5日目 青々とした芝生のサイトが広がる別海ふれあいキャンプ場の朝。別海特有の広大な牧場風景のただ中にある訳ではなく、町外れの運動公園の一角にあるタイプだけど、そこは道東の夏の朝。さわやかな空気が迎えてくれた。 前日は土砂降りの雷雨に見舞われたらしく、芝がびしょ濡れだったのは痛かったが・・・蚊は多いし、テントは濡れるし。。それに目をつぶれば、最高のキャンプ場の部類だった。 |
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5:30には出発。国道243号から国道44号へと向かう。 ただでさえ広大な道東の大地に、早朝のこの空気。道行くクルマもまるでいない状況。すでに非日常的風景がこれでもかと展開しているが、さすがに5日目ともなると感覚がややマヒしてきてしまっている。 |
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根室市街に入ってすぐに、またセルフスタンドを見つけ、早朝から営業していたので給油する。 昨日の標津からさほど走ったわけではないのだが、この「モダ石油」という会社が展開しているセルフスタンドは安くてしかも愛用のシェル石油なので、見かける度に継ぎ足して走っているような状況だ。 |
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モダのスタンド自体は昔から北海道にあったけど、今回の旅で、少し大きな都市には必ずと言っていいほどセルフスタンドを展開しているのを見かけた。営業時間が長いし安いしで、かなり助かった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
根室の街まではいい天気だったのに、徐々に視界が煙ってきたのに気付く。やがて根室市街を抜ける頃には、完全に視界を遮られてしまう。根室半島は濃霧に包まれていた。 市街からは半島を一周する形で道道35号が周回している。それを素直に時計回りで走ろうと思って適当に青看に従って走ってたら、なぜか反時計回りに周回していることに、大分後になってから気付いた。。(だって濃霧で周りが・・・) |
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岬に行く途中に、歯舞という集落があった。 この後、道道35号に沿って半島を一周するわけだが、たぶんここが日本で一番東にある集落らしい集落だったと思う。 |
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その最東端のセイコマで買った筋子のおにぎり。セイコマにはその店ごとに作って売っているデリカコーナーがあるタイプが存在するが、この店で作ってる筋子おにぎりは日本一!のコンビニおにぎりと断言したい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
筋子とは呼びつつも完全にイクラって感じで、大きなおにぎりの中にトロトロのイクラが満載なのだ。これで200円しなかったと記憶している。当然、超美味。(昨日のは何だったんだ!?と思うくらい) 今回のツーリング中に食べた北海道らしい味覚の中でナンバ−1がコンビニおにぎりというのも、いかにも僕らしい。 |
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セイコーマートから少し行くと、今度は洗車場を発見。日本最東端の洗車場か。記念に(笑)ざっと洗車した。 北海道に洗車場って一見不釣り合いにも感じるけど、冬場が長いので、融雪剤とかを洗い流す需要があるのだろう。 余談だけど、冬場の洗車は時間との勝負。水かけた先からボディが氷る(マジで)。 |
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納沙布岬 そして根室半島の先端へ。ここが北方領土を除いて日本の最東端の地、ということになる。 灯台へ行ってみても、霧は完全には晴れていなかった。 最果ての灯台は、寸胴で相撲取りみたいなフォルムをしていた。 |
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納沙布岬と言えば、こちらの風景の方が記憶に残っている。 北方領土とのかけはしを表すモニュメント。歯舞諸島を間近に見る岬の上に存在している。 北方領土返還を訴える最先端基地であるこの地には、出口の見えない政治的な問題からくる哀愁が満ち溢れている。 |
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一時の停滞を終えて、再び根室半島周遊線のコース上へ。 |
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緩やかな起伏をスラロームを描きながら越えた後は、湿原の中を一直線に駆け抜けていく。右手には根室海峡。この季節、この天候の中でなければ、ひたすら荒涼な風景という正反対の印象を受けたかもしれない。 根室市街に戻るまで、一周40kmそこそこのコースだった。 |
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花咲岬 根室の太平洋側の漁港は「マルだぞぉ〜」の花咲。花咲ガニの花咲だ。 華やかな漁港の近くの高台には、花咲灯台がある。こちらにはまだ霧が残っていて、例の濃霧信号がボーボーと大音量で鳴り響いている。 駐車場で別海のキャンプ場にいた老夫婦に遭遇。結構離れてんのになぁ。 |
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花咲からはいよいよ太平洋沿いにルートをとることになる。 函館に降り立って、津軽海峡、日本海、オホーツク海ときて次は太平洋、すでにまるまる3日以上の時間を費やして、北海道という大きな大地を周遊していることになる。やはり北海道は広い。 |
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道道142号には、最東端へと続く鉄道、根室本線と並行している。 途中「昆布盛駅」を発車した汽車(北海道の人は電車をこう呼ぶ)と並走状態に。 |
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この一度聞いたらなかなか忘れられない地名の通り、道路沿いには昆布が山盛りだった(笑 というのは冗談で、早朝収穫した昆布を天日干ししているのだ。トラックの荷台に山盛りにして持ってきて、クレーンで吊り上げて降ろして地面に敷いていく、そんな光景が連続してこれでもかと続く。 海藻の匂いを全身で感じながら、北太平洋シーサイドラインを西へと走っていく。 |
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落石漁港の手前で、シーサイドラインは一旦内陸へと入っていく。 落石岬を望む砂浜には、引き上げられた漁船が岬をバックに絵になる風景を作り出していた。 落石から別当賀(べっとが)、初田牛(はったうし)という難読地名の駅を、誰が利用すんのかなぁ〜と感じつつ横目にして再びシーサイドへと繰り出していく。 |
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もちろん(!?)ほとんど走ってるクルマに出会わない常時貸し切り状態なルートだが、どういうわけかこんな所でタクシーに引っかかってしまった。 これがまた超が付くほどののんびりトロトロ運転。抜かしてしまえば早いのだけれど、何だかこっちも付き合ってのんびり海風にでも当たりたい気分になる。 |
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そんなのんびりドライブのご褒美か、北太平洋シーサイドラインの名に恥じない素晴らしい景色が次々と目の前に展開していく。 |
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丘に登ってその先を目指そうにも、宇宙は果てしなく広がり、向かう意思を敢え無く潰えさせてしまう。 S2000という宇宙船に乗り込まなければ辿り着かなかった景色。 S2000に乗っているという事実があるからこそ僕はここにいる。 |
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霧多布岬 浜中湾をぐるりと回り、太平洋に突き出した岬へと向かっていく。 遮るものの無い断崖上の駐車スペースにエスを停め、岬の先端を目指すことにする。 |
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浜中湾と岬を挟んで反対側の琵琶瀬湾を望む。斜面には花が咲き、その遥か下で波が飛沫を上げている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
まずは灯台があって、記念撮影用の「きりたっぷ岬」って書いてある碑があって、それで歩いて行ける所は終わりかな、と思ったら、その先もずっと小道が続いていた。 岬は思ってたよりも細長く、タイトな断崖上を延々と歩いていくことができる。 |
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ようやく先端が見えてきた。 積丹の神威岬のように、ゴツゴツした岩場を無理矢理先端まで行くのではなく、断崖には違いないけど緑に囲まれた楽園の小径を行く雰囲気で、実に気持ちがイイ。 勢いよく下がっていくので、帰りの体力が心配にならなくもないが。(ジジくせー) |
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霧多布岬の先端に到着。先端には松浦武四郎の碑が立っていた。 この岬は昔、EG4での最初のロングツーリングで訪れているが、全っ然覚えていない。。。なんでこんな素晴らしい景色覚えてないんだろ? 岩礁には海鳥がいっぱい。エトピリカ?? |
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来た道を引き返す途中で、灯台と花畑をファインダーに収めた。 広角レンズが風景を歪ませているが、それがまるで地球の丸さを感じさせる風景を賞賛しているかのようにも感じる。この地平線の歪みは決して誇張ではなく、底無しに広がる美しい眺望に感動している自分の中の風景そのものなのだ。 |
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霧多布湿原 霧多布岬を出発し、再び北太平洋シーサイドラインに戻るとすぐに琵琶瀬展望台がある。 どこまでが川でどこまでが大地なのか判別のつかない湿原風景も素晴らしいが、琵琶瀬湾をバックに草を食む馬たちも絵になる。 霧多布岬はあんまり人がいなかったのに、こちらの展望台は大盛況だった。 |
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琵琶瀬から先は、シーサイドラインとは言いつつ湿原の森の中を疾走する感じになる。 北太平洋シーサイドラインと呼ばれるこのルート、北海道の名だたる絶景ルートの中ではどちらかと言えばマイナーな存在だけど、並行する国道44号を迂回してでもわざわざ走る価値はある。イイ道です。 |
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厚岸の道の駅で一休み。厚岸と言えば牡蠣が有名。オススメは駅弁だが、今回は牡蠣の薫製なるものを買って食べた。美味。 |
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厚岸で国道44号に合流。北太平洋シーサイドラインはここまで。 国道に入ってすぐに、道道14号に入ることにした。 |
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その道道14号は、厚岸から標茶へと至る道で、いかにも道東の雄大な景色の中を走りそうな道。 確かに道幅は広く、国道と行ってもおかしくないほどの整備の行き届いた道で、道路沿いにはいくつもの牧場への入り口が現れた。 そんな風景を選りすぐりしながら走ってるうちに、いつの間にやら標茶の街へ・・・結局一度も止まらずに走り切ってしまった。。 |
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標茶から今度は道道13号を北上する。 今度も広大な牧草地の中を走り続ける。別海や中標津と並んで、標茶も負けず劣らずの道東らしい風景が連続する。 |
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道道13号からは、農道を経由して多和平へと向かうつもりでいた。 その農道を最初は取り違えて行き止まり。一旦引き返して正しい農道へ。多和平へは国道からアプローチした方がわかり易いようだ。 |
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多和平 標茶の牧場のど真ん中にある展望台&キャンプ場&レストハウス。中標津の開陽台みたいな所で、日程が合えばぜひここでキャンプをしたいと考えていた。(けどご覧の通り真っ昼間に着いてしまった) そのキャンプ場は想像以上に美しい環境にあり、特に日が落ちて夜が更けた後なんかは、まさに星降る夜を体感できそうな素晴らしいシチュエーションだった。 |
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いくつものテントが思い思いの場所に咲いている。きっとここで停滞して、数え切れない道東の素晴らしい景色を堪能しに出かけているのだろう。 展望台からは、売り文句通り360°遮るもののない大パノラマが広がる。見渡す限りの牧場風景。けど牧場に限って言えば、高台から見下ろすより丘を見上げる方が景色として美しく感じるような気がする。 |
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レストハウスでヨーグルトを購入して食す。 と同時になぜか「なまら蝦夷」も購入・・とほ旅やチャリダー向けの旅案内だが、結構面白い。ていうか懐かしくて買った。大学生協に売ってる本というイメージが強く、なぜか今でも大学サークル誌と勘違いしてしまう。 |
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← 身体測定中の牛の群れ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
多和平の後は国道243号で弟子屈。道の駅とスタンドに寄って、道道52号へ。 特段好きだという景色でもない摩周湖だが、近くに来ればなぜか寄ってしまう。 |
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摩周湖 摩周岳のカルデラ湖である摩周湖は、その透明度の高さで有名だけど、そんなことより流出入する川が全くないという事実に惹かれる。この青く深い湖水は、どこから来てどこへ旅立っていくのだろうか。 摩周湖は幾度となく訪れているが、これまで一度も天気が悪かったことがない。 摩周湖には「表」と「裏」があって、今いる弟子屈方面からアプローチするのが「表」でこっちがメイン。「表」には第1と第3の展望台があって、なぜか第2が無い。(なんで?) 更に裏摩周側には神の子池という神秘スポットがあり、これが絶対オススメ! |
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第3展望台から川湯温泉に向かって下っていく。 摩周岳の外輪山の斜面を下るワインディングロード。低速コーナーが連続する北海道では珍しいタイプのワインディングだが、観光地なので走りがどうとかいう状況ではない。 |
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硫黄山 硫化水素ガス噴き出す荒涼とした風景の硫黄山にも立ち寄っておく。かつては奥深くまで立ち入れたのだが、ある時死亡事故が起きて、それ以来立ち入り禁止となってしまった。 |
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硫黄山のような地形の存在する所、必ずと言っていいほど良い温泉がある。当然ここもその例に漏れず、川湯温泉という名湯がある。一軒宿がほとんどの北海道には珍しい温泉街だ。 泉質も北海道には珍しい(唯一か)典型的な酸性泉。酸性度も国内有数の強さだ。 |
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オマケに硫黄山出た辺りで降り出した雨は本降りに。完全ウェットの道道52号を屈斜路湖沿いに走る。 結局これは通り雨で、またすぐに雨は上がった。というか、川湯温泉より北側でだけ降ったようで、砂湯付近では路面さえ濡れていなかった。 |
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川湯の代わりにコタン共同浴場に来てみたが、ここも定休日だった。。。水曜は鬼門だ。 屈斜路湖畔にはその他にも無料露天とかいろいろ温泉はあるのだが、あまり俗っぽい半観光地的な温泉に入る気がしなかったので、この日の温泉は諦めることにした。 |
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すでに16時を回ろうとしていたが、美幌峠には行っておくことにした。 和琴半島を過ぎて林間区間に入ると、木々の合間を縫う長大なストレートが続く。ギヤは6速ホールドで巡航。シカが飛び出してこようもんならタダでは済まない。 |
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ようやくワインディングと呼べるような区間に入っても、中高速のコーナーが連続してそれまでの印象と劇的に変わるようなことはなかった。 雑誌の写真とかで見ると、ものすごく高い峠という感じがする(雲海の写真とかが多いような気がする)ので、こんなに緩やかなコーナーが連続するとは拍子抜け・・・と思ってたら、それなりに回り込むコーナーも現れ始めた。 |
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美幌峠 峠の眺望はやはり素晴らしかった。植生からして凄く高所の峠に見えるけど、ここは標高にするとたったの490mしかない。やはり道東という地域の気候が、この風景の印象を形成するのだろう。 |
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屈斜路湖を真正面に見て、その手前の斜面に今走ってきたR243がキレイな軌跡を描いている。 屈斜路湖周辺は、道東の中でもよく訪れた場所だ。それだけに印象は多少辛口となってしまうが、またやってきたんだという特別な感情もないわけではない。 美幌峠からは引き返して再び弟子屈へ。国道241号で阿寒湖方面へとノーズを向ける。 |
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弟子屈から阿寒湖へと続くR241は、長いワインディングロードが続く。しかも交通量が多くて観光バスやら何やらに鼻先を抑えられて我慢のドライブを相当長いこと強いられてしまう。 雄阿寒岳を眺めるくらいしか楽しみがない。 |
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下りに入ってようやく追い越すことができた。 R240と別れてしばらく行った後、雌阿寒岳の麓へと向かう樹海の中の山道に入り込んでいく。 |
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オンネトー まさかこの時間から雌阿寒岳に登ろうというのではない。この山道の先にはオンネトーという神秘の湖があるのだ。 雌阿寒岳の麓に静かな湖面をたたえるオンネトー。そのエメラルドグリーンの湖水はともかく、以前紅葉の季節に来た時の美しいこと極まりない景色が深く印象に残っててやってきたのだ。 とにかく暗くなる前に着いてよかった。 |
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もちろん紅葉はしていなかったが、それでも期待を裏切らないミステリアスな風景が迎えてくれた。 ちょうど日が落ちかけて暗くなりつつある森の中の泉は、エメラルドグリーンという色彩の名称が生む印象より遥かに深く重みのある存在として佇んでいる。 先程紹介した神の子池は、これをもっと小さくして透明度を上げた感じだ。 印象深い風景が盛りだくさんだったこの日のラストを締めくくるには、十分すぎるほどの素晴らしい場所だった。 |
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R241に戻って足寄方面へと走り出す。阿寒湖から足寄の区間は特徴少なく、ただひたすらダラダラと長くて退屈。 足寄から帯広・札幌方面に行くには、そのままR241を走り続けるのが常道だが、道東に行く際あまりにも利用し過ぎている最短路なので、敢えて足寄から国道242号にスイッチして池田方面から帯広に行くことにした。 R242は本別、池田を通って幕別で国道38号に合流する。 |
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遠回りだったが、R242は走ったことがなかったので、これで良かった。 帯広に着いたら、美幌峠で予約しておいた駅前のビジネスホテルにチェックイン。そして市内のとある焼肉店に繰り出す。 |
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国道38号沿いにある、ただの食堂風のこのお店。一応ジンギスカンを食べさせるお店である。 国道沿いにあるから「国道園」??まさか、そんな安易なネーミング、と思ったが、中に入って家庭的な雰囲気を察すると、あながちそういう意味なのかもしれないと思ってしまう。 |
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わざわざ帯広に宿を取ったのは、帯広でジンギスカンを食べたかったからだ。帯広と言えば豚丼と六花亭が有名だけど、実はジンギスカンが美味しいのである。 北海道でジンギスカンならどこでも一緒でしょ?と思われるかもしれないけど、帯広はちょっと違う。そしてこの帯広スタイルのジンギスカンが僕は大好きなのだ。(フツーのも好きだけど) |
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中央に向かって湾曲している平皿に、味噌ダレ漬けのラム肉とタマネギ。それを一気にじゅうじゅうと焼く。店によっては最後にうどんで締める。 この味噌ダレのラム肉がまた堪らなくウマいのだ。肉はめちゃくちゃ柔らかくて見た目より全然さっぱりしている。何枚でもイケそう。 |
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もうちょっと盛り上がってもいいようなご当地グルメの帯広ジンギスカン。 探すと結構お店はあるので、ラリージャパンや十勝24時間に行く際(^_^;は、ぜひ味わってもらいたい。 |
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