年も押し迫った12月30日。かねてより計画していた紀伊半島ツーリングの出発日。派遣先の大阪から東京入りし、前日までに準備を終えた私は完全に浮き足立っていました。 思えば久々のロングツーリング。9月の東北ツーリング第4弾以来か(アップしてないけど(汗))。 そういった意味では、純粋に久しぶりのドライブってわけでもないんだけど、帰る時間を当面は気にしないで存分に走りまくれるロングツーリングはやっぱり特別なわけで、ウキウキするのもムリないでしょ。
当然、季節は真冬。紀伊半島は南紀と言えど内陸部は冷え込むだろうし、山では積雪があるかもしれない。毎晩キャンプになるわけだし、耐えきれるんだろうか。 ほんとはこんな行き当たりばったりは良くないんでしょうけど、そこは楽観的(大雑把とも言う)なB型、最後はまぁ行けばなんとかなるでしょって感じでスタートの日を向かえます。 |
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早朝、東京ICから東名へ。 厚木IC辺りから、朝日を受けてピンク色に染まる富士山がくっきり見えてきた。 |
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富士川SAで朝食。富士宮やきそばを食す。案外ちゃんとした富士宮やきそば(ラードが効いてるんだよね)でウマかった。 駐車場からは、富士川と富士山の眺望に加え、東名の赤い橋がアクセントになった絵に描いたような景色。富士山てどこから見ても絵になるね。 |
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富士山と並ぶ東名高速きっての景勝地、由比ヶ浜を疾走する。 東名って箱根以外はずっと平坦で、かなり単調な高速道路。でも(空いてれば)最も早く西の方に行けるので、やっぱり活用率が高くなる。時間が多分にあれば、1号線を延々名古屋方面に向かう方がお金もかからないんだけど。 逆に中央道は、ずっと山道でほとんど80km/h制限。道は起伏に富む。どっちを選ぶ? |
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浜松ICで高速を降り、浜松市外を迂回するように1号線を西へ。浜名湖を浜名バイパスで横切る。 浜名バイパスから和歌山へと続く国道42号へスイッチし、渥美半島に進入していく。 |
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渥美半島の太平洋岸を走る国道42号は、とりたてて特徴のない地方道路といった感じ。民家と畑が絶え間なく続く景色。 |
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いよいよ伊良湖岬ってとこになると、ようやく視界に海が入ってくる。 浜名湖から岬まで40〜50kmくらい(もっとあったかな)。結構長い。 |
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道の駅「伊良湖クリスタルポルト」 伊良湖岬の先端にある道の駅で、ここから発着する伊勢湾フェリーの乗船場を兼ねている。 |
駐車場すっげー混んでた |
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伊良湖ー鳥羽航路(海の上の国道42号線!)は所要55分。1時間に1便のペースで発着している。 到着したときちょうど前の便が出て行ったところで、難なく次の便のキップを買うことができた(内心混んでて何時間も待ったらどうしようかと思ってた)。 実際乗ってみると、家族連れで超満員。昼時の一番混雑する時間だったので、さくっと乗れて本当ラッキー。 |
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いよいよ洋上へ。 |
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三島由紀夫「潮騒」の舞台、神島。 などと考えつつ、ウキウキしながら55分間ずっとデッキにいた私。景色を眺めて写真も撮って。ホント子供みたいだな。 |
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定刻通り鳥羽港に入港し、紀伊半島の入口、伊勢志摩の土を踏む。 目指す潮岬に明日のうちに到達するには、今日中に少なくとも紀伊長島までは行っておきたいところ。鳥羽からの距離はさほどではないけど、前述した通り、この辺のリアス式海岸の道は狭い上に曲がりくねっていて(それが楽しみなんだけど)異常に時間がかかるので油断はできません。単純に国道42号を南下するっていう手もあるけど、42号は物流街道なので、走りを楽しめる道ではないらしいし。 |
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国道260号(南勢〜紀伊長島) 南勢町の五ヶ所湾岸の260号は、まさにシーサイドドライブ。手の届きそうな距離&高さに海があります。 |
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←志摩のリアスと言えば養殖。 |
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集落の中は所々道が狭い。 片側通行用の常設信号機なんて珍しいものまであった。 |
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風情のある集落の中を行く。 そう言えば、ここ南島町って1回来たことあるんです。高校生の時、部活の遠征で。会場の南島高校に着くまでのバスの中で、全員ヘロヘロに酔った(酒じゃないぞ)覚えが。。その後よく試合なんかできたもんだ。あいにくバスの中(と500円玉を側溝に落としたこと)以外の記憶がないので、どこ通ったなんて全然わからないんだけど。。 |
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そんな南島町を過ぎると、道は主に山の中を走る(といっても海からすぐそこなんだが)。 トンネルをいくつか過ぎると、道はまた急に細くなり、急勾配のコーナーが続く区間が目に入る。 待ってました! |
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野太い排気音とともに、力強く勾配を駆け上るEK9。こういう登りは小排気量にはキツイんだけどね。 | ||||||||||||||||
見たところまだ新しい道。 |
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勾配を登り切ると、完成間もない感じのトンネルが見えてきた。「紀勢南島トンネル」とある。 地図で確認すると、このトンネルを迂回するようにそれはそれは険しそうな山道が描かれている。 |
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トンネルを抜けた後も狭いワインディングが続くが、それも程なくして終わり、やがて紀伊長島の町に入っていく。国道42号に突き当たるところで260号はおしまい。 その交差点の角にある道の駅「紀伊長島マンボウ」で小休憩。名前の通りマンボウで有名な紀伊長島。今晩の食材にマンボウでもと思い特産品コーナーに行くと、カチンコチンに冷凍された切り身しかありません。これではすぐ食えないので、外で売ってたマンボウの串焼き(みたいなの)を購入。その場で食す。マンボウって一度食べると忘れられないあの食感が魅力。是非一度お試しあれ。 |
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本日の疲れを癒す温泉!紀伊長島の古里温泉にやってまいりました。こぢんまりとした公営の日帰り入浴用温泉で、雰囲気的には共同湯に近い感じ。場所がかなりわかりづらく、頼りない案内板に従って集落の中の道をくねくね入っていくと・・・ ガーン、お休みでした。。 |
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そう、今回は年越しツーリング。正月を挟んでいるので、行くところすべてが受け入れてくれるとは限りません。当たり前のことですが、(防寒に気を取られていたばっかりに)そのことに全然気付いていなかったオレ。。 この後ことあるごとに、今までまったく気にしたことのなかった「年末+正月」という目に見えない壁にぶつかることになります。。。 |
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中はほぼ魚屋さんです |
温泉を諦めて、国道42号をとぼとぼ走る。 だいたいこの辺で暗くなるかなって思ってたけど、もうちょっと行けそうです。この先の海山の道の駅か、キャンプ場で今晩は泊まるつもりで南下していくと、国道沿いに「おさかならんど」(だったと思うが自信がない)っていう海産物売り場を発見。反射的にクルマを滑り込ませる私。温泉入れなかった腹いせに、おいしい地場の魚でも食ってやるーって感じで。。 ここでは殻付きのカキと、マンボウの干物を購入。地図には載ってないでしょうが、安くてオススメです。 |
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到着した道の駅「海山」は国道沿いの小さな道の駅でした。 川沿いのキャンプ場「キャンプinn海山」は良く整備されていて、清潔さも申し分なし(ここまでキレイにしとかなくてもいいと思うほど)。しかし、2人で1泊4000円は高い!しかも朝は8時まで外に出れないらしい。ツーリストにはとことん不向きなキャンプ場だ。今更引き返すのもなんなので泊まることにしたが、もったいなかったな。。 |
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