本日が今回の京都の旅の最終日。再びエスに乗っての京都散策だ。

今回利用した宿は、宝ケ池にあるグランドプリンスホテル京都。ホテル建築を数多く設計した建築家村野藤吾の最晩年作という、知る人ぞ知る名建築だ。

それなりに格のあるシティホテルだが、JAFの優待で1泊たったの4500円(!)だったので、今回たまたま利用することにしたのだ。

京都では珍しく無料駐車場付きで、地下鉄の駅も近いという、京都ツーリングに適した(!?)穴場のホテルである。(フツーに泊まったら高過ぎですが)
 

ホテルから直行でやって来たのは、上賀茂神社。
宝ケ池から北山通経由で約10分の距離である。

付属の有料駐車場にエスを停める。
余程街中の寺社でもない限り、意外と駐車場が付設されているというのは、今回の旅での新しい発見。

                           
で、イキナリ上賀茂神社には行かずに、まず腹ごしらえ(笑
上賀茂神社入口近くにある神馬堂で、名物やきもちを買って食べながら神社へ向かう。
人気の店だが、まだ朝早いので待つことなく買うことができた。
                                                         

京都盆地の北端、賀茂川沿いに鎮座する上賀茂神社。神話の時代からこの地で信仰を集めてきた、特に歴史の古い神社である。

祭られているのが「賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)」という神様なので、神社の正式名称は「賀茂別雷神社」という。

             
 
鳥居を潜って参道を歩いていく。周囲はだだっ広い芝生の広場で、伊勢神宮や出雲大社のイメージからすると、ちっとも神社っぽくない(笑
芝生の広場の一角に、唐突に神馬の小屋があったりする。
           
 
             
二ノ鳥居を潜ると、ようやく神社っぽくなってきた。
白砂利の敷かれた広場に、意味ありげな建物が点在。この無造作感が、お寺とは全然違うところかも。
 

そんな広場に、これまた唐突に鎮座する円錐形の砂の山。
「立砂」と呼ばれる砂山は、ある意味、上賀茂神社の象徴的存在かも。

神様が降臨される際の目印としての神木の名残だそうで、神職がなんと4時間近くもかけて形成するとか。。。ほとんどサンドアートってな美しさだ。

楼門を潜ると、本殿手前のこの場所で足止めされる。伊勢神宮がそうであるように、本殿には近寄ることができない。

・・・のだが、上賀茂神社の場合、初穂料を払えば奥の本殿を間近に見られるところまで入ることが許されるのだ。
しかも神職による説明&お祓い付きで、上賀茂神社のルーツから建物の詳細にかかわることまで、事細かに知ることができる。
ここまで来たのなら、ぜひオススメしたいミニツアー。

 

本殿は写真を撮るわけにいかないので、神職案内中の記録は残っていない。
外に本殿と同じ形をした小さな社があったので、コレで代用(^ ^;

前後非対称の大きな屋根が曲線状に軒先へ延びていくのが特徴的。
前方の軒は特に深く、延び過ぎた屋根を2本の柱で支えている。

屋根は檜皮で葺かれている。ヒノキの樹皮を何層にも重ねた古式の屋根形式だ。

上賀茂神社にも伊勢と同様、式年遷宮という伝統があり、その際には社殿全ての屋根を葺き換えるそうだ。
伝統と格式に則った行事だが、現代において屋根材としてのヒノキの皮は非常に手に入り難く高価なものである。屋根工事だけでも億単位の工事費がかかるそうで、檜皮葺きのための寄付を募っていた。

もしかしたら、神職案内付きの本殿特別公開は、式年遷宮のための寄付集めの一環なのかもしれない。
ただ、昔と違って有力者が金銭援助を行う時代でもないので、その金銭的苦悩は理解できるところだ。
一口だけだが檜皮葺きへの寄付を行っておいた。古式の建築様式を次代へと継承するために一役買うことも、まんざらではない。

【上賀茂神社】
京都市北区上賀茂本山339
拝観時間:(楼門内)8:00〜16:00
拝観料(特別公開エリア)500円、その他は無料
駐車場:有り(有料)広い
撮影:自由(特別公開エリアは雰囲気的に無理)

     
西村家住宅
 

上賀茂神社から出て、東の方へ延びる道を行くと、道路沿いに豊かな水量が流れる小川を伴った土塀の街並みがある。
この通りは「社家の道」と呼ばれ、上賀茂神社の神職を代々務めた家系の住居が建ち並んでいた名残である。

現存する屋敷でお店を開いていたりと、世界遺産上賀茂神社のちょっとした参道のような雰囲気になっている。
その中で、屋敷そのものを一般公開している西村家にやって来た。

結構こぢんまりとした小さな邸宅である。昔の人サイズというか。
座敷から見る庭園が立派。奥行きがあって、先程の社家の道に向いているとは思えないほどの密度がある。
     
青い床は見学用のカーペットだが、それが邸宅と妙にマッチしていて、何だかカッコいい色彩だった(^ ^;;

質素な住宅の内部で、静かに庭園鑑賞でも楽しみたかったが、入園直後に40名近い団体が押し寄せてきて、小さな住宅内部は大混雑になってしまった。

年配者のウォーキングサークルのようだったが、こんな大人数で一気に押し寄せるとは配慮が無さ過ぎる。コーディネーターの技量の無さに、腹立たしい思いすらこみ上げてきた。

そんなわけで早々に退散するほか無かった。足に踏み場も無いやかましい邸内では、その風情を鑑賞する気にもならなかった。

     
 

社家の道を戻り、再び上賀茂神社前へ。

最初に訪れた神馬堂には、既にたくさんの来客が。
その店先に、たまたま古いBMWが停まっていた。

古都の名店に、古い名車のコラボレーション。

                       
  その神馬堂と、上賀茂神社の駐車場の間くらいにあった今井食堂
ここのサバ煮定食が絶品という記事を本か何かで見ていたので、昼飯には少し早かったが、暖簾がかかってたこともあって入ってみることにした。
   
           

昼前にもかかわらず席はほとんど埋まっていたが、ちょうどその時は空きがあってすぐに注文することができた。
出てきたサバ煮定食は、ご飯、みそ汁、漬け物と、サバが3切れという非常にシンプルなものだったが、確かにこのサバ煮が絶品の如く美味さだった。甘い煮汁が浸透しまくっていて、口の中でほろほろと溶けていく。ご飯と一緒に食べると、超シアワセ気分。

店を出るときは、既に順番待ちの列が店外に延びていた。お店を見つけてすぐさま昼食としたのが好判断だったようだ。

・・・・・・・

     

上賀茂神社と出発し、賀茂川沿いを南下して出町柳へ。小春日和となった空と川縁の景色を味わいながら走るのは爽快そのものだが、花粉がますます刺激的に・・・・それでも頑固にオープン走行(笑

次の目的地に向かうために出町柳の公共駐車場にエスを停めるつもりでいたが、既に満車で駐車できず。
仕方無いので付近をうろついてコインパーキングを探し、結局川端通沿いにあったタイムズに停めた。

目的の場所に行くにはまだ時間が早かったので、コーヒーでも飲みにいくことにした。
鴨川に架かる荒神橋から上流を見る。左岸に見えるのが府立医科大病院。川には飛び石が設けてあって、両岸の散策路を行き来できるようだ。
その飛び石が、よく見ると所々亀の形をしてたりしててカワイイ。
     
荒神橋を渡ってやってきたのは、河原町通から1本東側に入った西三本木通にあるかもがわカフェ

古いビルの内装を改装したカフェ。
天井が高く、一部ロフト上になっていたりと、コンバージョンならではの空間的な面白さがある。

結構混んでいたので、一番奥の窓の無い部屋の片隅に陣取った。

   
オーソドックスに、かもがわブレンドをチョイス。ほっと一息、まったりとした幸せな時間。
今回の京都の旅では、新旧の個性的なカフェでのコーヒータイムを存分に味わえた気がする。京都には魅力的なカフェが多い。また更に発掘したいものだ。
                                                   
   

かもがわカフェでは、この日で終わってしまう京都の旅を惜しむかのように長時間まったりとしていた。
繁華街からは離れてて、交通の便もあんまりいいとは言えない場所なのに、若者で店内は満員だった。

カフェを出て、再び荒神橋を渡って近衛通を吉田山に向かって歩いた。
京大の真っ直中を突っ切っているような通りで、歩いても歩いても校舎やグラウンドがフェンス越しに見えている。

通りの先に見えている山の斜面には「大」の字。そう、五山送り火の大文字山だ。

   
                                                   
                                                   
 

近衛通を突き当たるまで歩いて、そこから吉田神社に向かっていくと目的の場所がある。

重森三玲庭園美術館とは、昭和の著名な庭園作家である重森三玲の自邸である。
伝統的な日本庭園をベースにモダンデザインのテイストを付加した、アヴァンギャルドな作風が重森三玲の庭園の特徴。
彼の自邸にも、自らのデザインによる庭園が遺されていて、それを見学することができるのだ。

                                 

庭園美術館と名前は付いているけど、何かを展示しているわけではなく、かつて重森三玲その人が住んでいた住居そのものを鑑賞するのが目的になる。

入場するには、事前の予約が必要。見学日時をメールで申し込んでおく必要がある。

集合時間になるまで、前庭で待たせて頂いた。

普通の住宅地の中で駐車場も無いし、駅も近くにない不便な土地柄にもかかわらず、予約した見学者と思われる人々が次々と集まってくる。

                                                   

時間になると、邸内から管理者の人が出てきて、中へと案内される。
見学者は結構な人数になっていたので、2グループに分けて見学と説明を受けることになった。

まず案内されたのは、奥にある茶室である。後に見学する古い書院とは対照的に、三玲が増築した比較的新しい建物である。
この小さな茶屋は、全国に200以上もの庭園を手掛けた稀代の庭園作家だった重森三玲による「建築」デザインが遺されていた。

 

作庭家重森三玲が自ら設計し、空間から装飾類まで全てのデザインを手掛けた茶室「無字庵」。
茶室というより、客人を迎える客間という位置付けに近いと思われるが、その斬新な意匠には目を奪われる。

まず目に飛び込んでくるのが、襖に描かれた意匠だ。
波を描いた具象絵画のようでもあり、簡素な曲線の組み合わせによる抽象絵画のようにも見える。その境界を曖昧にするのは、ブルーとシルバーの市松模様。ブルーの濃淡2色のバランスも絶妙だ。

その躍動感溢れる形態は、あまりにも斬新。素朴で質素な美を追求する茶の間に、敢えて躍動感を与えたセンスは凄まじい。
かと言って、全く自由奔放なデザインというわけでもない。
このブルーの市松模様、まさしく桂離宮の松琴亭にデザインされた、あの意匠のオマージュに違いない!

アヴァンギャルドと言われる重森三玲は、決して好き勝手デザインしていたわけではない。
本業の庭園デザインも、伝統的な日本庭園を身体に叩き込んだ(重森三玲は、日本庭園史の大系や図鑑をまとめた人でもある)上で、あのモダンな作庭を行っているのである。

歴史や伝統を踏まえて、自らの解釈を重ね合わせる。
建築やインテリアデザインでも重要なデザイナーの志が、三玲によるこの空間に溢れている。

 

床の間の造形も、伝統的な形式が三玲独自の美意識でコントロールされている。
その他にも、欄間や引手、釘隠しなど、大きなものから小さなものに至るまで、コダワリのデザインが隠されているところに、重森三玲という人の万能さが伺える。

ただ、この人は始めっから庭園デザインに見られるような才能を開花させていた天才ではなかったようだ。
最初は画家になりたかったそうだ。重森三玲の「みれい」という名前は、印象派画家「ミレー」から取ったペンネームらしい。

しかし画家として大成できず、他のデザインの分野で活躍することになる。
庭園だけではなく、いけばなや茶道にも精通していた。
類稀な感性にかかれば、インテリアの小物のデザインもお茶の子サイサイだったのかもしれない。

その総合的な芸術センスが建築に活かされた例が、この「無字庵」なのである。

       

次に案内されたのが、書院である。
この書院は古い建物で、1789年築と伝えられているとか。
なぜ重森三玲の自邸がこんなに古い建物なのかというと、元々すぐ近くの吉田神社の神職が住んでいた社家を、重森三玲が譲り受けたからだそうだ。

その伝統的な社家の遺構自体、この界隈では非常に貴重なのだが、更に三玲による庭園や茶室が織り込まれていることによって、更に貴重な文化財となっている。

 

書院の天井には、イサム・ノグチの照明が吊るされていた。
イサム・ノグチ以降よく見るデザインではあるが、これはイサム本人のオリジナルの逸品である。
というのも、重森三玲はイサム・ノグチと交友があり、この邸宅にも度々訪れていたそうなのだ。

この伝統的空間で、2人の稀代の芸術家が、何を感じて何を語り合ったのか、それを考えると無性にワクワクする。

   

この書院の床の間を背に向けて座した時に眼前に供されるのが、重森三玲自邸の庭園である。

岩と木と苔という要素によって構成されるところは、まさしく枯山水庭園なのだが、通常思い描く禅寺のそれとは明らかに趣が異なっている。
力強く、インパクトの強いイメージの反面、絶妙な岩の形状と配置による構図、季節感を伴った色彩の繊細さが伝わってくる。

枯山水の精神的世界から更に芸術性が極まり、絵画や彫刻かと見紛うような創造的空間。
書院の障子戸と欄間を利用した、構図の視覚的効果も完璧だ。
なんて美しい光景なんだろう・・・

この庭園を特徴付ける、エメラルドグリーンの岩。
これは徳島産の青石で、重森三玲が作庭時に好んで使った石なのだそうだ。現在は産地から自由に持ち出せなくなっているので、これほどの量を使用している庭園というだけで貴重だ。
 
石組みの青石に対して、軒下の敷石は赤い丹波鞍馬石。それが波打つような曲線で敷かれている。
直線的な建築の壁面と、自然な曲線によって構成される庭園との境界を繋ぐ絶妙なデザイン。
こんなところにも、形式を重んじながらも自由な発想で空間を創造する三玲のセンスが伺える。

重森三玲のスタイルの特徴として、花の咲くような木々はそちらばかりに注視点が行ってしまうので植えないそうなのだが、この自邸の庭園には、その掟を破るように桜の木が植えてある。

説明によると、自邸ということもあり、春が来たら桜の花が庭園を染め、花びらが舞い散る光景を見て、自分という存在を家族に感じてほしい、という思いを込めたようであった、とのことだそうだ。(奥さんに請われた、という説もアリ)

   

それにしても、この重森三玲による庭園と茶室には感動した。
住まいという空間を楽しむという姿勢に共感できるし、また創作活動の実験的試みとして、幾多の試行錯誤を重ねて到達した空間であるということにも重みを感じる。
歴史ある京都の中にあって、他の伝統的建造物や庭園に全く負けないほどの背景と芸術性を感じることができたのだ。

昭和の庭園作家として名高い重森三玲の庭園は、東福寺方丈庭園など、京都にも数多く遺されている。次はそれらも見て感じてこなければならない、そう強く思ったのだった。

最後に、この美術館を管理、案内していたお二方、たぶん重森三玲のご子孫の方のような気がする。。一人は息子、一人は孫、違うかな?(^ ^;
「三玲さん」と親しげに呼び、歴史から芸術的価値の説明まで、聞いていてとてもわかりやすい、抜群のガイダンスだった。

【重森三玲庭園美術館】
京都市右京区吉田上大路町34
見学時間:完全予約制、月曜休
見学料:茶室も見学するなら1000円
駐車場:無し(近所にも多分無いので、出町柳付近に停めて歩くしかない)
撮影:説明後なら自由にOK!
※メールかFAXで事前申込必要。ご子孫が個人で管理してる感じなので。。
※※シャープのAQUOSのCM(吉永小百合の)で一躍有名に。。見たことある人もいるのでは!?

・・・・・・・

 

美術館を出て、再び徒歩で川端通のパーキングへと戻った。
時刻は既に15:00を過ぎ、そろそろタイムリミットが近付いている。
最後の訪問地に向けて、川端通を南へ。三条、四条、七条を越え、JRの高架も潜って十条へ。
ひたすら真っ直ぐ行くだけなので、四条付近の混雑さえ抜ければ、休日とはいえスイスイと走れる。初日といい京都をクルマで縦断してるわけだが、通るエリア(と時期)さえ間違わなければ、京都ツーリングも気持ちがいい。古い街並みをオープンカーで走るのも趣深いのだ。

さて、最後を締めるのは、全国のお稲荷さんの元締めであるココ。

 
     

有名どころだけど、訪れたことがなかったので・・・
普通、電車で来るスポットだけど、クルマで来てみた。

来てみてわかったことだが、周辺は道が細い上に、前の道が一方通行で、駐車するまで結構苦労してしまった。(結局神社の駐車場に辿り着けず、近所のコインパーキングで妥協)

参道は賑やかだったが、そろそろ閉店するぞという空気が。。
でも大社に来ると、まだたくさんの参拝者がいる。

       
伏見稲荷と言えば、とにかく鳥居がズラーーーっと並んだアレ。
なので、お参りも程々に、とにもかくにもそこへ一直線(^_^;
                             
  神社の裏手の参道に、赤い鳥居がギッチリと連なって並んでいる。
全部歩くと立派に山歩きになってしまいそうで、夕暮れ時に深入りするものでもないと思い、ちょっと先まで行く程度にすることに。
                         
稲荷山に立つ朱塗りの千本鳥居は、全部で5000本近くあるとか。。。
1本1本に寄進した年月と個人名や会社名が掘られている。
人々の願いとともに立てられた鳥居の集合体。その結果生み出される空間に何を感じるか・・・
                                                       
 

朱塗りのトンネルは、想像してた以上に神聖だ。鳥居そのものが、願いを込められ強い意思を持っているからだろうか。

鳥居と鳥居の隙間から漏れる、傾いた夕陽の光線が、この神聖なる空間をより引き立たせている気がする。
光の濃淡が、朱色の空間に抑揚を与え、無限に続くかのようなトンネルに、引き寄せられるような魅力を付加している。

                               
それにしても、何とも不思議な美しさを持つ朱色の空間だ。
朱色の鳥居に、まるで陽の光を透過しているような透明感がある。
それらが折り重なって濃淡となり、この現世にはあり得ないような、不思議な色彩の空間が成立しているのだ。
   
                                                         

トンネルを2本潜ったところに、奥社があった。
御神木?の前に小さな鳥居が多数立てかけてあったり、キツネの顔した絵馬(絵狐?)が無数に吊り下げてあったり。
千本鳥居の空間美もそうだが、伏見稲荷にはアートな光景があちこちにあって面白い。

この先も千本鳥居のトンネルが続いていたが、今回はここで引き返した。

   
         
【伏見稲荷大社】
京都市伏見区深草薮之内町68
参拝時間:そんなのあるのかな?
参拝料:無料(基本的に境内参拝自由)
駐車場:有るけど、一方通行で辿り着けなかった
撮影:自由です
 
 

伏見稲荷と言えば、やっぱりいなり寿司!、かどうかは知らないけど、、一応抑えておくべきかと思い、やってきたのがお食事処ねざめ家
店先でウナギを焼いている、ちょっと趣のある茶店だ。

ここはいなり寿司も有名だが、もうひとつ、すずめ焼きも名物の店。
最近は食用のスズメの減少で、すずめ焼きも風前の灯と聞いたことがある。
こちらでも案の定、メニューにはスズメではなくウズラが載っていた。

     
  お目当てのおいなりさんは、大粒で食べ応えバッチリだった。しかもすごく美味い。
おやつとかいうレベルじゃなく、立派に夕食になってしまった。
 
     
     

店頭の蒲焼きにつられて、ついそちらも・・
こっちは量の割に高くて、ちょっと失敗だったかな。

そんなわけで早々と夕食も終了。あとはエスに戻って東京に帰るのみとなってしまった。

                             

一旦十条通まで戻り、国道1号から京都南ICへ。
京都の街に別れを告げて、夕暮れの高速道路を東京へ向かってひた走る。
濃密な3日間の旅の想い出は、しっかりと胸の内に刻み込まれていた。

・・・・・・・

てな具合で、京都ツーリングは終了。
ツーリングっぽくエスで京都を散策とか言いながら、実際はあんまり走ってる姿出てきませんでした(笑

京都はさすが観光都市で、年中人が一杯で道路はバスとタクシーで渋滞しているが、そんな状況の中でも、今回は割とクルマで回れるスポットが中心になっている。(2日目以外は)
その辺は、クルマで行くという手段から導き出した行程なので、ある意味当然かも。

もうひとつ、前回と異なるのは、お寺中心ではないことと共に、事前に予約する等計画立てて行かなければ訪れることができないスポットが中心になっていることだ。
1日目の桂離宮、2日目の修学院離宮と近又、3日目の重森三玲庭園美術館は、どれも出発前に申し込みないしは予約をして訪れている。
その際、当然ながら訪問する時間も決められてしまうわけで、前後の移動時間を含めた入念な行程計画が必要だった。
いつものツーリングは行き当たりばったりだけど、今回に関しては、ほとんど事前に予定した通りに各スポットを巡っている。そういった意味では、ちょっと面白みに欠けるかな?

しかし、予約して訪れた場所を中心に、非常に密度の濃い体験ができたような気がする。
花灯路で訪れた寺院も良かったが、やはり両離宮と河井寛次郎と重森三玲の両館、それに京懐石の近又。これらは甲乙付け難く素晴らしかった。
桂と修学院は、天気が良かったらもう抜群に良かったかも。。この両離宮は、混雑覚悟で紅葉時期に是非再訪問してみたいなぁ。

近又はおいそれとは行ける場所ではない(汗)けど、たまに行く京都なら、ちょっと贅沢してでも訪れる価値のある所だ。
ここは昼だけでなく朝食もやっている。気軽に行くならそれもアリだ。(それでもあんまり気軽じゃないけど(爆)

河井寛次郎と重森三玲は、手放しでオススメできる隠れた名所だと思う。
個人邸宅だっただけに、場所が多少難しいけど、だからこそ素のままの京都の空気の中で、素晴らしい芸術作品と建築空間を体感できる。

どのスポットも、一度で二度も三度もオイシイという、非常に贅沢な所ばかりだった。


京都は何度訪れても、毎回全く新しい魅力に出会うことができる素晴らしい街だ。
歴史と伝統に彩られた、感性を刺激してやまないモノと空間に溢れている。
訪れる度に少しずつ変化している自分自身の価値観に、その都度対応してくれる懐の深さを持っている。

街を歩き、様々なものに触れることで自分が成長できる。
そんな希有な経験ができる場所だから、これからも折に触れて訪れようと思っている。

                             
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