2日目・・・

 

道の駅「豊前おこしかけ」を6:30頃出発。そのまま国道10号を南下して中津を通過。

宇佐から宇佐別府道路に乗って、国東半島をショートカット。そのまま混みそうな別府市と大分市内を高速でカットしてしまうつもりだ。

  別府湾SAから、別府市街と高崎山を眺める

別府の街は湯気がモクモクしてていつ見ても面白い

 

1日目に引き続き、この日もある程度距離を稼ぐために効率良く走っていかなければならない。大分でモタモタしていては南九州を楽しむ時間も半減してしまうので、敢えて高速を利用した。
つくりかけの東九州自動車道で終点津久見ICまで走り切る。

     

国道217号

津久見から国道217号。しばらくは街中を走ったり小さな峠を越えたり。変化のある楽しい道だ。

← 防波堤に書いてある「港内ぼちぼち」がウケる

   
                       
             
国道388号 日豊リアスライン

上浦の漁港に出た後は、比較的なだらかな道を走って佐伯へ。ここから国道388号。深く高い緑の山並みを横目に畑野浦トンネルを抜けると、リアスの海岸に囲まれた町が眼下に見えてくる。

 
入り組んだリアス式海岸に沿う静かな道。奥まった海岸に小さな漁村が点在するだけの穏やかな情景。時折地元の軽トラが通るくらい。
実に絵になる風景&心休まる空気感だ。
         
             

リアスのご多分に漏れず、波のない静まり返った海が迎えてくれる。

紀伊半島を周遊した際に通った国道311号に雰囲気はよく似ている。入り組んだ海岸線をなぞってぐるりと湾を周回し、突き出した地形の隆起を越えてまた次の湾を周遊する。
その繰り返しなんだけど、実際はこれがすごく変化に富んでて面白い。次はどんな景色が展開するんだろう?って思わせるシークエンスがある。

         
                 
 
                 
     
                     
         
                     
 

こういうガードレールの無い区間がそこかしこにある(国道なのに)。海が近くて気分いいのはもちろん、道路以外に人工的な物が目に入らないっていうのもイイ。

国道388号、通称「日豊リアスライン」にはかなり満足させていただきました。

 
     
       
国道は通るなということか
                   
    延々と続くかと思われるリアス海岸ドライブは、国道から県道122号にスイッチするとこで終わり。ここからは海岸線に沿う道ながら、ハードなワインディングが続く。    
                   
                   

ドライブに来たのであろう県外ナンバーのミニバンが、目の前で一生懸命走っている。

譲っていただくと、今度はCB400SFとランデブー。
道路状況の割には紳士的なライディングの方で、景色と空気を楽しみながら颯爽と走ってる姿がサマになってカッコ良かった。
自分もこういう風に見られるドライビングを心掛けたいもんだ(クルマがクルマだけに)

 
                   
                                 
 

道の駅「北浦」

かなりアップダウンを繰り返して海岸に戻ってきたら、再び国道に合流。すぐに道の駅があったので、ちょっと休憩。
キャンプ場を併設した、こぢんまりしたキレイな道の駅。鯉のぼりが渡された小川ではたくさんの家族連れが遊んでいた。

                     
             
                         
 

ブランチにお寿司とてんぷらをいただく。こういうとこで食べるのは、地場で加工されたものを選んで食するのが私流。安くて美味しかった。

九州は初日から満足度高し(と、この時は思ってたんだが・・)

     
               
                                 
                                 
    やがて国道10号に出る。
ここからひたすら宮崎に向かって南下。主要幹線道路で、交通量が極めて多い。
延岡、日向を通過し高鍋へ。トラックにはさまれてジリジリと走ってるうちに、だんだん雲行きが怪しくなってきた。。
   
                                 
一ツ葉有料道路

宮崎手前で一ツ葉有料道路へ。

海岸をまっっすぐに走る片側2車線の有料道(非高速)。中央分離帯に整列するフェニックスが南国情緒たっぷり。ようやく宮崎に来たんだという気がしてきた(宮崎と言えばフェニックスっていうイメージだった)

           
 
                 
シーガイア付近のPAにて。
国道10号が併走しているので交通量は極少。ほとんどクルマが走ってない。GWの昼間でコレなのだから、ある意味凄い。それに宮崎市近郊でこれだけ何にもない土地が広大に広がっているのにもビックリする。
 
                           
  宮崎市街に入ると、まるでスコールのような大雨が降ってきた。スコールに慣れているのか、宮崎の人はこの雨の中でも悠々自転車をこいでいるのが印象的だった。。  
                           
 

国道220号で宮崎からさらに南下。

この道もフェニックスがとにかくこれでもかと整列してて南国してる。
宮崎県内はとにかく並木という並木に徹底してこの木が使われてた。ますます宮崎=フェニックスという印象になってしまった。

   
     
               
    有名観光地の青島はさすがに混雑してそうだったので、何となく通過。
すぐに堀切峠という峠道になるが、あっという間に上り詰めてしまう。
堀切峠からの日南海岸の眺めは、雨の中ではイマイチ。
 
                               
鬼の洗濯板

「汚れ物はねぇか〜」 by 大泉洋 

失礼、鬼の洗濯板とは、海岸の岩盤が海水に浸食されてできた景観。見たまんま、洗濯板というのも頷ける。
これって潮の満ち引きの状態がちょうどいいからこんな風に見えるのかな。結構広大な面積がぐわ〜っと広がっている。かなり壮観。
この洗濯板は青島から南側にずっと広がってて、これは道路からちょっと下りることができたとこから撮った写真。しばし洗濯板の上で、お散歩を楽しんだ。

         
前日の夜、i-modeで調べてたからわかってたんだけど、この日の宮崎県地方は昼からズバリ雨
で、往生際悪くもう一度ここで天気を調べてみると、これ以降ずーっと雨なんだそうだ。ガーン。。ここまで来てそりゃないだろう。。天気だけはどうしようもないけど、かなりガックリきた。
ちなみに奄美も5/2までは雨と出ていた。予定では5/2,3は奄美ドライブ。GWだけにフェリーの予約もしている。3日以降は雨の確率は低くなるようだ。
         
  迷った。降りしきる雨の日南フェニックスラインの駐車帯で、本当に迷った
ここまで完全に「雨」の予報が出ていては、ある程度捨てるとこは捨てる必要があるかもしれない。何しろ最近全くと言っていいほどツーリング中はまとまった雨に降られたことがない(潮岬の時以来晴れっぱなし)ので、こういう選択には勇気が要る。
今回は相当な遠方でオイソレとは来れない場所を走ってるだけに、余計に難しい。
         
考えた末、今回のメインはやはり奄美だろうってことで、奄美地方が好天である可能性の高い5/3,4に、奄美に渡る日程をずらすことに決めた。
5/1,2の南九州はすこぶる天気が悪いようだが、ここまで来て引き返したりすることもできない。仕方ないからそのまま走り続けるけど、ある程度鹿児島は捨てた気分。。すべてを奄美に賭けたわけだ。(天候だけで大袈裟だが、天気が悪いと気分的にノッてこないもので・・)
         
  意を決して、新たにフェリーを予約(奄美航路は、出航日によってフェリー会社が異なる)。思いっ切りGW中だが簡単に取れた(混んでいるようではあったが)
往生際悪く元々予約していたフェリーはこの時点では取り消ししなかったが、気分的にはもう1日ずらすつもりだった。その後の日程がキツくなりそうな気はしたのだが・・・
           
・・・・・
   
日南フェニックスライン

この先の予定を決めたので、幾分スッキリした。気分を変えて気持ち良く走りたいところ。

国道220号の宮崎以南はフェニックスラインと銘打たれていて、南国ムード溢れるシーサイドラインとして名高い。まぁ雨なんで寒々しいだけなんだけど、確かに晴れたら最高のワインディングだろうなぁというのはよくわかる(だから余計悔しい)

   
 
サンメッセ日南のモアイ像。
澄んだ空、蒼い海・・・・とは全然いかず、何とも寂しい風景。。。
 
     
鵜戸神宮
モアイ像もこの神社も、相方に言われるがままに訪れている(この辺はとにかく走ることしか考えてなかった)
何の予備知識もなかったが、断崖の洞窟の中に社が建っているという、投入堂を髣髴とさせる奇景だった。
     
     
 

ウワサの運玉

               
ここでは運玉というのが売って(?)いて、これをお堂から眼下の巨岩の窪みに投げ込み入ると願いが叶うというアトラクション(笑)がある。    
         

もちろん挑戦したのだが、相方が見事ホールインワン!私はと言うと、隣の岩にバウンドして注連縄内部には入ったという微妙な結果(だって女は右手、男は左手で投げれっていう決まりなんだもんなー←言い訳)
何をお願いしたか知らないが、大喜びの相方。
しかしこの時、この神社が安産の神様であることをまったく知らなかったのは言うまでもない。。。

← チャンスは5回

 
     
         
国道448号
         
 

南郷からは国道448号にスイッチして、さらに海岸線を走り続ける。
風景も道路もだんだん侘しくなり、最果ての様相を呈してくる。周りからクルマもいなくなって、孤独感もたっぷり。

← 植生がもはや異国そのものだ

           
  シーサイドながら、わりと高所感のある区間が多い。
ジェットコースター的なドライビングが堪能できる。
 
           
都井岬
           
最果てではないものの、かなりそれに近い岬が都井岬。小さな小さな半島には、岬の灯台に向かって道路が延びている。
 
 

ここにはなんと!野生の馬が生息しているのだ。
野生の馬が〜駆けていく〜♪的な風景を想像して心弾む小生であったが。。。

← である。濃霧である。
これでは野生の馬どころか、風景も何も合ったモンじゃない。野生馬なんかいた日にゃ却って轢いてしまいそうだ(馬なんかにブチ当たったら、こっちもタダでは済まんだろうな)

         
それでも、こんな天気でも、日が沈みそうでも、居たのです。道路脇でのんびり草を食んでいるのではあーりませんか!
どうでしょう?EK9と野生の馬。なかなか撮れるショットではないでしょ(と思ったが、下北半島で同じようなことがあったような・・)
 
     

人間なんか無視無視で、一心不乱に草を食んでいるのかと思いきや、警戒心満々で近づくと(見えてないフリして)逃げていく。。うーんナデナデくらいしてみたかった。

灯台まで行ってみたものの、この霧ではどこに灯台があるのかさえ不明。馬には会えてラッキーだったものの、不完全燃焼だなー。

                                 
   

串間温泉 いこいの湯

国道448号をさらに串間の方に向かうと唐突に出現する大きな温泉施設。
空腹に耐えかねて、まずはレストランでお食事。せっかく宮崎なので、チキン南蛮定食を食す。美味い。
温泉は特徴のない循環湯で混んでいたが、まぁ他に入る温泉もなかったので仕方ないだろう(大分以南の九州東海岸は温泉が少ないのだ)

     
                                 
 

串間を通過すると、遂に鹿児島県に突入!
志布志の街中で買い物を済ませ、道の駅「くにの松原おおさき」で車中泊決定。この天気なので、最初からキャンプは諦めていた。
本日の肴は、イカの赤造り、さつま揚げ、ゆでフカ(鮫)。すべて地場物なり。

 
                                 

 

2日目は九州東海岸を縦に走り切り、大隅半島の付け根まで来ることができた。
最初の2日で鹿児島県入りできたのが大きく、ここまでせかせかと走り続けてきたのが、これ以降はイッキに気が楽になった。 後から思えば、今回の旅が日程的に上手くいったのはこの2日間がカギだった。天気だけは話は別だが。。