S2000のファーストインプレッションをしてきました。
納車して即箱根に行ったけど、霧でイマイチ走れなかったので、本格的にS2000で走るのは実質これが初めて。
舞台は早朝の麦草峠〜ビーナスライン。
日曜とは言え、この時間であればほぼ全線クリアラップ。
そこを狙ってまだ薄暗い時間に自宅を出発(ロモさんとこに泊まればよかったかな)。
麦草峠〜ビーナスラインにかけては、非常に多様なバリエーションのコーナーと勾配が揃っている。
様々なコース設定が凝縮された秀逸なワインディングロードであることは言うまでもない。
S2000に初めてムチを入れる。
八千穂高原側から麦草峠を越え、蓼科のペンション街を抜けて、ビーナスラインを山本小屋を折り返して往復する。相当な距離で、コーナーの数からもかなりタフなコースだ。
そんな中で率直に感じたS2000のインプレッションの主なものをいくつか。
まず、エンジン。
なんか重いんだよね。。回ることは回るけど、一気にばーーんって弾ける程でもない。まだアタリ付いてないのかも。
高速カムの音質はEK9そっくり。同じ4発のVTECだもんね。なんか安心できる。
でもEK9が一生懸命ばっきゃーーんって回ってスピード上げてくのに対して、エスは静かに速い(普通のクルマよりは十分賑やかだけど)。スピードの乗りがいい。400ccも違えば当然かもしれないけど。
ただ、絶対的にEK9より速いかっていうと・・・?
まだ自分が乗りこなせてないだけだろうけど、正直250PSってこんなもんなのかなぁってのはあった。
車重で相殺されてるのかな?
もうひとつ、ブレーキ。
乗り始めてすぐは初期の効きが余りにも無くって、ブレーキ容量足りないのかと思ったが、踏めるとこでちゃんと踏めばちゃんと効いた。
純正なのにスポーツパッド入ってるみたいな特性。でももうちょっとリニアなコントロール性が欲しい。
それより、ブレーキ時に挙動が怪しくなるのが気になる。
ピッチングによるものなのか何なのか、リヤの動きがちょっと不安。
雨の高速とかだと、ちょっとコワいかも。
コーナリング性能。
とにかくビックリ。EK9は相当高レベルだと思ってたが、気持ち良さでは更に上をいく。限界も高い。
さすがはFRで、ハンドルを切ったら切った分だけちゃんと曲がってくのだ。
当たり前ジャンと思われるかもしれないが、厳密なところでは、FFの場合終始アンダーが出る分、それを見越してステアを切ったりブレーキ使ったりアクセル我慢したりして辻褄を合わせていた。
それがほぼ必要なく、素直にノーズは入るし、立ち上がり加速時も実に自然な感覚。これがFRのフィーリングかーと舌を巻いた。
50対50の前後重量配分の運動性能も効いてるんだろうね。
ただ、コーナリング性能には関係無いけど、シートがほとんどホールドしてくれなくって困った。
変にGがかかってる時にシフト操作したいって時、身体をどうやって支えようかで気を取られてしまう。
カッコは良いけど、ちょっとこれじゃコワい。フルバケに身体が慣れちゃってるんだよなぁ。
ロールも少々大きい。まぁでもタイプRの純正状態もこんなカンジだったけど。
スポーツカーらしい脚回りで、街中では快適(柔らかいってわけじゃないよ)だけど、それなりのペースでいざワインディング走ろうとすると、さすがに不満が出てくる。
ちょっと車高が高過ぎるんだよなぁ。フェンダーとタイヤの間に拳1個入りそう(爆)。
そのせいで車体が動き過ぎる感じ。
減衰そのままでいいからもう少し低重心にすれば、それだけで結構イイ感じになりそうなんだけど。
シートやアシの話もそうだけど、全体的にダイレクトなインフォメーションに欠けるような気がした。
クルマが発する情報を常に得ながら走りたいだけに、その辺は何とかしていきたいところである。
レスポンスは結構イイ(エンジンはまだまだだけど)ので、ダイレクト感をもう少し得る方向で今後考えていきたい。
なんせまだ初回なのでこんなもん。
FR初めてだし、限界がわかるようなとこまで当然走ってないし。
今日はとりあえず、EK9の乗り方でS2000と対話をしてみた。
まだまだそんなもんじゃないぞ、もっといけるんだぞと言われてる感じ。
もう一回ちゃんとドライビングを勉強して、エスのポテンシャルを引き出してやらないと。。
でもなんだかんだ言って、オープンFRでワインディングを流すのはサイコー!に気持ち良かった。
FRの素直で自然な操作感覚をもってして、周囲の自然と一体になって走る。フツーに流してても気持ちイイ。
何度も走ってるワインディングロードが、こんなにも新鮮になるなんて。
次の週末が待ち遠しい。(長文失礼しました)