■激走1400km


屋久島に向かうということは、どこかからフェリーに乗るということだが、本土から屋久島行きが出てるのは鹿児島港のみ。まずは鹿児島まで行かないことには、屋久島の土を踏むことすらできないのだ。

今回のツーリングでは屋久島に全てを注力するつもりだったので、途中脇目もふらず、まずは屋久島を目指すことにした。つまりは、鹿児島までイッキ!である。

AM3:00、荷物の準備完了とともに東京練馬を出発。環八を南下して、東京ICから東名に乗ったのがAM3:30頃。
深夜割引を狙った昨年の南九州&対馬ツーリングと、まったく同じ時間のスタート。今年は1000円高速という制度があるので、わざわざ4時前に料金所を通過する必要もなかったのだが。。

そんなわけで、結局九州上陸までは昨年と全く一緒のルートを、同じような時間帯で辿ることになった。
単調な高速道路、重複区間の表情は昨年と大差ないので、今年のこのレポでは適当に端折ってしまおう。詳しくは昨年のレポで(^ ^;

てなわけで、いきなり絵は名古屋近辺から(笑
伊勢湾岸道を通過する頃には夜が明けていたが、いきなりの土砂降り。ただその雨雲もすぐに抜ける。

   

新名神、土山SAで最初の休憩と給油。出発からここまでノンストップ。

大阪を通過することには、空はすっかり晴れていた。

中国道、宝塚IC辺りでいつもの渋滞。が、そんなでもなく、トンネル抜けたら流れ出して、山陽道との分岐を通過。
ルートはもちろん中国道を選択。ワインディング好きにとっては、至福の山岳高速道路(^ ^;

・・・ではあるけれど、兵庫県内は割と平坦で単調な道路が続く。

その区間で、今回最初のS2000に遭遇。オービスの反対から不意打ちで激写(笑

と、立て続けにすぐにもう一台発見。同じシルバーストーンだから、抜かしたはずなのに〜って一瞬混乱した。
よく見たらさっきのはオープンで、こっちはクローズド。 長い道のりの割にS2000に遭ったのって、結局この時だけだったような。

 

七塚原SAで2回目の給油&休憩。
最初は前回同様、勝央SAでの給油を考えていたが、土山SAと近過ぎるので、その2つ先まで引っ張った。

今回R styleチームが選択したのは3ピット作戦(F1風に)
貝印のスタンドで給油した方がコスト的に有利という個人的な事情を最大限考慮し、どこでどう入れるかというピット戦略を練りながらの走行。監督とドライバー兼業なもので(笑

 

中国道を利用して九州に入る場合、岡山県の勝央SAの次に貝印の給油所があるのが九州道広川SA。この間をエスのタンク容量と燃費では、ノンストップで走ることはできない。
勝央と広川で給油するとしたら、その間どこかでもう1回給油しなければならず、その場合4ピットストップになってしまうので作戦に合わない。
3ストップ前提ならば、勝央で給油せず、広川でタンクができるだけ軽くなるようにするにしたら一番おトクだから・・・・とかなんとか、そういうこと(どうでもいいこと)を考えていれば、単調で飽きがちな高速走行も、意識鮮明で走ることができるのだ(^_-;

   

七塚原SAのヒマそうな給油所で満タンにしたら、さらに中国道を邁進。中国道がいかにワインディングなハイウェイかは、前回南九州ツーリング時に報告済み。今回も楽しんでしまった(^ ^)v

広島付近で山陽道と分岐。真っ直ぐ走ると中国道ではなく退屈ロード山陽道に入ってしまうので、このJCTは要注意。周囲のクルマはほとんど直進して山陽道に入っていくので、うっかりついて行かないようにして、独り山道へと向かう。

秋の空には、いろんな形の雲が浮かぶ。
どうやってできたのか不思議な筋状の雲が、千切れ雲に混じって浮かんでいた。空を強調してシャッターを切る。

山口から一旦島根に入って再び山口へ。ここら辺りの区間は退屈しのぎなのか、変わった看板が多い。写真の花札風のとか、何故か干支の距離表示とか。

   

13:30、壇ノ浦PA着。3ピット作戦とか行ってたのに、寄り道してしまった。給油のピットインじゃないからいいのだ(?)昨年より到着が1時間も早いぞ(爆
早朝出て昼過ぎには九州を目の前にできるのだから、案外九州も近いもんだ。

ちなみにこの時、関門トンネルが大規模補修で全面通行止期間に入っていたので、下関ICから本来国道2号で九州入りするクルマが大量に流れ込んできていた。

せっかくPAに停まったので、昼飯を。。
中の食堂で海鮮丼みたいなのを食べてみたが、激しくイマイチだった。プリーズカムバックフグ天ぷら。

   

昨年は小倉東ICで降りているので、こっからはちょっと詳しくレポート。

九州道、北九州から福岡までは思ったより長く感じる。太宰府から久留米まではしばらく3車線区間。ここはクルマの数も多い。とは言っても渋滞するようなレベルでもない。

写真は鳥栖JCT手前。九州の交通の要。ここから先の九州道は、鹿児島近辺を除けば走ったことがない区間だ。

筑後川の橋梁は、昔ながらのトラス橋。
↑の写真も→の写真も、前をフルエアロのインサイトが走っている。これが普通に流れに乗ったり、急に限界まで飛ばしたりとメチャクチャな運転。ハイブリッドの意味無し。

久留米ICで2車線へ。フロントガラス汚ねー。

その先の広川SAで予定通り、最後のピット(給油)ストップ。新しい感じのSAで、観光バスもばんばん停車していた。

さすがにここの給油所は繁盛していたが、クルマを付けた際に「おっ!S2000」と従業員の兄ちゃんが呟いたのは聞き逃さなかった。(加速時にVTECサウンドをプレゼントしたのは言うまでもなく)

八女、柳川を過ぎて熊本へ。
ここら辺の熊本までの区間は、モコモコした緑の中を走る気持ちのイイ道だった。中央分離帯の植栽が、キレイに刈込まれててカワイイ。

だいぶ日が傾いてきたので、文句のない青空と緑の色彩も濃くなってきた。

             
熊本IC手前。阿蘇の玄関口。
熊本市街に向かってゲレンデを滑り降りてくような、気持ちのいいドライビングビュー。

益城熊本空港ICを過ぎて、残りは約170km。史上最大のロングランもあと少しだ。

ちなみに、北九州(門司)から鹿児島までは、ちょうど350kmくらいだった。案外近いな、と思うか、イヤイヤ九州やっぱでかいぞ、と見るか。。

八代を過ぎると、九州道最大の難所?の山岳区間が待っていた。
八代から人吉までの35km以上ICが無い上、北陸道親不知並みにトンネルが連続する。中核の肥後トンネルは6km以上の大トンネル。道路はタイトコーナーが連続。走り応え有り。

随分と山の奥深くを貫くルートっぽいのだが、高速に絡み付くように、いかにも狭そうな山岳狭路のワインディングが沿っているのが、走りながらも気になった。
あとで調べたらこの道、人吉街道と呼ばれる県道17号っぽい。県道としては未開通で、八代から人吉まで通り抜けることは難しそうだが。。

人吉ICを通過すると、更に山越え。
再び6km級の加久藤トンネルで、一旦宮崎県に入る。トンネル抜けてえびのICを通過して宮崎道と分かれると、いよいよ鹿児島県に入る。
     

溝辺鹿児島空港IC(ここから先は、反対側の上り線のみ走った経験有り(奄美大島ツーリングの時)を過ぎると、モロ夕陽が正面に来て、看板も何も判別できたもんじゃなかった。

加治木JCTを過ぎ、桜島SA、姶良ICを通過。いよいよクライマックスへ。

         

鹿児島ICに着く一足前に、本線料金所でお支払い。
東京大阪の大都市区間通過分の料金含めて、2600円也。
通常料金は27000円なので、約9割引ってことか。凄いぞ1000円高速。

一応2年という期間限定の1000円高速キャンペーン。政権が変わっても継続されてるが、その間に一度限界まで走ってみたいと常々思っていたのだ。念願達成。

17:30、鹿児島ICに到着。14時間ぶりに一般道へ。

国道3号へ出て鹿児島市街中心部へと向かう。
途中この日4回目の給油(笑)を行い、予約しておいた中心街のビジネスホテルへ。

ホテル到着が18時頃だったので、約15時間の長旅だった。途中渋滞と言えば、宝塚近辺のちょっとした混雑だけだったし、最初から一日で鹿児島に行くと決めて出発してた(この強い気持ちがあるかどうかが重要)ので、正直まだ走れと言われればこなせるほど疲れは感じなかった。旅は始まったばかりで、明日からが本番っていうテンションの高さもあったからだろうが。

さすがにこれから観光、っていう時間ではなかったが、せっかく一泊する鹿児島の町、何か美味しいものでも。ってことでちょっくら散策。

市電と老舗デパートの風景。いかにも地方都市っぽい空気が懐かしい。
鹿児島市の中心街にはアーケード街が充実。手軽に鹿児島ラーメンでも、と思ってやってきたのがこの店。

天文館アーケードの「こむらさき」。たまたま聞き覚えのあった鹿児島ラーメンの店の名前がここだっただけなんだけど。

店内には土曜の夕食時なのに、ほとんど客はおらず。しかもラーメン1杯なんと1000円。東京でもそんなラーメン屋滅多に無いぞ。

超サッパリ系でサラダみたいなラーメンだった。

九州らしくトンコツっぽいスープは、博多のそれよりも全然あっさりしてる感じ。
これ、メインの食事にしたらちょっと物足りないかも。(逆に飲んだ後なら凄くイイかも)
鹿児島ラーメンって、どこでもこんなにあっさり系なのか?
(でもこれで1000円はちょっと・・・)

   
 

そこでお口直しにこんなの←は・・・さすがに食べずに(^ ^;;)、コンビニでお菓子とビールを買って、ホテルで虫養いをした。

明日は朝7:00発のフェリーに乗船予定。
フェリーターミナルはホテルからすぐなので、あまり心配することも無いが、念のため夜更かしはせずに、本日の長丁場に耐え抜いた身体を休ませることに。

いよいよ明日は屋久島だ。

                 
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