奥三河 /高原ワインディングと渓谷ターマックの快楽


                                               

梅雨入りした直後の週末、当然ながら予報は傘マーク。週末は大人しく雨に濡れるブラックボディの愛車を眺めているかと決め込んでいた金曜日。朝から雨を降らせていた分厚い雲が割れて、青空が現れた。大きな雲が浮かぶ空は、まさに夏の空。。

調べてみると、それまで雨だった週末の予報も、一転してお日様マークが踊っているじゃないか。関東近辺はどこもかしこも晴天予報。
これはイカン。我慢の週末がこれから幾度となく続くことになること時期に、この条件を逃すわけにはいかない。

行く気は満々だが、さてどこへ行こう?
急遽決まった想定外ツーリングは、常日頃暖めているルートプランの引き出しから選ぶことになる。
東北方面か東名方面か迷った挙げ句、今回は西の未踏エリアを目指すことにする。

行き先は「奥三河」。
いまいちツーリングステージとしては連想しにくい土地ではあるけれど、地図を眺めている限りは結構走り甲斐のあるワインディングが揃っているカンジなのだ。

・・・・・・

カルく寝坊して翌日6時出発(最近ちゃんと起きて出発してないような・・・)。東名をひたすら西へと向かう。
富士川SAで最初の休憩。いつも通りスタバで朝のコーヒーを頂く。
ここからはルーフをオープンにして、気持ち良く高速を流していく。

浜松ICで一般道へ。

県道65号を辿って知らない地元道を走り、国道257号に出る。

この後得体の知れない山道へと入り込んでいくので、ここで早めの給油を行う。満タンでも20リッター入らず。燃費を計算してみると、13.3km/lくらいだった。ほぼ高速のみとはいえ、今までに無い数値。今回ツーリング初登場の無限エキマニの効果なんだろうか。。

R257を北へと進むものの、しばらくは→なカンジでジリジリ。もう眠気が襲ってきた。。。

 
最近特に睡眠不足気味というのはあるのだが、、特に前方に自分のペースとは相容れないギャップがあるクルマが走ってる際に、決まって睡魔が襲ってくるのだ。。
以前はそれでも悠々と構えて運転を楽しんでいられたのだが。。なんか前のクルマに催眠術かけられてるような感じ(笑
イヤ、笑い事じゃなくて、狭いニッポン、ほとんどの場合隊列を成して走るわけだから、そんなわけのわからない催眠術に毎度かけられているようではツーリングできなくなってしまう。困ったもんだ。(てゆーかそもそも寝不足なのがイケナイのでわ・・・)
                                 
 

鳳来寺山パークウェイ

R257は結構距離あったのだが、眠くてほとんど覚えてないので省略(オイオイ

一旦国道151号に逸れて、鳳来寺山に登る有料道路にやって来た。頂上付近には由緒正しき鳳来寺があり、そこに楽して辿り着く為の道路という、ありがちなバチ当たり的道路である(笑

有料道路なので無理矢理2車線でつくった、っていうカンジで、道幅は広くなく路面はヒビ割れて傷んでいる。

けど、これがどーしてなかなか面白い。
2速で引っ張ってブレーキ、前荷重でフロントタイヤの摩擦を大きくしてターンイン。自由度の無い狭いラインに乗せてアクセルオン。以前とは明らかに違う豊かなトルクによって車速は高まり、今となっては古典的なDOHC VTECエンジンが咆哮を上げる。

全体的に3速に入れるかどうか迷うようなレイアウトなんだけど、道幅以上にドライビングに幅が得られて楽しく走ることができる。コーナーの多彩さってのもあるのかな。
あんまりそーゆー道路じゃないような気がしてただけに、結構楽しめた。

ただし、山岳ワインディングの割には、眺望は皆無です。

                     

鳳来寺山に向かう枝道の突き当たりには、広い駐車場があった。1回500円。。。有料道路の上に駐車場まで別途料金かい(- -#

ここまで来といてってのもあるし、寺社見物は好きなので、まぁヨシとする。
木陰にエスを停め(もうかなり暑くなっている汗汗)、奥へと伸びる遊歩道へ。

   
                     
           
             
← こんな感じの歩道が続いている。多い被さる緑が眩しい。。眩し過ぎて上手く写真撮れません。(白く飛んじゃうよ)
紅葉したらキレイなんだろうねぇ。 →
       
 

視界が開けると、おおっ!ってな風景が。

下に見える集落は門前町かなぁ。
それより浜松からそれほど走ってないような気がするのに、この山奥さ加減は・・・(とは言ってもここはとっくに愛知県である)

                                           

鳳来寺山 東照宮

400mくらい歩いたかな、杉の大木に囲まれた神域が現れた。
「東照宮」とある。家康を祀ったアレだ。
三河と言えば、家康の故郷なわけだが、ここにあるのも何か関係あるのだろう。

   
                                   
  小さな社だが、色彩の雰囲気や配置形式は、日光のそれに通じるものがある。
・・それだけに、あんまり感動的な空間体験っていうのは無かった。
                     
 

鳳来寺 本堂

更に奥には、鳳来寺の本堂がある。
奥にはって言うけど、本来こっちが先に現れて、東照宮はその裏のハズだけど、山頂駐車場から来てるから順番が逆になってるのだ。

本堂は新しくて現代的なニオイがして、お寺独特の風情も何も感じられない。その裏の奥の院の方が、建物としては面白味がありそう。

それより本堂の裏手の岩山が迫力あった。
この辺は結構こういう地質なのかな。地図には近くにクライミングエリアがあるみたいなこと書いてあるし。

   
                                               
 

本堂まで来て、あとは元来た道を引き返して駐車場に戻った。
鳳来寺山パークウェイは、今度はダウンヒル。県道32号方面に向かって下りていくが、あっという間に終わってしまう。んで県道との交差点。

・・・アレ?料金所無かったな。。

いつの間にか無料開放になってたらしい。僕の古い2003年版のツーリングマップルでは、まだ有料表示のままだった。。
てことは、道路無料にして山頂駐車場で金取ってるってわけか。

   
                                               
 

県道32号を北上して茶臼山方面を目指すことにした。

山間の集落沿いにドライブ。交通量はそこそこだが、鳳来寺山での軽い散歩が良かったのか、さっきの眠気はどこへやら。

稲目トンネルを抜けてR257に復帰。設楽町の中心部を抜けて、県道との分岐で左折したらちょっとした峠道が始まった。

                                       
                     

ヘアピンカーブが連続する登坂路。当然隊列は詰まるわけだが、具合良く短区間ながら登坂車線が現れ、→のトラックはかわした。

とは言ってもすぐに前には追い付いてしまう。国道だしね。
登り切った後は、開けた視界の風景を、しばらくストレートで繋いでいく。

                                               
 

茶臼山高原道路

道の駅の前で看板に従って右折。有料道路である旨の道路看板があったから、今度はちゃんと!?有料でしょう。

愛知県最高峰(っつっても1500mにも満たないのだが)の茶臼山に向かって名古屋側からぎゅいーーんと延びている道路。
地図をよく見ていれば、そのワインディングのコース特性がわかろうというもんだったが、特に注視することもなく、とりあえず有料のワインディングというだけで来てみた。

 

交通量の多かった国道から一歩踏み入れただけで、全く違う雰囲気が漂っていた。
最初は大人しく平凡な森林の道を気取っていた茶臼山高原道路だったが、いつの間にか緩やかな勾配を伴いながら連続する中高速コーナーとストレートが織り成すワインディングロードに変化している!

豊かなバリエーションを持って待ち受けるコーナーの数々。車速を与えた状態からコーナーへアプローチする際には、ブレーキングでフロントタイヤに荷重をしっかりかけてターンイン。前後重量配分に優れたS2000は、その操作に従って素直な動きで意図したラインに乗ってくる。

コーナーをクリアすると、眼前には再び切り返すように次のコーナーが。
前のコーナーのヨーを意識しながら再びブレーキング。常にタイヤの摩擦円を意識しながら、ゆっくり確実に操作。クルマが行きたがる方向を、いかに支配下に収められるか。。。

 

絶対的な速度は遅いけど、こうやってクルマと対話しながらコーナーを抜けていく一瞬一瞬が気持ちイイ。補強で一体感が増したボディにASM SRE、RECARO RS-Gの組み合わせによって、タイヤの状態と荷重の変動具合が非常にわかりやすくなっている。次の操作の加減も把握しやすい。
フルノーマルの頃と比べると、情報量が桁違いでその精度も上がっているカンジだ。

そんなこんなしていると、高原道路であることを思い出させてくれる風景が現れた。
周囲には高い山等は全く無い。高度なんかは大したことはないんだが、それだけで随分高い所を走っている気分になる。

                     
 

そっからはコースは高速ステージへ。

2速は完全なブラインドコーナーのみ。ほとんどのコーナーが早いうちから出口が見えるので、3速のままターンインして荷重変動を極力少なくしてコーナーをクリアしていく。
コーナーの後には長大なストレートが控えている。適当なところで4速にシフトアップし、気分によって5速でクルージング。コーナーが近づいてきたら5→4→3とシフトダウン。まるで鈴鹿。

思ったより勾配はキツくなく、感覚的にはフラットに近い。それより何より、高速ワインディングクルージング。料金所で高額の料金を請求されるからか、全っ然走ってるクルマがいない。森の中の高速サーキットを貸切で走ってるみたいだ。

 
 

RECARO RS-Gを介して伝わる、高速コーナーの心地良いGに酔いしれながら夢中で走り続けていると、それまでのホッケンハイム的サーキット風景から一転、牧歌的な牧場風景に様変わり。

目の前には小さな山。あれが茶臼山かーちいせぇもんだーとか思ってたら、これはどうも違うらしい。。(萩太郎山とかいうそうだ)

ちょうど路肩が広がっていたので、ここで小休止。

ここまで相当な距離があったはずだが、道行くクルマは皆無。やはり通行料1460円がネックなんだろう。おかげで思いっ切りドライビングを楽しめるわけではあるが。

その代わりオートバイは結構すれ違った。なかなか気合いの入ったライディングだったので、そういう道なのかもしれないな。

ここにエスと停めて眺める風景、結構絵になって気に入ってしまった。なので同じようなアングルの写真ばかり。ご容赦願います(_ _)

 
 

この後展望台を1ヶ所ばかりはさんで、最後のゲート。その先が茶臼山高原だった。
その肝心の茶臼山だけど、「えっこれがそうなの??」って思わずにいられない容姿だった。。ので割愛。

高原自体もピクニックリゾート的な場所で、何か目立つようなものがあるわけでもなく、早々に退散することになった。
高原道路自体は想像以上に走り甲斐があって面白かった。クルマのスタビリティがないと結構コワいかもしれないけど、そこそこのペースでも爽快感はバッチリだ。ドーンと加速してドーンと減速的なコースなので、この十数kmでブレーキダスト大量発生。一気にホイールが黒々と変色してしまった(- -;

 

茶臼山高原からは県道を使って国道151号に下りる。
これを北に向かうと新野峠で信州長野県入り。

途中、道の駅「信州新野千石平」で小休止。
交差点の角には、怪しげなオブジェが・・・神様なんだそうだ。。その神様の足下に座り込んでこの先のルートを確認する。

この時点で大まかな次の日のプランがアタマの中にできていたので、この先は天竜川に沿って南下していく方向を取ることでハラは決まっていた。
問題はどの辺りから天竜川沿いに出るか。

   
 
考察の結果、このままR151を阿南の町中まで走って、そこから天竜川沿いを走る県道1号に出ることにした。
阿南まではループ橋を交えた快適2車線道路。天竜川沿いへは急勾配の道を下って県道1号線へ。この時点でこの日の最北地点となり、あとは同じ道を通らないよう南下を続けて浜松方面へと戻っていく。
 

県道1号

長野県と静岡県の県境付近の天竜川沿いを走る渓谷のワインディング。県道1というナンバリングではあるけれど、どこかのドライブ本で紹介されるようなメジャーな道路では決してない。どちらかというと地図でその輪郭を見る限りは、近付き難い雰囲気すら漂うルートである。

ただ、僕にとっては「これは!」と思わせる何かがあったのだ。だから走るのだ。このルートを選んだ理由はただそれだけ。動物的勘に従って選んだようなものだ。
さてそれが吉と出るか凶と出るか・・・

   
 
                   

渓谷とは言っても、天竜川は大河だ。大河と思わせる水流が、こんな山奥にも食い込んできているのが見てとれるからだ。

ただ、よく見てみると川の流れは無いに等しい。後で気が付くことになるが、実にダムとその湖が多い川でもあった。それによってただの渓流ではない、という印象を持つことになったとも言える。

   
                   
       
   
しかし、何故こんな不透明な緑色の水面になるのか。水流がほとんど無いから?
鮮やかな森の緑とは異なった、少々不気味な緑である。自然の色としては不自然なまでにマットで平滑な水平面。
 
     
ダムを過ぎれば毒々しい静寂の水面は姿を消す。木々の塊に挟まれて優雅に蛇行する川に沿って走る楽しみをようやく味わうことができる。    
     
   
                             
   

さて、この辺りまでは比較的明るくて走りやすい道筋だった。途中、天龍村で国道418号の重複区間を通っており、←の写真は再び国道と袂を分けて県道1号に入り込んでいく手前。

                                               
実はここまではほんの序の口。こっからが本領発揮!?ってカンジで、いよいよチャレンジングなヘビーワインディングが始まっていくのだった・・・
                                               
薄暗い渓谷の山肌を縫う道が延々と続いていく。
道行くクルマは皆無だが、1台だけ追い付いてきたオートバイがいた。
タイミング良く先に行かせて、再び単独のワインディング走行を楽しむ。
 
   
   
果てしなく続くワインディングを楽しむには集中力が必要だ。
次のコーナーがどう続くかを即座に見抜き、それをクリアするために適切な減速と加速を瞬時に判断する。併せて対向車が来ないか、路面状況は安全かを途絶えることなく察知しなければならない。
それを繰り返すことはまさにスポーツであり、それがまたこの上なく楽しいことでもあるのだ。
                               
   

愛知県に入ってしばらく走り続けていると、小さな集落を通過する。

この集落、日本の数ある市町村の中で最も人口の少ない「富山村」だった所だ。「だった」というのは、現在は昨今の市町村合併によって、隣接する豊根村に吸収されてしまったので、今はその称号も返上してしまっているから。
とは言え、「ミニ村」としてその存在を売り出していた名残はしっかりと残っていた。

独立した「村」だった頃は確か、人口200人台だったはず。長野県と静岡県に接する愛知県の奥の奥に存在し、非常に狭い村域のほとんどが急峻な山と天竜川の渓谷で、人の住める土地というのはこの村の中心部くらいなもの。
ひとつの行政域だったのが不思議なくらいだ。
             
元々ひとつの村だったわけだから、行政単位として必要な施設が一通り揃っている。
村のメインストリート(って言ってもこの狭いワインディングがそうなのだが)に沿って、旧役場や警察署、消防署等が並び、少し離れた所に小中学校もある。
その一帯を写したのが上↑の写真だが、たったコレだけの規模であることがオドロキである。ほんとミニミニ。
ひとつの政治生活単位として成り立っていたのが本当に不思議なのである。

富山村には一度来てみたかった思いもあり、村の喫茶店に立ち寄ってじっくり過ごしてみてもよかったが、先を急ぐことにした。

村に至るには狭い山道を長距離に渡って走ってくる他なく、クルマでのアプローチは非常に悪い。

ただ、意外にも対岸にJR飯田線が走っていて駅もあるので、バックパッキングで電車で訪れるという手段もある。

 
   

富山村を過ぎると、また延々と渓谷に沿ったワインディングロードが始まる。
こっからがまたとにかく長い。距離にしてみれば大したことはないのだが、何せ狭くて曲がりくねったワインディングである。コーナーの速度は低く、全体として移動距離の効率は至極悪いものなのだ。

しかし、それ以上にドライビングを楽しめるというヨロコビがある。たとえ速度が低くても、さっき書いたようなスポーツドライビングのエッセンスが詰まっているから楽しめるのだ。 リズム良くコーナーとコーナーを繋ぎ、自分の足で走るかのように自在に駆けていくような感触を持てた時が最高なのだ。

道幅が狭く見通しの悪いコーナーがこうも続くと、どうしても集中力が続かなくなってくる。こういうコースを走る際には集中力は生命線で、楽しく安全に走る上では、集中することはイチバン大切なことなのだ。

常にアタマとカラダをリンクさせて、五感全てを研ぎ澄ませてドライブする。
トルクの出方、ブレーキの感触、タイヤのグリップ、路面の状態、目の前のコーナーとその先のコーナーの形状、それを見据えて判断するトレースライン・・・・状況判断と操作の正確性は、いろいろな事象を捉えて理解して初めて得られるもの。そのためにはとにかくドライビングに集中することが大切なのだ。

とは言っても生身の人間な上、運転に関しても素人なわけだから、永遠に集中力が続くわけではない。
でもそれがワインディングを楽しむ上で重要なファクターなのだから、意識的に「集中集中」と唱えながら長距離ドライビングを楽しんでいく。

     

発電所のような建物が現れると、ダンプと何台もすれ違った。
と同時に、素堀のトンネルのオンパレード。。。素堀で狭いというのはまぁいいのだが、路面が凸凹でほとんど未舗装に近い状態。で、滲み出す地下水で豪雨の後の水溜まり状態が続くのだ。

路面が路面なので、徐行して水溜まりもそろりそろりと通過するのだが、そしたら今度はトンネル上部からの大粒の雫の爆撃に遭ってしまう。
当然オープンで走っていたので、車内はもちろん、脳天や顔にも直撃を食らってしまった。

こういうトンネルがいくつも続き、しかも次から次へと現れるトンネルの長さがどんどん長くなり、まだかまだかと走っていると、ようやく空が開けたダムの上の道路に出てきた。

ダムには多くの人が休憩していた。久しぶりに見る乗用車だ(笑
ここからは道路は劇的に良くなり、道幅の広い(普通の)トンネルを繋いで、佐久間町の中心に下りてくる。
国道473号に出た所で右折した。

   
     

県道9号

しばらくR473を走って再び県道1号へ。そこから今度は県道9号にスイッチ。
再び1桁県道の旅だが、こちらも1号に負けず劣らずの狭路ワインディングだった。

これをまた延々と走り続けて天竜区市街へ。とにかくずーっと狭めの低速ワインディングを繋いで浜松に戻ってきたカンジだ。

国道152号沿いの街中のスタンドで給油。その後国道を北上して本日の寝床確保に走る。

     

しばし離れていた天竜川に沿って走る。
この時点で既に17時頃。今日の寝床をどこにするかは正確には決まっていなかった。キャンプ場ガイドを中部版しか持ってきていなかったため、静岡県や長野県の情報が無い。浜松でホテル泊も考えないでも無かったが、せっかく天気もいいわけだし、何とかしてテントを張りたかった。

そう思いつつ、何となく覚えていたキャンプ場を求めて春野町へと進路を取ることにする。

     
秋葉神社という神社の麓の河川敷のキャンプ場というのが安価で手軽というのをいつぞや調べていて、その秋葉神社の文字が途中の道沿いにあったりしてそこに言ってみるかという気になったのだ。
地図で調べると、春野町の中心近くに神社があることが判明。R152から気田川沿いの県道を通って(途中迂回させられたりして時間かかったが)秋葉神社なる場所にやって来た。
       
 

日は暮れかけて、由緒正しいらしい神社と言えど、人っ子一人見当たらない寂しい雰囲気が漂っていた。
そして確かにこの神社の入口の道路挟んで向かい側に、気田川の広大な河川敷にクルマで下りられる所があった。その河川敷では数組のオートキャンパーが静かに夕食の支度をしている。

キャンプ場という表示も設えも無くて少々不安だったが、神社前の「門前屋」という休み屋(写真左の建物)で店じまいをしているおばさんに聞いてみると、運良くこの店が受付だったことが判明した。。

料金はたったの200円。特に何の規則も無し。
水場は不明だったが、そこそこキレイな公衆トイレもあるし、なにしろロケーションがいい。十分過ぎるサイトを見つけることができて満足。

門前屋のおばさんに、この辺に入浴できる所はないかと聞いてみたが、あることはあるけど17時で閉まっちゃってるとのこと。えらい店じまいの早い施設だな。
仕方無いので、門前屋で缶ビールだけ買ってサイトに下りる。

気田川の静かな流れを眺められるようにテントを張り、他のテントからの視線を遮るようにエスを停めておく。って言っても相当広いので、視線なんて届こうはずもないのだが。

そう言えば食料何にも買ってなかった。。。今から買い出しにいく気分でもなかった(早くビール飲みたかった)ので、買い置きのカップヌードルで済ますことに。

食事を終えた後はしばらく景色を眺めたり雑誌を読んだりしてたけど、真っ暗になる前にいつの間にか眠りに落ちてしまった。

   
2日目 / Touring S2000
   
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