剱沢の朝。朝焼けに染まる剱岳を眺めつつ、キャンプ場を後にする。 その剱とも別れの時がやってきた。ベースキャンプを早々に引き払い、剱沢を剱御前小屋のある別山乗越へと登っていく。 |
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この日は、1日目と同じ道を引き返すことになる。 剱御前小屋と別山との分岐では、ほとんどが別山へと登っていった。 |
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剱御前小屋前で、剱岳に最後の別れ。 本当に登り甲斐のある、厳しくも楽しい山だった。 ありがとう剱岳。 |
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別山乗越から雷鳥沢へと下りていく。 ようやく朝を迎えた雷鳥平と、その向こうに見える室堂。登ってくる登山者もまだまばら。 雷鳥沢のキャンプ場がはっきりと見える頃になってくると、室堂一帯に落ちる陽の光もようやく明るいものになってきた。 |
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称名川に到達すれば、長い雷鳥坂もおしまい。 見上げた雷鳥坂の山肌は、2日前より心無しかカラフルに色付いているように見えた。 紅葉は一気に加速して進んでいるようだ。色とりどりの絨毯が、室堂高原一帯を覆い尽くすのにはさほど時間はかからないだろう。 |
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雷鳥沢キャンプ場に到着。長い下り坂で汗をかいたので、フリースを脱いだ。 色付く天然の色絨毯と、カラフルなテントの組み合わせによる風景が面白い。 |
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雷鳥沢から地獄谷を経由して、みくりが池へとやってきた。 立山の代わりに、みくりが池越しに今下りてきた雷鳥坂と別山乗越を撮る。その背後から少しだけ顔を覗かせているのが、そう、剱岳だ(^ ^) なんか立山の時の最終日と一緒だな(汗 |
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一緒になるので、端折ってしまおう。 室堂からアルペンルートを扇沢へと戻っていく。 ボトルネックとなるロープウェイでは多くの人が順番待ちで時間を潰していたが、ケーブルカーの乗り場でも大勢が乗車待ちで並んでいた。 黒部ダムの上にも多くの人が。 扇沢の駅にも大勢が乗車待ちをしていた。 連休2日を残して帰京するのは贅沢というより勿体無い感じだが、剱岳の余韻に浸るために寄り道もせず帰るのだ。 |
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というカンジで、剱岳山行は終了。 剱岳はさすがに厳しい山で、山登りというより岩登りに近く、それなりに慣れが必要で、自分の能力を頼りに登らなければならないという部分が大きな、挑戦しがいのある山だった。 剱岳という山は、その山容自体は小さな頃から親しみのあった山(富山平野から見ることができる)だったが、知れば知るほど遠い山という感じが大きくなる山だった。 立山の時のように感情的に感動するということは正直無かった。
頂きを征した後、下りの最中にソールが破けてスリップしたことは、剱による過信への警告だったのかもしれない。 |
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この偉容を、教えてくれた教訓を、いつまでも記憶の底に。
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