奥利根 /谷川岳〜照葉峡〜奥日光 秋真っ盛り紅葉ツーリング

 

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ある10月の日曜日。前日はウトウトと早い時間から眠ってしまったこともあって、5:30頃に目が覚めた。
前の週に参加したオフ会の余韻も手伝って、どこかドライブに行きたい気分だったけど、想い描く予定はゼロ。Webの天気予報を見たら、関東付近はどこも絶好の行楽日和みたいだ。

この条件を逃す手は無い。早速北行きを模索したけど、日本海側は雨模様。。ちょうど三国峠を境に天気の具合が全然異なるみたいだ。
三国峠と言えば、奥利根って行ったことないなぁ。S2000最初のツーレポで未遂に終わって以来、放ったらかし状態だ。好天の予想の北限に近いけど、まぁ大丈夫かな。。

というわけで今回の日帰りツーリングの目的地決定。まずは関越で水上を目指そう。

                                                                           

ガソリン入れて練馬ICから関越へ。クルマの数は多いけど、渋滞もなくスムーズ。

途中でシルバーストーンのS2000とランデブー。引っ張ったり引っ張られたり。絶対向こうも意識してると思うんだが、どうなんだろ。

前橋手前で眼前を遮る榛名山が存在感たっぷり。

 
                                 
         
       

エスとはぐれた後は、今度はSLと引っ張り合い。
高速を淡々と走ってても飽きがきてしまうので、つい気になるクルマのケツを追っかけてしまう。

当然競争するつもりは毛頭無いのだが、何となくつるんで走る楽しさというか。。オフ会で一緒に走る楽しさに通じるものがある。相手にしてみたら迷惑千万なのかもしれないけど。

                                                       

水上ICで高速を下りて、国道291号を北上していく。
実はこのR291、ルートはこのまま新潟へと抜けるはずなのだが未開通。つまり行き止まり。

ってことは、交通量もほとんどないのかというと、そんなことはない。むしろ逆で、こんな朝っぱらにも関わらず数珠繋ぎになって走る羽目になってしまった。

それはつまり、この先が谷川岳の登山口になっているからに他ならない。

   
       
   

山深く人家も疎らになり、国道もいよいよ山中へ埋もれていくのかと思ったところで行き止まり。正確にはこの先道はもう少し続いているのだが、一ノ倉沢までは交通規制中で、実質全車がこの巨大コンクリート建造物へと誘導される形になっていた。

何とも堅牢なこの建物は立体駐車場で、谷川岳の登山者とリフトを使っての空中散歩を楽しむ観光客のためにある。逃れる術もなく、とりあえず流れに乗って建物へと吸い込まれてみた。

                                                   
 

駐車場の最上階が、谷川岳ロープウェイの乗り口に直結していた。

今回は突然ドライブに出てきただけなので、何の下準備もない。もちろん山歩きできる装備も持ってきていない。
周囲のほとんどが登山者の格好をしているので羨ましかった(久しく登ってないので)けど、装備無しで登るわけにもいかない。大人しく乗り物で、できるだけ頂上に近い所まで目指してみよ。切符は往復券、2000円ナリ。

       

デザインされたまだ新しいロープウェイのゴンドラに乗り込むと、早速空中散歩の開始。

登山者も一緒になって乗り込む。登山の時間帯は早朝。そりゃザック担いだ人も多いわな。。けれど混むほど人は集まらなかったのでゆっくり地上の景色を楽しむ。

さっき走ってきて駐車場に誘導された部分が眼下によく見えた。途絶えること無く並んでいるクルマの列。あの巨大な立体駐車場が、昼前に埋まってしまう勢いだ。

                                               

ロープウェイの駅周辺では、紅葉なんてどこ吹く風でほとんど色付いていないに等しかった。
ロープウェイに乗った後もいっしょ。山肌は中途半端な印象の色彩で、美しい景観だとかそんなのとは無縁。
大丈夫なのかなぁと思いつつ、アクリルの窓の外を眺める。

周囲ではトレッキングの装いのご年配の方々、観光目当てのおばちゃんたちの途切れることの無いおしゃべりが続く。

                                                 

ロープウェイから降り立つと、それまで薄曇りの景色(アクリル窓越しだったからかもしれないが)がウソだったかのように明るく鮮やかな景色が待ち構えていた。

暖かな絨毯のような色彩が、目の前の山塊を覆っている。なんだ、ちゃんと紅葉してるじゃないか。
谷川岳天神平と呼ばれるこの場所。冬場はスキー場であることが容易に想像できる。
ロープウェイで一気に高度を上げたから、さみーのなんの。晩秋のオープンドライブ対応の格好してきたつもりだけど、ちょっと甘く見過ぎたかな。

 
                     

などと弱音を吐いて引き返すなどあり得ないので、間髪入れずに更なる高所を目指す。

スキーリフトに揺られて天神平スキー場の頂部へ。
駐車場代払ってロープウェイ代払ってリフト代払って・・・金銭的には凄く遠く感じる谷川岳天神平(笑

             

日が当たっている時はいいのだが、目まぐるしく流れていく雲に日が隠れてしまうと、とっても寒い。
しかも逃げ場の無いリフト。じっとこらえて終着点に着くのを待つ。。

ほんの数分の空中散歩が、随分長く感じられたのは言うまでもない。

                 
               
 

リフトを下りると休憩所兼展望台があって、その周りにはちょっとした平場があった。

その片隅に天満宮と書かれた鳥居を発見。
ここって谷川岳頂上なのか?、と一瞬思ったりもしたがそんなわけはなく・・・(ほとんど何の知識もなく来てますから)

天満宮はそこそこに、あちらこちらから眺めが楽しめそうな天神平。さっそくカメラ片手に絶景探し♪

                                   

東屋がある展望所では、たぶん南から西にかけての方角の景色が楽しめた。

近影の紅葉風景もさることながら、遠方に居並ぶ山々の眺望が圧巻。
なんと富士山が見えた。ここは谷川岳。群馬県と新潟県の県境である。
それくらい空気が澄んでいたのだろう。

写真には撮ったけど、データ上ではあんまりに細かいので省略(汗

 
                                     
                                     
 

逆側に回れば、谷川岳の主峰だ。頂上は常時分厚い雲がのしかかっていて、ついぞその全容は把握できなかった。それでも魔の山と呼ばれる谷川岳を真横から対峙するのは、ヤマ好きにとってはちょっとした感慨がある。突如行くと決めて飛び出してきたから当然頂上目指して歩ける状態じゃないのだが、その準備をしないままここまで来てしまったことを、この姿を見て再び悔やんだ。

ちなみにその魔の山の所以たる一ノ倉沢の大岩壁は、方角的にはちょうどこの裏側。この目で見たかったなぁ。

                                     
 

谷川岳主峰の左側を振り向くとこの景色。この山を貫くようにして、あの関越トンネルが走っているはず。

数え切れないほど何度も通っている日本一長い自動車用トンネル。
そんなのがこの下を通っているなんて、ここに立ってる多くの観光客の中でもたぶん僕一人くらいしか知らないだろな。意識してても信じられないよ。

それはいいとして、あまりの寒さにそろそろ限界。鼻水じゅるじゅるなので、早くも下山を決意。

                                           

下りもリフト。今回は全く歩かない。短時間で効率良く、なのだ。

このリフト、ありがちな高所恐怖感はほとんどなく、足がつきそうな高さでずっと推移している。

ロープウェイの駅がある麓まで帰ってきたら、今登ってきた山に向かってカメラを向ける人の多いこと。
先ほど撮ったばかりの景色だが、鮮やかな色彩のコンビネーションをもう一度振り返ることにした。

                                           
                                           
ま、さっきとおんなじ風景なんですけど。。でも太陽の高さによってか、若干色合いも違うような。気のせいだろうけど。
ハイスピードで流れていく雲の固まりが、刻一刻と光の加減を変化させている。分厚い固まりに太陽が隠れると湿ったような色合いの風景になり、さんさんと日光が降り注ぐと絵の具の雫を散らしたような多彩な景色が眼前に展開する。
自然が作り出す時間と光の劇場をしばらく楽しんで、谷川岳天神平に別れを告げた。(アー寒かった)
                                           
 

再びロープウェイで麓まで戻ってくると、ロープウェイの乗車を待つ人々の長蛇の列が・・・一体いつになったら乗れるのかこちらが心配になるほどの人混みだった。間一髪、団体が訪れる時間帯以前に到着したのが功を奏したみたい。

エスを駐車場から出して来た道を戻っていくと、対向車線も長蛇の列だった。危ない危ない。

R291から県道63号にスイッチ。

近道せずに藤原ダムを通過すると、道路はワインディングロードの様相を呈してくる。
この先の照葉峡を目指しているのか、交通量はそれなりに多い。
 

途中、宝川温泉への分岐等を見ながら奥へと入り込んでいくと、奈良俣ダムがある。

ならまた湖は利根川本流のダム湖ではないが、隣の洞元湖、その奥の奥利根湖は利根川源流に繋がっている。大河利根川の源流は、この奥の奥に潜んでいる。

                                                     

湯の小屋温泉を過ぎると、渓流沿いのワインディングロードが始まる。
いよいよ照葉峡に入り込んでいくわけだが、周囲はまだほとんど紅葉していない。本当に大丈夫なのか?

そんな疑念を払拭できないまま、どんどん入り込んでいく。交通量は多く、道幅が狭くなる区間ではすれ違いに時間がかかるケースもちらほら。

 
                       
 
                               
 

↑↑↑ 渓流沿いのワインディングロードに赤いミニクーパーが映える。実に絵になるカッコいい風景。

←←← 渓流を眺めてみてもこの通り。緑なのか黄色なのかどっちつかずの中途半端な状態。うーむ。。

                               
                                                       
更に奥へと進んでいく。道路にアップダウンはなく、ただ所々狭いだけ。終始前を行くクルマを追いかけることになった。  
                                                       
 
                 
 

道幅が広くなり、道路脇に多くのクルマが停車していたので何かあると判断し、ルーフを閉めてちょっと散策することに。

相変わらず紅葉は中途半端な状態。それでもこれだけ多くのクルマが往来してるのだから、きっとどこかでそれなりの景色が拝めるに違いないハズ。

                                                                       

人混みの理由は、この滝のようだ。
照葉峡にはいくつもの滝が点在している。

て言ってもやはり周囲の葉の色がイマイチで、グッとくるものがない。見栄えのする構図を探しても、これといったものがない。

そんなもんなのか!?照葉峡よ。

 
                       
         
                                                         
        とか思いながら散策していたら、集中的に色付いている一角を発見した。まだまだ黄色も淡いが、落葉していないので葉並びが美しい。
                                                         
       
                     

エスに戻って再び走り始めると、どことなしか段々色付きが濃くなってきてるような気がしてきた。

 
                     
                                                         
  徐々に色彩のバリエーションが増えている。それは確かなようだ。
赤く色付く葉も段々と目立ってきた。
 
                       
     
                                                         
           
                             
                                                                           
 

薄曇りの中しっとりとした紅葉風景を楽しんでいると、視界の開けた山の向こうに青空が覗いた。

時を同じくして、太陽が現れて色付く山肌を照らし始める。
金色に輝く葉の折り重なりが美しい。これぞ「照葉」峡だ(笑

気付かないまでも徐々に高度を上げてきているから、景色に変化が現れてくる。そしてこの辺りから劇的に雰囲気が変わっていく。

                                                                           
 

エスに乗り込み、自然休養林を過ぎた辺りから、本格的な峠道へと入っていく。
それまで大人しめのコースだったのが、急勾配を伴いながら深いコーナーを繰り返す低速ヒルクライムコースへと変貌を遂げるのだ。

       
 
ほとんど渋滞に近いような隊列だから、2速のままのんびりと登っていくほかないのだが、ふと開け放たれた頭上を見上げると、それまでの植生というか木々が織りなす風景の趣が、全く変化していることに気が付く。
 

走り始めに考えていたことが全くの杞憂だったと認識するのにさほど時間はかからなかった。

眼前に展開する鮮やかな色彩は、まさに「照葉峡」の名にふさわしい、素晴らしい風景だった。

 
       
           
遅々とした隊列を逃れるように、眺望開けた路肩で停車する。
眩いばかりの景色は何も道路沿いに限ったことではない。深い森の海の奥深くまでくまなく染まっているのだ。
 

抜けるような青空の下でも、しっとりとした陰影をもたらす風景でもない。

大きな雲によって陽があたったり陰になったり、そんな「移ろい」というには多少きっぱりし過ぎな変化の中、秋色に染まった一面の森が眼前に広がる。

   
 

照葉峡はその名の通り、渓流に覆いかぶさる紅葉の美しさから付いた名前だろう。

ただ今回訪れたこの時期に関して言えば、渓流ゾーンはまだこれからで、それよりずっと標高の高いエリアでピークを迎えていたのだ。

             
 

更にワインディングを上へ上へと駆け上がっていく。
コースはタイトさを増しており、普通のクルマならエンジンパワーの無さを恨めしく思わされるハズだ。

そんな勾配でもロードレーサーの彼は、怯むことなく登っていく。。

 
                               
     
県道63号のワインディング最頂点である坤六峠(こんろくとうげ)
峠らしくもなくあっさりしたもので、多くのクルマが所狭しと停車していたのでそのまま通過。
   
 

峠を越えても下りに入ったというだけで劇的な変化はない。ただ登りで前を遮っていたクルマが峠でいなくなったので、スッキリした視界でのドライブビングになった。

ただそれも長くは続かず。この時期のこの道で、孤独に走りを楽しもうというのが無理。それよりせっかくの燃えるような紅葉の景色、そっちを楽しもうじゃないか。

       

下り始めて最初の谷をトラバースし、その直後の複合コーナー周辺の景色にまたまた目を奪われた。

色とりどりの葉が折り重なって深みのある景色が迫り来る。まさに極彩色。

先程とは異なり、日陰となることによって、しっとりとした重みのある風景がまた味わい深い。

       
       

しばらく佇んでいると、また日が差してきた。秋の日の光は夏のそれより純度が高いような錯覚を与えるほどに、目の前の景色の鮮明さは群を抜いている。

どんな絵の具より多彩な表皮に覆われた山。方角的には、尾瀬ケ原の方を向いているはず。そう、ここまで来れば尾瀬は目と鼻の先。トレッキングの舞台として非常に魅力的な所だが、あまりの人気による人混みとシャトルバスによるアプローチが、僕の足を遠ざけているのだ。

       
       
2つ目の谷をトラバースすると、後はなだらかに下っていく。それまでの複合コーナーの連続がウソだったかのように姿を消し、直線的なラインでコースを紡ぎ取っていく。
           
 

尾瀬ケ原へと続く鳩待峠への分岐を過ぎると下りてきたかなという気になるが、まだまだ狭い区間は残されていた。

尾瀬周辺の道路だけに、交通量が減ることはない。特別狭い箇所ではすれ違いに時間を要することもしばしば。

戸倉で国道401号に合流。尾瀬に行くと行き止まりなので、流れに反して南下。片品村中心部方面を目指す。

             
   

片品で国道120号にスイッチ。この時点で正午頃。照葉峡に入ったのが10時前だったから、あの距離をたっぷり2時間近く時間をかけて走ってきたことになる。ほとんど紅葉狩りだな(^ ^;

R120は金精峠方面へ。対向車線は随分渋滞していたが、沼田方面へと向かうのにもうこの時間から混んでいるのか!?
日光方面に行くのは賭けだな。。

さすがに日光方面のメインルートなだけあって、道行くクルマは多い。金精峠は非常に楽しいワインディングなのだが、さすがに真っ昼間に走るとなると、その楽しさも半減だ。

白根温泉も過ぎていよいよロングワインディングへという所でも、前を行くクルマは列を成している。群馬県と栃木県を隔てる名峠は全線2車線だが部分的にタイトコーナーが連続する。さすがにこの状況じゃ勿体無い。待ったって改善するようなものじゃないけど、この隊列から逃れることをまずは優先することに。

   

そのために寄り道したのは丸沼。こんな中途半端なとこでワインディング逸れるのは初めてなので、ここに来るのは初めてのこと。ていうか、丸沼に下りる道があることすら知らなかった(汗

金精峠を挟んで中禅寺湖とかあるので群馬県側にこういう湖があるのも珍しくはないはず。だけどイマイチ地味な存在ではある。標高が1000m以上ある湖なので、それだけでも特異な存在なのだが。

って思ってるのは僕だけなのか、かなりの人手。釣りしてる人とか、お弁当広げてる人が多かった。

   
     
  駐車スペースが近くにあるわけでもないし、キャンプ場が湖畔にあるわけでもない。一人でゆっくりとできるところがなくて、湖の畔で佇んでいても時間を持て余してしまう。
それまでの照葉峡と比べると色付きが今ひとつ、ということでもないが、ちょっと賑やか過ぎる湖畔に居辛く、逃れるように早々に立ち去ることにした。
         
    金精峠に戻ってきた。
登りのただ中に戻ってきたので、まずはスピードレンジの調整・・・するまでもなく前走車に追いついてしまう。。
逆に後ろは全くついてきていなかったので、わざとスローダウンして車間を開けた。
                                           
       
前が十分開いたところで再スタート。多少ペースを上げてコーナリングを楽しむ。やっぱり金精峠のコーナーはいい。速度は速過ぎず落ち過ぎず、道幅には適度な広さがあって景色も楽しめるから、ワインディングロードをドライブする楽しみが詰まっている感じ。一度早朝とかに走ってみたいなぁ。

結局すぐに追いついちゃって、そのまま峠越え。金精トンネル抜けると、低速コーナの組み合わせが楽しいダウンヒルが始まる。

そのまま進めば戦場ヶ原、中禅寺湖へと至るが、この紅葉シーズンに日光方面へ向かうのは自殺行為。日光湯元でピットインし、その後のルートは改めようと決め、湯本温泉で温泉休憩することにした。

                                               
                 
               

日帰り入浴は、国民宿舎日光湯元休暇村を選択。日光湯元なら温泉寺がイチオシだが、今回はどっちかって言うと普通の温泉施設で頭洗いたかったからこっちを選択。

国民宿舎だけど、湯小屋はなかなか情緒があって○。白濁した温泉は浴感たっぷりでヨイ。しかしこういう万人向けの施設にはマナーのわかってない人がいるのも事実。やっぱり源泉近くの鄙びた小さな温泉がいいな。

                                             

風呂上がりにソフトクリーム舐めながら次のルートを考える。
既に昼はとっくに回っているので、日帰りツーリングの法則的にはもう帰途につき始めなければならない。ここから東京方面に向かうには、中禅寺湖方面に深入りしていろは坂を下りるか、今来た金精峠を戻ってロマンチック街道を沼田方面に行くか、になる。

日光の紅葉渋滞は酷いので、最初は戻るつもりでいたけど、逆に今来た道を引き返すのが芸無さ過ぎのように思えてきて、結局中禅寺湖方面に進路を取ることにした。

   
                                               

関東からだと、日光東照宮から中禅寺湖、戦場ヶ原という逆方向の観光ルートを取るのが普通だろうから、湯本から逆ルートを取る分にはさほど混んでないのでは!?という予測が決定の要因だ。

とは言ってみるものの、決めた本人も半信半疑。果たしてそんな甘い予測でウマくいくのか?

日光湯元温泉が寄り添う湯ノ湖

   
 

決めたからにはハラくくってGoGo!!(笑

R120を戦場ヶ原方面へ。もうクルマだけじゃなくってサイクリングしてる人やら歩いてる人やらいっぱい。
そう言えば、周囲の紅葉も素晴らしい。照葉峡の素晴らしい紅葉でマヒしてたけど。日光エリアの中でも相当高い位置でもまだピーク。いろは坂下はまだまだなのかな。

                                     
 
 

戦場ヶ原で、前方に男体山がドーーーン。
標高2484mと意外に高い円錐型の山の山腹は、思わず見とれるほどに美しく色付いている。

戦場ヶ原、三本松茶屋の大駐車場は当然のことながら混雑していたのでパス。
よって今回は、戦場ヶ原の写真はありません。

戦場ヶ原を過ぎると、それはそれは荘厳な、黄金の森を掻き分けて進んでいく。
かと思ったら、この先で渋滞。原因は竜頭の滝交差点。日光の紅葉情報を見る時によく使われる名前で有名だからか、とにかく中に入ろうと頑張るクルマの列でフン詰まり状態だった。
   
 
                   

竜頭の滝を過ぎると、今度は対向車線が長蛇の列。それが延々中禅寺湖畔に沿って続いている。気が遠くなるほどの渋滞の列。交差点の状況からして、一体彼らがいつ目的の場所に辿り着けるのか、こっちが心配になった。

かく言うこちらの車線も、中宮祠を過ぎた辺りから華厳の滝まで流れが滞った。これが結構なロス。

   
                                     
     

渋滞が解消したとは言え、いろは坂の下りは超接近戦。ひとたび進んだと思ってコーナーに飛び込んでいくと、その先で詰まって追突しそうになる。幸い動かなくなることはなかったけど、走った気しないよな〜。

結局、湯本を出てからいろは坂を下りるまで1時間以上かかってしまった。
あんまり渋滞しないだろうと踏んでこのルートを選択したわけだが、まぁやっぱりダメですな、この時期こんなとこ入り込んじゃ・・・

                                     

細尾交差点で国道122号に乗り換える。さすがに東照宮の前を突っ切るのは止めておいた。

渡良瀬川沿いに足尾を通って大間々に抜けて関東平野に至るR122は、山中を走るもワインディングとは呼べないくらい単調で、だらだら長いだけでつまらない道。しかも全線追い越し禁止で交通量もそれなりに多いと、揃ってほしくない条件が見事に揃っている道路である。
だから僕にとっては抜け道。渋滞回避っていう理由でもなければ、できるだけ使いたくない道のひとつである。

                                     
   

大間々でコンビニ休憩。
実はタイヤの溝がほとんどないままの本日のツーリングで、今日1日でまた減ったかなとチェックしてみると、もうワイヤーが顔を出していた(爆
これ以降は極力フロントに荷重をかけない慎重なドライビングを心掛けた(汗

大間々市街で県道73号にスイッチ、ここらで日が暮れた。
ライトオンして南下を続けるも、所々夕時による混雑で停滞する。

ジリジリ進んでようやく国道17号上武道路。これ使って一気にさいたま方面へ。
新大宮バイパスから環八で帰宅。このルートは群馬方面から帰る際の定番になってるな。
   
 

特段何も準備しないで、奥利根の方に行くというだけで出発したので、内容的には多少薄いかな、というのが今回のツーリングだった。
谷川岳は乗り物駆使して登っただけだし、照葉峡は走るというより紅葉を鑑賞してると言った方が正解だし。。いつものワインディングを走ることが主眼のツーリングにはなってないかも。

その証拠というか、ガソリン満タンで出発して一度も給油せずに帰ってきているのだ。まぁ距離が長ければいいってもんじゃないから別にいいんだけど。
それでもわざわざレポにしたのは、やはり照葉峡を代表とする美しい紅葉風景に出会えたからである。
風景という要素は、言うまでもなくツーリングには不可欠だから、なんだかんだ言ってこれだけのボリュームになってるんだな。

休日に紅葉の名所に突撃するのは間違ってもオススメできない(やはり日光を通って帰ったのは失敗だったと思っている)ので、できれば昨年の飛騨ツーリングのように、ここぞというポイントは早朝楽しめるようなプランを組みたいところ。
昨年の紅葉シリーズと併せて、ひとつの参考プランになればと思います。

     
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