中国山地横断Touring


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6日目

森林公園の開門時間は7時ということだったので、7時ちょっと過ぎに出動した。
R488を、吉和方面には戻らず奥へ奥へと進んでいくことにする。

   
         
  森林公園から出るとすぐに、道は極端に狭くなった。やっぱり森林公園までのR488は、公園に行くためにわざわざ整備されたのだろう。  
     

R488の狭路区間は、今回のツーリングの中でもかなりの酷道だった。国道の中では一番だったかもしれない。(今回の最狂は2日目の県道409号)

道は鬱蒼とした森の中をうねり、今にも消え入りそうだ。国道という確証がなければ、わざわざ走りたくはない道である。
すれ違い困難な1車線の狭路だが、早朝だったがゆえにすれ違うクルマもなく、淡々と走れたのは好都合ではあったが。

途中でトンネルへの分岐があったので、そっちの方を走ってみた。
トンネルは狭路区間を一部バイパスするために造られたようだが、その前に延々と狭路は残っているので、現状はあんまり意味があるとは思えなかった。周囲の様子からしても、この先このバイパス路が延長されることもないだろう。
     

本道に復帰すると森の中の狭路は解消され、里を繋ぐ快走路が続いた。

やがて国道433号に合流。この辺りまで来ると道路は快走度を増して、どんどん距離を稼ぐことができた。ただ、車窓(エスの場合、車窓っていうより全方位だが)の景色はどちらかというと単調でつまらない。

     
国道191号に合流し、広島方面へと向かう。R191は一昨日、戸河内から益田、田万川キャンプ場まで走った国道だ。次々に見覚えのある国道番号と再会する。
途中見つけたポプラで朝食休憩。今回は朝ポプラに寄るのがなぜか定番化したが、たぶんこれが最後になるだろう。
                   

国道261号との分岐の交差点にあったスタンドで給油。
ここでR191を選択すれば広島市街に向かうことになるが、中国地方の山中を攻めたい今回のツーリングなので、市街地を避けるようにR261を選択した。

千代田までのR261は、広島に近い(今いるのも広島市内だが)こともあってか交通量も多く、流れに沿って走るほかなかった。
ちょうど中国道が並走していたが、広島の山陽道への分岐(広島北JCT)、安佐SA、千代田ICと、中国道上での馴染みのポイントが並ぶのが、ちょうどこの区間だった。
高速上ではほとんど推し量ることはできないけれど、案外賑やかな所を通ってたんだなー。

千代田ICの入口に道の駅があったので、トイレ休憩。
R261からは離れ、県道69号に入って北上。やがて国道433号に復帰する。

R433に入った所から、本日2本目の酷道。とても国道とは思えない山道が始まる。
 
晴れた里山の道をてくてく散策するような感じで、狭い1車線路を走る。
 

路面は荒れ、すれ違いも困難だが、大して重要な幹線ルートでないのはもちろん、それほど険しい山越えでもないので、すれ違いで立ち往生することもない。

地図上で見ても、わざわざこれを国道指定することもなかろうに、っていうような道である。

そこを好んで走ろうってんだから・・・(^ ^;

   

二重谷峠という小さな峠を越えると、里に出る。そこからは快走路。しっかりと2車線分確保された道路を、R433に沿って走っていく。

途中何度か交差点を折れるポイントがあるが、青看がないと忘れて直進してしまいそうなほど、国道と他の道の差は薄かった。

       
江の川に架かる橋を渡ると、国道375号が待ち受けていた。これを右折して三次方面へと向かった。

このR375は三次まで江の川沿いを走る国道だが、思いのほか道幅が狭い区間が残されている上に交通量も多いので、すれ違いで待機することも多かった。

こういう大きな川沿いの国道は、よほど渓谷でもない限り、それなりの道が整備されていることがほとんどのような気がする。平坦な川沿いにもかかわらず、タイトな国道はちょっと風景的にも独特な感じがした。

   

三次手前で国道54号に入り、市街地を迂回して備北広域農道に入った。農道に入って割とすぐ、運動公園か何かのだだっ広い施設の一角に、家族連れで賑わう「三次ワイナリー」があった。

ワイン好きな自分としては見逃せないスポットだ。混んでる所にはあまり近付きたくない性分だが、ワインとあってはガマンしてでも寄ろうという気分にもなる。

 
ワイナリーなので、ワインをつくり直売する施設であるのには違いないが、バーベキューとかレストランとかも併設してあるため、家族連れで大賑わい。こんなに混雑するのかワイナリー。さすがGW。
直売店で有名な三次ワインをじっくり選び、これぞと思った赤ワインを1瓶だけ買った。トランクにそう余裕があるわけではないので。(と言っても屋久島の時よりはだいぶマシ)
   

混雑するワイナリーの駐車場を抜け出す。農道を直進し、県道61号から同443号へと繋いでいく。

地図で確認すると、七塚原高原に程近い。この地名は、昨年の屋久島ツーリング時初日に、2回目の給油を行った中国道のSAとして記憶がある場所だ。

アルファスパイダーとしばしのオープンカーランデブー >>>

 
県道23号に入っても、長閑な里道が続く。
途中、日本ピラミッドという表示を見付け、興味を魅かれて向かってみるものの、どれがピラミッドなんだかさっぱりわからずじまいで時間の無駄だった。

中国道と絡みながら峠に差し掛かる区間で、ようやくワインディングらしくなった。

後方から軽自動車が猛追してきたので、すこしばかりペースアップ。コーナーで離し、ストレートで近付いてくるという、どっちがどっちなんだかわかりゃしない状態で帝釈峡へ。

       
   
そう、この道は3日目の早朝に走った道。
ぐるりと回ってここまで戻ってはきたが、まだまだ道のりは長い。
   

県道は東城まで走って、次は国道182号。広島県から岡山県に入る。

今朝は広島県の西の端にいたので、半日かけて広島県を横断したことになる。ルートはぐにゃぐにゃだけど。

   
岡山に入ってすぐの道の駅「鯉ヶ窪」にて休憩。千代田の道の駅で買っていた田舎寿司(また?)を、休憩所で食べて昼飯とする。
昨日に引き続き、この日も相当暑くなっていた。初日の高速上で雨に降られた以外は、気持ち悪いほどに好天が続いている。

長期間続けてツーリングしてれば、何日かは天気の悪い日があってもおかしくないもの。それが今回はまるでない。毎日ピーカン。天気が崩れそうな気配もない。

気温も面白いように上昇し、この日遂に道路の気温表示が30℃を超えた。
帝釈峡のキャンプ場では、エスのボディが凍ってたくらい寒かったのに。ここ数日の体感温度差は30℃以上なのである。

その暑さのせいというわけではないハズだが、この道の駅から出る際に痛恨のアクシデント発生。
左サイドの縁石の存在に気付かず、サイドステップから乗り上げてしまった(!)のだ。

                     

当然ながらサイドステップは大きく凹んでしまった。同時に気持ちも凹んでしまった。

エスの外装はここまでオリジナルを保ち続けてきたのに、板金は避けられない。運が悪ければパネル交換!?
考えれば考えるほど暗くなる。。

そんな気持ちで運転していいことないはずだが、考えずにはいられないまま、淡々と国道182号を走り、国道180号との分岐で北に進路を取った。

 
 
ばっこり逝ったのはサイドステップの外装パネルだけで済んだので、走行に支障があるわけではなかった。フツーに走る。
それより、大事にしていたエスに自ら傷を付けてしまったことがショックでならなかった。
   
           
何となく心あらずのままR180を走行。
根雨で国道181号に、ほとんど無意識のうちにスイッチ。
     
   
           
   
 
R181号に入り勝山に向かう間、それなりにワインディングが続く長距離ドライブだったが、あまり気乗りしないまま淡々と走行してしまった。
                     

ここまでの線形としては、東城からまっすぐ岡山県を横断せず、北側に大回りをするように勝山、久世へ。

ここまで来ると交通量がすこぶる多くなり、距離を稼ぐには時間を要するようになっていた。

 
       
 

巨大な制限速度標識が道端に。。 >>>
裏側はなぜか「40」だった。
よく見たら看板の影では取り締まりが・・・

 
       

津山広域農道

このまま行くと津山市街に入って余計に時間がかかりそうなので、市街地を津山広域農道で迂回。
今回各地で走ることになった広域農道やら大規模林道やらの締めくくりは、津山の盆地を貫く快走バイパス路だった。

 

相変わらず地形を無視して一直線に敷かれる道路線形。それでも津山のは田んぼの中を走る区間が多いので、一番農道という名前がしっくりくる道だった。

津山広域農道は、市街地を迂回し過ぎなくらい大回りに迂回して、国道429号との交差点で潰えるまで完走した。

陽はいつの間にかかなり傾き、いつの間にか周囲は夕日色に染まりつつあった。
交差点にあったローソンで小休止。「練馬って東京ー?」って地元民らしき家族に指差されながら、地図でこの先のルートを検討する。

この日はここまで、宿泊地をどこに設定するか決めあぐねていた。
ほとんど成り行きでここまで戻ってきたのはいいが、近くにメボしいキャンプ場が存在しないのだ。
何となく進まない気持ちで探した結果、佐用にある南光自然観察村というキャンプ場に行ってみることにした。

     

国道179号で佐用、給油してから県道53号で北上。
キャンプ場は川を挟んで対岸にすぐに見つかった。見たところ賑わってはいるものの、スペースは余ってそうだったので受付に赴く。

・・・が。気乗りしなかった予感が的中。
予約で一杯だから受け付けられないとのこと。どう考えてもまだまだスペースはありそうなのに。。

本当に満員なのなら仕方がない。
それよりムッとしたのは、受付のモノの言いようだった。
「ウチは何ヶ月も前から予約受け付けてるんで」と、満員なのをエラそうに自慢するのである。

キャンプ場はホテルかいな、アホ。

・・・と言うのも大人げないので、ふーんそれで?と受け流しておいた。

キャンプ場って、自分の中では山のキャンプ場のように、分別ある者がお互いに譲り合って自然の中で生活する場だと思ってるんだけどなぁ。
世の中にはそういうキャンプ場がたくさんあるのも事実だけど、今回の旅ではそうではないキャンプ場もいくつかあったのは残念だった。やっぱキャンプ場は選ばないとダメだなぁ。

予約すればいいじゃん、とお思いになる人もいるでしょうが、自由な行程の中でふらっと来て、素早くテントを立て明朝素早く発つためにキャンプ場を利用しているので、自ら行程の足かせになるようなスタンスは取りたくないのである。ツーリングのポリシーに関わる部分だから。結局、自分の選球眼を磨くしかないんだよな。(少なくとも自分の中で佐用の印象がすこぶる悪くなったのは事実)

 

胸くそ悪いキャンプ場は早々に後にして、元来た道を戻ることにした。

次のキャンプ場にあてがないわけではなかった。
もっと山奥で見つかりそうではあったのだが、ふらっと訪れる旅人キャンパーというだけで迷惑がられる扱いをもはや受けたくなく、キャンプする気は失せてしまっていた。

県道53号を走って山崎。そこから遂に中国道へ。
山口から兵庫の中ほどまで、中国地方の内陸路をクネクネと走ってきたことになる。
今回の旅のコンセプト的には、十分な内容だったかな。

中国道と阪神高速で神戸に向かい、その日は親類の家に泊めてもらった。
東京まで一気に帰ることもできたが、GWの帰省ラッシュがピークを迎えてるはずなので、ワンクッションおくことにしたのだ。

せっかくここまでフルキャンプで、もしかしたら初めてテント泊によるフルキャンプ・ロングツーリング達成かと思われただけにちょっと残念。まぁ、お楽しみはまた今度にとっておこうか。
 
5日目 / 7日目
 
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