四国ツーリングももう5日目。こうやって楽しいことしてると、時間のたつのが異様に早く感じるねぇ。日がたつたびに一抹の寂しさを感じてしまうよ。


車中泊仲間が結構たくさんいた道の駅「小松オアシス」
道の駅にしては場所がかなりわかりづらい

昨日の夜に、5日目の予定を何となく考えつつ寝てしまったが、結局あやふやなまま。
決まっていることは祖谷渓の方に行って、夕方高松から小豆島に渡ることくらい。
これだけじゃ時間も余るだろうし、どうしようかなぁと考えがまとまらないままAM8:00頃出発。


国道11号線に戻って、程なく今度は国道194号へ。
寒風山の真下を貫くトンネルを抜ける。

冠雪しているあの山は、四国最高峰の石鎚山か。
石鎚スカイラインは、ツーリストとしては絶対にはずせないワインディングだが、あの雪じゃムリムリ。四国カルストと併せて夏に訪れてみたいものです。


トンネルを抜けると今度は県道17号にスイッチ。
徳島平野を貫く大河吉野川の上流、奥吉野渓谷に沿って走る山深いワインディング。
全線1.5車線程度ですが、走りにくいことはないです。

早明浦ダムまで来たら国道439号に乗り換え、淡々と距離を稼ぐ。高知自動車道大豊IC付近で国道32号にスイッチ。高松方面へと向かう。
この国道32号は高松〜高知を結ぶ幹線道路のわりに渓谷の景色が楽しめてなかなかいい。トラックは多いけどね。


 大歩危(おおぼけ)



AM10:30、大歩危到着。深く切り込まれた渓谷と川下り船が有名な観光地。
さすがに平日だからかほとんど人はいませんでした。こんな時でも船に乗りたいって言ったら、1人でも連れてってくれるのかなぁ?

なんと大歩危から先の国道は、災害通行止めになっていました。
小歩危付近で落石があったとか。小歩危にも立ち寄ってみようかと考えてたんですが、不可抗力で中止になってしまいました。
まぁ、大歩危も思ってたより大したことなかったし、別にいいや。(←前日までの絶景続きで、少々のことでは驚かなくなっている)


通行止めなら仕方ないので、少し戻って県道45号に入って祖谷渓(いやだに)を目指します。

国道から祖谷渓に向かうと急勾配のヒルクライム!きつい坂道をどんどん登っていくことになります。トラックの後ろを走るなんて考えたくもありません。

西祖谷山村で県道32号にスイッチ。数kmほど南下すると「かずら橋」があります。


 かずら橋



ツタで編まれた吊り橋。揺れることもさることながら、足下の隙間がかなりのものなので、踏み外すと痛いことになりそう。



平日を利用した旅なので、今回はどこに行っても人がいないんですが、ここだけはなぜか結構人がいました。
こんな山奥までわざわざ見に来るもんでもないような気がするけどなぁ。何よりびっくりなのは通行料金。500円って外環と同じやん。
真横に立派なコンクリートの橋もあって、完全に遊園地の遊具状態でした。

せっかくここまで来てそれだけでは何とも寂しすぎるので、祖谷そばをブランチとして食す。コシがあってなかなかウマい。


かずら橋の次は、ホンモノ(!?)の祖谷渓を目指します。

県道32号を戻り、西祖谷山村からさらに北上。またまたすれ違い困難な狭路。道は断崖にへばりつきながら蛇行している。



四国に来てこういう道を相当走ってきたので、別段苦じゃなくなった。むしろラリーしているようで楽しい。安全なスピード域で理想のラインを描きながら走る。気分はリチャード・バーンズ(!?)(WRC、一度見てほしいな。面白いよ!)

しかし祖谷渓のこの深さはすごい!道路から谷底が見えません。ちょっとこんな深い谷って見たことないなぁ。目を奪われると対向車に気付くのが遅れそうなので、ほどほどにして進む。
あまりの谷の深さに、平家落人伝説が残っていると言うが、平家〜ってちょっと山深いといろんな所で言ってるよなぁ。どこまで本当なんでしょうねぇ?

 祖谷渓温泉

そのめっぽう深い祖谷渓に建つホテル祖谷渓温泉。
ここの温泉は道後温泉と共に楽しみにしていたひとつ。まだ正午だけど迷わず入浴です。

フロントでお金を払うと連れて行かれるのは外。
まず普通じゃないのが露天までケーブルカーで行くシステム。深い深い祖谷渓のこと、170m直下の渓谷露天風呂にはこうやって行くしかないのだ。しかもこのケーブルカー、自分で運転していくことになるのである(と言っても、「上る」「下る」のボタンしかないんだけど)。


谷底まで来るとこの渓谷美
紅葉の時期はさぞや・・

おどろおどろしい民謡か演歌かわからん音楽が流れるケーブルカーに揺られること5分ほどで渓谷の露天風呂に着く。
さすがこの秘境の中にある露天風呂は素晴らしいの一言でした。

深い谷底の渓谷美はもちろんのこと、石造りの湯船には源泉が惜しげもなく勢いよく注がれている。お湯で割ったり加熱したりしないいわゆるかけ流しで、溢れたお湯はどんどん川に流れ込んでいく。
泉質は単純硫化水素泉ということで、白く細かい湯の花が浮かび、強くはないにしろ硫黄臭がする。また、入っていると、身体に非常に細かい泡粒がびっしりと付着するのが面白い。

といった感じで、ロケーション、泉質共に十分満足できる実にいい温泉。
惜しむらくは源泉そのもののために湯温が39.3℃しかないこと。湯船に溜まっているお湯は当然もっとぬるくて、この時期はきつい。真夏に入るのがいいでしょう。
風呂からあがった直後は湯冷めしたけど、クルマに乗り込んだ後は身体の芯が暖まっている感じがしました。


帰りも当然これ


祖谷渓の小便小僧。

昔(今もか!?)この辺りに住む子供達の間で度胸試しとして流行ったそうだ。



狭い祖谷渓の道を抜けると国道32号に戻ってくる。
国道を北上していくと、やがて香川県に入った。

この先特に行く予定の所もなかったので、うどんでも食べに行くことにした。
讃岐の国に来たらやっぱりうどんでしょう!


国道から少し入っていったところにあった「やまうち」(ブルータスには「はっきり言って山奥」と書いてあったが、実際はそうでもない。ただし雑木林に囲まれているので、見つけるのは相当困難だと思う)。
どこからどう見ても普通の民家だが、こういうスタイルのうどん屋が讃岐ではごく普通らしい。

メニューは主に、麺と汁が熱い「あつあつ」、どっちも冷たい「ひやひや」、麺だけ冷たい「ひやあつ」、あとお湯の中に麺が入っているだけ(たぶん)の「湯だめ」と醤油をたらしただけの「しょうゆ」があって、それぞれに小、大、特大がある。
今回は「ひやあつ大」を注文。

速攻出てきたうどんはネギがのっただけのシンプルなもの。これにショウガをちょっとだけ入れてずずずっとすするとやはりウマい。表現の仕方がわからんが、とにかく普段食べているうどんとはまるで違う喉越しがある。あまりの美味さににあっという間に食べ切ってしまう。これでたったの250円とは・・。まさに「恐るべきさぬきうどん」である。


うどんを食した後は、県道197号、国道438号を走って坂出から国道11号に出る。
途中でやはり有名うどん店「なかむら」の近くを通ったので探してみたが、結局これは見つからなかったので、今度連れてってもらうときでいいやと断念した(相方の両親がこの近くの人なので)。

国道11号から一気に高松港へ行ってもよかったけど、持ってきた小豆島行きフェリーの時刻表によるとまだ余裕がある。そこで、高松市と坂出市の間にある五色台という所に行ってみることに。


 五色台スカイライン

瀬戸内海を望みながらのワインディングを楽しむ。
中高速コーナー主体で、構成的にはそれほどハードではないので、ちょっと物足りないかも。瀬戸内海に向かって走る方向がおすすめです。

五色台で軽く今日の締めをした後は、おとなしく高松港へと向かいました。


港に向かう途中で66666kmに


久しぶりのフェリー!EK9では初めて
PM6:20、小豆島へと向かうフェリーにクルマごと乗り込む。
乗っている人はサラリーマンや職人、女子高生等。小豆島から高松への通勤通学に使われてるんですねぇ。ちょっと意外な事実でした。

ちょうど1時間で小豆島池田港に到着。辺りはすでに真っ暗になっていたので、早いとこ寝床に向かわねば。

想定していた道の駅「小豆島オリーブ公園」向かう。ところが何とも寂しい立地(人通りがまったくなく真っ暗)で自販機すらないので、もうひとつ近くにあった道の駅「小豆島ふるさと村」に宿泊地を変更。トイレも自販機も近くにあったので、ここで夜を明かすことに決定。

明日は小豆島を制覇するぜ!




DATA

この日の走行距離:265km
見かけたお遍路さん:0人



4日目 / 6日目


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