フロント終わったところで昼飯休憩   
マンションの駐車場はオイラのガレージさ

さて、お次はリア。

まずはリアスピーカーのネットを外し、リアスピーカーを外し(私のは付いてませんが)たら見えるリアショックのアッパーマウントのボルトを緩める。この時必要になってくるのが、長ーいエクステンションとユニバーサルジョイントと14のディープソケット。EKはそれまでのシビックやインテグラと比べると、リアはやりづらいです。

ディープソケットを用意してなかったので、急遽助手をホームセンターまで走らせる(笑)。
整備してると、
工具がなくて買出しに行かざるを得なくなる状況はしょっちゅうです。それがプライベーターのつらいとこ?
     
         

ジャッキをリアの牽引フックにかけて持ち上げ、フロント同様ウマをかける。(この時フロントタイヤに輪留めしとくか、バックギアに入れておくこと)
タイヤを外したら、ボルトを2ヶ所外す。これまた固い。気合い一発外す。

緩める際に力入れるときは、ぐうぅぅぅぅって入れるとナメるので、一点集中でフンッて力入れるといい。また、回転軸との距離が長い方が力かかるので、できるだけ長い工具の先の方を握って力入れましょう(モーメントの原理ですな)。
もちろん556は必須です。

     
               
  ボルトが外れたら、アッパーマウントのボルトを外してショックを抜き取る。この時、ショックを支えながらアッパーマウントには(怪物くんでもない限り)手が届かないので、ショックを支えてるスキに助手にボルトを外してもらう。
で、ショックはフリーになるんだけど、構造上リアはダンパーが長いので、フロントのようにすんなり外に出せない。アームやボディに引っかかっちゃうのだ。
リアに関しては両方いっぺんにボルトを外しておくと、幾分アームが下がるので抜きやすくなるが、それでもたぶん引っかかって抜けないと思う。これはスタビライザーが効いてるためで、ハブ廻りを下げるにはスタビをフリーにしてやればいいんだけど、これ以上外すのもしんどい(スタビは外すと面倒らしい)ので、再び助手を投入。
ハブの上に乗っかってもらって(爆)、無理矢理押し下げたスキにショックを抜き取った。
 
  今回の整備は助手の存在が結構重要だった。いなくても何とかなりそうなカンジだけど、いるといないとでは作業性が全く違ったものになっていただろう。軽業からパシリまでやってのける優秀な助手を用意したい(ヨイショ)。  
                 
    新しいショックをホイールハウス内に入れたら、まずはアッパーマウントのボルトを助手に締めてもらう。逆の手順で組み上げていけばいいが、ここでもロアアームを押し上げた状態で本締めするのがポイント。
注意点はフロントとほぼ同じだ。
   
                 
    タイヤを戻してジャッキを下ろせば完成。
メーカー推奨のバネ長(車高30mmダウンになる)で組んだので、車高がかなり低くなっている(フロントはジャッキが抜けなくなりそうなくらい下がって焦った)。
実際に何mm下がったかは、この状態で最初と同じやり方で計るとわかる。けど、ジャッキから下ろしたままでは、まだサスが落ち着いていないので、実際より高い車高になっている。なので、そこら辺を軽く走ってきて足を落ち着かせてやる。
   
                 
   

交換前

 

交換/調整後

   
                           
   

車高を計測すると、フロントが26mm、リアが36mmも落ちていた。
推奨は前後30mmダウンだが、公道を走るにはちょっと低すぎるので、両方とも20mmダウンになるよう再調節。
再度タイヤを外して、車高調のロアシートを回す(ヘルパースプリングのおかげで、腕力で回せます)。んで、再度接地した状態で計測。うまい具合に前後20mmダウンになったとこで、一応装着完了とした(日が傾いてきたので(汗))。

写真ではほとんどわからない(!?)けど、実際は車高が2cmも低くなっているわけです。

   
                           

とまあこんなカンジで取付けは完了したんですが、昼前から初めて夕方まで、しめて6時間くらいかかってしまいました。。。
まぁ初めてだしね。やり方に関しては十分予習してたので、迷うことはほとんどなかったんですが、
ボルトを緩めるのに大多数の時間&労力を要しました。。ホント固く締まってます。
普通のラチェットやメガネレンチでは役不足なので、スピンナハンドルか鉄パイプ(ラチェット等の柄を延長する)を用意するべき。あるいは私がやったような裏ワザを使用するかです。高価だけど、インパクトレンチがあれば体力を温存できます。今回のために近くのホームセンターで一番安いもの(10k。有名メーカー品の場合40k程度する)を購入しましたが、これでも十分役に立ちました。今後頻繁に付け外しをすることを考えれば、安い買い物だったと思います。

逆にそれさえクリアできれば、意外と単純な作業ですね。次同じことやるとしたら、半分も時間かからないと思います。

                           
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Chapter 5 慣らし&インプレッション

次の日、慣らしを兼ねて近くの山道へ。

クルマのパーツには基本的に「慣らし」が必要で、オーリンズの場合、説明書に「60km/h以下で50km」走るのを推奨している。そこで、山道までの約70kmを推奨速度以下で走った。
この時の減衰力は最弱(もっとも減衰が速い)の20段戻し。単純に、ダンパーが一番動く状態がいいかなと思ったからで、特に20段戻しにしなければならないってことはない(と思う)。
さすがに20段戻しだとかなりふわふわしてる感じだなぁ。段差を乗り越える際のショックも最低限に抑えられている代わりに、ちょっと押さえが効かないような場面もあるような感じで、あんまりスポーティな印象はないね。
でも街中を走ってる分には抜群に乗り心地が良く、アシを換えてるってことを忘れそうなくらいだった。

   
 

慣らしを終えたところで、減衰力を10段アップ。ちょうど中間の10段戻しでワインディングにコースイン!

走り出してコーナーを2,3抜けただけで、そりゃもう感動モノでした。
まず、純正アシで過剰気味に感じたロール&ピッチングが適度に抑えられている。その上、ショックが適正な力でタイヤを路面に押さえつけているという印象。ロールが少なくなった分を補うようにショックがしっかり動いて、全体的なタイヤの接地感を増しているのがわかる。
細かい切り返しが必要な複合コーナーでは、
ステアに忠実に車体の動きがついてきて、楽しいことこの上ない。この時も接地感が失われないので、安心して操作することができる
過剰なピッチングが減ったので、ブレーキ時の安定感が増し、ヒール&トゥ等の操作も非常にやりやすくなっている。
全体的にクルマの動きがシャキッとして、タイプRのスポーティな運動性能が、さらに上質になったような気がします。
乗り心地も悪くなく(さすがに20段戻しよりは固いけど)、路面の凹凸を露骨に拾う不快感はほとんどなし。それどころか(ヘタった)純正よりも乗り心地いいかもと思えるくらい。これだけ
スプリングが固くなってるのに、この乗り心地は驚きです。

     
     

とにかく痛快なまでの運動性能。あまりの性能に思わずアツくなって、一気に走り込んでしまいました。

ホント楽しい!やっぱりアシは重要だね。クルマの印象を激変させるよ。
それだけにパーツ選びは難しいけど、今回のオーリンズにはとりあえず大満足。高価なだけあるわ。だけど価格分の価値は十分ある。絶対。

とりあえずのフィーリングチェックでこの楽しさを知ってしまったので、これはますます走るのが楽しみになるな。今まで以上にいろんなワインディング&サーキットに行ってみたくなるってもんです。

     
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P.S. セルフロックナットの締付不足

ひとつだけ気になったのは、ショックから出てると思われる音。段差を乗り越えるごとにガタゴトと異音がして結構気になります(特にリア)。スプリングのガタか、はたまたアッパーマウントとロッドの干渉音か、発生源自体はよくわかりません。
オーリンズは音が出るらしいものの、ピロアッパーでもないのに(ピロは独特の音を発生するらしい)ガタゴトいうのはさすがに気になるので、後日(約400km走行後)再度取付けをチェックしてみました。

   
 

結果だけ言うと、異音はショックのロッドに締付けるセルフロックナットの締付不足によるものでした。
この部分は
ナットとロッドが共回りしてしまう上、(セルフロックナットのため)締付けに非常に力が要るので、適当なところまでしか締付けなかったのがよくなかったみたい。インパクトレンチで強引に締付けました(説明書にはやめてくれと書いてあるが・・・これが一番ラク(汗))。

結果、ガタゴト音はすっかり消え去り、さらに快適な乗り心地になりましたとさ。

   
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