は、2236mの頂上が日本海から十数kmしか離れていない所。そのため、いろんな条件が揃うと、日本海に鳥海山の姿が映る現象を目にすることがあるという。確かに海からこれだけ近い独立峰は、日本広しと言えどなかなか思い浮かばない。

   

大平山荘からは平坦な道を少しばかり北へ行く。
秋田県に入ると、鉾立ビジターセンターに着く。鳥海山の登山基地で、駐車場は広大。

ここから鳥海山頂上への登山道が延びてるけど、頂上までの道のりは結構厳しい。地図で確認すると、結構な距離なのだ。ただでさえ雲のかかりやすい鳥海山。登頂するには結構気合いも体力も必要みたいだ。それでも東北を代表する名峰。月山もそうだけど、是非一度歩いてみたい山である。

鉾立のすぐ下、奈曽渓谷。深さ337mとある。
覗き込んでみると、息を飲む高所感。一筋の谷間が遥か下の方に見てとれる。
気の遠くなるような歳月をかけて形成された地形にはいつも度肝を抜かれる。
さすがにここまで極端な地形ではムリだけど、こういう自然の摂理によって生成された地形をダイナミックになぞっていくのが、ワインディングをドライブする醍醐味だ。鳥海ブルーラインに関しては、少々人工的な印象はあるが・・
奈曽渓谷からはダウンヒル。秋田県側、象潟に向かってガンガン降りていく。
ストレートとヘアピンで構成される典型的な山道。ただ秋田県側は、常に視界が開いていて、日本海へと続くなだらかな山裾を眺望しながらの絶景ドライブ!
       
 
この辺まで降りてくると、遠くの方まで色彩もはっきり見えて奇麗になってくるね。タイトなコーナリングと景色を一度に楽しめる素晴らしいワインディング。

傾斜が緩やかになってくると同時に、道は森の中へと入っていく。ストレート主体のハイスピードステージへと様変わり。コーナーではより一層フロント荷重を意識しながらコーナリング。イン側を舐めるようにクリアして、次のストレートに備える。

鳥海ブルーラインは全線2車線なので、六十里越街道とは全く様相の異なったワインディングルートだった。
とは言っても単純にスピードが乗るだけのコースというわけではない。結構イヤらしいコーナーも多く、全体的にかなりツイスティ。リズムよく走るには案外難しい、奥の深いワインディングという印象だ。

       
 

庄内平野の北端である鳥海山を走り終えたら、再度庄内平野に戻ろう。
途中、遊佐の道の駅「鳥海」で、名物の岩ガキを食すのもいいね。

写真を撮っている9月はちょうど庄内米の刈入れ時期。熟れ切って頭を垂れる稲の穂が黄金色に輝いて美しいこと!
庄内平野は見渡す限り遮るものが無いので、素晴らしい景観に出会うことができた。

 

一面に広がる黄金色の稲の海に浮かぶ鳥海山。その水面を疾走する快感と言ったら・・・

昨年の阿武隈の田園風景も印象に残ったが、このスケールで迫られるとまた違った感動がある。
それにしても鳥海山は美しい山だ。登ったら登ったで新たな発見はあるのだろうが、こうやって眺めてるだけで感動できる山というのは素晴らしい。アリガタヤアリガタヤ。。

 

以上、仙台から気軽に行ける庄内平野と2本のワインディングの紹介でした。
帰りは行きと同じ道を戻ってもいいし、国道47号を最上川沿いに走って、瀬見温泉や鳴子温泉を経由してもいい。それなりに盛りだくさんの内容になると思われます。

季節が正反対の冬だと、月山道路は白銀の世界だし、庄内平野は暴風荒れ狂う世界だし、厳しいことこの上ない。春先も割と風が吹き荒れる地形なので、天気の穏やかな時期、日に訪れることをオススメしておきます。

 
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