白馬 〜北アルプスの絶景を求めて


                                                         

例年GWと言えば、その年を代表するような思い出に残るロングツーリングを敢行している。
振り返ってみると、2002/能登半島、2003/八幡平&男鹿半島、2004/山陰、2005/奄美大島、2006/五島列島、と行った具合。 特に近年は日の並びも良く、どんどん豪華になっていっている(エスカレートしている、とも言う)

当然今年も、と考えるわけだが、そろそろ日の並びも落ち着いて、2007年はごく一般的に前半後半に分かれる配置。それに加えて、日に日にハードになる仕事でそれどころではなく、計画する余裕も失って、ごく初期段階で今年のGWの旅は諦めてしまった。

例年なら心躍らせてアクセルを踏むGW初日は、、やはり仕事。。まぁ大雨だし行かない方がむしろ正解かな、と割り切ってたものの、翌日は快晴の予報。
前夜の大雨で大気が洗われ、景色が一段と美しく見えるのではないかと思い、仕事を放り出して向かうことにしたのは北アルプス。程良く冠雪したその山脈の勇姿を拝むには、絶好の季節、天候条件ではないか。

仕事も何も忘れて(結局そうなるんかい)、今こそアクセルを踏むのだ。

関越道を5時に乗って上信越道へ。
横川SAで朝食をとった後、軽井沢を越えて信州入り。
上田菅平ICで降りて、上田バイパスから県道77号へ。
千曲川の河岸を通って戸倉方面へと向かう。

予想通り素晴らしい青空♪
早朝だけあって さすがにオープン状態ではヒーターが必要だったけど、その清々しさは屋根有りの比ではない。

                                     
   

県道55号 四十八曲峠

ところがどっこい、この道に入ると同時に霧が・・・それに伴うように路面はやや湿っている。。
しばらく有視界ドライブに努めていると、、

                         

徐々に視界が晴れてきた。
どこまでも青く澄む空の登場に、再び心が弾む。

しかし早朝ということもあって路面温度が低くグリップレベルも高くないようで、 ヘアピンの立ち上がりでズルッとオーバーステアが顔を出す。

道幅は一部を除けば十分広く、ヘアピンを重ねて勾配を駆け上がっていく。
峠はトンネル。それを抜ければ麻績村まで農村集落を繋ぐ道になる。

非常にマイナーな峠道ではあるけど、今日これから始まるワインディング三昧のための、軽いジャブ的な運動には丁度いいサイズだった。

国道403号に到達したら、そのまま直進して県道12号へ・・・と行く心づもりでいたんだけど、ちょっと聖高原のワインディングに寄り道してみたくなり、交差点を右折して更埴方面へ。

 
 

国道403号 聖高原

麻績と更埴を結ぶR403は、聖高原ていうか千曲高原ていうか、どっちにしろ高原景色とは言い難い風景の中を曲がりくねっているワインディングロード。

地図上では高速道路と鉄道が並行してるように見えるので、なんだか穏やかな道である先入観を抱いてしまう。けど、これが結構激しい峠道なのだ。

                                           
                   
                             

姨捨駅

そんな意外性の道R403から県道を少し入ったところにあるJR姨捨駅にやってきた。
「おばすて」の語意は大方の想像通りで、昔話のアレだ。当然駅舎の傍らには、その物語を説明する看板が立っている。

                                   
    何の変哲も無い無人駅なんだけど、偶然この前日の朝刊にこの駅の眺望がイイ!ってな記事があったもんだから、珍しく駅なんて立ち寄ってみたわけだ。
                                   
   
               

ホームからは遮るものは無く、千曲川流域の広大な景色が眼前に広がっている。朝方の霧がまだ平野に残っている感じだ。

ホームのベンチは線路側じゃなくてその反対側を向いている辺り確信犯的だが、こういう景色であれば道路からなら結構見れるもの。ここが駅のホームだという付加価値があってこそ、という気がしないでもない。

   
                                               
姨捨から先もR403のワインディングは多少続くけど、ここで折り返し。再び聖高原に向かって登り、聖湖をピークにさっき曲がった交差点まで戻ることに。すでに普通の時間になりつつあったので、国道の交通量は増えていた。
                                               

県道12号 アルプス展望道路

その本町交差点から本来進もうとしていた県道12号へコースイン。別名「アルプス展望道路」と呼ばれているこの道は、信州の長閑な山村風景を繋ぎながら走るワインディングロード。

その名の通り、この道路から眺める北アルプスの眺望が素晴らしい。これまで何度も走っているが、この天気の下でアルプスを眺めようと思うと、まずこの道が真っ先に思い立ったのだ。

               

おおっ!見えてきました、日本が誇る随一の山岳風景が。展望とは言いつつ多少離れているので、それぞれの山のピークがどこかとかは判別できないけど、その存在感はやはり圧倒的。

道路は基本的には広くて走り易いけど、集落の間の山道は狭路も残っている。
眺めもいいし、気持ちの良いワインディングだけど、集落も多いので、その辺は注意したいところ。

   
                                                   
 

初めて走ったのは4年くらい前だろうか。
レポートにはしていなかったので、写真をほじくりだしてみたところ、何枚か残ってたね。

←初夏の時期は晴れててもこんなカンジだった。今回は季節も良く、いかに澄んでいたかがわかろうというもの(当時との撮影機器の差ってのもありますが)

EK9君、久々の登場です(^ ^)

 
           

アルプス展望道路から大町の方に行こうと思ってたので、全線走破はせずに、途中3桁県道の脇道に入ることにした。

これがまた異常なまでに狭い道で、しかも急勾配。クルマ1台ちょっきりって感じで、軽トラとかそういうのしか通ること前提になってないような道で焦った。

→のようなヘアピンカーブが連続するところもあるんだけど、意外と小回りの効くエスでさえ切り返さないとクリアできないこともしばしば。。

 
   

信州の山村里山風景と、その背景を担う北アルプスの峰々。

その中の畦道を走るオープンスポーツカーは違和感たっぷりですな(笑

いくらツーリストと言えども遠慮したくなる道で、さすがに少々参ってしまった。

県道表示も無いので、方角だけを意識しながら国道19号を目指した。

                                                         
  何とかR19に出た後は犀川に沿ってしばらく南下する。
徐々に北アルプスに近付くルートをとるため、すぐに県道55号にスイッチ。八坂村で今度は県道468号。またまた心細い道になってきた。
         
 
道標に従ってギュンギュン登っていく。
小さな山の周囲をぐるぐる回りながら少しずつ標高を上げていく。
                                         
 

鷹狩山

駐車場にエスを停めて少々歩く。
その先にあるのはロッジ風の売店と展望台。どうやら山頂に着いたようだ。

だけど目の前にあるハズの展望台には行かなかった。何故か?

わざわざ展望台に行かずとも目に飛び込んでくる景色に圧倒されたからだ。

   
                                           
 
山頂から広がる景色は、絶景という言葉を通り越していた。ファインダーの中に収めてしまうとせせこましくなってしまうけど、今立っているところとの距離感からすれば、開発の進んだこの国では奇跡に近いロケーションだ。
眼下の小さな平野には信濃大町の街。掌に乗ってしまうかのようなミニチュアにも見える。
その背後に大きな谷間が2つ。左側は大町ダム、そして右側が大町アルペンライン。立山黒部アルペンルートの信州側の玄関口だ。その向こうには黒四ダム、立山と続いているはず。
 
 

あまりに圧倒的で美しい景色を前に、ベンチに座り込んでぼーっと眺め続ける。Tシャツの袖口から吹き抜けていく風が心地良い。

山を眺めるうち無意識にその姿を形容する言葉を探していた。
いくつもの言葉が浮かんできたが、その時ただ思い付いただけで特に残そうとはしなかったので、今思い返そうとしても全部は思い出すことができない。

でもそうやってアタマの中でいろいろ表現していると、その山容の雄大さが誇張されて、その他のすべてが小さなことのように思えてくる。

普段の生活で些細なことで思い悩んだり、うまくいかないことがあったり、そういうのが本当に小さなことでどうでもいいんじゃないかと思えてくるのだ。

アタマでわかってはいても気の小さな人間なので、意識の中なら消せないマイナスイメージというのはいつでも何かしら蓄積しているもの。

それを意識から遠ざけて、逆にパワーを与えてくれている、そんな気がするのだ。

   
絶好の季節、天気に恵まれたこの日に、北アルプスの山容を眺める、という目的は、最も相応しいと思われる場所で早くも達成できた。
しかし、この先には信濃大町や白馬といった麓のエリアが残されている。あまりに近付き過ぎては迫力もイマイチかなとは思ったけど、せっかく良いペースでここまで来たんだし、この先更に北アルプスの懐に飛び込んでいく決意をする。
   
 

県道468号→県道394号

鷹狩山から大町に至るのに走った道路。森の中の2車線路は交通量は皆無に等しく、丁度いい長さのストレートとスピードの乗るコーナーが組み合わされていて、ハイスピードの快走区間。F20C DOHC VTECの本領発揮。

                                       
                   

大町から国道148号。
途中、木崎湖と青木湖で湖沿いの道に寄り道する。寄り道しただけで止まらずに北上。

白馬村に入ると、雪山リゾートの趣がドッと押し寄せてくる、そんな沿道風景が続く。

村の中心部、白馬駅の前で左折。白馬岳の登山口に向かうことにする。
交差点を曲がったその時から、正面から迫力の雪山風景が襲いかかってくる。

白馬は平地に雪が無くとも観光客で溢れかえっていた。

                                     
                 

八方尾根のスキー場周辺は、長野オリンピックの名残というか、どことなく華やかで賑やかな印象がある。

そこを過ぎれば一気に自然の中という雰囲気の度合いが強まってくる。
相変わらず真っ白に冠雪したままの 白馬岳が目の前に立ちはだかっている。

 
                                 
       

白馬八方温泉 おびなたの湯

森の中を疾走していると現れる簡素な木小屋。それっぽい幟が立ってたからすぐにわかったけど、他と明らかに離れたこの立地と規模からすれば、ここが源泉なのかもしれない。

白馬岳に抱かれた気持ちの良い露天風呂があると聞いてたので入浴することに。

たまたま誰もいなくなったところをパチリ
実際は結構混み合っていた

             
 

石積みの雰囲気で作られた露天風呂。それ以外は簡素な脱衣スペースのみ。狭いわけではないし、これで十分だ。

お湯は単純泉で無色透明だけど、特筆すべきはそのアルカリ度。pH11.4ってことで、僕が知る限りはNo.1の強アルカリ性温泉なのだ。

アルカリが強いとぬるっとしていて美肌に効果アリってイメージだけど、それほどヌルヌルな感じは無かったな。

       
せっかくの立地なのに思ったより眺望は良くない。
けど、源泉に浸かるだけの簡素な温泉ということは素材の味を楽しむということに繋がるわけで、そういう意味では僕にとっては満足のいく温泉だった。
     
 

そのおびなたの湯のすぐ先には橋が架かっていて、眺めが良さそうだから風呂上がりの一休みにでもと行ってみると、想像以上の絶景が!

ざんざんと流れる雪解け水の河原の先に、神々しいまでの岩塊。
それはまさに登山中の風景であり、下界から眺める山容とは完全に一線を画したもののように見える。クルマから降り立って、アスファルトの上から眺める山の風景としては不自然なほど生々しいのだ。

                                               

ピークが連なる稜線には、北アルプスの名峰が並ぶ。その稜線は長野県と富山県の県境であると同時に、アルプスを縦断する登山ルートでもある。
こんなにも荘厳な山塊の輪郭上を、人が歩けるなんてわかってても信じ難いものがある。

中央に見えるピークの周辺が白くぼやけて見える。たぶん強風で雪が舞い上がっているんだろう。
こんな雲ひとつない晴天にもかかわらず、3000mの世界は想像を絶するほど過酷で、かつ美しいに違いない。

 
     

その先は白馬岳の登山基地である猿倉へと続くアプローチだが、山小屋まで一般車も走れるようなので、行けるところまで行ってみることに。

春が訪れたばかりの山といった風情で、山肌にはまだ雪が張り付いている。雪解け水が路面を濡らし、エスのブラックボディがますます泥んこに・・ま、今日は元々汚かったんだけど。。

猿倉荘付近は道路も荒れてて、車高を下げたエスには少々キツい。
上の駐車場は登山者のクルマでびっしり。狭くもない広場だったけど隙間無く埋まっているので、一段下の駐車スペースに停めることにした。
       

近付けば近付くほど、北アルプスの峰は迫り来るような迫力で眼前に現れるのか!?と言えばそうでもない。やはり適度な距離感があって迫力ある風景が生まれるものらしい。
ここではさっきまでみたいな感動的な風景に遭うことはできなかった。

それでもクルマで行ける北アルプス最深部のひとつまで入り込んだことに違いは無い。

程なくして来た道を引き返す。クルマで北アルプスを楽しむという今回の目的を達成して満足感に溢れていた。
この先のルートをぼんやり考えてたが、この時点ではまだ正午を回ったくらい。あと半日は有効に使えるし、この天気で今から引き返すのも勿体無いので、少々遠回りして帰ろうか、という気になった。

白馬から国道406号で鬼無里街道、国道148号で姫川渓谷、の二択だったが、結局後者を選択。姫川渓谷に向かったら糸魚川に出るしかないけど、その後は日本海周りで上越方面に行けばいいかな。

     

国道148号 姫川渓谷

白馬〜糸魚川間の姫川渓谷は、フォッサマグナに沿う厳しい地形の渓谷。核心部ではこれでもかとスノージェットが続く。
その地形条件、気候条件の厳しさから、道路を守るための設備が充実し、渓谷の対岸には使われなくなった旧道が絶壁に張り付いていたりするのが見られる。

肝心のワインディング度も高く、特にスノージェット区間は前走車が一瞬いなくなったこともあって楽しむことができた。閉塞感と反響音によって豪快な走行感を得ることができる。

     
     

国道8号 糸魚川〜上越

姫川渓谷は結構距離が長く、糸魚川で日本海に出るまで50分近くかかった。
日本海沿いの国道8号は、走り慣れた道、だけど、もしかしたらこの方向で走るのは意外にも初めてかも。

 
       

途中、ベニズワイガニの市場でお気に入りの能生の道の駅によろうかと思ったけど、やはりGW真っ最中、大混雑で駐車場入るのも列をなしてたので入らず通過。カニはまた今度。

せっかくのシーサイドロードだったけど、R8走ってる間だけは曇ってて肌寒かった。

     
                                         
   

上越市街に入るところでやや渋滞。市内の2車線路に入ってしまえば空いてたけど。

ここからは国道18号で長野方面に行くか、国道253号で十日町方面に行くかという選択肢を考えていた。
R253は走ったことないかも(部分的には走ってるかもしれないけど)と思ってここからはR253という選択。

   
                                                   

国道253号 上越〜六日町

上越から真っ直ぐ東へと延びるこの道路。JRの特急も走る、全線ほとんどトンネルのほくほく線にほぼ並行している、と言えばわかる人はわかるかな?
前半はペースカーに鼻先を抑えられて悶々ドライブ。

そうそう、今回のツーリングでは車高調の減衰力を少し上げた状態で走ってみようと思ってたんだった。
・・・てことを今更思い出して(汗)、急遽ローソンの駐車場で減衰力調整。やや固めに振ってみる。

 
                     
                                                     

浦川原でお祭り渋滞。神輿が繰り出すその時、先頭で停められて、この後神輿の後をジリジリついていくハメに。国道でお神輿。交通量が少ないわけでもないので、担いでる方もあんまり気持ち良いもんじゃないのでは?

   
 
                           

神輿渋滞のおかげか、その後は独走快走状態。良く整備された典型的な!?200番台国道を気持ち良くかっ飛ばす。登坂車線等もあり、追い付いたクルマも難無くパスすることができた。

あんまり知られてない(特徴が無い)けど、ほぼ全線結構いいワインディングだと思う。中高速で起伏の緩やかな印象で、風を切る感覚を味わえる。
ま、それもこれも独走状態だったから言えることだろうけど。

     
                               
十日町を過ぎて六日町に入る手前、八箇トンネルを抜けてすぐに左折でR253に別れを告げる。
曲がったとたんに急勾配の山道が始まる。魚沼スカイラインだ。
     

魚沼スカイライン

初めて走るこの道路。立派な名前が付いてるので期待してたのだが・・・

最初から一気に稜線まで駆け上がっていく。イヤ、駆け上がっていく、と言うのには程遠いタイトな山道だ。運悪くミニバンがえっちらおっちら走ってる後ろについてしまったので、極低速でとりあえず稜線まで上がるハメに。

       
    上がったら上がったで今度は公園の中のようなおよそ公道らしくない道が続く。
地形的に道路を造ることにムリがあるようなところに無理矢理作っているような印象。その代わり両脇に眺望がきくので開放感はある。
稜線に乗ってしばらく行くと、道幅の広い区間も現れ出した。相変わらずタイトな区間も残ってはいるけど。。
しかし、どうも走ってて面白くないのである。リズムが悪いっていうかなんていうか。。僕とエスには相容れない何かがこの道にはあるようなそんな気がしてたら・・
                                                         
   

突然目の前に雪壁が・・・冬期通行止だったらしい。。
少し手前の分岐で看板を見落としてたらしいのだが、完走まであとちょっとというところなのに・・

仕方無く途中の県道76号との分岐まで戻る。相変わらず路面は汚れ放題で、気持ちいいスカイラインの趣は皆無に等しい。

                                           
                       
                                     

県道76号 大沢峠

その県道76号で直下の国道17号にとっとと出てしまおうと企んだわけではあるが・・のっけから不穏な状態が・・・

 

←予感的中。。。

クルマ1台分しかない道幅が延々と・・・2桁県道なのにこの状態は、さすがにそりゃないだろう・・

オマケに路面には枝が張り出し、草が覆い被さり、土が流れ出て水溜まりも豪快に、といった劣悪状態。

ココ、どうもスキー場のゲレンデを横切ってる道のようで、長い冬から目覚めたところ、というのがこの状態の原因のようだ。

どんなに路面が劣悪でも、避けるスペースも無く、転回できるスペースなんてもっと無く、慎重に進んでいたのだが、案の定木枝を引っ掛けてボディに新しい引っ掻きキズを作ってしまった(T_T)

全国のワインディングを求めてツーリングしている以上、ある程度は避けられないことではあるが、、やはりショックだ。また早野さんとこで消してもらわないとなぁ。。

 
国道17号に出た頃にはもう17時半を回っていて、このまま真っ直ぐ帰ろうという気になっていた。
魚沼スカイラインの印象がかなりイマイチ(てゆーか最低)だったので後味悪いけど仕方無い。

あ、でも湯沢から先の三国峠、これはかなりイケてるワインディングロードで好きなので、今回もウキウキしながら走った。

2桁国道で交通量も多いんだけど、前走車を安全にパスできる区間が多く、意外と自分のペースを守って走ることができるのだ。

冬場がスキー場銀座なのでそういう設えになっていると思うんだけど、夏場はそれが高速ワインディングになり、かなりのペースを保てるという状況を生んでいる。

 
   

三国峠を越えて群馬県に入ると、打って変わってタイトなコーナーが主体になって前も詰まってしまうけど、それもこの長大な峠道のバリエーションなので、全体としては結構気に入ってるのだ。

三国峠を下った後は、月夜野か渋川伊香保あたりから関越に乗って帰ろうと思ってたけど、中日とは言えGW、20km近い渋滞表示が出てたので、各ICは通過。そのまま前橋まで来てしまったので、もうそのまま17号で帰ろうという気になって、市内のコンビニで最後の休憩。ここでルーフをクローズ。

あとは17号バイパス上武道路→17号→17号新大宮バイパス(要するに魚沼からずっと17号)で帰還。日帰りではあったけど、日本海に出た大回りルートだったために総走行距離は700km以上になって走った感はたっぷりのツーリングだった。

   

前日の天気予報から読んで、最近あまり訪れていなかった白馬方面北アルプスをメインに走った今回のツーリング。
果たしてその予測はバッチリで、心に残る素晴らしい景色を拝むことができたのは大きな収穫だった。

地味ながらワインディングもそこそこ走ってるので、ドライビング的にも楽しめた。
毎年ロングツーリングに費やしているGWが、今年は日帰りツーリングで始まってしまったけど、内容的には満足。
天気がイイと、心に残る景色が違うよね。仕事で疲れた心身をリフレッシュする意味でも良かった。

やっぱり旅っていいね。

   
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