Epilogue・・・

 

今回の長い旅も終わった。

いつものように地図上で選りすぐったワインディングロードを走るワクワク感に満ちたツーリングというわけではなく、かつてのドライブを楽しんだ道を再び辿ることによって懐かしさを感じる、そういうツーリングだったと言える。

 
     
 
 
     
 

北海道は広い、というのは言わなくても誰でも認識していることだけど、やはり何年も離れているとその広ささえ忘れてしまうようだ。
出発する前に想像してた走行距離に比べて、実際に走った距離は随分少なかった。このくらいの距離だろうという意識中の感覚より、北海道はずっと広かったのだ。それだけでも、再び訪れた甲斐があったかも?

走ってる最中に展開する景色はまさに雄大な北の大地で、本州では到底見られない怒濤のスケール感を持ってして襲いかかってくる。これはやはり唯一無二の北海道の景色であり、どこがどうというわけでもなく、ただ現実離れしてる景色が常に広がっている、それだけで感動モノだ。

ただそれが仇でもあり、あまりにそういった景色が連続し、しかも変化なく展開するものだから、そのうち慣れてしまって当たり前のものに感じられてくるのだ。そうなると感性は半分マヒ状態になってしまう。常に高いテンションで楽しむには、非現実の世界にいるということを忘れず意識しておく必要があるかもしれない。

 
     
 
 
     
 

ドライブした感想はというと・・・
一般道でも6速を常用するような世界であり、ステアリングとアクセルワークを楽しむようなステージは極端に少ない。(そういう道をあまり走っていないからだけど)
燃費は伸びるけど、ワインディングを楽しむという目的からすると、ちょっと物足りない。とにかく距離は走った感はあるけど、楽しんだ感はいつもに比べて少ないかも。。

オープンカーで走る爽快感は格別だった。
これは北海道在住時には経験していないドライブ手法だったので、北海道を楽しむ上でのキーポイントになった。案の定、原始的な風景と一体となって走ることができるオープンドライブは最高に気持ち良かったし、もう一度北海道を訪れてよかったと思わせる最大の要因になった。

 

今回はロングツーリングなので走行DATAを取っている。
総走行距離:4657km平均燃費:12.42km/L。普通のツーリングなら絶対出ないような燃費が平気で出るのが北海道ならではだ。
一番良かった区間燃費は13.94km/Lで、オホーツク国道を走ってた時の記録。
逆に一番悪かったのは、標津〜根室の10.34km/L。なんでこの区間だけこんなに悪いんだろ?と思い返してみると、この区間はほぼ単独走で、平均速度も一番高かったと思われるのが原因(爆

北海道は特殊なので、燃費はあまり参考にならないだろう。エンジン回してワインディングを楽しむような状況もほとんどないし。
平坦な道で交通の流れに乗った速度で走り続けるとこの程度、っていうデータにしかならないな。。

 

今回走ったルートとスポットは、かつて走ったり訪れたりした場所がほとんどで、あまり本文には書いてないけど、その都度記憶と照らし合わせて、昔のドライブを振り返ったりして楽しんでいた。

結局ルーツは何だったのかとか、そういう結論めいたものを導き出したりはしてないのだけど、確かにここには自分が走った軌跡があり、訪れた痕跡がある。苦い思いも楽しい思いも、確かに残っているのである。
現在に繋がる足跡が北海道という大地に残っている、そういう事実に感謝することができる。それが貴重なのだ。

それを背景に、これからも走り続けるのである。

 
     
 
 
     
 

Hello again, Hokkaido 2007 summer

おしまい

 
     
プロローグ / Touring S2000