雲仙地獄
 
朝6時、雲仙温泉街の駐車場にクルマを停める。有料駐車場だが、この時間ならもちろん無料。
雲仙地獄はもうもうと噴き出す白煙と露出した山肌を探勝できる散策コースになっている。噴出する熱湯と硫化水素ガスがひたすら眺めるだけの単調な散歩道だが、雲仙が猛々しい火山だということを認識させてくれるには十分の迫力だ。
                           
    それぞれの景色(噴出孔)に名前が付いてたけどあんまりインパクトがなかったので覚えていない。
何人かの宿泊客グループと朝の挨拶を交わしながらひとしきり散策した後、国道57号線を島原方面へ走り出す。
     
  この日は島原から熊本に渡り、そのまま今回の目的地である阿蘇へ(ようやく)向かうつもり。
雄大な景色、最高のワインディングが待っているであろう阿蘇は、抜けるような青空の中走ることを期待しているんだけど、この日は生憎朝から空には厚い雲。ここまで最高の天気が続いてたのに、一番重要な日になってなんてこと!(悲)
若干失望して気落ちしたまま、国道57号を駆け下りる。結構激しいダウンヒルだが、天気のせいでなんとなく気乗りせず、心ここにあらずといった感じで走ってしまう。
 
                   

道の駅「みずなし本陣ふかえ」

雲仙を下り切って道の駅で顔を洗う(ここのトイレ開放的でいい建物だった)
結構大きな道の駅で、敷地内にはいくつもの地面に埋もれた家屋がある。雲仙噴火時の土石流に埋まった家々だ。
なんか遠目に見ると今も人が住んでる民家に見えるけど・・・

                   
   

もう10年以上経つにも関わらず、災害の跡はくっきりと残っていた。地元の人の生活にはもう何も影響はしてないと思うけど、普賢岳の山肌にくっきり刻まれる土石流&火砕流の跡が凄惨な被害を今に伝える。

あの時、速報で流れた映像は衝撃的だった。今もちょっと忘れることができない。

 

どでかい砂防堤が連続する
これだけ時間が経っても大地は削られたまま

                 
           
       
 

曇った天気と併せて今ひとつノってこない気分で「島原まゆやまロード」を走る。

普賢岳(平成新山に隠れてるけど)と災害対策のための巨大な土木構築物を展望する?ためのような道路。勾配がキツい区間とおおらかに弧を描く区間があって結構気持ちいい。

                               
さて、島原は半島と言いつつ半ば島みたいなモンなので、熊本に行くには海を渡らなければならない(渡らなければならないってこともないけど、陸路では時間がかかり過ぎる)
島原港から熊本港までフェリーが出てることは事前にチェック済み。時刻表もチェックしておいて用意周到だったが、まゆやまロードで寄り道したりしたおかげで、港到着はギリギリになってしまった。
もうムリだろうと諦めてたけど、普通に案内されて難なく乗れてしまった。
                           
こういう地域の足として利用されてるフェリーは、出航ギリギリまで待ってくれるんだねぇ(それに甘えちゃいけません)      
                           
              船に乗り込む瞬間っていつもワクワクしちゃうんだよね

近距離定期便のくせに豪華な船内

     

オーシャンアロー

島原と熊本を結ぶ高速カーフェリー。普通のフェリーも運航してるけど、こっちの所要時間は約半分。料金は当然オーシャンアローの方が高い。
貧乏旅行ゆえノーマルな方でよかったハズだが、やっぱり乗り物好きにはこっちがいいよねぇ。

 
         
謳い文句通りほとんど揺れず、船酔いに弱い人でも全然大丈夫とみた。
あっという間に熊本港に着いて、熊本市街に向かって東に走り出す。
           

熊本市

今回は外周を回るだけ。国道3号バイパスを内回りに走って阿蘇方面に向かう。
さすがにバイパスは車が多い。でも渋滞するほどでもなくて、すらすら走って県道36号に折れる。
熊本空港に向かうこの道は、クスノキ並木という珍しい景観の道路だ。ぶっとい幹の行列に挟まれて(何kmも続いている)走る感覚はちょっと新鮮だった。

       
           
  空港までは行かずに県道206号に入って、県道28号俵山峠から阿蘇にアプローチすることにした。
阿蘇の外輪山の峠である俵山峠は、ハードなワインディングと絶好の阿蘇の展望台として有名な峠だ。気持ち良く走れて、かつ大いなる阿蘇をいよいよ拝むには最高のルート選択だな。
             
      ・・・と思ったら、俵山峠は長大なトンネルでショートカットされて、ただの高速バイパスになってしまっていた(驚)。数ヵ月前に買ったツーリングマップルにもまだ載っていない。ただいかにも気合いの要りそうな狭い山道が峠を挟んで延びているのが描かれているだけ。路面も新しいしできたばかりなのだ。
旧道の入り口には全く気付かなかった。あれ?あれ?と思ううちに山を越えてしまい、あっけなくカルデラの中へ。せっかく感動的な阿蘇のとの出会いを期待したのに、思いっ切りハズしてしまった。。
             
    県道28号を走っていると左手に現れた阿蘇の山々は、峠から出なくとも存在感は抜群。
いよいよ阿蘇だ。ここを走るために来たんだ。待望のワインディングに心震わせる。
             
阿蘇登山道路 吉田線

阿蘇山の頂上に向かう道路は3本ある。最初にアプローチしたのは南斜面から登っていく吉田線。
最初は森林の中を走る緩やかな道だが、コーナーの曲率が小さくなるにつれて徐々に視界が開けてくる。

ヘアピンコーナーが増えてくると、高度はかなり上がっていた。はるか下の方に、さっき通ってきた町が見える。登山道路でもっとも高所感があるのはこの辺りかもしれない。

                       
                 
  だだっ広い牧草地に出る。
さすがに有名観光地だけあって、平日の昼間でもドライブするクルマがちらほら現れる。のんびりドライブする方々はそういう楽しみ方をしているわけなので、プレッシャーにならないよう距離を置いて後についていく。待避所でしばし景色を眺めて、前を行くクルマが離れるのを待つ。
                 
     
                   
登山道路はまだまだ続くけど、ちょうどこの辺りに是非立ち寄っておきたい温泉があるので寄り道することにした。  
                   
                                 

重厚感ある宿の帳場前

地獄温泉
清風荘(すずめの湯)
一度聞いたら忘れられない気合いの入った名前の温泉。温泉そのものも一度入ったら多分忘れられないだろう。
宿のシンボルでもある「すずめの湯」は、原始的な湯治宿の風情を残す素晴らしい温泉。脱衣棚と内湯こそ簡素な囲いが設けてあるが、露天は例によって開放感抜群。砂利底からぶくぶく湧き出てくる温泉にそのまま浸かることができるという堪らない温泉だ。
熱いのとぬるいのに分かれてたので、まず熱いのを試してみたが、ここはマジで熱い。底からぐつぐつ煮立った温泉が湧き出ているような感じで、湯は新鮮だがゆっくりはできそうにもなかった。
    これは内湯
露天のインパクトはもっと強烈
                       
      ぬるい方は木で細かく湯船が仕切られている。
地獄温泉は名前からも連想できる通り、真っ白な源泉にガツンとくる硫黄泉の香りが特徴の強力な温泉。この温泉の効能を求めてたくさんの湯治客が訪れる。ぬるめのこの温泉にも多数の湯治客が思い思いにくつろいでいて、和やかな雰囲気だった。
 
ちなみに清風荘は今でも湯治中心の温泉宿で、その湯治風情を大切に残しているように見えた。すずめの湯の他、建物にも雰囲気があって落ち着く。宿泊料金も安く、宿の人の対応も良く感じたので、機会があれば泊まってみたい宿だね。

 

                                         
        登山道路に戻って火の山トンネル(登山道路唯一のトンネル)を抜けると、やがて山頂のレストハウス&駐車場に到着する。観光バスとかが団体客を連れてやってくる典型的な観光地風景だ。        
                                         
   
阿蘇山頂
   
阿蘇登山道路のもっとも高い地点にあるレストハウスからロープウェイで山頂に行くことができる。でもクルマでも行けちゃったりする。ただの遊歩道みたいな(荒れまくった)道で距離も短い有料道路で、通行料が何と710円!とこのデフレ時代に似つかわしくない料金設定。大半は山頂の入場料なのか?(ロープウェイで行くのと大して変わらない金額になっているのだろう)  
                   
有毒ガス発生の警告放送が鳴り響く中、山頂の火口の縁に立ってみる。
               
   

阿蘇山の火口からは、もうもうと噴煙が発生していた。底には泥のような液体が溜まっていて、白いガスを止め処なく放出している(さすがに真っ赤なマグマは見えませんよ、って当たり前だけど)
火口の規模はとんでもなく大きくて大迫力。こんなに旺盛に噴煙を上げている火口にこれだけ近づけるんだから、迫力あって当然か。
当然ながら危険性もあって、よく立ち入り規制がかかる。昔修学旅行で訪れた際は、火山活動活発化とかで、直前で立入禁止になってしまった記憶がある。

火口周辺には硫黄売りの露店がいっぱい出ていた。真っ黄色の硫黄の粉末がえらい値段で売られてたりするんだが、これってこの阿蘇山の火口と何か関係あるんだろうか?(確かに火山と言えば硫黄のイメージはあるが・・)それにこれを買っていってどうしろというのだ?
ま、それが「お土産」ってモンなんでしょうけどねぇ(修学旅行の時は買ってしまった私)

     
    阿蘇は世界最大規模のカルデラを持つ活火山てことは有名。カルデラってのは、大きなお碗状の地形の中心に山が立っている地形のこと。大きな山の火口の中に小さな山が立っている感じかな。
阿蘇の場合、このカルデラ地形そのものの規模があまりに大き過ぎて、意識しないで眺めてると全然認識できない。でもちょっとでも仕組みがわかってると、その特異な風景が目を楽しませてくれる。
     
      阿蘇山から見ると、周囲は屏風のような均一な高さの山(壁?)に囲まれているのがわかる。これがいわゆる外輪山。外側の大きな山の火口の縁が見えているわけだ。    
 
逆に外輪山から阿蘇を眺めると、円形の屏風に囲まれた平地の真ん中にポコンと山が生えてる感じ。麓の平地には町や農地が広がっている。言わば外輪山の火口の中なのに、普通に人の手が入った環境になっているのがすごく面白い。  
                         
    カルデラって大体水が溜まって湖になってるケースが多いから、こうやって町が形成されているってだけでも唯一無二の風景だろう。
こうやって見ていると、ホント阿蘇のカルデラは大きい。そのスケールに圧倒されっぱなしだ。
                             
山頂を発った後も登山道路を走ったんだけど、朝からの天気は一向に良くなる気配もなく、撮った写真も暗〜い感じでイマイチ良さが伝わってきません。道の走り応えは十分なんだけどね。。
実はこの次の日に、同じ道をリベンジしているので、メインの阿蘇登山道路はこの次のページでゆっくりと紹介することにして、その先の旅路を紹介するとしましょう。
                             
ミルクロード
     
   
阿蘇の北側の外輪山の尾根筋を走る県道は、通称「ミルクロード」と呼ばれる。北海道っぽい名前だ(実際中標津にあるよね、ミルクロード)
これが北海道以上に見事にひたすら牧草地の中を走る爽快ルート。周りに遮るものもない上、外輪山の上ということもあって、イヤに高所感もある。ウシの臭いに包まれながらの高原ドライブコースだ。
ただこんな場所を通っているにもかかわらず、交通量は結構多く、走って楽しいとまではいかなかったのが残念。特にバカでかいトラックが多く、黒煙を浴びながらのドライブになってちょっと魅力半減だった(天気も相変わらずパッとしないし)
     
   

大観峰

 
そのミルクロード途中にあるハイライトの展望台。円状の外輪山が内側にわずかに突き出した地形にある。

数ある阿蘇の展望台の中でも圧倒的な知名度らしく、駐車場も広い(昨晩の宿泊地で会った夫婦も勧めてた)

眺めは確かに大パノラマだが、なんせこの天気。空が煙ってるような状態なので、風景もひどくモヤってしまってイマイチ。残念。

                       
  ミルクロードをガンガン走って、やがて国道57号に出る。
県道から逸れたくらいから周りにクルマがいなくなり、それまでのうっぷんを晴らすようにアクセルを踏み込む。天気が天気なモンで写真は一切撮らず、ひたすらドライビングを楽しんだ。
阿蘇のミルクロードは北海道のそれとは違って直線らしい直線はない(北海道は異常なまでに直線だけしかないが)ので、運転するには楽しい道だった。
これが晴れてたらもっと印象良かったのにな。
   
   

ミルクロードを走り終わって、さてどうしたものか。。

当初は阿蘇を思う存分走るつもりだった。ところがこの天気である。もう昼はすっかり回っていたけど、まったく晴れそうにもない。

諦めるか。。。

このままどんどん次のエリアに進んでしまうのも手だが、阿蘇には未練タラタラ。だって阿蘇をメインにわざわざ来てるんだから、ここで引き下がるわけにいかないでしょ。昨日まで絶好の天気だったんだし、もう一度、明日の空具合に賭けてみよう。


そんなわけで、阿蘇に当て込んでた時間が大幅に余ってしまった。夕方までにはまだ時間はたっぷり。テントを張るにはまだ時間は早過ぎ。何してようか迷った末に、大分の長湯温泉に行くことにした。

この長湯温泉、その泉質から是非訪れてみたい温泉だったけど、場所が今回のルートと折り合わず、行くのはムリかなーと半ば諦めていた場所。行って帰ってくるだけで結構時間がかかりそうだが、こんな天気じゃ景色を眺めてもつまらないので、淡々と温泉に向かうのがいい。

   

九州中部を横断する国道57号を東へ。さすがに交通量が多く、のんびりペースで豊後竹田へ。
荒城の月で有名な竹田で県道47号にスイッチ。うねりの大きな山間の道。かなりのハイペースでぶっ飛ばす商用車のお尻にくっついて元気に走る(意地悪)

やがて直入町に入ると長湯温泉だ。

 

 

長湯温泉
ラムネ温泉
温泉街を流れる川のほとりにある露天風呂。本来は大丸旅館という温泉宿が管理する施設だが、外湯になっていて共同湯的な使い方がされている。温泉を宿泊者専用とする温泉宿も多い中、こうやって誰でも気軽に入ることができる仕組みにしてくれているのが嬉しい。
木造の簡素な小屋の裏手には、広さはないものの風情の感じられる露天風呂が待ち受けている。
ここの温泉の特徴はなんと言っても泉質。ユニークな名前からも想像つく通り、炭酸ガスが多量に含まれているのだ。その量たるや想像を絶するほどで、あっという間に身体は泡だらけになる。長湯温泉は日本一の炭酸ガス含有量を誇る温泉と聞いてたので、この特異な泉質には大満足。31℃しかない超ぬる湯だが、不思議と冷えたり寒くなったりはしない。二酸化炭素泉はあったまり方が違う。
ちなみに、長湯温泉の炭酸ガス濃度は1200ppm。これが高温のまま湧出する例は世界的にも非常に珍しいとのこと。湯船ではさすがに抜けてしまうが、それでも花王のバブの7倍もの炭酸量を誇ると言えば、どんなに凄まじい量かわかるのではなかろうか。
何時間でも入っていられそうなぬる湯には、3人ほどのおっさん達がずーっと入っていた。船乗りらしく、船の上での苦労話や武勇伝を自慢し合ってたが、これがなかなか面白くてつい聞き入ってしまった。  
                               
長湯温泉
ガニ湯
                     
ラムネ温泉から川沿いをてくてく歩くと、長湯名物ガニ湯を発見!ほんとたまたま見つけたんだが、これに入らずして長湯は語れないでしょう。せっかくここまで来たんだし、これは迷わず入浴です。
まずはなにしろこの環境。川にあるんですが、周りに遮るものは全くなし。それどころか目の前は旅館で背後は道路と、かなりの露出率。当然脱衣所なぞありません。その辺で脱いでドボンなわけ。幸い脱ぐことには抵抗はない私(ホント抵抗なくなってきたなぁ)なので、早速入ってみた。
                 

ラムネ温泉ほど炭酸は強くない
看板によって「ガニ湯」だったり「カニ湯」だったりする
ま、どっちでもいいけど

これがまた気持ちいい!掛け流しの温泉もさることながら、開放的(過ぎる)環境が実に素晴らしい。こんな場所にあるにもかかわらず、あんまり人の目も気にならない。それどころかこんなとこで温泉を楽しめるっていう事実に酔える、そんな温泉だった。

ここでは全国温泉巡りをしているという年配の方と温泉談義に花を咲かせた。クルマで全国津々浦々出掛けて温泉ハンティングを楽しんでいるという。趣向が一致して楽しく話をさせてもらった。
ひとしきり情報交換して別れる。これから地獄温泉に行くそうだ。

どぼどぼと呼吸をするがごとく湧く源泉と無防備な環境、温泉好きが集い交わされる会話が印象的なガニ湯。キワモノ温泉には変わりないが、このテの温泉にしてはあらゆる意味で最高に気持ち良かった。オススメします(公然と裸になれる人には)
             
    この後、長湯温泉から阿蘇にトンボ帰り。
途中、久住で給油。ここでも「東京から来たのー!?」とビビられてしまった。
「フルバケじゃキツイだろーいくらなんでも、オレなんかセミバケでも腰痛くなるぜー」とはスタンドの兄ちゃんの弁だが、ちっちっちっ、甘いな、身体にぴったりフィットするフルバケは疲れ知らずなんだよ。これだけ走り回っても運転中はまーったく違和感なし。全っ然疲れません。
一見固そうで身体痛くなりそうだけど、シートってのは柔らかすぎたり身体が動いたりする方が疲れると思う。いやーもうフルバケは手放せないよ、ホント。
   
               

阿蘇の麓に帰ってきたらもういい時間になってたので、今晩の寝床に直行した。
最初、「坊中野営場」という所に行った(野営場という響きがいいので)が、平日の夕方から妙なのがたむろっていてトラブりそうだったのでやめた。
次に「阿蘇みんなの森オートキャンプ場」を訪ねてみるが、こっちはもぬけのカラ。
昨日といい今日といい、営業中のクセして管理のされていないキャンプ場ばっか。まったくバカにしてるなぁ。どうせ管理してないんなら、タダでキャンプしてもいいような気がするが、どうなんでしょうかね?そのへん判断しかねたので今回は遠慮しといてやったが、もっと図々しくてもいいような気がするな。。(間違ってます?)

阿蘇山麓には無数のキャンプ場があるようだが、どこに行ってもこんな感じなんじゃないかと思って、ここでテント張ることに半ば決めていたところに、管理人らしき人物が軽トラで見回りに来た。
キャンプしたい旨を伝えると、独りじゃ危ないからと、近くのキャンプ場に案内してくれることになった。
キャンプするのが危ないキャンプ場って・・・・そんな実用性のないキャンプ場ってアリなのか??

               
阿蘇いこいの村 キャンプ場
案内されたのは、すぐ近くにある「阿蘇いこいの村」の敷地内のキャンプ場だった。管理人はここの職員で、さっきのキャンプ場もついでに管理(ていうか見回り)しているらしい。
軽トラについて敷地内にずんずん入ってくと、キレイな芝生の広場に出た。ここがフリーサイトらしい。しかもクルマの乗り入れ可。かなり素敵なキャンプ場ではないか。
   
         
料金も1000円と、環境にしてはかなり良心的な額だった。いろいろ不満の募るキャンプ場選びだったが、結果的にはかなり快適なサイトをゲットすることができて満足。他にテントが1個か2個張ってあるだけで、事実上貸し切りみたいなもの。
さっそく愛用のテント、モンベルのムーンライト3を立てる。一人でもあっという間に立てることができるスグレモノだ。ヤマ用にはちと(というか、かなり)かさばるが、ツーリングにはもってこい。今回は一人旅なのでちょっと広すぎるんだけど、二人でも狭さは全く感じない。お気に入りの一品。
             
    今晩のメニューはパスタにした。意外に安く簡単にできてハラもいっぱいになるので、パスタはよく作る。
たまには料理でも紹介しますか。このサイト始まって以来の料理教室。。(そんなことしていいのか!?)。物好きな人は旅先で試してみて頂戴。
               
             
               
 

R style パスタ ver.3 用意する食材

■最低必要なモノ
パスタ
スパゲッティなんてコッヘルで茹でらんないので、いつもペンネ。
ホールトマトの缶詰
どこにでも売ってる100円程の缶詰。カットしてあるやつが使いやすい。
ツナ缶
ツナ缶ってそのままつまみにもなるから、ツーリング時は何個か持って行ってる。

   


■あればなおいいモノ
粉チーズ
好きな人は好きですよね。
オリーブオイル
なくてもツナ缶の油があるから大丈夫だけど、風味付けに。
アンチョビペースト
隠し味。。


■忘れてはならないモノ
缶ビール
これがないと始まらない!

 
                                           
     

最近モルツ派の私。
阿蘇で飲むのは、やっぱり南阿蘇外輪山水系のモルツでしょう。雰囲気も高まります!?

メシはビール飲みながらつくるのが私のスタイル(それは強要しませんが・・)

       
                                     
 

つくり方。パスタ茹でてお湯切って、トマトとツナ缶投入してかき混ぜる。終わり。

・・・それだけ(汗)。私料理は苦手なので、いかに手間掛けずということしか考えてませんのでね。こんなもんですよ。
ビールで酔っ払ってても、まず間違いなくできる単純さがいちばん重要なのだ。ただひとつ、パスタの茹で上がりのタイミングが美味くできるかどうかのポイント。ここは経験やね。

お好みで粉チーズ、オリーブオイル、アンチョビペーストを。なくても構いません。好きなもの入れて下さい。
私はオリーブオイル大好きオレイン酸人間なのでかけ散らします。

これだけでまず満腹になる(写真はおおよそ2人前だが、ハラ減ってたので一人で食べた)けど、途中で味に飽きたので、沖縄のドラゴンペッパーなるものをかけてみた(今回初めて持参)。これが大当たり!スパイシーな唐辛子風味で二度おいしかった(^^)。

ツーリング中は毎晩こんなに適当な食生活です(でも結構イケるんだよ)。思えばバリエーション増えたもんだ。いろいろ作ってます。
それにしても普段まったく料理しないのに、こういう状況になると面白がってやるのは何でなんでしょうねぇ?