北横岳/南峰


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森の中に突如現れたのは、北横岳頂上に最も近い山小屋「北横岳ヒュッテ」だ。
八ヶ岳には数多くの山小屋が営業していて、多くが冬期も営業しているのだが、このヒュッテもその例に漏れず営業中だった。煙突の煙から連想する暖かそうな室内が、冷たい身体には恨めしい。

立ったままの小休止後、再び山頂に向けて歩き出す。ここまで来れば、あと少しでピークだ。
ヒュッテからの登山道は、更に勾配を増した。スノーシューのクランポンを斜面に蹴り込んで身体を引き上げていく。
ピークへと至る斜面は、頂上に立つための最後の試練に相応しい勾配が続いた。

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北横岳頂上へは、歩き始めから約1時間20分ほどで到達した。
遮るモノが何も無い、吹きっさらしのピークには強風が吹き荒れていた。

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噂に違わぬ超絶景。吹きっさらしなだけに、眺望もこれ以上無い迫力だ。
空の雲は勢いよく流れ、日陰と日向が交互に訪れる。陽の差す瞬間を待ってシャッターを切ろうとするが、風が強く冷たく、じっとカメラを構えることも難しいので、とりあえず見たまんま、シャッターチャンスは無視して記録に勤しんだ。

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北側には一際目立つ整形の山、蓼科山が間近に鎮座していた。
その間に広がる深い雪を身に着けた樹海は、規則的でいて複雑な文様のように見えてくる。

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そして南側の展望は、南八ヶ岳。
手前の縞枯山と茶臼山の遥か向こうに、天狗岳と思わしき山容が見えた。その奥にあるはずの硫黄岳、横岳、最高峰の赤岳は雲に隠れて見えない。

今立っている北横岳も八ヶ岳の一部。雲で隠れている峰の集合体もまた、八ヶ岳の一部。八ヶ岳山域の巨大さが実感できる眺めだ。
これで雲が晴れてくれれば、いうことなしなのだが。。
2010/01/14(Thu) 02:04:46 | 以前のコメント

Re:北横岳/南峰

八ヶ岳周辺は例外的に、冬季営業してる小屋が多いみたいです。
これが北アルプスだと、ほとんどが閉鎖してるみたいですけど。
それだけアクセスがいい、冬も楽しむことができる、ということでしょうか。

僕もアウターは赤を愛用しています。
最近は山ウェアもオシャレなのが多くなったので、選びがいがありますね(^ ^)
今年はちょっと奮発して、欲しかったフリースとダウンを買いました。勿体無くてヤマには来ていけないですが(爆

BSでそんな面白そうなのやってたんですね〜。
実際行ってみると、もっと違った印象かもしれませんよ。
危険であるがゆえに美しい、みたいな。

正月番組といえば、1/4にNHKでやってた栗城史多のドキュメンタリーは素晴らしかったです。
番組が素晴らしいわけではなく(笑)、栗城君のポリシーと根性に改めて感動しました。

決して強く万能な人間ではなく、等身大の普通の若者が、困難にぶつかり涙しながらも、目標をひとつひとつクリアしていく。
それに加えて、自分のスタイルと信念を明確に持ちつつ果敢に挑んでいく姿勢。僕にとっては物凄く眩しく刺激的です。

昨年のエベレストは失敗に終わりましたが、きっとまた挑戦してくれるだろうし、応援したいですねホントに。
1059(2010/01/14(Thu) 18:12:55)

Re:北横岳/南峰

雪山はやはりドラマチックですね〜^^
しかし山荘って冬期も営業されてるんですねぇ。
読んでいて僕も行きたくなりました!
しかし雪山ってどうしてあんなに赤のウェアが映えるのでしょうか・・・赤のウェアを最近物色してます(笑)

あ、そう言えばBSの正月番組で剱岳山頂に実際に三角点と櫓を持っ行こうって企画をやってましたが、
カニのタテバイの角度はやばいですね(笑)結局櫓の木材の搬入はそこで断念していました。
その前の前剱のルートも険しいですね^^;
実際に長次郎雪渓から最後は登頂してましたが、あのルートも難易度は高そうですね。
正月は山の番組ばっかりやってたのでず〜っと見てました^^
TSUYOSHI(2010/01/14(Thu) 15:41:44)
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