横岳


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赤岳から北面の斜面を稜線沿いに下りていく。
眼下には赤岳天望荘。稜線を境にして、東面には雲が沈み、西面には全く遮るものがない。

これから赤岳を極めようとする多くの登山者とすれ違う。最後の急な登りで、みな息も切れ切れ。
それにしても、すれ違う登山者に若者が多いのには驚く。
昔は自分以外はほとんど中高年なんじゃないか、ってほど年齢層の高いスポーツだったもんだけど・・・
若い世代に登山ブームって本当なのかも。

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稜線に散在する岩の存在感が印象的だ。
同時に稜線直下の斜面を覆うハイマツの絨毯も、森林限界を超えた高山への登山というテンションを高めてくれる。

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次に目指すピークは横岳。しばらくは下り坂が続いて順調に歩を進めていくが、地蔵尾根の分岐を過ぎると再び岩に張り付くような登り斜面が始まる。

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横岳は、赤岳のように明確な主峰がはっきりせず、いくつもの岩山の集合体といった感じ。
登り詰めても登り詰めても、次の岩峰が現れる。期待してはまた登り直しの繰り返しになり、ちょっと気分が重くなってしまう。

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しかし、一度見下ろせば、素晴らしい絶景が広がっている。
遠く富士見高原まで見渡す光景に幾度となく見入ってしまうのだった。

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ようやく横岳最高峰に立ち、次なる稜線と硫黄岳を眺める。
足元には空中に突き出す大舞台、大同心。麓から見るのとは全く異なる形と存在感。
まるで空中を歩いているかのような景色が、絶え間なく続いていく。
2009/09/08(Tue) 23:36:41 | 以前のコメント
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