8日目・・・ |
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道の駅「坂本」 午前6時頃、道の駅をきゅるきゅる〜〜と出発(_
_ )#。雨は一晩中降り続き、止む気配もない。 |
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3日目同様、エアクリが水を吸わないよう細心の注意でラインを選ぶ。 途中土砂崩れで片側通行になってる所があったし、九州道は大雨災害(土砂崩れ)で通行止になっていた。 今日も天気に悩まされるのか。。(もうどうでもいいや) |
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国道3号に出てすぐに国道443号へスイッチ。典型的な400番台国道で、農道のような区間もあるが、それほど時間もかからず国道218号に出る。 この道は八代から延岡までを結ぶ九州横断道路。最初は山深くもなくかといって街中でもない特に特徴のない風景の中を淡々と走る。 |
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霊台橋 |
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緑川に架かる石積みのアーチ橋。1スパンの長さは単一アーチとしては国内最長だそうだ。 竣工時から数十年前まで国道の橋として活躍していたが、現在はすぐ横に架けられた橋に現役の座を譲り渡している。 |
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通潤橋 |
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同じく石積みのアーチ橋だが、こちらは人や車両が渡る橋ではなく、水路が谷間を越える橋。 水が流れていく先の土地は、高台になっているために水不足に悩まされ作物も満足につくれず極貧だったというのが江戸時代の話。当時の庄屋がその窮地を救おうと、自ら設計してつくり上げたという歴史ある水路橋だ。 |
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優美なアーチ橋の頂点からは放水が可能な仕組みになっている。現在はたまにしか放水しないらしい。 近くまで歩いて見に行ったが、雨がバケツをひっくり返したように強くなり、川もどんどん増水して風情もヘッタクレもなくなってしまってたので、早々に引き返した。。 |
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天気にあたっても仕方ないが、行くとこ行くとこがこうも雨雨雨だと腹立たしくって仕方ない。しかも雨が降っているのは九州のこの辺りだけとかで、自分が行くところに限って大雨だから余計だ。 これまでの実績から見てもツーリング時は結構晴れてるのだが、今回だけは大ハズレ。とにかくどこ行っても雨。 国道218号を更に東へ走っていくと、そのうち宮崎県に戻ってきた。 |
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高千穂峡 |
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宮崎県の最北端の山間部にある有名な観光地、高千穂。深く刻まれた渓谷には、神々が住んでいるという。 渓谷の駐車場に車を停め、雨が滴る中散策を始める。 濃い緑のトンネルを抜けるて振り返ると、そこに真名井の滝があった。 |
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大地がぱっくりと割れたような渓谷に、一筋の大きな滝。豊富な水量が豪快に流れ落ちている。 まるで絵に描いたような風景とはこのこと。数億年という果てしなく長い時間をかけて浸食された渓谷の形状といい、滝が渓流に流れ落ちる位置関係といい、自然の要素が競演する構図があまりにも上手くできていて却って不自然なくらい。 |
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どこか神聖さをも漂わしている高千穂峡の景観。神々が住むっていうのはこういう空気感のことなのか。 目の前に立ちはだかる山塊には霞がかかり、ヒンヤリとした空気が身体を包む。 |
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真名井の滝周辺では、ボートに乗ってこの素晴らしい渓流を水面から楽しむことができる。 ボートで100mはあろうかという大渓谷を見上げるのはまた違った魅力を感じれたろうし、滝は大迫力間違いなしだったのだが・・・ |
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← これは別の滝 | ||||||||||||||||||||
日向夏ソフト → |
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高千穂からは、国道325号にスイッチする。高森峠まで九州の山村を眺めながら走る快走路。交通量は少なく、ハイスピードで距離を稼いだ。 高森峠からは国道265号。すぐにトンネルを抜ける。 |
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国道265号 高森〜阿蘇 外輪山の内側に下りていくワインディングが始まる。雨は降っているものの、阿蘇ならではの黄緑色の山肌を眺めながらステアリングを切る。 外輪山を上り下りする道はどこでもそうだが、ここもかなりハードなワインディング。 |
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仙酔峡道路 |
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阿蘇を登る道路のうち、この道だけは去年走っていなかったので、今回はその補完のために走ることにした。 走り始めは牧場の中を突っ切る道路で、放牧された牛達が雨に打たれつつものんびりとしている中を疾走する。 |
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それが終わると大きなコーナー小さなコーナーがいくつか現れて、宗教施設の横を通過。 コンクリート舗装のガタガタ道を少し走るとドン突きに駐車場があって、ハイおしまい。 ・ ・・と、思った以上にショートなコースだった。。走ることを楽しんだりする余地もなく終わってしまって、あっけにとられる。 |
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ミヤマキリシマの群生もイマイチ |
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しかも最後の駐車場では風雨が強く、その先を散策できるような状況でもなかったので早々に退散。天気が良ければ少しは来る価値のある所なのだろうか。。 昨年の阿蘇登山道路が素晴らしかっただけに、期待し過ぎてしまったのかもしれない。 |
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仙酔峡から下りてきて、国道と交わる角にプリモがあった。人がいる! 迷いもなくクルマを滑り込ませる。 たまたま外にいた営業の人が、クルマの音を聞くなり「ベルトでしょ」と声をかけてきた。あぁ頼もしい。すぐに工場の人がやってきて、エンジンルームを覗く。きゅるきゅる〜と威勢の良い音を発する我がEK9は、暫し阿蘇山麓の修理工場に入庫と相成った。 ベルトの交換は工場と言えど部品がなければ不可能なので、とりあえず音が出ないよう調節してもらった。 今回の九州ツーリングもあと少しで終わり。残された時間を有効に使って楽しもう。気を取り直して再スタートだ。 |
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国道212号日田往還から北側の外輪山へ。ミルクロードを経てやまなみハイウェイに入るつもり。 ミルクロードは濃い霧に包まれて、一寸先も見えない状態。交差点の行く先も見えず、向かう方向を間違えそうになる。 |
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やまなみハイウェイ |
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全く視界が効かないままミルクロードを県道11号まで走って左折。 11号はお馴染み、やまなみハイウェイ。九州随一のツーリングロードとして、前回もじっくり楽しんだあのワインディングだ。 |
くじゅう連山を望む高原のハイウェイも今日はこの通り |
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今回は天気がよろしくなく、外輪山北側の高原風景も、久住山の真横を越える牧ノ戸峠も、くじゅう連山展望の長者原も、ぜーんぶグレーな冷たい風景になってしまった。 前回の阿蘇ツーリングの方が余程いい写真が撮れてるので、この辺の写真はこちらでどうぞ。 |
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朝日台を越えて森の中を走る区間になると前走車が詰まり出して、以降はちょっと長く感じた。針葉樹と広葉樹が折り重なり合い密度を感じさせる風景。 いつ走っても素晴らしいワインディングには違いないが、やはり晴れてる時とは気分のノリが違う。救いは今回のメインではないってことで、あっさりと通り過ぎるのみとしておいた。 |
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この後湯布院の町を通過し、別府に通じる県道11号を去年に引き続き走ることにする。 由布岳の山腹をおおらかに走ることができる絶景ロード。前回とっておきの展望が得られるヒミツの場所で由布岳と道路が織りなす風景を楽しんだが、今回も同じ場所に訪れ、天気がイマイチななりに楽しんだ。 |
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由布岳の登山口を過ぎてから左折。由布岳、鶴見岳の両峰の間を抜けて山の北側へ。ここには今回是非訪れたかった温泉があるのだ。 | ||||||||||||||||||||
塚原温泉 火口乃湯 |
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硫黄山の中腹にある温泉。未舗装の砂利道をガタガタ登っていくと、簡素な小屋がいくつかあるのみで、それが塚原温泉の全てだ。 小屋の中には正方形の湯船に掛け流される透明の温泉が。 |
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地肌からガスが吹き出す周囲の風景からすると真っ白な硫黄泉を連想するが、ここのは酸性泉。しかもかなり強力な酸性(pH1.4)で、たぶん九州随一なのではないかと思う(というより九州では珍しい泉質かも)。 | ||||||||||||||||||||
お湯ははっきりわかるほどにレモン色をしていて、口に含んでみても予想通りの味。 常連さんによると、この日は雨が降り続いたために若干温まってるらしいが、それも自然の摂理。このくらいの方がキモチイイ。 |
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実は塚原温泉には昨年も来ている(湯布院で車中泊する直前に)。その時は閉まる時間を確認せずに来てしまって入れなかったのだ。 それが心残りで、今回は絶対に行ってやるぞと考えてた。忘れ物を拾えてほっとした気分だ。 |
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国道500号に出て一路別府へ。 まず明礬温泉に寄って、相方がどうしても食べたいとダダをこねた地獄蒸しプリンを食べる。去年来たとき食べたもの。代わり映えしねーなー。 |
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明礬温泉から観海寺温泉へ。別府の街は温泉だらけで至る所に湯気が噴出している(温泉好きにはタマラン光景だな)。 |
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観海寺温泉 いちのいで会館 |
急勾配の路地を登り切ると出現する |
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山小屋風のこの建物は仕出し屋さん。ここでは食事ができて、そのついでに所有する温泉にも入れさせてくれるのだ(逆に言うと、食事しないと温泉には入れない)。 |
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ちょうど夕飯前だったので食事を頂くことに。メニューは基本的にたんご汁定食のみ。大分の郷土料理のだんご汁、これがまた具沢山で美味いんだ。 |
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閉店間際だったので他に客もおらず、貸切で食事&温泉となった。 | ||||||||||||||||||||
温泉は裏手の奥深くにあるワイルドな野天で、しかも結構大きい。更にこの温泉の色。青白いのである。深い水色とでも表現しようか。これは色だけでも魅力的な温泉だ。 やはり昨年別府で入った鉄輪温泉の神和苑は、透き通ったブルーの温泉だった。それに対してここのは白濁したブルーだが、これは時間や天候によって変化する範囲なので、多分同じような泉質なのだろう。 |
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ここは別府金鉱の跡らしい |
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見た目ほど匂いはせず、やわらかなタッチのお湯だ。すぐ近くの源泉から噴出していて、湯温は結構高い。 これだけ抜群の要素を誇る温泉が、仕出し屋の裏手で誰にも利用されずに遊んでいたっていうのが凄まじい。今回もまた別府の凄さってのを体感してしまった。 |
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別府からは、時間が合えばフェリーで四国に渡って帰路につく予定にしていた。 うまい具合に別府〜三崎航路の宇和島運輸フェリーに乗れそうだったので、迷わず乗船。 |
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フェリー乗船は約2時間。 三崎港で降りると、国道で八幡浜方面に行くしか道はないので、降りたクルマが隊列を作って走ることになる。前回もそうだったが、ここからがほとんどレース状態で、我先にとアクセルを踏み続ける状態が続く。 |
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この日は大変な濃霧な上、両脇を海に挟まれた真っ暗な道路(しかも高速コーナー連続)なので、ほとんど視界ゼロ。車線がどう続いているのかさえ微妙。 そんな中、周りはとんでもないスピードで走ろうとする。前にクルマがいるからついていけるが、この状態でそんな急がんでも。。 なぜかここを走る時は、無意味な意地の張り合いを感じるのだ。 |
こんな状態です |
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周りは八幡浜の方に行ってしまったので、松山に向かう夕やけ小やけラインでは一気に孤独な旅になった。 フェリーを降りてから1時間半後、道の駅「ふたみ」で車中泊。 |
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