富士山一周 ショートツーリング
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4月になり、桜の花も一段落していよいよ本格的に暖かくなるばかり・・・と思ってたら、関東は観測史上41年ぶりという遅い雪に見舞われ、ますます季節感覚が狂ってきた。 そんな折、本年度のツーリングシーズン幕開けにと、ちょっとしたショートツーリングを企画。と言っても、日曜がたまたま天気が良さそうだから出かけちゃおうという程度の、にわか仕込みの企画なんだけど。 |
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今年最初のツーレポだというのに、なーんか気合い抜けした動機だなぁ。 何はともあれ、自宅を7時に出発。 調布ICから中央道で西へ。 富士吉田からインというのは、まさに1000円高速の賜物。しかし、そこに至るまでの道のりも楽しむというコンセプトには反してしまう。今日はあくまでサクッと半日程度のショート&ショートなツーリングにしたいなー、という気持ちがあったからかもしれない。 |
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富士吉田へと向かう中央道の支線は空いていた。 先週の寒波でやはり、富士山は真冬並みに真っ白の衣をまとっていた。新たに積雪したと思われる、透き通るような純白の山肌が美しい。 |
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河口湖ICでは降りず、そのまま直進して東富士五湖有料に入る。初めて走った。並行する国道は山中湖辺りで混んでそうだったので。 林の中をスコーンと抜けてく片側1車線の道路。周囲には雪が。。とても4月中旬とは思えない光景。東京で降ったくらいだから、ここら辺は結構積もったのだろう。 |
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にしてもこの有料道路、高速じゃないからか、やたら路肩にクルマ停めて写真撮ってる人がいて危険。流れるクルマのスピードは高速並み?なのに。 須走で降りて、ふじあざみのラインへと入ってみた。 |
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通行止だった。当たり前か。
ここまでフツーに走れると思い込んでたのが不思議だ。なんか、どっか悪いのかなオレ。(ツーリングの感覚が鈍ってるのか) |
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国道138号に戻って、御殿場方面へと向かう。 御殿場側(静岡側)から眺める午前中の富士山はお気に入り。富士五湖越しに見る山梨側の富士山もいいけれど、朝に走ることが多いので御殿場側がメインになる。それに御殿場側は人もクルマも少ないのがいい。要は富士五湖側と比べてマイナーなわけだが、そういうとここそ景色と走りを味わうにはうってつけなのである。 |
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県道23号に入ってすぐ、黄色いS2000とちょっとだけランデブー。自衛隊の駐屯地近くのセブンイレブンで小休止した後、いよいよ富士山山腹へ。 桜並木のトンネルは、それほど枝振りが立派な木々ではなかったものの気持ちいい。そうか、この辺りはまだ咲いてるんだな。 |
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勾配が始まると、大きく回り込むコーナーが連続する。リズム良く次々とコーナーが現れるので楽しい。こういう中高速コーナーの連続って、ビタッとハマったとき気持ちいいんだよなぁ。大好き。 | ||||||||||||
登山口まで一番アプローチしやすいのが御殿場登山口。(その代わり、頂上までは遠い) 一昨年の暮れ、無限のエアクリーナー&ボックスを装着した際、インプレしながら景色を楽しみ撮ったのがこの写真。 |
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御殿場登山口からの荒涼たる風景。肉食系幌車S2000にぴったりハマった1枚である。 今回もその登山口に赴こうではないか。 |
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と思ったら、通行止だったorz
うーん、頭働いてないなぁ。 なんとなくいつもの自分じゃない感じを抱えつつ、そのまま御殿場口分岐を通過して走り続けた。 |
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県道は御殿場口から152号、新5合目へと駆け上がる富士スカイラインの分岐からは180号と番号を変えていく。 |
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当たり前だが、富士スカイラインも冬期通行止。さすがにもう予測していたのでOK(?) その手前の水ヶ塚PAの駐車場で富士山を狙うも、いつの間にかすっかり雲の中の人?ととなっていた。 |
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毎回景色を楽しむ南側山麓で、結局この天気。 ちなみに一昨年の12月。 |
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貴重なショットなのかもしれない。 | ||||||||||||
富士山麓を西側へとアプローチ。富士宮方面へと下るワインディングが待ち受ける。 登ってきた時と同様、緩やかな曲線を描くコーナーが、リズム良く連続して気持ちのいい区間。今度は下りで自然にスピードも乗っていく。 |
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コーナー手前で減速。アクセルを煽りながらシフトダウン。次のコーナーへの加速体制に入る。 いつもの一連の動きのはずだが、最近ツーリング用シューズを履き替えたので、微妙にこの操作が上手くいかない。その練習も兼ねて、わざと高いギヤでストレートを走り、コーナー手前のペダル操作練習に勤しんだ。 |
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ちなみに僕はツーリングの際は、いわゆるドライビングシューズではなく、どっちかってゆーとトレッキングシューズっぽい、クライミングのアプローチシューズを履いている。 これはツーリング時に、キャンプや街歩き山歩きが組み合わさることが多いスタイルからそうなっているのである。 |
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んなこんなで、県道72号から71号へとスイッチし、富士山西側山麓を走るメジャールートへと入っていく。 そんな感じなので、速いクルマ遅いクルマが観光道路に入り乱れることになるのだが、そんな中ジリジリ走ってたところを後ろのベンツが煽ってきたこともあり、つい前の集団をやや強引に一気抜きしてしまった。 こういうドライビングは自分の理想と反することなので、凄く罪悪感が残る。 |
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そこは見渡す限りの牧草地。小さく丘になっている小道の途中に、停まってしまったエス。なんとなく、今の空虚な自分の心を映し出しているような寂しい感じ・・・と思っていたのだが。。 | ||||||||||||
よくよく眺めれば、ふと入り込んで停めたにしては出来過ぎのような風景だ。 相変わらず富士山は雲に半分隠れたままだったが、広大な牧場風景がくれるエネルギーに救われるような気がした。 |
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再びシートに身を沈め、ステアリングを握り直した時、気分は新たなものになっていた。 奇しくもあの文章と同ページに載せた写真は、今走っているこの富士山西山麓のこの道で撮った写真だ。 |
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県道71号を再び走り出した。
ステアリングを握るヨロコビ、ラインを読みその通りにトレースする楽しさ。クルマを運転することに、ピュアな幸せをもう一度堪能したい。 忘れかけていたその気持ちを取り戻すため、1年のハジマリのツーリングに挑んでいるのかも。 |
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県道71号は、朝霧高原を抜けて樹海の中へと入っていく。 隊列を組んでゆったりと走っていると、後ろにムーンロックシルバーのS2000がついてきた。 |
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黒煙を吐くトラックに集団の先頭を抑えられていたので、本日2度目のランデブーはしばらく続いた。 やがて自分がトラックの後ろになり、黒煙を直接かぶる位置になったところで隊列離脱。 |
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すぐに復帰し、開けた視界で少しだけペースを上げる。 長く運転するうちに気付きづらくなる、クルマを操ることへの新鮮さを感じるべく、意識的に噛み締めてコントロールするのだ。 県道71号は、樹海の中で唐突に国道139号に突き当たる。 |
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富士山の北東側の峠を越える精進湖ブルーラインは、交通量は至極多いものの、立派なワインディングロードだ。 陽が高いうちは自分のペースで走れることはまず無いだろうけど、ひとつひとつのコントロールを噛み締めて楽しんでいる今なら、それでも楽しく感じる。 |
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長いトンネルを2本抜けると、甲府盆地へと下りていく。 河口湖周辺までは到達しなかったけれど、ほぼ富士山の周りを一周して、甲府へと至ったというわけだ。 |
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甲府の街中を走ってる分には特筆すべきことは何も無かったが、ひとつ、ある交差点で右折待ちの際、矢印が出て余裕を持って発信しようとしたその時、明らかに信号無視のタイミングで対向車が直進してきた。 まったく信号を見てないような運転の仕方だったのが、ずいぶん前から感じ取れてたので、余裕を持って回避。 |
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甲府では、石和温泉駅裏の国道沿いにある、この店にやってきた。 この店、昨年の暮れに一度訪れていて、かなり気に入ったので再訪した次第。 北海道料理屋と思いきや、中は雑多な田舎の定食屋風で、お世辞にも洗練されているとは言いがたい。 |
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北海道というだけあって、海鮮丼関係に目が行きがちだが、ここの名物は馬刺丼、らしい。事実、馬刺丼の名称が、海鮮丼より上に書いてある。 実にまろやかで、桜肉好きな自分としては大満足の一品。価格も北海道価格なのが嬉しい。 これが850円だからお買い得。 |
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この日のおすすめメニューの生ガキも頂いた。 接客は適当、出てくるのも遅いが(笑、それを差し引いても行く価値のあるお店。甲府の定番スポット確定なのである。 |
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食いもんや北海道ではたっぷり1時間近くも潰してしまった(ホントなかなか出てこないんだもん、盛るだけなのに(爆)ので、そろそろ帰途につくことにした。 国道20号を東京方面へと向かう。 |
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国道から旧道に入るとすぐに登坂路が始まった。 その先は、なんてことのない普通の曲がりくねった山道で、これといった特色も無い。でも、今日はこういう道をまだ走ってなかったので、純粋に楽しめた。 |
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思えば、センターラインなど無く、対向車に気を使いながらラインを選び、ひたすらに加減速を繰り返すこういう道を、いつも日常のことのように走っている自分がいる。 |
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もちろん好きだからに違いないが、冷静に考えたらちょっと「変わってる」のかも。わざわざこんな道走らなくても、ドライビングは楽しめるのに。 なぜこういう雰囲気の道が好きなのか。改めて考えてみると、よくわからないのだ。そんなこと考えること自体、今まで無かったのにな。 |
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笹子峠は頂部でトンネルになっていた。 ダウンヒルを楽しんでいる最中に、1台すれ違ったのが、笹子峠旧道で出会った唯一の対向車だった。 国道に復帰して東京方面に走る。まだ昼間だからか、幹線道路と言うのに全然交通量がない。
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これといった要素の何も無い、いつも以上に走って帰ってくるだけのショートツーリングだったが、これが最近の傾向になっている。年々時間が限られてくる中で、エスのステアリングを握ることそのものが貴重になってきているからだ。ただ走れれば、それでいいのである。 そんな中、もう一度初心に戻ってドライビングを考えることに気付いた時間でもあった。 早速、GWが目前に迫っている。 |
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