横浜港大さん橋


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週末は所用(註:ASMではない(笑))横浜へ。
その際に訪れた「大さん橋」とは、みなとみらいと山下公園の間くらいにある国際客船ターミナルのこと。

一目見て全然建物っぽくない外観が既に特異な雰囲気。不規則に平面が折り重なったように見えて、その姿はまさに巨大なミルクレープ(^_^
何階かに積層しているにも関わらず、階段どころか段差すら無く、全てがスロープで繋がってるのが最大の特徴かな。

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そのスロープも一筋縄ではいかない。
まるで生き物の体内に入ったかのような、有機的な線が連続する空間が内部を支配している。
およそ無機質な建材から生まれたとは思えない線と面の集合体。

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通常の建物で言うところの屋上は、平らなところがほとんどないデッキと芝面に覆われて、みなとみらいの高層ビル群や山下公園の緑を一望に眺められる憩いのスポットになっている。建物っていうより公園の一角みたい。
ちなみにこの屋上デッキは「くじらのせなか」、出航ロビーにあたる階は「くじらのおなか」と呼ばれていた。

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一番下の層は駐車場。
規則性の無い線と面を溶接で繋いで構築された大さん橋には、経済性と利便性に支配されたこの国の建物と公共空間では絶対に体感し得ない空間がある。
日本中こんな建物だらけになったらそれはそれで困る(笑)けど、常識に捕われない思考を磨くことの大切さを気付かせてくれる建築のひとつだ。
2007/12/09(Sun) 18:03:53 | 以前のコメント
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