秋一番! 裏磐梯ツーリング
2002/09/21,22,23


秋一番のツーリングは、会津の国裏磐梯へ。遂に東北進出です。
土曜の早朝、いつものようにいそいそとEK9にキャンプセット一式を詰め込み、練馬を出発。外環から東北道に乗るルートを疾走。

東北道は予想通り各地に向かう行楽客でかなりの混雑。それでも渋滞にははまらず、快調なペースで北上。
宇都宮ICで突然周りからクルマがいなくなる。日光に行く人が多いんだろうか。
さらに北上して那須高原を走り抜け、須賀川ICで降りる。その後茨城街道を北上して磐梯山麓に向かうが、これは失敗だったなぁ。マイナーな国道だから快調に距離を稼げると思ったのに、いたるところでノロノロトラックに引っかかってまったく前に進めず。
結局10時頃になってやっと磐梯山麓を縦断するゴールドライン入口に到達。普通に高速でここまで来てれば、1時間以上早く着けたろうに。


気をとり直して、ゴールドラインという磐梯山麓を走る有料道路へ。

磐梯山を眺めながらリズミカルにコーナーを駆け抜ける。
夏が終わったとはいえ、緑が眩しいね。

猪苗代湖側から裏磐梯へと通じるゴールドラインは、終始森林の中を走る道路。
曲率の低いタイトなコーナーが多いわりにイージーなコースという印象があるのはなぜ?
この後走ることになる他の有料道路が相当ハードなコースだったからかな。

裏磐梯の有料道路はどこも路肩がキレイに草刈りされていて走りやすい。けど、有料道路のわりには、路面状態があんまりよろしくありません。うねりがかなりついている場合が多いので注意が必要です。

さて、ゴールドラインを抜けた後は国道459号を西へ。林間のストレートをスピードを抑えつつ走り抜ける。


途中、雄子沢川のたもとでEK9を停め、雄国沼目指してハイキング。


雄子沢川の渓谷沿いのブナの森を歩くこと約1時間半・・・


これが雄国沼。猫魔ヶ岳のカルデラ湖で、本州では数少ない手つかずの自然に囲まれた湖。
うーん、不安になるくらい何にもないところだ。

湖の畔には湿原が拡がっていて、そこに設けられている木道をつたって散策ができます。
7月頃にはニッコウキスゲの大群が咲き乱れることで有名な雄国沼。木道は一周15分位なものですが、混んでいる時期は1,2時間はかかるとか。
連休にもかかわらずあまり人影もなかったので、木道の途中でおにぎりを食べて完全にピクニック気分。

花の季節ではありませんが、わずかながらかわいい花が咲いていました。
湖周辺ではススキと赤トンボの世界が。この辺りはもうすっかり秋といった感じでした。

ちなみに雄国沼にはクルマでも来られますが、すれ違いもできないほどの狭い林道を延々と登ってこなければならないので、よほど狭い道が好きな人でない限りオススメできません。こんなに素晴らしい自然が残っているのはそのおかげというハナシもありますが。。
それでもハイシーズンには、クルマで来ようとするファミリーカーで林道は大混乱するそうな。せっかく極上の自然が待ってるんだから、そこまでのんびり歩いてきた方が絶対気持ちいいと思うんだけどなあ。

なーんて説教じみたことのひとつでも呟きたくなるほどの、素晴らしい場所でした。



雄国沼から来た道をまた1時間半かけて引き返す。
雄子沢でEK9に乗り込んで西に走り、道の駅「裏磐梯」で小休止。
アップダウンのないトレッキングだったのでそんなに汗はかかなかったけど、明日に疲れは残したくない。まずは温泉で疲れを癒そうということで、檜原湖の湖畔を北上し白布温泉を目指しました。

檜原湖の北端から白布温泉に抜けるには、またまた有料道路を通ります。
というわけで、裏磐梯有料道路インプレッション第2弾「西吾妻スカイバレー」!
(今更ながら、好きだねーオレも)

この道、もう説明なんていらないでしょ。これですよこれ。裏磐梯側はこの強烈な高低差のヘアピンがこれでもかってほど続きます。
このつづら折れの道を「東鉢山七曲り」と呼ぶらしいんですが、数えてみたら15曲がりくらいありました。酔いやすい人にはくらくらするような、筋金入りの山岳道路です。
EK9くらいのパワーがあればヒルクライムもそこそこ楽しめますが、パワーのないクルマだと登るのが精一杯かも。逆にダウンヒルは軽量なクルマで走るとおもしろいと思います。ただしブレーキには要注意。安全マージンをたっぷりとって、早めのブレーキでコーナーを楽しみましょう。ブレーキのフェード(フルードが沸騰して気泡ができて効かなくなる現象)にも注意。減速に失敗すると谷底に真っ逆さま〜ですからね。

ニューZも疾走します。
このくらいでかいクルマになると、登りはラクだろうけど下りはキツイだろうね。まともにアクセル踏めんだろうに。ワインディング楽しむなら、やっぱ小さいクルマに限るね。

そーんな激しいワインディングを走り抜けると、終点は白布温泉。
由緒ある温泉旅館が建ち並んでいる名湯ですが、時間の関係で今回は日帰り入浴施設が併設されている「米沢市森林体験交流センター」にて入浴することに。

かんぽの施設かなんかでつくりが豪華。風呂にいたっては御影石とヒノキで仕上げてあって、意外にリッチな温泉施設でした。入浴料はなぜか395円。
お湯は炊いているようでしたが、白い湯の花が特徴的ななかなかいい温泉でした。

入浴後は誰もいない広い休憩室で手足を伸ばす。眠くなってきた。今日はキャンプの予定なので、明るいうちにキャンプ場に行ってメシを食いたい。
西武の優勝シーンも見たかった(負けてたけど)が、カブレラがライトフライでアウトになったところで踏ん切りをつけて施設を出る。

さっき通ってきた西吾妻スカイバレーを引き返す。あんまり人気のない道なのか、夕方のこの時間はほとんどクルマが通っていない。
おかげで今度は下りになる15曲がりを気持ちよく抜けることができました。
クルマの性能がイヤと言うほどわかる厳しい道なので、ぜひ腕(車!?)試しに行ってもらいたい。ただしムリは禁物。ブレーキのメンテは日頃からしっかりやっときましょうね!



本日の宿泊地は早稲沢キャンプ場。西吾妻スカイバレー入口付近にある、檜原湖畔の簡素な野営場です。

最近昔のような野宿じゃなくて有料のキャンプ場を利用することが多くなってきた私。
決して贅沢しているわけじゃないんですが、お金払ってでも堂々と火を炊いて安心して休める環境の方がいいかなと思うようになってきただけ。何かと物騒ですからねー。

ちなみにここは大人一人500円、クルマ1台1000円、テント1個1000円。最後のはとられる意味がよくわかりませんが、このくらいがフリーサイト形式のキャンプ場の相場ってことが、最近わかってきました。
ま、どこかに泊まるよりは全然安いわけですからね。それに外で食べるメシは旨い!
この日の献立はシチューでした。




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