八海山 Trekking
関東梅雨入り直前の先週末のハナシになりますが、、ヤマに登りたい!と仲間内で急遽決定し、あまり詳しい検討もせず、日帰りでアプローチしやすい新潟魚沼地方の八海山に登ってきました。
ロープウェーである程度高度を稼いで歩いていくと、登山道はこんな雪渓に覆われ・・・
そんなに標高高くないし、もう6月だからと油断してたら、、、さすが豪雪地帯。アイゼン無しで登り下りするのは結構シンドイ感じ。
雪渓の後の急登をクリアして薬師岳に登頂すると、千本槍小屋の向こうに八海山の核心部分がようやく見えてきた。
八海山はよくあるように複数のピークの総称。タイムスケジュールとの相談しながら、奥のピークへと歩いていく。
展望は良く、周囲の高山が見渡せた。豊かに冠雪してるのは越後駒ヶ岳かなぁ。
しかし暑いです(汗
よく考えたら、この時期にヤマ登ることって今までなかったような。
八海山は高いとこでも1700mそこそこで、この日は稜線に出てもほとんど風も無かったので、あちーのなんの。しかも虫がブンブン飛んでうっとうしいし。。
夏の低山は、大汗と水分補給(水は剱岳と同量の3リッター持参)、虫さされとの闘いですな(笑
さて、こっからが本番。
八海山は、頂部がゴツゴツした巨岩がそそり立っていて、コイツらを縦走するルートが設けられている。
足かけるとこあんのか!?みたいな垂直の岩肌だけど、よーく見たらあんなとこにもこんなとこにも登山者の姿が・・・
残雪で迂回路は通行止なので、核心部に向かうにはあそこを登らないと、この先には行くことができないのだ。
垂直の岩壁にクサリが這わせてあり、それを掴みながらの岩の登攀の連続。
ピークはいくつもあって、その度に登っては下りの繰り返し。難度は結構高め。剱岳同等かそれ以上かも。(足をかけるポイントは、こっちの方がわかりやすいですが)
奥に行けば行くほど登攀難度が上がっていく感じ。実力を試されるようなコースはなかなか秀逸です(笑
真下を見ると、ぱっくり口を開けた雪渓が果てしなく遠くまで続いて大迫力。この標高で、この高所感は凄いぞ。
予定通り大日岳というピークまで行って引き返すことに。
他にルートが無いので、今来た登坂路をそっくりそのまま引き返すほかない。
岩場の登攀は、登る時は楽だけど(腕力で登れるので)、下りるのが難しい。それがまた面白いんだけど。
岩場の縦走を終え、薬師岳まで来たら、あとは下っていくだけ。
日帰りにしてはホネのある登山だったなぁと満足していたら、雪渓の前辺りでちょっとしたアクシデント。
他のパーティーの一人が転倒して足を怪我して動けなくなってしまったらしく、通りがかった下山者が協力して担いで降りようとしてるとこに遭遇。
人一人担いで下りるのは、足場の悪い登山道(雪渓付き)では至難の業。
たまたま自分たちが最も若く、体力も余っていたので、交代で担ぎ下ろすことに。
まずは最も歩き慣れている元山岳部の仲間が近くの小屋まで担いで、その次は自分が行く覚悟だったけど、運良く小屋で県警の救助隊に電話が繋がって、そこでお役御免となった。
何度も礼を言われながらパーティーと別れてしばらくすると、レスキューのヘリが小屋の上空に。救助隊員が吊り下げられて降りてくるの、初めて見ました。
ヤマで何かあった時はお互い様で救助に協力するのは当然で、正義感に燃えて担いで降ろそうと思ったはいいけど、実際人担いで降ろせるだけの脚力があったかどうか。。(結構余力はあったけど)
こんな時のためにも、常にトレーニングは欠かせないと強く思った初夏のアツい山行でした。
2010/06/20(Sun) 11:06:45 | Trekking
Re:八海山 Trekking
ゲレンデから更にずっと登った先、女人小屋を過ぎて薬師岳に取り付いた辺りの風景です>雪渓
ロープウェイで登り、ゲレンデ部分の最頂部からスタートしています。
ゲレンデ斜面の標高が低い場所では雪はすっかり溶けてなくなっていました。
ロープウェイから無雪期の斜面を見ている感じとしては、結構な急斜面が続くコースに見えますねー。