深まる秋に誘われて 志賀草津道路紅葉ドライブ & 万座温泉
2002/10/05,06


10月に入るともうさすがに秋ってカンジですねぇ。季節はずれの台風なんかが来たりして、今年の秋は本当に雨が多くてイヤになってしまいます。
もうあと1,2カ月もすれば冬になって、ツーリングもオフシーズンになってしまうので、今時期に走れる分だけ走っておきたいところ。特に冬期は走ることができない高地のワインディングを今のうちに味わっておきたい!
そんなカンジで今回も周到に計画をたて、お天道様のご機嫌をうかがいながら出発したのであります。

今回のツーリングの舞台は、国道292号線の志賀草津道路と呼ばれる区間。群馬県の草津から渋峠を越えて長野県の湯田中温泉郷に延びる、約40kmのワインディングです。

まずはいつものように早朝の関越をひた走る。

渋滞もなく、碓氷軽井沢ICで一般道へ。軽井沢の町中を抜けて鬼押ハイウェイに進入。

浅間山麓を貫く鬼押ハイウェイ。ほとんど直線区間なのでワインディングではないけれど、思わず深呼吸したくなるような爽快な道路です。
噴煙を上げる浅間山を望むパーキング。
このHPのツーリングのページで一番最初に紹介した「草津温泉」に同じ場所での写真があります。
あの時も快晴だったけど、今回も負けず劣らずの快晴!
このまま目的地までもってくれるといいな。


鬼押ハイウェイを終点まで走り切ると嬬恋村。ここから万座ハイウェイにスイッチ。
この万座ハイウェイは、スキー場と温泉で有名な万座につながる有料道路。特に冬場は万座への唯一の道路になる重要な観光道路です。ただし、夏場は割高な料金設定(普通車1020円)のためか、通るクルマはかなり少な目。その分マイペースで走りを楽しめそうな感じ。

入口では若干登り勾配がキツめでタイトなコーナーが続きますが、それ以降はほぼ平坦なコース。コーナーも緩やかで、全体的に結構スピードが乗ります。ただしそれは前を走るクルマがいない場合。今回は前を行くオデッセイに行く道を阻まれて、運転を楽しむというわけにはいきませんでした。ま、その分景色は十分楽しめたけどね。

南側からアプローチしているので、前半区間では上の写真のように緑に囲まれてのドライブ。それが山深く分け入るにしたがって・・・

どんどん緑が黄色に色付いていく。
万座ハイウェイはうっそうとした原生林を貫いてますが、周りの景色がみるみるうちに黄色く変色していく様に驚く。もうこの辺は紅葉が始まってるんだ。
さすがにまだ紅葉は楽しめないだろうと勝手に思い込んで乗り込んできたんですが、さほど標高が上がっていない万座ハイウェイ中間でもうこの状態。これはうれしい誤算かも。

万座温泉を通り過ぎ、志賀草津道路へとつながるタイトで急勾配の県道466号までくると、紅葉はさらに鮮やかさを増していました。

赤、黄色、緑。コーナーをクリアするたびに、見た目も鮮やかな原色系の色彩が目に飛び込んできます。
標高が上がって山肌も露わになっていく。その山肌に所々生えている木々が、それぞれ異なった色彩に色を変えている。
ちょっと体験したことのない風景が目の前にあって、思わずアクセルを緩める。
早くも思いっ切り感動してしまった。



草津白根山&湯釜

県道466号は、志賀草津道路の中間点に接続。そこから草津側へ走るとすぐに、白根山レストハウスがあって大きな駐車場がある。有料(410円)だがとても広く、混雑にもかかわらずすぐに駐車することができました。
写真はその駐車場(の一部)。赤い斑点は真っ赤に紅葉したナナカマド。不思議な光景だ。

草津白根山の登山道をハイキング。比較的平坦で歩くのも容易な登山道なので、かなりお手軽な山登り。山頂の方ではすでに紅葉のピークは過ぎてたけど、山腹はまだこれからどんどん色付いていきそう。

ハイマツ、コマクサ、タケカンバ。山肌にお馴染みの高山植物たちの緑の絨毯が敷きつめられている。
草津白根山は現役の活火山。中腹では絶え間なく火山性ガスを噴き出す生きた山ですが、頂上付近は意外と静か。展望も良く、気持ちのいいハイキングになりました。

今登った白根山と国道を挟んで逆側には湯釜があります。
湯釜は白根山の活発な火山活動によってできた湖(!?)のひとつ。志賀草津道路のハイライトで、大勢の観光客が岩肌むき出しの丘を登っていく。
団体客に混じって急坂を登っていくと、そこには異様な光景が。

草木ひとつ生えない岩山の窪みに乳緑色の湖が。これが白根の湯釜です。
鉄分と硫黄分が大量に含まれているため、このような異様な色になっているとか。
超強烈な酸性湖でpH=0.86!(世界一らしい)。なんかあらゆるモノが溶けてしまいそう。そりゃ何にも生えてこんわなぁ。
ヘタに手をつけられない自然だけに危険な美しさを感じる存在でした。



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