欲望渦巻く千人風呂!?     泉質:★★★★★(酸性硫黄泉)
情緒:★★★★(千人風呂は文句なし)
環境:★★★(人も車も多いよ)
 

青森市街から国道103号線で十和田湖に向かう途中、市街から約20km程の交通アクセスの良い場所にある。
青森の温泉の中でもダントツの知名度で、103号の青看にですら常に登場してくるほど。
それだけに混雑の度合いは群を抜いている。
外観はかろうじて湯治宿の風情を残しているような気がするが、一歩中に入ると、普通のホテルのロビーみたいである。

風呂は「千人風呂」と呼ばれる混浴大浴場と、男女別の小浴場「玉の湯」。酸ヶ湯が有名なのは、千人風呂のインパクトに尽きる。

         
     

※パンフの写真より

  これも大抵の人は見たことあるんじゃないだろうか。だだっ広い木造の大空間に、大きな湯船が2つ。そこで大人数が思い思いに湯を楽しむ様子。
そういうイメージで入っていったので、実際の感覚は「あんまり広くないやん」。。
よく体育館ばりに広いなどと書いてあるのを読むが、実際はそんなに広くないです。ただ、天井が高くて開放感はある感じ。
そんな大きいだの広いだのというよりも、建物としての存在が素晴らしく、天井の木組を見ているだけでも飽きない。

お湯は典型的な白濁した硫黄泉。飲むとすっぱいレモン味。これがなかなかイケる。ただし、調子に乗って飲んだら、次の日大変なことに。。
ま、それはおいといて、大きな湯船は手前の「熱湯」と奥の「四分六分」の2つ。これに「湯滝」や「冷の湯」が加わる。「熱湯」は適温だが、「四分六分」はかなり熱い。そのかわり、「四分六分」の方が濃く感じる。また、湯船の中央で男女のエリアが分けられている。

先にも書いたがここは混浴だ。
しかし、ここに入れる女のコは、果たしているのだろうか。
何十人いるかわからない男どもの視線を一手に受けてまで入る人は、相当勇気のあるコだろう。私が彼女と来たなら、絶対入れない。(ていうかここには連れて来ない)

       

なんとなく不自然なのである。
ほとんどの人が湯船に入らず縁の方に座り込んで、じっと女性ゾーンの方を凝視しているのである。しかも結構若いやつらばかり。
明らかに温泉を楽しむために来ているのではなく、他の楽しみのためだけに来ているとしか思えない人たちで溢れているのだ。
たまたまだと思いたいが、そんな温泉文化を理解できない人たちで人気があると思うと悲しい。

そんな中でも入浴している猛者もいるにはいた。
湯船の縁でその方の向いている輩どもは、結局私が入っている間は風呂に入るどころか、その場所から微動だにしなかった。

       

残念ながら、あまりいい印象のない温泉だったが、湯守のおじいさんが番台にいるのは昔ながらのいい伝統だと思った。極力現代的な物を置かないようにして、雰囲気を保とうとしているのも良かった。

夜中に女性専用タイムがあるらしいので、どうしても入りたい女性はなるべく宿泊することをオススメする。

小浴場の「玉の湯」は本当に狭く、宿泊者が使う風呂といった感じ。

       
   

酸ヶ湯は元々湯治宿だが規模が大きく(実際ここは株式会社だ)、来る人も様々なので、ちょっと秘湯のイメージからはかけ離れている。

素朴な雰囲気がこのまま保てるのか、少し不安が残る。

 
           

ちなみに外で食べたおでん、これすごく美味しかった。
見ての通り、筍とコンニャクのおでんが3本に鶉タマゴがついて350円。安すぎるぜ。
温泉よりこっちの方がうれしかったりして。。

その他にも、温泉タマゴや蕎麦まんじゅう、酸ヶ湯そばなどがあり、どれもおいしそうだった。

 
           
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