やまなみハイウェイ(湯布院〜別府)
                                           
    湯布院と別府を結ぶ県道11号。ここをやまなみハイウェイと呼んでたり呼んでなかったり、メディアによってまちまちだったりするのですが、ここでは一応やまなみハイウェイの一区間ということで話を進めていきます。    
                                           
             
                                           
 

湯布院の町から別府に向かうルートはとにかく極上!の眺望を眼前に展開しながらのドライブになる。黄緑色の絨毯を張り尽くしたような由布岳が、盆地から一気に高度を上げた状態でそびえ立っているのだ。早朝だとちょうど逆光になってしまったのが惜しいが、爽快なドライビングを展開できたのは言うまでもない。

県道を走っているだけだと、途中にある狭霧台以外停車する所もなく走り過ぎてしまう。この美しいワインディングと由布岳の風景をパノラミックに眺めることのできる場所はないものかと思っていたら、ちょうど対面する小高い山の斜面に道路が張り付いているのを発見!
何とか入口を見つけ出し、1車線の狭路をぐんぐん上がっていくと、息を飲むような絶景が広がっていた。

 
                                           
   

初夏の由布岳の瑞々しい山肌に、たおやかなラインを描くやまなみハイウェイ。
アスファルトが朝日に照らされて白く見えるからか、道路が自然と同化したかのように見える。人工物と自然のコントラストが美しいとよく言っている私だが、この時は自然に溶け込んだワインディングロードの美しさに感動!

距離はごく短かいけれど、その景観は阿蘇に負けないくらい素晴らしい。
県道11号は、九州に来たなら絶対外せないドライブルートのひとつです。

     
                           
                                           
別府

やまなみハイウェイを下りてくると、いよいよ別府。別府湾に面したこの町は、言わずと知れた日本一の温泉都市です。
今日はこの別府を観光するつもりなので、クルマで走るシーンはほとんど登場しません。こういう観光も久しぶり(ていうかこのサイト始まって以来!?)なんでちょっと新鮮。たまには道路の写真は一切抜きで、一温泉好きのミーハーな別府観光を是非お楽しみください(^^)。

基礎知識として最初にひとつだけ。
別府の温泉は単に「別府温泉」と称されることが多いですが、実際は「別府八湯」と言って、8つもの温泉地が集合しているのが別府という町なんです。「別府温泉」「浜脇温泉」「観海寺温泉」「堀田温泉」「明礬温泉」「鉄輪温泉」「柴石温泉」「亀川温泉」が市内に点在しているのが別府市。 1日ですべてを回ろうなんてムリな話なので、今回は別府、明礬、鉄輪に限定して訪れてます。

               
明礬温泉
まずは明礬(みょうばん)温泉。国道500号線沿いの高台にあり、坂の多い温泉街だ。温泉街と言っても、街からかなり外れた所にあるので、こぢんまりした静かな温泉集落といった風情。でもそこかしこから上がる噴煙や、ガツンとくる硫黄の香りなど、入浴前から五感で明礬温泉の素晴らしさがわかるような環境だ。
             
鶴寿泉
訪れたのは明礬の共同湯のひとつ、鶴寿泉。いかにも温泉街の共同湯という建物が私の好み。
建物前のお地蔵さんに賽銭を投じるのが入浴料の代わり。内部に入ると正方形の湯船が鎮座し、中には白濁した温泉が満たされている。
   

濃厚な硫黄臭のする温泉は、単純酸性泉。非常に高温で温度調節なしでは入れないが、入ってしまえば気持ちいいことこの上ない。酸味が強く、効能も豊かな素晴らしい温泉だ。

別府にはこういう素朴な共同湯が、それはもう数え切れないほど存在するらしい。それをひとつひとつ訪ね歩くってのもオツだね(時間さえあれば)

 
       

明礬温泉の名前は、この地で昔からミョウバンが多量に採取できたから付いた名前に他ならない。現在もそのミョウバンを湯の花と称して採取する「湯の花小屋」が立ち並んでいる。
湯の花小屋が団地を形成している風景は、この地独特の景観とのこと。温泉が形成する町の景観が、現在も生きて残っているのが素晴らしいね。

 
こんな味のある道路標識も別府ならでは
       
小さな温泉街だが、温泉の持つ力は強大で、他に負けないだけの個性を十分持ち合わせている。それが明礬温泉だ。  
 

明礬温泉から鉄輪温泉に向かい、国道沿いの無料駐車場にEK9を駐車する。
こっからは徒歩。別府名物地獄巡りと洒落込もう。

別府の地獄巡りは、言わば温泉の源泉巡り。1ヵ所につき400円もの入場料を取られ、それが9ヵ所もあるんだから大出費だ。そこで共通券なるものを購入。9枚綴りで2000円のお得な入場券。それでも高い気がしないでもないが、駐車場は無料だし、それで半日観光できるんだから、ま、いいか。

         
 
海地獄
           

記念すべきひとつめの地獄は海地獄。めちゃめちゃ鮮やかな水色の温泉が溜まっている。物凄い噴気が見た目以上の激しさを物語ってくれるが、実際98℃の高温泉で、ゆで卵など速攻できてしまうらしい。

ちなみにこの水色は硫酸鉄の色なんだそうです。

       
鬼石坊主地獄
海地獄のお隣にある地獄。クリーミィな熱泥が、ぼこん、ぼこん、という音とともにガスを放出する。
一昨年オープンした(!?)地獄ということで、園内はとてもキレイ。足湯なんかも完備してあって、やり過ぎなくらい整備されている。とても地獄には思えない風景が展開している(これじゃ楽園なのでは・・)
   
山地獄

9地獄中、一番単純かも。岩石の隙間から高温の噴気が物凄い勢いで噴出する源泉。

ここで噴出する温泉熱を利用して、熱帯の動物たちを飼育しているのがこの地獄の特徴。
地獄に呼び集められた動物たちは皆気怠そうだった。

   
 

カバ

グースカ居眠り中

フラミンゴ

一本足で居眠り中

ラマ

無視される私

インドゾウ

またしても無視

コンドル

あなただけは営業中なのね

         
   
かまど地獄
    (のハリボテ)が仁王立ちしている地獄。
青やら赤やらいろんな色の温泉が吹き出していて、それぞれに1丁目から6丁目まで名前が付いている。そうか、「地獄の1丁目〜」なんて言ったりするのはここからきてるのか・・(本当か?)
ここで温泉タマゴを食べてみた。ここのは通常の半熟タマゴとは違って、完全に茹で上がった硬めのゆで卵。白身は塩で、黄身は醤油で食べるのがオススメらしい。
 
なかなか濃厚な味わいでおいしかった。
   
鬼山地獄
 
温泉熱でワニを飼育している地獄。クロコダイルやら何やら、とにかくうじゃうじゃいる。今にも襲いかかってきそうな迫力の容姿だが、ほぼ全員眠りこけていた。
みんな口を開けて寝ている。恐ろしくもバカっぽい不思議な光景。
   
 
白池地獄
名前からわかる通り、白い温泉が噴き出す地獄。
いろんな色の地獄があるが、こういうのって噴出した瞬間は透明で、空気に触れて色がつくのが大半。ここのもそうで、最初っから白い液体が噴き出してるわけではないのだ。
 
金龍地獄

中国っぽい装飾が目につく地獄。
噴気を吸引して喉を癒す「温泉吸引」が可能。

たしか湧出量が最大の地獄で、周辺の共同浴場に配湯されている。

   
とまぁこんな感じで一気に7地獄を制覇した。ここまでは全部鉄輪温泉にあるので、徒歩で簡単に見て回ることができた。
あとの2つは柴石温泉にあって徒歩ではちょっとつらいので、この辺をもうちょっと散策してから、あとでクルマで行ってこよう。

 

 
鉄輪温泉
 
別府と言えば、町中のいたる所から湯けむりが立ち上る風景を真っ先に思い浮かべる。その風景が一番よく見られるのが鉄輪(かんなわ)温泉だ。
別府八湯の中でももっとも温泉情緒を残す温泉として知られ、規模も多分一番大きいんじゃないかと思う。
道を歩いてたら共同湯に当たると言ってもいいほど、とにかく共同湯が多い。その他にもホテルから素泊まり宿まで、いろんな形態の温泉が混在している。もう町中温泉だらけって感じ。源泉もそこら中にあるし、何とも凄い町である。
 
こういう源泉がそこら中にある → 
 
ひょうたん温泉
             
その中でも大きな立ち寄り湯である「ひょうたん温泉」を体験してみることにした。まだ朝早いからか、広い施設には私一人だけ。規模からして一人くらいいてもいいのにな。
     
       
                         
      ここは一に打たせ湯、二に打たせ湯といった感じで、とにかく打たせ湯がメインのような温泉。3mくらいの高さから落とされるお湯が一列にずらっと並んでいる光景はなかなか他では見られない。ばちばちという音響が広い空間に響き渡っている。  
                                           
  その他にも歩行浴するとことか砂湯、吸引湯とか、他にはない温泉が楽しめるが、雰囲気はいたって平凡。なんか熱帯植物の温室の中で温泉に入ってるような雰囲気で、落ち着かない環境だ。打たせ湯だけばしばし当たって出てきてしまった。  
                                           
 
神和苑
   
こちらは鉄輪温泉の温泉宿。広大な敷地に美しい日本庭園を配した高級旅館で、長らく日帰り入浴は行っていなかったが、嬉しいことに今年になってそれが可能になったと聞き、ここだけはと思ってやってきたのだ。
ここは知る人ぞ知るブルーの温泉が楽しめる宿。今までいろんな温泉に入ってきたが、ブルーの温泉を体験したことはまだ一度もない。温泉が青いなんてちょっと想像つかないので、これは興味津々である。
さっそく離れの温泉を頂くことにした。

こぢんまりとした内湯
泉質は塩化物系

   

ああっ、本当に青い!

なんだかすごい神秘的な青だ。目の前にあるのに信じられない。なんでこんな不思議なブルーの液体が自然界の存在するの?
ブルーの正体はメタ珪酸で、光の拡散だか何だかが影響して青く見える。要はガラスが青みがかって見えるのと同じ根拠らしい(細かいことまで理解できてません(汗))

       
涌き出してずーっと青いわけではなく、最初は無色透明、だんだん青みがかってきて、4日目くらいから白濁し始め、7日くらいで白っぽくなってしまうそう。
この日の訪れた時間では、白濁していない透き通ったブルーといった感じで、宿の主人も今がちょうどいい青だと言っていた。実にいいタイミング。
 
見る角度によっても微妙に色が異なって見える。まさに神秘の温泉だ。
露天と内湯を行ったり来たりして、結構長湯してしまった。青い温泉を一番いい時期に独り占めできて、最高に満足できた。
       

朝から3つも温泉に入ってかなり出来上がった状態になってしまった。このまま次の温泉に向かうのは体力的にちとつらい。その前に残る2つの地獄を回っておこう。

あとの2つは柴石温泉にある。鉄輪温泉からクルマで10分くらいだ。

       
血の池地獄
 
      まぁ一番地獄らしい地獄と言えばここかな。
真っ赤、というよりサビ色の温泉は、最古の地獄でもあるらしい。赤の正体は、もちろん酸化鉄、酸化マグネシウムだ。
地獄の前では「血の池軟膏」なるものを露店販売していた。この地獄から採れた赤い粘土で、火傷とかいろんな皮膚病に効くらしい。
       
話のネタに土産にしようかと思ったけど、あまりに高価なのでやめてしまった。
     
 
龍巻地獄
最後は龍巻地獄。ここは一風変わっている。30分ごとに噴き出す間欠泉なのだ。
とてつもない勢いと水量で噴き出す温泉は、遮る岩がなければ50m近くも噴き上げてしまうらしい。
運悪く噴き出した直後に来てしまったので、きっかり30分待つハメになってしまった。
でも30分という間隔は、間欠泉としては世界的に見ても異例なほど短かく貴重なものだそうだ。
             
と、これで地獄巡りは終了。スタンプラリーも何もないのでただ満足感のみが残る。ミーハーな観光コースだが、結構面白かったよ。
                   
海地獄のレストランで昼食をいただく。
大分の郷土料理である(ということをこの時知った)だんご汁。それに唐辛子を加えた「地獄だんご汁」を、地獄巡りにちなんで食してみた。
もちもちしたうどんの切れっぱしみたいなだんごが美味しい。
 
                     
    デザートは「地獄蒸しプリン」。
明礬温泉の岡本屋売店で売っている。温泉の蒸気で蒸しあげたプリン。甘さ控えめでこれまた美味かった。

 

   
明礬温泉
別府温泉保養ランド
         
         
何だか24時間営業の健康センターみたいな名前だが、立ち寄りで楽しめる列記とした温泉である。濃厚な明礬温泉の中でも飛び抜けて個性的な温泉で、とんでもなく貴重な体験が待っているらしい。。。怪し気なフロント、休憩室をコソコソと通り抜け(館内はホント怪しい雰囲気)、ようやく浴室に辿り着く。

怪し気なコロイド湯とやら

 

脱衣所の目の前には、白濁した湯をたたえた大きな浴槽が。
名前は「コロイド湯」。コロイド湯?何じゃそりゃ?と思って浸かってみると、何てことはない普通の白い硫黄泉。全然入ってる人がいないので奥に進む。

次に現われた農家の倉庫のような建物の中には、これ本当に温泉なのか?と一瞬怖じ気づいてしまうような泥溜めが。。じいさんが何人か入っていて、彼らは目をつぶったままピクリともしない。

混んでいて、何人か上がっていく人と入れ替わりに、恐る恐る片足を突っ込む。

なんじゃこりゃぁ!!(松田優作風)

足下には目の粗い泥が沈殿して、まるで田んぼに踏み入れたみたい。ホントにこんなとこ入っていいのか!!
さらに驚くべきことに、肩まで浸かろうとしても身体が浮き上がってしまうのだ。そのため浴槽内に平行に立てられた木の棒に掴まっていないとぷかぷか浮いてしまう。
日本に死海ばりの浮遊感を体感できる自然の産物が存在したとは。。。

さらにさらに奥へと進むと、今度は外。そこにはまたまた衝撃的な風景が!

真っ白いのは泥湯。広大な泥の温泉に目を剥く。足を突っ込むと、今度は目の細かい泥に30cmほど足先がズブズブと埋まっていく。何だかタチの悪い罰ゲームでも受けているようだが、体験したことないこの微妙な感触が気持ちイイ。
泥が熱いので、気を付けてないとアッチッチとなるのだが、広い泥田(あえてこう呼ばせてもらおう)の中でいい場所見つけられると比較的長湯が可能。
全身にクリーミィな白い泥(セメントミルクみたい・・)を塗ったくって、天然の泥パックなぞを楽しんでみる。
 

これが温泉!?

外にはこんな泥田が3つくらいある(混浴)
これは凄いとこ来ちゃったなぁ。こんなのアリ!?って感じでホントびっくり。この旅一番のセンセーショナルな体験だった。
   
  温泉から上がると不思議と肌がスベスベ。天然泥パックは素晴らしい効果を発揮するようだ(実際女性に人気があるようである)
それより、泥の温泉が温まり過ぎるのか、脱水っぽい症状になってしまった。面白がって長居し過ぎたかな。。
 
       
 

EK9に乗り込み、海岸沿いの国道10号線に出る。
国道沿いの大分物産観光館で水分補給。少しは生き返った。
ついでにお土産を物色。せっかく九州に来たのだからと思い、芋焼酎を選ぶ。
ところが芋焼酎って鹿児島ばかり(当たり前か)で、大分って麦焼酎なんだよね(知らんかった)。鹿児島行ってないのに鹿児島の芋焼酎を買うのもなんなので、唯一1種類だけあった大分の芋焼酎を購入した。

一気に500mlの水分を摂ったにもかかわらず、まだちょっとふらふら。
それでも、どーしてももう1軒だけ入りたい温泉があった。しばし悩んだが、ここまで来たからには心残りはつくりたくない。市営駐車場にクルマを入れて、町を散策しながら身体を落ち着かせ(さらに水分をガシガシ摂取し)、別府温泉へとやって来た。

 
       
   
別府温泉
竹瓦温泉
 
別府温泉のシンボル的な共同湯。唐破風が情緒たっぷりの歴史ある温泉館だ。
道後温泉本館のような建物で入った感じも似てるけど、ひとつ違うのはここには砂湯が存在すること。共同湯で砂湯!お手軽に砂湯を体験できるとあって、未体験の私は是非、と心待ちにしていたのだ。
 

指示されるがままに砂の上に寝転がると、砂かけさんが農耕用の鍬でせっせと熱い砂をかけてくれる。大変な重労働だ。プロの砂かけさん(女性である)は休むことなく平然とやっているが、これ自分には到底ムリな仕事である。

・・・と考えてる余裕も長くは続かなかった。この砂、結構重いのである。
それはまだいいにしても、とにかく熱い!
脇腹ヤケドしそう。。

熱かったら言ってくれと言われてたが、根を上げるのも恥ずかしく、意地で15分くらい横たわっていた(変な意地張るのはよしましょうね)。砂を洗い流した後も汗が止まらなかった。

砂湯の他にも、普通の温泉が当然ある。脱衣室がロフト状になっているという面白い空間構成のシンプルな温泉。広くはないので混雑時は避けたい。私が入ったときは一人っきりだった。


砂湯の強烈な熱さにまたまたフラフラになってしまった。さすがにこれだけ個性的な温泉をハシゴすると、体力的に結構くるものがある。別府の温泉はどれもかしこも濃い!ので、なおのこと湯当たりには気を付けたいもの。
温泉入ってフラフラになるのは初めてだ。ちょっと欲張り過ぎたかな(みなさんはこんなのマネしないで、ゆっくり少しずつ入ってね)

でもどれをとっても大満足。実にいい温泉ばかりでした。 ひとつひとつが個性的で印象に残るものばかり。 もちろん別府にはまだ無数に温泉が存在するので、何回来ても楽しめそうです。

   

さて、時間はもう夕方。別府観光はここまでにして、そろそろ発ちますか。

旅ももう7日目。そろそろ東京に帰るルートに入らなければならない。
九州は十分楽しむことができた。最後の別府温泉巡りも締めくくりにはぴったりの思い出深いものとなった。
様々な思いを胸に、1000kmの家路につくのだ。

当初、別府からフェリーで四国に渡って東に向かおうと考えてたが、あいにくフェリーがドックに入ってて休航、代わりに佐賀関から四国の三崎に渡る国道九四フェリーに乗船することにして、一路大分方面へとひた走る。
途中給油した際、EK9だとばかりに話しかけてきたシルビアに乗るスタンドの兄ちゃんとクルマ談義に花を咲かせる。どんなに丁寧に接客しようとしていても、いざ打ち解けてくるとベラベラの九州弁になっちゃうとこが面白かった。

 

別府から佐賀関まで1時間強、19:00発の三崎行きに乗船、長かった九州ドライブに一応の区切りをつけた。

思い返せばホントいろいろ走り回った今回の旅。ま、総括は後回しにして、とりあえずは東京まで安全に帰ることとしましょう。


← 佐賀関港フェリー乗り場

   
  国道九四フェリーは、何だか昔の連絡船のような感じで、背もたれが垂直に立った鉄道車両のような座席だったりする、旅情たっぷり(!?)のフェリーだった。
これがまた揺れる揺れる。さすがは海の難所、豊後水道。雑誌読んでたら遂にはキモチ悪くなって、ガラガラの船内で横たわっていた。
     

1時間ちょいくらいで三崎港に到着。辺りはすでに真っ暗。ここから国道をひた走って行けるとこまで東へ行っておきたい。

三崎からのルートは、昨年の四国ツーリングで走ったルートと一致しているので、真っ暗でも余裕のドライブ。佐田岬メロディライン、夕やけ小やけラインとハイスピードで流す。
伊予で県道23号に入って松山市街をショートカット。国道11号で川内の山越えまではすいすい走れていいペースだったが、平坦な道に出た途端に(山で追い越した)トレーラーが幅を効かせ出し、無茶なタイミングで100km/hオーバーで追い越しをかけてくるなど、ハチャメチャな交通状態に身の危険を感じる。
それ以前に目が乾いてきて運転しづらくなってきた(身体は元気なのだがアタマは眠いぞという合図だったりする)ので、四国ツーリングでも利用した道の駅「小松オアシス」で車中泊とした。

 

 
6日目 / 8日目〜9日目