明け方、徐々に明るくなるにつれて、青空が見えてきた。心躍る瞬間。今日はいい天気になりそう。楽しみにしていた四万十川を見るために、早速走り出したのでした。 |
道の駅「四万十大正」にて |
大正町からは、国道381号〜国道441号〜県道340号と乗り継いで、河口方面に向かって四万十川をトレースしていきます。 四万十川はご存じの通り「日本最後の清流」とうたわれ、その名の通りこれでもかというほど蛇行を繰り返しながら高知県内を流れる川。ぜひその清らかな流れと、川と山が織りなす風景を堪能してみたいと常々思っていました。 |
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四万十川には沈下橋がたくさん架かっています。沈下橋には欄干がなく、川が増水したときでも流されない仕組みになっています。こんな簡素なつくりでも、流域に住む人たちにとっては重要な生活道路です。 |
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岩間沈下橋。橋の幅は車1台通れる程度。シビRで渡っている姿はかなりサマになっていそうだけど、さすがにクルマを置いて撮りに行くわけにもいかないのでやめときました。 |
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三里の沈下橋。 こういう橋でも普通に車が通っていく。 |
山間を縫って流れる四万十川。 とにかく蛇行しまくっているため、川に沿って走る道も自然とタイトなワインディングになります。 |
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佐田沈下橋 |
沈下橋といえば佐田、という感じで、なぜか代表的な沈下橋としていろんなところで取り上げられる橋。ここだけは橋の幅が広く、バスなんかでもギリギリ通れそう。だから有名なのかな。観光バスが通っているとこなんか見たくないけど。 |
四万十川沿いの道路は一部(というか半分くらいは)1.5車線程度の狭路。おまけに工事関係のトラックやダンプが結構たくさん通るので、譲り合いながらののんびりドライブになります。 天気にも恵まれてかなり満足。水面に映った陽の光が揺らぐ大いなる四万十川の流れと四国の山深い風景のコラボレーションは、当分の間記憶から消えそうにもありません。 |
AM9:40、四万十川河口の中村市に到着。もう少し時間かかるかなーと思ってたんですが、じっくり四万十川を下ってきたわりには意外と早くここまで来れたので、この日の日程にかなり余裕が生まれました。 天気はますますいい感じ。お次は当然!四国最南端の足摺岬を目指します! |
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足摺岬へは国道321号を使って土佐清水市方面へと向かいます。 この321号は通称「足摺サニーロード」。海沿いの景色を楽しみながらのドライブにはうってつけの1本です。 |
30分くらい走って土佐清水市街に到着。 足摺岬には、海沿いの道を行くか、尾根筋を通っていくか。 地図で見た限りでは海沿いは漁村集落が密集していて結構時間かかりそう。それに対して尾根筋は「足摺スカイライン」と書かれていていかにもおいしそうなワインディング。 ここは足摺スカイラインを往復して、ワインディングを十分楽しむことで決定! |
足摺スカイライン |
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足摺スカイラインは予想通り素晴らしいワインディングでした。 勾配はそれなりといった感じですが、中低速のコーナーが連続するので、足周りの良さと荷重移動の技術が問われます。路面は比較的きれいで走りやすいのでオススメできます。ちなみに海はあまり望めません。緑の中を走っていく感じ。岬に着いたらイヤというほど見られるわけだから問題はないでしょう。 |
足摺岬 |
AM11:00 足摺岬にて 水平方向270度は海(っていうカンジ)。室戸岬もそうだったけど、足摺岬は断崖の上から眺めることになるので、また違った趣が楽しめます。 |
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今日は何と言っても天気がいい! 岬の緑と太平洋の青が眩しいです。 その上、四国最南端を実感するこの陽気。汗ばむくらいでした。南国に来たんだなぁとようやく実感しちゃいました。 |
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岬にいたジョン万次郎。土佐清水出身(初めて知った)。ホッタイモイジルナ? |
足摺岬にある第38番礼所金剛福寺前の屋台で、おばあちゃんがその場で揚げていたじゃこ天がすごくおいしそうだったので買ってみました。 じゃこ天は宇和島の特産のようで、非常においしかったです。 |
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帰りも足摺スカイライン。 今回はロングツーリングのため、クルマの後ろが(荷物で)重くて違和感あるんですが、そこんとこ考慮に入れながらクルマの向きを変えていきます。 そう言えば今日になって左リアのブレーキがやたらキーキー鳴る。昨日の土砂降りで水分がはさまってしまったかな?何なんでしょう、原因はよくわかりません。それ以前に、まだサーキット用のブレーキパッド付けたまんま(汗)なんで、鳴きやすいのは当たり前なんだけどさ。 |
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土佐清水の漁港に「足摺黒潮市場」という土産物屋さんがあったので寄ってみることにしました。 |
看板には浜ちゃんとスーさんが。釣りバカ日誌の舞台にでもなったんでしょうか。 |
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普段はこういうとこ滅多に寄らないんですが、ブルータスの四国特集(私の四国ツーリングと時を同じくして発売された。粋なはからいである)でここのメシがイケるとあったので、せっかく土佐まで来たんだから鰹のタタキくらい食っとかにゃーと思い、足を運び入れたのでした。 清水サバ(関サバで有名な佐賀関の対岸にあるので味は変わらないらしい。しかも安いとか)もかなり惹かれたんですが、高知といえばカツオだろうという思い込みで鰹づけ丼を注文。さらに「せっかくだから」という甘い言葉に負けて、マンボウの唐揚げとウツボのタタキを迷ったあげく、ウツボを注文。 |
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実際、鰹タタキはうまい! 東京で食べる鰹のどことなくぱさぱさした感じは微塵もありません。 |
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一方ウツボの方は、最初は「おおっこれは・・」という独特の臭いがあるけど、付け合わせの玉ネギ、長ネギ、ニンニクのトリプルパンチによってすぐに気にならなくなります。 この微妙な食感がたまらん。クセになりそうでコワイです。 |
満腹&大満足で土佐清水を後にし、サニーロードを西に向かいます。 どこまでも蒼い太平洋を眺めながらの爽快ドライブ! 海を眺め、潮風を受けながらのドライブが好きな人には最高の道ですね。オープンカー欲しいぃ〜くなっちゃいます。 |
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西海町 |
足摺岬の次は、愛媛に入って西海町へ行くことに決めていました。 国道56号と合流した後、御庄町から西海有料道路に入ります。なんてことない普通の道路ですが、尾根筋を通るため、入り組んだ西海周辺の海岸線を眺めるにはいい道です。 西海町はその形状からしてほとんど島と言ってもいいかもしれません。ただ島と言っても山の頭が海から突き出しているようなものなので、人の住む地域は斜面にへばりつくように分布してました。 |
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外泊地区はそのいい例。石垣で構成される段々状の集落が、この地域独特の生活文化を連想させてくれて興味深いです。 |
西海町を反時計回りに1周してみることにしました。 外泊を過ぎると狭路のワインディング。 |
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高茂岬にて。 断崖の上から見下ろす紺碧の海。 |
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ちょうど西の方を向いているので、サンセットなんか見せられた日にゃあ、どんな娘でも一発で口説き落とせそうですぜ、紳士諸君。実際、1組の男女が愛しあっていました。 今日はもう雲が出てきてて夕日は拝めそうにもなかったので、そこそこで退散しました。 |
御庄町に戻り、道の駅「みしょうMIC」で小休止。今日はここが宿泊地かなと予想してたんですが、思いのほかペースが良くてまだ15時台。さらに先に進んでおくのが吉かと思ったんですが、ちょっと寄り道していくのも楽しいかも。 実は今回は、日程と時期の関係で四国カルストは行かないことにしていました(冬季通行止区間があるらしいので)。 |
とにもかくにも、まずは宇和島市へ向かわねば。再び国道56号で宇和島方面に向けて北上。そろそろ相棒が腹を空かしてきたので、宇和島市内で給油したいところ。都市部で入れなきゃ高いもんね。 ところが、宇和島市街でガソリンスタンドに一軒も遭遇できず。そのまま宇和島を抜けてしまいました。バイパスに乗ってしまったのがいけなかったらしく、一気に市内をジャンプしちゃった模様。結局四国カルストに向かう途中の日吉村でようやく給油。めちゃくちゃ高かったよ。。(涙)。給油は都市部で先手先手でやりましょう。 |
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で、本日の宿泊地に採用した道の駅「ゆすはら」。「雲の上の温泉」という入浴施設が併設されていたので入ってみました。 施設は新しくて清潔なんですが、いかんせんお湯が良くない。塩素臭がきつくてまるで温水プール。露天も中途半端で気持ちよくとも何ともなかったので、そそくさと上がってきてしまいました。 ところで、受付のおばちゃんに東京から来たことを告げると「春休み?」と言われてしまった。そうだよなー、普通の東京の社会人がこんな平日に四国のこんな山奥にいるわけないよなー。ちょっと罪悪感を感じてしまった(何も悪いことしてないはずだが)ので、「仕事休みです」とわけのわからん答えを返しておきました。 |
見かけたお遍路さん:9人 |
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