早春の伊豆半島へ 2002/03/02 |
北海道にいたときは全然意識することはなかったんだけど、冬って行動範囲が狭くなりますねぇ。 だからといって、お家でぬくぬくとテレビを見ているのでは運転マニアの名が廃るというもの。久しぶりにワインディングをかっとんでやろうと伊豆に出掛けてきました。 まだ春と言うにはちと早いこの季節、夏タイヤで終始安全に走れそうな近場のロングツーリングと言えば、伊豆か房総でしょう。今回は箱根から伊豆へ、おいしそうな道を選んでドライブしてきました。もちろんイケてる温泉の発掘も忘れてません。ちなみに伊豆訪問は2回目です。 |
朝7時過ぎ自宅を出発、土日の環八渋滞に悩まされ、8時半頃東京ICから東名へ。高速はガラガラで、1時間で御殿場ICに到着。国道138号を箱根に向かいます。 箱根スカイラインに向かうため、程なく右折し県道401号へ。 |
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401号は、中央線のない1.5車線の山道。入り口には「凍結注意」とありましたが、早朝ではないのでそんなことはありませんでした。まあ万が一のために安全マージンは広くとって走る。 今回はこういう道が数多く登場します。 |
箱根スカイライン |
長尾峠を越え、箱根スカイラインに入ります。 この道は芦ノ湖スカイラインまでの短い有料道路で350円也。距離の割に高いなぁという印象です。 |
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でもまあこんな感じのワインディングが楽しめるので、そこそこ気持ちいい道。 |
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山の稜線を縫っていくような感じなので、解放感は抜群。 |
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展望台からは芦ノ湖を望むこともできます。今回の旅は晴れたり曇ったりで終始はっきりしない天気でした。 |
芦ノ湖スカイライン |
箱根スカイラインが終わると次は芦ノ湖スカイライン。クルマ雑誌などで撮影の際によく使われている関東屈指のワインディングです。この道に入るとさすがにクルマの数も多く、自分のペースで走るのが困難になってきます。 |
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芦ノ湖&箱根の両スカイラインは、おおむね中高速コーナー主体のワインディングですが、時折低速コーナーも配置されているのでメリハリのあるドライビングが楽しめます。アップダウンも結構あり、クルマの性能もそこそこ求められるのはさすがといった感じです。 メジャーな道路のため、ドライブ中のセダンから料金所間を行ったり来たりするスポーツカーまでいろんなクルマが走っていて、ドライビングを楽しむという点ではちょっと走りにくいような気もします。 |
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両脇にそれぞれ芦ノ湖と富士山が望める展望も人気の理由。この日、三国峠の駐車スペースからは富士山がかろうじて見えました。 |
地図上では長く見える芦ノ湖スカイラインも感覚的にはあっという間。こういう道は早朝でもない限り、自分のペースで気持ちよく流すのは難しい。前走車につっかえたまま何となく走りきってしまうのです。 さて予定では箱根峠から南下して、このまま一気に伊豆スカイラインへ進入することにしていましたが、思いのほかあっさりとここまで来てしまったので、かなり時間に余裕ができてしまいました。 |
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言ってみれば地獄谷みたいようなもので、山肌から硫黄分が吹き出ている一帯です。 |
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散策路が整備されていて、軽く散歩ができます。案の定団体観光客がたくさんいますが。 それはそうと、私なぜか硫黄(というか硫化水素)のニオイが好きなんです。温泉っぽいニオイだからかなぁ。ハンカチで口抑えながら苦しそうに歩いている外国の方もおられました。 |
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名物黒タマゴ! 私、ゆでタマゴも大好きだったりします。それが湧き出る硫黄泉でゆでられて販売されているのだから買うしかないでしょう。実際、販売小屋の脇の硫黄泉に漬けられたものを、その場で袋に入れて売ってくれてます。6個入り500円。袋の裏には1個食べれば7年寿命が延びる旨が書かれてます。3個食べたので21年は長生きできるんでしょうか。 ちなみにタマゴは鉄分が硫化して黒くなるんだそうです。 |
伊豆スカイライン |
さて、黒タマゴをお昼代わり(!?)にして、そろそろ伊豆に向かおう。 来た道を戻って、国道1号から箱根峠で左に折れ、県道20号を十国峠へ向かいます。 この道も一般道ながら山の稜線を走り、解放感あふれる道。前に走ったときは早朝だったため、霧であまり景色が楽しめなかったので、今回は十分堪能しておきました。 ただ、すぐに観光バスに追いついてしまい、数珠繋ぎになってついていくハメに。十国峠のレストハウス前でようやく解放されたが、すぐに料金所があり、ここからは有料区間。伊豆スカイラインです! |
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伊豆スカイラインは伊豆半島中央部の山の稜線に沿って走る有料道路。渋滞しがちな海岸線の国道のバイパス的な役割も担っており、全線走って960円と値段はお高め。しかし、終始中高速のコーナーが連続する爽快なワインディングは値段分の価値あり、と私は思っています。 これまでの有料道路とは違って意外と交通量が少なく、また観光スポットが海岸に集中しているためか、観光バスなんかはまったく走っていません。走っているのは私のような目的の人や、ドライブ中のカップルや老夫婦がほとんど。休日にも関わらず上の写真のようにクリアラップがとれる場面も多く、個人的には非常に気に入っている道のひとつです。 |
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3速の中速コーナーを抜け、急勾配のストレートを一気に駆け上がる! B16Bは力強いエキゾーストノートとともに胸のすく加速でEK9のボディを弾き飛ばす。 アクセルとステアリング操作をシンクロさせ、クルマに働く加速Gをコントロール。 クルマと一体になる瞬間。 |
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展望台は結構たくさんあって、休憩にはもってこい。これは熱海の街を望んでいるところ。 |
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玄岳IC付近。箱根側から走ると、前半はこういった風景の中のワインディングが続く。 |
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韮山峠を越えたあたり。中盤を過ぎてもスピードののるコースレイアウトが続く。調子に乗って速度を上げ過ぎると、急にきついコーナーが現れて肝を冷やすことになるので注意されたし。 冷川ICを過ぎると高度が下がり、伊豆高原の林と農村の中を走ることになる。ここまで来れば、終点の天城高原はすぐそこ。 |
伊豆スカイラインを終点で降りれば、そこは伊豆高原。一気に伊豆半島の中間あたりまで来たことになります。ここからは県道111号を海岸に向かって走ります。ペンション街の中を走り抜け、国道135号に出ると、海岸線に沿って南下。城ヶ崎海岸という有名な観光地がありますが、前回訪問しているので今回はパスしました。 国道を南下すること数十分、東伊豆温泉郷のひとつ、熱川温泉に到着。海岸に沿って温泉ホテルが建ち並ぶそこそこの温泉街ですが、そのホテル群よりも海に近いところに「高磯の湯」という町営温泉があります。 |
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見たところ、昔町営プールだったところを埋め立てたかなんかしてつくった風呂という感じで、何とも飾り気のないこの外観。 |
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非常に簡単な脱衣所の先にはかなり大きな露天風呂が。 この日は客が少なく気温も高かったので、泉温がいつもより高いとのこと。通常なら真ん中の岩から温泉が湧き出ているらしい。しばらく貸し切り状態でしたが、やがて10人くらいのおじさん団体がやってきて熱い熱いと騒いでいきました。 |
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