蔵王 WINTER TOURING IN ZAO               2003/02/08,09,10

一夜明けていよいよ蔵王を目指します。
山形市内から蔵王は国道112号〜県道21号を利用すると目と鼻の先。日曜の朝だからか何なのか、異様に人気のない市中心部を通り抜け、給油を済ませた後に蔵王温泉へと続く県道21号へと入ります。

程なくして鳥居をくぐり、いよいよ念願の蔵王へ。
ところがこの日、出発時点から雪どころか小雨がぱらつくあいにくの天気。空はどんよりと暗く、標高の高い蔵王の天候が気になる状態。なんとか上の方は好天だといいのですが。。

ガスってきた。
山形市方面から走る県道21号蔵王公園線は、全線にわたってヒルクライム。比較的曲率の大きなコーナーが連続するショートワインディング。
登坂車線でなかなか登っていってくれない前走車を何台かパスさせていただきました。

やがて周りの木々が雪化粧し始める。
道路にも雪が残り、ようやくスタッドレスの本領発揮!?

と思ったらすぐに蔵王温泉街。
東北地方有数の大温泉街ですが、この時期はスキー一色。道行く人はみんなスキーウェアの人ばかりです。まあ国内有数のスキーリゾートエリアだからね。クルマ停めるのにも一苦労。スキーヤーのクルマで満車の有料駐車場に無理矢理停めて、蔵王ロープウェイの蔵王山麓駅へと向かいます。

樹氷原を滑走できることで超人気の蔵王ロープウェイ。私が行ったときにはすでに当日分の利用券は完売状態でした。9時頃には全部売れてしまうそうな。
でも私のような観光目的の人は整理券も時間指定も何も関係なく、チケットさえ買えばフリーパス。乗車時間を待ちわびるスキーヤー達を後目にさっさと乗車してしまいました。

ああっ、ガスってて何も見えない(涙)。
蔵王地蔵山頂駅は雲の中。まさに白銀の世界。一寸先も見えず、遭難してしまいそうです(涙涙)。

見えますかねぇ。
これが求めていた樹氷ですよ。
英語で言うとsnow monster。その名の通り迫力ある物体です。

いろんな地理的要因によって、ここ蔵王に生まれる樹氷。自然の力を感じずにはいられません。

もうちょっと近寄ってみました。
うーん。。。樹氷ってやっぱこう、無数の樹氷がぱーっと広がる樹氷原を眺めて本当のすごさがわかるんではないだろうか。。
単体で見ても、それはそれで何とも言えない力のある物体なのですが。。。

山頂のお地蔵さん。
樹氷が拝めないからか、観光客のみなさんはここに群がっていました。

むむむ、せっかく樹氷を見にここまで来たというのに、まったくもってして中途半端。しかし天候には勝てようはずもなく、未練がましく周囲を彷徨ったあげく、ロープウェイで下山したのでした。無念。。


ああ悔しい。目的果たせず、悔いの残る結果となりました。。
こうなったら蔵王温泉で憂さ晴らし。極上の温泉で不満も何も洗い流してくれよう。

で、やってきたのは蔵王温泉の共同湯のひとつ「上湯共同浴場」。
建物自体はそんなに古くないけど、素朴な温泉街の共同湯です。

湯船があるだけの簡素な浴場。お湯は強酸性の硫黄泉でぴりぴりします。お湯は源泉かけ流しで新鮮そのもの。湯船の底には、湯の花がたっぷりと付着しています。
しかも今回は貸し切り状態で源泉を堪能。観光客があまり来ないような所(立ち寄り専用湯があるため)なので、ここはかなり満足感高いです。超オススメ!

蔵王温泉にはその他に「下湯」と「河原湯」の3カ所の共同湯があります。入浴料金はどこでも200円。

露天を好まれる人は「蔵王温泉大露天風呂」または「源七の湯」に行かれることをおすすめします。前者は以前しぎさんと入りましたが、なかなかワイルドな所でした。

蔵王のお湯は草津に似ています。
タオルをお湯につけると、そのうちボロボロになってしまうくらいの強酸。湯量も豊富ですね。

風呂上がりには山形名物玉コンニャクを。山形に来たらことあるごとに食べてます。好きやもん。



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