
花火大会が始まった。
先程散歩していた海の方から打ち上げられる花火は、20年以上前の記憶通り迫力ある大連発って感じは無いのだが、適当にのんびり眺められるのはいかにも田舎っぽくて、それはそれでイイもんである。

カメラ手持ちで、花火撮影を試みた。
三脚無しで撮影するのは至難の業と思えたが、手持ちは手持ちで結構いい味出てるかも。(深海のクラゲみたいだが)

実にゆったりとしたテンポで、ポン、ポポンと打ち上がっていく様は、何ともユルくて平和だ(笑
細々と続く田舎の花火大会は健在でした。
ビックリなニュースだった。
マッサが長期欠場を余儀なくされたのに対する措置で、フツーならリザーブドライバーが走りそうなところを、大逆転でなんと不惑のシューマッハだ。
いくら往年のチャンピオンだって、3年もF1のシートから離れていたら、普通は勝負にならないはず。しかも規定で次のレースまで、テスト走行すらできない状態。オマケに今期1勝もできていないフェラーリで、さらにはシューマッハ自身触ったことのないKERS付きのマシン。
いくらシューマッハでもかなり過酷な条件が揃っている。
ただ、そんな条件の中でも、何か旋風を起こしてくれそうな雰囲気がプンプンするのがシューの凄いところ。
そもそも、まだまだ第一線でチャンピオン争いしてた時に引退してしまったので、まだ力残ってるような気がしてならない。
圧倒的な強さを誇った現役当時のチーム首脳はもういない中で、3年のブランク、マシンに習熟する時間無しでも、シューマッハは結果を残すのだろうか。。
何にせよ、次戦バレンシア(←しかもシューマッハは初走行)は大注目だ。

川沿いを上流に向かって歩いていくと、灯籠を掲げた舟が数隻浮かんでいた。
川の上で停泊するその舟には、何人もの男が座している。
やがて時間が来ると、舟の松明から分けられた炎が、無数に川に流されていく。

最初は1つ2つから始まり、やがてそれは流域を覆い尽くさんばかりになった。
日常生活を送る町が、幻想的な空気に包まれ、流れる無数の炎が別世界へ導いていくかのようだ。

川面が炎に支配される頃、打ち上げ花火が始まった。
このイベント目当てに集まった観客から歓声が上がる。

空は海の色より遥かに深く鮮やかな群青色に染まり、一瞬のうちにして暗闇へと変化する。
その空の下では、1年に一度の喧噪が水辺を支配している。今日はこの町の人々が待ちに待った夏祭りの日だ。

お祭りの非日常を象徴する道端の露店。
学校で決められた額のお小遣いを握りしめて、露店を選りすぐり巡る過去の自分が目の前を駆けていく・・・

徐々に人の数が膨れ上がってきた。
この田舎町に、これほどの若者がいたのかと驚くほど全体的な年齢層が低い。
この夏祭りに来るのは、実に20数年ぶり。
幼い頃の記憶とは異なる町の祭りの雰囲気に一瞬戸惑う。
しかし見渡す景色に相違はない。
祭りの喧噪に身を任せると、意識は瞬く間にタイムスリップして、あの頃の記憶を蘇らせる。。


夜の帳に徐々に押し潰されていくオレンジ色。
小さな港の小さな埠頭の灯りが、河口の水面に揺らめいている。

川の上流には、薄暗い雲の波を頭上に掲げた立山連峰をバックに、この日のために据え付けられた無数の灯り。
町を挙げての夏祭りの喧噪が、徐々に高まってきていた。