Compact Renaissance Zero


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満を持して(?)、CR-Zネタです。

ホンダ久しぶりのスポーツ系新型車、てゆーより世代的には、あのCR-Xの再来を思わせる佇まいが無視しておけない。
CR-X的パーソナルスポーツ的デザインとコンセプトに魅かれます。

コンパクトスポーツに恥じない運動性能があることが重要で、ハイブリッド車だから・・・という言い訳が感じられるようでは存在価値がないと思っていて、試乗するまでは自分的に判断することは控えてました。
本日になってようやく、2号車のオイル交換にかこつけて試乗できたので、ちょっとその所感を書いとこうと思います。


まず実物ですが、写真で見るのと印象的には変わらないです。確かに昔のCR-Xよりはボリュームアップしてるけど、他のクルマも相対的に大きくなったので、そんなにデカイという感じはしません。
写真の印象はかなりカッコ良かったのでどうかなと思いましたが、実物も結構キテます。試乗車の色がたまたま派手なオレンジだったので、そう感じたのかもしれませんが。

インサイト同様、アイドルストップするので停車中は無音で違和感ありますが、走り出すと結構野太い排気音が聞こえてきます。
ノーマルモードでも低回転から十分なトルクを発揮。モーターは回転数に限らず常に最大トルクを発生するので、1.5リッターのエンジンとは思えないほど力がある感じです。

でもすぐに物足りなくなってスポーツモードに。
アクセルを踏み込むと、かなり力強く加速していく感じで、ボーーンという排気音もなかなかイイ感じでその気になれます。
とにかく走り出しが速い印象で、信号ダッシュでは(計ったわけではないですが)エスとそんなに変わらないかも、って思わせるくらい。
ただ、エスと明らかに異なるのは、高回転になるほど伸びていくっていう感じではないということ。モーターを抱えてる性質上当然かもしれませんが、低回転ではアシストが効いて素晴らしいけど、エンジン主体になる高回転域では、さすがに弾けるようなパワー感は。。。
どっちかっていうと排気量の大きなエンジンのクルマに乗ってるような。同じホンダのスポーツカーでも、S2000をはじめ、タイプRシリーズとかとは明らかに走りのフィーリングは違います。エスで言うなら、AP2側の性格。それが実質的に扱いやすくて速いのであれば正しい方向性ですが、エンジン回してナンボみたいなドライビングに慣れてる身としては、ちょっと物足りないかな。(古い?)

脚は適度に硬く締まっていて、スポーツカーの雰囲気があります。営業マンはしきりに乗り心地を「硬いけど悪くはないでしょう?」と気にしてましたが、個人的にはまったく問題無いレベル。てうゆーか、このくらい硬くないと不安なくらいなんですが。

インテリア。
運転席廻りは、ハイブリッドスポーツであることを全面に押し出した感が強い。個人的には、こういうゲーム的な表示はあまり好きではないんですが。。それはまぁ大目に見るにしても、相変わらず質感がイマイチです。デザインが未来的なので、余計に素材的な安っぽさが気になります。

ステアリングが小径で操作が重めなのは凄く良かったですねー。チルトもテレスコピックも付いてます。これは素晴らしい。最適なドライビングポジションを得られるかどうかは、長時間ドライブする上でとても重要ですからね。

前席は広々としていつつも適度なタイト感があっていい感じ。運転しやすい環境です。それに比べて後席は、無いと思った方がいい(笑)。後席を倒して、ようやく通常のクーペスタイルの荷室が取れる程度の空間しかないです。
一応座面はありますが、普通のオトナが座るのは、相当苦労します。試乗中、営業マンが後ろに乗ってましたが、ほとんど横向きで縮こまって座ってました。
法定上は4人乗りですが、近所に乗せてく程度が現実でしょうね。そうは言いつつ、昔は友達のCR-Xに4人乗ってどっか行ったりしてたことを思い出し、やろうと思えばできなくもない、とも思うのですが。。

結論的には、インサイトに乗った時に感じたような失望感は無く、結構楽しめそうな予感がありました。
個人的にこういうディメンションとデザインが好きであるということもありますが、車高下げてウィングでも付けたら相当カッコいいと思います。低回転は十分と言えるモーターアシストがあるわけなので、エンジンを高回転でパワー感を感じられるように仕立てていけば、かなりフィーリングが良くなるような気がします。

あと、試乗したのがCVTだったので、6MTで乗るとどんな感じなのかはわからないのですが、クルマの性格上、6MTの方が絶対的に面白いと思います。
極低回転からモーターがアシストするので、小排気量でも発進時のクラッチミートは相当楽なハズ。高回転をキープするメリットはそんなにないかもしれないけど、それでもスポーツカーは回転数を自在にコントロールするのが醍醐味ですからね。
CVTにもパドルシフトは付いてますが、あれはオマケ程度。ダイレクト感が無いので変速しても面白くないし。
まぁ単なるシティコミューター的な、まさにハイブリッド車として使うならCVTの方がいいでしょうけど。。

CR-Z発売後、まだ1ヶ月経ってませんが、8000台以上受注したみたいですね。
驚きましたが、そのうちの約4割が6MTとか・・・。つまりは3000台以上がミッション車ってこと?←今時凄いことだと思います。ただでさえミッション絶滅危機にある国だというのに、、今の時代数千台規模でミッション車を普及させたのだから。。僕なんかそれだけでCR-Zの存在価値を認めちゃいます。


デザイン面では凄くカッコいいと思うし、コンパクトスポーツというコンセプトも今時貴重だし。
ハイブリッドはオマケでついてくるってくらいにしか見てないですが、、逆にハイブリッドじゃなければ、ここまで社会的に注目を得られなかったのも事実。そういった意味ではまぁ付いててもいいかなと。(案外車重が重くならなかったのも大きい)

もしエスがこの世になかったら、真剣に考えるクルマだったと思います。
何しろ、初代バラードの時代から憧れでしたからねー、CR-Xは。
これを機に、またコンパクトで身近なスポーツカーが再び世に出てくることを願っています。
2010/03/22(Mon) 22:33:53 | クルマ
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