穂高〜奥穂高岳登頂


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AM8:30、奥穂高岳登頂。標高3190m。今までの最高標高記録を更新。国内でこれより高い所は、北岳と富士山しかない。

そんなことは正直どーでもいいのだが、さすがに北アルプス最高峰なだけあって、頂上からの眺望は素晴らしいものがあった。まさに北アルプス一望。特に真北の方角に展開する槍ヶ岳、その奥の立山連峰、後立山連峰と広がる巨大な山々の折り重なる風景が素晴らしい。

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中央で尖っているのが槍ヶ岳。穂高と人気を二分する鋭峰も見下ろすような感覚。(実際には頂上の高さはほとんど変わらない)
その後ろ、最奥に控えるのはもしかしたら立山じゃなかろうか。

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槍ヶ岳へと続く大キレット。奥穂高は登ってくる最中も頂上も、高所感がすごい。天に向かって鋭利に突き上げる山容がそういう感覚にさせるのだろうか。
周囲の山々の偉容を望遠レンズで狙うと、切り取られた風景はまるで空撮したかのよう。

いやー天気良くてホント良かった。
周りの登山者の話では、昨日はガスでまったく見えなかったそうだ。

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槍ヶ岳の手前に折り重なって隠れてる風情の北穂高岳。この岩峰の険しさも凄そうだ。
この後、奥穂高の山頂から北穂高山頂へと縦走する予定なのだ。
その道筋となる稜線は深く落ち込んでいて、頂上から全てを確認することは難しかった。けれどツンツンと突き上げるように集積する鋭利な岩の塊が、行く先の道の険しさを連想させる。

行ってやるぜ北穂高。

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穂高〜奥穂高へ(2)


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ザイテングラートを攻略して、奥穂高と涸沢岳のコルにある穂高岳山荘に到着。
とんでもない立地にある山小屋なのに、堅牢かつ立派。風力発電の風車もブンブン回っている。
歴史あるこの山小屋は、風力と大陽光で電力を賄っていることでも有名。水はもちろん天水。ある意味どこよりエコなホテル。

ちなみに周囲にテン場もあったが、場所が場所なだけに張るのが恐ろしい。
ってかここまで揚げるのはさすがに。(当然テントは涸沢にデポしてきている)

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小屋で一休みした後、いよいよ奥穂高頂上へ。
小屋の脇からいきなりクサリとハシゴ。岩登りが始まる。
西側の日陰に入ると、空気が冷え切っていて異様に寒い。

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頂上まで稜線近くを辿っていくことになる。
コルに上がるまで見えなかった西側の風景がドンと視界に入ってくる。
谷を挟んで壁画のように立ちはだかっているのは笠ヶ岳。

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岩場を登っていく奥穂高への道。天気は穏やか。頂上まであと少し。

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頂上に向かって左に回り込む所で、コブのような特徴的な巨岩の山が視界に。ジャンダルム!
あの上に立ってみたい〜(無理

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ジャンダルムの奇景を横目に歩いていくと、頂上はもう目と鼻の先。
すでに多くの登山者が狭い頂上に群がっていた。

穂高〜奥穂高へ(1)


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翌朝。明るくなった空を見上げると、夜中に吹き荒れた突風で雲が吹き飛んでしまったのか、昨日の景色がウソのように空が透き通っていた。
こりゃ最高の登山日和になるかも(^-^)

早速、穂高岳登頂目指して出発。まずは奥穂高。テン場の前を通るパノラマコースからザイテングラート経由で穂高岳山荘のあるコルを目指す。
歩き始めてすぐに暑くなってきたのでフリースを脱ぐ。振り返ればカラフルな涸沢カールのテン場が。

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こういう感じの急斜面を真横に突っ切ってく感じで歩を進めていく。まだまだ傾斜は緩やかで、身体を温めつつ歩いていく。

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奥穂高に陽の光があたってきた。
標高の高い所から徐々に陽光が降りてくる。あぁなんて荘厳でキレイなんだろ。

涸沢から見上げる奥穂高と前穂高はホントに豪快だ。
涸沢の谷から天空に向かってそそり立っているような景色は一見の価値アリ。素人写真じゃその豪快さが伝えられないケド。

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澄んだ蒼い空と、陽光を受け止める穂高の峰。
純な空の色に、テンション上がりっぱなし。

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雪渓も越えていく。カチンコチンに凍ってるので、細心の注意を払いながらクリア。
この時期に残ってる雪渓って年中消えることないんだろな。

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涸沢の紅葉はまだまだだったが、一部標高が高いとこでは草紅葉が。
空とのコントラストが抜群でしょ。

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陽が上り、急斜面にそそり立つ岩峰が露に。奥穂高。思った以上に荒々しいぞ。

ここまで岩を敷き詰めたような道をトラバースしてきたが、この後は先に見える尾根上の岩積みを辿っていく。ザイテングラートと呼ばれるコースはちょっとした岩登り。
その急登を越えれば、奥穂高山荘。涸沢から2時間ちょいの登り道だった。

穂高〜涸沢野営編


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穂高攻めの拠点とした涸沢には大きな山小屋が2軒と、その小屋に挟まれるように指定された広大な野営場がある。それに加えて穂高岳の面々が屏風のようにそびえる絶景なので、必然的に多くの登山者が集ってくる。
まだ紅葉には早い時期にもかかわらず、涸沢には人、人、人。
幸い野営場にはまだテントの数は少なく、自由に張れそうだった。

着くなりテントを張ろうと思ってたが、涸沢ヒュッテの売店前を通る際に誘惑に負けて生ビールを1杯(汗

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涸沢カールの延長上に位置する涸沢キャンプ指定地。・・・ゴロゴロ岩場の中なのね。。
ペグは当然効かず、細引きを利用してテントを固定する。ってしたとしても、床はゴツゴツ、ペラペラの銀マット程度だと寝心地は最悪である。極厚のサーマレストで本当に良かった。

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それはそうと、肝心の涸沢からの奥穂の眺めは雲に遮られていた。
アタックする明日は切れてくれるだろうか。

昼寝をした後、夕食の用意をする。ひーひー言いながら荷揚げした食材で、明日の登山のためにエネルギー充填。そうこうしているうちに、あっという間に暗くなってしまった。

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涸沢小屋の上空に雲の切れ目。
暖かそうな光が灯った小屋とは逆に、テン場は寒い。ダウンジャケットを着込んで、夕食をと一緒に初秋の涸沢の空気を味わう。
ヤマと一体になれるこの感覚を味わうのが、テン泊の醍醐味なんだよね。

穂高〜アプローチ編


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先日の穂高岳山行を紹介〜。

今回は、穂高岳の一般的な登山口である上高地から入山。
バスターミナルのある河童橋から、梓川沿いをひたすら歩く!
川沿いの平坦な道を、横尾の山荘までひたすら歩いて歩いて3時間。
ひたすら長い道のり。ソロトレッカーにはちとツライ。ヒマなのだ。

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ようやく横尾に辿り着き、梓川を渡る。

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この梓川をさらに上流に詰めていくと、槍ヶ岳に到達する。
横尾は、穂高岳、槍ヶ岳、蝶ヶ岳のそれぞれに向かう登山道の分岐点でもある。

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横尾谷沿いに歩いていく。
登山してるはずなのに、ここまで来てもほとんど坂道がない。(後からツライ道が待ってること必至)
見上げれば屏風岩。ロッククライミングの殿堂。

横尾から1時間くらいで本谷橋に到達。
こっから本格的に登山道になる、っていうのは地図を見なくとも雰囲気でわかった。

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ようやく現れた登りの登山道が涸沢カールまで続く。
どこにでもあるような普通の登り道だが、テント泊の大荷物を背負って4時間歩き続けてきた身体には。。。

ひぃひぃ言いながら2時間歩いて今回のベースキャンプ地、涸沢カール前の野営地に辿り着く。

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