シビック遂に息絶える
遂にというより、ようやくというか。
本日流れた「シビック生産終了」のニュース。
正直この数年は完全に死に体だったような気がするので、まぁ来るときが来たか、ってな具合ですが、、やはり過去2台シビックを乗り継いできた身としては、現実となると少々寂しいものがあります。
シビックはいつも自分にとっては特別でした。
物心ついた時、家のクルマが初代シビックの5ドアでした。このクルマの印象は今でも鮮明に残っています。70年代前半のこの名車は、いま改めて写真で見ても、斬新なフォルムの元気のいいクルマって感じがしますね。
親父が乗る白いシビックが、今の自分のクルマ好きな部分を形成したと言っても過言ではない。そういった意味では、客観的に見て、これまで一番影響を受けたクルマなのかも知れません。
初めて自分で所有したクルマは、初代、スーパー、ワンダー、グランドの次、いわゆるスポーツシビックの3ドアVTiでした。クルマを運転する楽しさを教えてくれたシビックです。
そしてその次に所有したのが、ご存知EK9ことシビックタイプR。走りに特化したクルマでツーリングするという楽しみを教えてくれたクルマ。憧れのサーキット走行も、幾度となく楽しみました。このサイトを作ろうと思わせたのが他ならぬコイツです。
その後シビックのトレードマークのはずだった3ドアハッチバックのボディ形状、元気のいいエンジン、イキのいいデザインを徐々に失い、エントリーカーとしての役割とそれがゆえの魅力を失っていったような気がします。
シビックの役割、何がシビックの使命なのか、ホンダにとってシビックとは何なのか、そういう部分を見失ってしまったのが、今日の結果を生んだのではないかと。
同門のフィットに市場を奪われてしまった形にはなってますが、それだけが原因ではないと思います。
昔のシビックにはアイデンティティがあった。確固たる信念が感じられたし、メーカーも全力でシビックというクルマを世に出していたと思います。いつだってシビックから新しい技術が始まる。そういう部分が少なくともミラクル(EK)の頃まではあったんです。
メーカーが一体何を表現したいのか、どんな価値を提供したいのかがわからないクルマ。シビックは悲劇的にも、そういう晩年を過ごさざるを得なかったような気がします。
デザインと性能に主張がなく、コンセプトも伝わってこない可哀想なクルマ。かつての元気や若々しさはどこへやら。若い人がこぞって欲しいと思う、あの弾けるパッションを手放してしまったことは、シビックというクルマに対するビジョンの無さを晒した結果とも言えるような。
そういった印象から、シビックは親であるホンダに殺されてしまったような気さえしています。
少々過激な話になってしまいましたが、シビックというホンダにとってのビッグネームであり、自分にとっては切っても切り放せないほどの影響を与えてくれたクルマの名前が無くなってしまうことを、わかっていたとはいえ受け入れられないのかも。
ホンダが新しいステージへ移るための一環であることも理解はできますが、シビックを抹消することに引き換えても余り有るほどの元気さと夢を生み出してくれないと困ります。(少なくともそれはハイブリッドではない!)
・・って思いはあるにせよ、シビックというクルマ、少なくとも僕の世代には、何とも魅力的なクルマでした。
本日流れた「シビック生産終了」のニュース。
正直この数年は完全に死に体だったような気がするので、まぁ来るときが来たか、ってな具合ですが、、やはり過去2台シビックを乗り継いできた身としては、現実となると少々寂しいものがあります。
シビックはいつも自分にとっては特別でした。
物心ついた時、家のクルマが初代シビックの5ドアでした。このクルマの印象は今でも鮮明に残っています。70年代前半のこの名車は、いま改めて写真で見ても、斬新なフォルムの元気のいいクルマって感じがしますね。
親父が乗る白いシビックが、今の自分のクルマ好きな部分を形成したと言っても過言ではない。そういった意味では、客観的に見て、これまで一番影響を受けたクルマなのかも知れません。
初めて自分で所有したクルマは、初代、スーパー、ワンダー、グランドの次、いわゆるスポーツシビックの3ドアVTiでした。クルマを運転する楽しさを教えてくれたシビックです。
そしてその次に所有したのが、ご存知EK9ことシビックタイプR。走りに特化したクルマでツーリングするという楽しみを教えてくれたクルマ。憧れのサーキット走行も、幾度となく楽しみました。このサイトを作ろうと思わせたのが他ならぬコイツです。
その後シビックのトレードマークのはずだった3ドアハッチバックのボディ形状、元気のいいエンジン、イキのいいデザインを徐々に失い、エントリーカーとしての役割とそれがゆえの魅力を失っていったような気がします。
シビックの役割、何がシビックの使命なのか、ホンダにとってシビックとは何なのか、そういう部分を見失ってしまったのが、今日の結果を生んだのではないかと。
同門のフィットに市場を奪われてしまった形にはなってますが、それだけが原因ではないと思います。
昔のシビックにはアイデンティティがあった。確固たる信念が感じられたし、メーカーも全力でシビックというクルマを世に出していたと思います。いつだってシビックから新しい技術が始まる。そういう部分が少なくともミラクル(EK)の頃まではあったんです。
メーカーが一体何を表現したいのか、どんな価値を提供したいのかがわからないクルマ。シビックは悲劇的にも、そういう晩年を過ごさざるを得なかったような気がします。
デザインと性能に主張がなく、コンセプトも伝わってこない可哀想なクルマ。かつての元気や若々しさはどこへやら。若い人がこぞって欲しいと思う、あの弾けるパッションを手放してしまったことは、シビックというクルマに対するビジョンの無さを晒した結果とも言えるような。
そういった印象から、シビックは親であるホンダに殺されてしまったような気さえしています。
少々過激な話になってしまいましたが、シビックというホンダにとってのビッグネームであり、自分にとっては切っても切り放せないほどの影響を与えてくれたクルマの名前が無くなってしまうことを、わかっていたとはいえ受け入れられないのかも。
ホンダが新しいステージへ移るための一環であることも理解はできますが、シビックを抹消することに引き換えても余り有るほどの元気さと夢を生み出してくれないと困ります。(少なくともそれはハイブリッドではない!)
・・って思いはあるにせよ、シビックというクルマ、少なくとも僕の世代には、何とも魅力的なクルマでした。
海外ではモデルチェンジして残るそうで。しかも生産は鈴鹿。それってメリットあんの?
急遽売るのヤメた的な、中途半端な扱い。ますますカワイソウなシビックである。
急遽売るのヤメた的な、中途半端な扱い。ますますカワイソウなシビックである。
2010/11/16(Tue) 03:10:51 | クルマ
Re:シビック遂に息絶える
フィットとの棲み分けは可能だったというのが、僕の考えです。フィットはあくまで実用車で、買い物のためにちょちょいと乗り回したり、セカンドカーとして1台ってな使い方が想定されるクルマ。性能はそこそこで、スペース効率とコストを重視したクルマ。
それに対してシビックは、フィットにはない質感と性能を兼ね備えた、一種のプレミアムカーとして位置付けるべきだったのではないかと思うんです。
デザインはこれぞシビックという2ボックススタイルを継承し、走ってもホンダがかつて得意だった性能と燃費をバランスさせた走行性能を突き詰めたモデル。それがシビックの生きる道だったのではないかと。。
VWのポロとゴルフの関係が好例です。こっちはポロもかなりの質感で素晴らしい出来ですが、この2台はちゃんとそれぞれポジションが明確で、しっかりと個性を持っているのが素晴らしい。
ゴルフはシビックと同世代で同じようなカタチをしていながら、今だにそのアイデンティティを継承しています。スタートは同じでも圧倒的に違うのは、磨き抜かれた質感とスタイルへのコダワリでしょうね。本来なら今のゴルフがシビックであってほしかった。メーカーのマーケティングの失敗だったと言えるかもしれません。
シビックは昔からエンジンのクルマでしたからね。CVCCにしろZC、VTECにしろ。
今や国内では猫も杓子もハイブリッドで辟易としますが、、輸入車も含めてエンジンで選ぶという視点を持つことができるなら、実に選択肢豊富だと思いますよ。
乗っても面白くとも何ともないハイブリッドにうつつを抜かしてるメーカーを尻目に、エンジンの効率を突き詰めていることで性能を確保しているメーカーのクルマには興味が尽きません。
個人的には最近、ますますクルマが面白いです(^ ^)