1日目

出発は3:30。もちろんETC深夜割引を意識してのこと。最近はあまりそういうムリはせず、体調整えることを優先して睡眠時間を確保する傾向にあるのだが、今回ばかりは長距離ということもあって多少ムリをした。
睡眠時間たぶん3時間くらい。おかげで1日中睡眠不足独特の気怠さに見舞われることになる。

練馬ICから関越道へ。暗闇の高速道路は雨天。先も長いことだし、のんびり行こうっと。

 
                       
 

雨だしノンストップで淡々と走って、ちょうど5時くらいに関越トンネルに差し掛かる。
そしたら何と、トンネル通行止だった。。。

本線上のトラックの列に混じって停車。関越トンネルのような長大なトンネルには入口に信号機が設置されてるけど、それが実際赤になって停車する経験は初めてだ・・・

しかしそんな悠長なこと言ってらんない。事故が原因らしいが、いつになったら通してくれるのか・・

   
           
時間かかりそうなので、念のためクルマを路肩に避けて仮眠に入る。今のうちに少し休んどこーっと。と思ったら開通。まるで一睡もできず。意外と早く、20分程度のロスで済んだ。
 

関越を長岡まで走り切り、北陸道を新潟へ。その後深夜割引をgetできたこともあって、日本海東北道を贅沢に終点の中条ICまで走り切る。ここまで行っても3000円台だった。しめしめ。

一般道に下りて県道3号。神林から国道7号に入る。こっからひたすら7号を青森に向かって走り続けるつもり。得意の日本海沿岸ルートでの東北アプローチ。
ただし今回のメインはあくまでも北海道なので、全く寄り道無しに、7号だけを淡々と走ることに徹することにした。

7号をひたすらゆくということは、国道345号の笹川流れも通らずということだ。これまで100%笹川流れ経由で北上してたので、逆に言うと並行して山の中を走るこの区間の7号を走るのは初めて。意外と交通量は多くなく、スムーズに山越え。

そんなルートだから、庄内でも国道112号方面には行かずに、バイパスで鶴岡、酒田を通過する。

いつもなら途中の道をも楽しんでしまうR styleツーリングだが、今回は目的地が遠く走る距離も長いだけに、移動は多少割り切っている。

 
酒田のICの手前で最初の給油。ここまで480.3km。青森まで余裕で無給油だな。
時間的にもまだ9時台。この辺で今日の行程が読めてきた。たぶん北海道上陸は間違いないだろうな。
 

それほど強くないにしろ降り続く雨。厚い雨雲によって月山も鳥海山も全く存在すら感じず。却って誘惑されずに済んだのかも(笑

由利本荘辺りからドラえもんのお尻を追いかけてドライブ。秋田までのシーサイドラインを行く。

距離が稼げなさそうだったら秋田道で秋田から能代までワープしよっかと思ってたが、時間に余裕があったし、7号のまま秋田市街を通過した。

八郎潟の横を通過して能代へ。並行する秋田道の八竜ICから無料供用中の看板が。。

 

なんでい、能代南ICまでの1区間だけジャン、って思ってそのまま7号で能代通過したら、ずっとその先まで高速は続いてて、能代東ICまでが無料だったみたい。。

いつもの感覚なら、能代から白神山地、鯵ヶ沢方面へと向かってしまうのだが、今日はやっぱり7号で。
大館を通過して北上する区間は、昨年の大間崎ツーリングの際に日景温泉に寄り道した区間。つまりこれが矢立峠で、この峠を越えるといよいよ青森県に入った。この時点で15:30頃。

完全に青森市街へ辿り着く旅程が見えたので、ここでカーフェリーの予約をする。18:00青森港発の青函フェリーを抑えることができた。
フェリーの乗船時間は4時間。函館港に着くのは22:00なので、そこで停滞する他ない。よって函館市街のビジホも併せて予約した。

     
これで万端。フェリー出港までまだ2時間半近くあって余裕。
余裕ができたので、ちょっと色気出して温泉に寄っていくことにした。
そのために碇ヶ関ICから東北道へ。7号は弘前に向かって大きく迂回する形で遠回りになるので、一直線状に青森市へと向かう高速を利用した。
         
 

←その高速上で総走行距離33333kmを刻む。

青森ICを下りた所が三内丸山遺跡。昨年の冬の青森温泉巡りツーリングに登場するあの縄文遺跡だ。

     

三内温泉 三内ヘルスセンター

となれば訪れる温泉はただひとつ。あの冬の温泉巡りの中でも最も印象強かった三内温泉でキマリだ。

クリームソーダのような色と強烈な温泉臭は当然健在で、今回も浴室内の床で寝そべるトド大発生だった。

これには今回久しぶりに同行している相方も大喜び。視覚的に鮮烈で、かつ泉質も申し分無く、こういう温泉が唐突にあったりするのが温泉王国青森の凄いところである。

 

温泉入ってたら、フェリーの乗船手続きに丁度いい時間になった。

青函フェリーの埠頭に青森ベイブリッジ経由で到着し、手続きを行う。予約割引とかもあって、思ったより安価な運賃を支払う。

はやぶさ号の前に並ぶも、乗用車はたったの4台しかいない。次々とつぎ込まれていくのはトラックばかり。ようやく最後になって乗船。
客室は2等だが、これがまた狭い。狭いけど乗ってる人間も少ないので窮屈ではない。
アメニティーなど無いに等しく、運賃の易さには妙に納得できる設えだった。

 

天気も悪かったし、甲板には出ず、出航にも立ち会わずに、船室でカップヌードルをすすった後、即座に横になった。何しろ眠いのだ。今朝3:30からほとんど運転し通しだからなー。地図を見てたらいつの間にか意識は落ちて、気が付いたら函館港下船準備のタイミングだった。

4時間の船旅を楽しむ間もなく、北海道の地に降り立った。函館の町は22:00にもなるとほとんどクルマの通りもない静かな町。ガソリン入れたくても、スタンドがやってない。

駅近くのビジホにチェックインして、夕飯を探索。
朝市は朝やってるもんだから、こんな時間に来てもどこもやってるわけがない。と思ったら、道角の居酒屋?がやっていた。生ビールは北海道限定のサッポロクラシックでキマリ。

その後は明日に備えて睡眠を貪る。
走り始めから、1日目に函館まで行って北海道スタートに備えよう!、という気持ちだった。結果的にフェリーの時間も狙い通りで、思い通りに駒を進めることができた。

明日からはいよいよ本番。懐かしの北の大地、北海道の海岸線を走ります。

 
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