2日目 second day 翌朝、既に雨は上がっていたものの、フライシートはびっしょり。片付けるのにも一苦労だ。 クルマに戻って、荷物の片付けと本日の行程の確認をする。 |
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県道経由でまずは国道496号に出ることにする。 400番台の国道をわざわざ選ぶってことは、それなりの風情を期待してのこと。←のようなキレイなバイパス路は最初の一瞬だけ。すぐに期待通りの道が待っていた。 |
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山道というよりは、小さな集落を繋いでいく道である。とにかくそれが延々と続く。 道端にひっきりなしに現れる議員ポスターがウルサく感じる。 |
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いつまでも続くかと思われた里山の風景は、突如峠道となって終わりを告げた。 野峠に向かって登っていく峠道は急峻でかつ狭路。ハンドルさばきが忙しい、これぞ典型的な3桁国道の峠道といった感じ。 登り切った野峠で、英彦山から来る国道500号を吸収して山国に降りていく。 |
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野峠から山国、耶馬渓へのこのルートは、五島列島ツーリングの際に通っているルートでもある。 |
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深耶馬渓 県道を走っていくと、土産物屋が密集しているエリアがあり、その辺一帯を深耶馬渓という観光スポットとしているらしかった。 珍しい風景がありそうなカンジだったので、一応公共駐車場にクルマを置いて散策することにした。 |
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駐車場横に渓流が流れていたが、展望台があるらしく、そっちに行ってみることにした。 駐車場からは道路を数百m程度歩く必要があった。 |
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その展望台は、道路沿いに唐突にあった。 で、その実際の風景は・・・正直微妙(- -;; 奇岩の迫力という点でイマイチ。。9月とはいえ夏も盛りといった感じで緑がモコモコ岩にまとわりついているせいもあって、フツーに岩壁が見えてるだけってそんな感じ。 |
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渓流も別に道ってことは無かったが、ニジマスのような川魚がたくさんいた。 帰りは対岸の散策道を通って帰ったが、相当歩かれてないのか、行く手を阻むクモの巣に辟易してクルマへと戻った。 |
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再び県道を走り出すが、深耶馬渓を出て割とすぐに走る、緑と斜面に覆われた薄暗い区間が、しっとりとした雰囲気を存分に醸し出していて良かった。 一目八景よりこっちの方が風景的には味わいがあったような・・・(ワインディング好き限定の感想ですが(^ ^;) |
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国道210号に出ると、そこはすっかり幹線道路の様相で、交通量はそれまでと雲泥の差だった。 大分自動車道九重ICを過ぎ、県道40号の入口で右折。九酔峡と呼ばれる渓谷に向かって走り続ける。 その九酔峡、落差の大きい見事な渓谷らしく、その渓谷内を走る県道も立派にワインディングしている。 |
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九酔峡の展望台は、クルマと人でごった返していた。 |
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621号沿いには洒落た牧場のカフェみたいな店がたくさんあった。 いくらかも走らないうちに、県道11号との交差点に近付いてきた。 |
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そのやまなみハイウェイとの交差点(飯田高原交差点)の角にソフトクリームの店を見つけたので、おやつがてら小休止。 ここからはやまなみハイウェイを南下することにした。 |
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やまなみハイウェイは、元はと言えば、「別府阿蘇道路」という有料道路だった。言われてみると、今でも有料道路だった名残が見て取れる。 更に特筆すべきは、別府〜阿蘇間の距離が100km近くあり、起点終点と湯布院を除いてはほとんどがワインディングロードか、または高原を貫く爽快なドライブルートになっているところ。 |
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くじゅう連山を間近に望む長者原に出る。 今回もすっきり久住山の山容を眺めることはできなかったのは少々残念。 |
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やまなみハイウェイにはもうひとつ忘れてはならない大きな特徴がある。それは、その沿線がほぼ全域(100km!!)に渡って名湯、秘湯の宝庫であるということである。 別府温泉郷や由布院温泉はもちろんのこと、黒川温泉や筋湯温泉、宝泉寺温泉といった名立たる温泉地から、知る人ぞ知る秘湯まで、数え切れないほどの良質で情緒豊かな温泉が密集している。 |
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寒の地獄温泉 その中で訪れたのは、ここ。強烈なその名称で、ずーーっと気にはなっていたにもかかわらず、毎度通り過ぎていた寒の地獄温泉。長者原のすぐ南の林の中にある一軒宿の温泉だ。 その名の通り、泉温たったの13℃という超冷泉が湧き出していて、修行の如くそいつにさぶんとつかることができる。源泉の泉温のままの浴槽は混浴で、水着着用でしか入れないらしく、普通に男女別の浴室に行くことにした(水着なんて持ってきてないので)。 こちらは加温された温泉浴槽があるので安心して(!?)入れるが、脇に小さな源泉浴槽があり、その冷泉ぶりを体感できる。 個性的で良い温泉には違いないのだが、、単純にオススメしていいものやら・・・(笑 |
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やまなみハイウェイに戻ると、さっそく久住山の山麓を登っていく。登り切った地点が牧ノ戸峠。久住山の登山口があるため、広い駐車場に空きを見つけるのも一苦労だった。 クルマを置いて一応展望台まで歩いてみたが、眺める景色は所々厚い雲に覆われた暗い眺望となりイマイチだった。 |
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峠を下りると、国道442号と交わる瀬の本交差点があり、それを過ぎると広大な草原地帯の中を行く。 これぞやまなみハイウェイの白眉たる景観。日本離れした素晴らしいドライビングビューなだけに、観光交通量もすこぶる多い。 |
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県道45号の分岐で、やまなみハイウェイを離れることにする。 阿蘇の外輪山の縁を走るこの県道は、通称ミルクロードと呼ばれている道。 ここをオープンカーで流すとどんなに気持ち良いだろうと、エスで九州に訪れた際はまず走ろうと考えていた道だ。 |
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大観峰 そのミルクロードから乗り入れることができるのが、有名な阿蘇展望台、大観峰である。 大観峰とは、阿蘇の北外輪山の最高峰ピークの名称。地形的には、阿蘇カルデラに半島状に突き出るような格好でそびえる小高い丘、といった感じ。 |
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さすがに有名展望スポットということで、想像以上に(てゆーか想像を絶するほどに)混雑していた。観光バスと乗用車とおびただしいバイクの群れで、奥の駐車場にはまるで空きがない状態。 人とクルマとバイクの群れに揉まれてまで展望台まで歩いていく気にはなれなかったので、かなり手前の空いたスペースにエスを停めて、静かな環境で阿蘇カルデラの景色を楽しむことにした。 |
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心地良い風に身を任せ、眺める阿蘇の地形は雄大だ。 阿蘇のカルデラ地形の眺望には、毎度新鮮な感動がある。 そのギャップが、僕にはなぜかとても面白く感じるのだ。 |
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時間が許せば、腰を下ろして景色を眺めつつ、ゆっくりコーヒーでも入れたいくらい気持ちのいい時間だった。 また、少し離れた駐車スペースには、白いS2000が1台。なんと袖ヶ浦ナンバー。上がいた(驚 後から思えば、今回のツーリングで九州で出会ったS2000は、結局この1台だけだったな・・・ |
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これぞ九州が誇る絶景阿蘇、といったような風景が展開している中、十分にその景色と空気を楽しんで出発。 そのルートは地図には菊池阿蘇スカイラインと書かれていて、楽しそうなワインディングを連想させる。 |
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ところがその名称から連想する印象とは裏腹に、外輪山から離れると終始森林の中を行くといった感じだった。 途中に菊池渓谷という名所があるので立ち寄ってみようと思っていたのだが、駐車場がやたらと離れている上に、大勢の観光客でごった返している。 そんなこんなで初走行の菊池阿蘇スカイラインは、まったく停まることも無く一瞬にして通過してしまうことになった。 |
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森に埋もれたスカイラインは、国道387号にぶつかる所で終了。そのままR387を菊池市街に向かって走り続ける。 途中、道路沿いにあった「いがぐり苑」という食堂で遅い昼食とした。 昼食時をとっくに過ぎているにもかかわらず、店内は超満員。人気のあるラーメン店なのだろうか。 |
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ラーメン屋の駐車場で今後の作戦を練る。既に15時近くになっていて、そろそろ寝床の心配が必要だからだ。 考えた末、今日中に熊本を抜けることは諦め(夕方に通ることになって混雑してそうだし)、手前の阿蘇東部でテントを張り、明朝熊本を抜けることにした。 出発してすぐ、菊池に向かう途中でパラパラと雨が落ちてきた。 その陽の原キャンプ場だが、通年営業で日曜なのにもかかわらず、入口にはロープが張ってあり、管理棟も厳重に閉鎖されていた・・・・九州のキャンプ場はこれだから信用できないのだ。(以前のツーリング時からコレにはいつも泣かされている) どうせそうなんじゃないかという心構えも最近はできてしまっているので、諦めて別のサイトを当たることに。 |
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2車線の快速路が続いたと思えば、離合の難しい狭路に突然変わる山間の道を、山腹に沿って走る。 目指した四季の里旭志は、思った通り大きな公園だった。その中に日帰り温泉施設があり、そこでキャンプの受付をする。少数だが数組の相客もいる模様。 |
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