The blue monster


前述の眺望を存分に堪能した後、更に斜面を下りていくと、奇妙な造形物が視界に入ってきた。
正確には、白根山から下りてくるところからその存在が確認できていたのだが、近付くにつれて、その複雑な造形と圧倒的なスケールが確かになってきたのだ。

すぐ近くまで寄ってみると、その大きさにまず驚き、それが自然と出来上がった造形物であることがわかって驚きは更に増した。
滅多に人の来ないこんな所に、なぜこんなモノが立っているのだろうか。。。

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静かに、何かに覆い被さるかのように立つそれは、どこか自然界の魔物のように見えた。
透明度を保ったまま、ライトブルーにうっすらと光る胴体。美しい魔物だ。

彼はまだ成長過程にあり、日々その巨体を成長させているようだ。
足元の細いノズルから、水が絶え間なく吹き出ていることに気付くのには時間を要した。

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ノズルから天高く吹き上げる水が、極寒の冬山の気候によって凍結し、魔物を成長させているのだ。
そのノズルが、何の為に存在するのかは結局理解はできなかったのだが・・・

理由はどうあれ、広大な雪原の中にこつ然と姿を現したblue monsterに、厳しい環境が造り出す造形美を感じずにはいられなかった。

アノ池は冬こそ美しかった


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白根山の斜面は緩やかだ。
スノーシューで降りる足取りも軽く、絶景を目の当たりにしながらも歩を進めていく。

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斜面を振り返ると、雪と風の造形がヤケに美しい。
新たに刻まれる足跡のアクセントもまた絵になっている。

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白根山を下りていくと、夏場には喧噪に似た賑わいを見せるとあるエリアに行き着く。
冬場は立入りが規制されているエリアが近い(近いだけで入ってはいないですよ!?)ので、明言は避けさせていただきます(笑

そのとあるエリアに下り切る途中で、圧巻のこの景色。

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敢えて文章にはしませんが、、、(^ ^;)、感動的な絶景でしたよん。

冬の草津白根、裏道登山


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丘の斜面から見ると、山田峠を挟んた対岸側にも、大きな山が視界を遮っているのがよくわかった。

この正面の山が、どうも白根山らしい。
湯釜を抱くようにして位置する白根山だが、地図上で見れば確かにその後ろ姿(?)が見える位置にあるようなのだ。

結局渋峠には向かわずに(行動時間の制約の為)、この白根山を登って山の向こうのレストハウス側に下りていこうということになった。
白根山の山肌にと取り付いてすぐ、某大学の火山観測施設と記されている小さな建物の陰に隠れてランチタイム。
いつもよりじっくりランチを楽しみ、荷物をもう一度整えて、白根山頂へと歩を進める。

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先程の丘の上よりも、更に標高の高い頂を目指してスノーシューを踏み出す。
尾根に出ると凄まじい風が、再び容赦なく吹き付けてくる。それと引き換えに、またしても遮るものの無い絶景が眼前に提供される。

白根山頂までは、ほぼ平らな尾根筋を巻くように歩いて到達した。
山頂は強風で着雪することもなく、大きなケルンが無防備に突っ立っていた。

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標高2120mの展望台


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前の記事の最後の写真の先が山田峠。
その先で目を引くアンテナの林立した山が、おそらく横手山だ。
あの山の右側の裾が、志賀草津道路最高所の渋峠のはず。

その山田峠だが、大規模な雪崩によって、道路は完全に急峻な雪面に覆われていた。横断するのは不可能。てゆーか危険過ぎ。
なので、向って左手にある小高い丘の上を迂回することにした。

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夏場でも、クルマで走っている途中で何となく気になるこの山。
斜面は緩く、山というほど息をつくような感じではない。
・・が、周囲の景色はやけに見晴らし良く、そして空の青さが一層濃くなっていく気がする。

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・・・・・・。。。

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頂上はそこそこ広い雪原になっていた。
遮るものが無くなったところで、強風が容赦なく叩き付けてくる。
それでも奥へと歩を進めると、息をのむ絶景が待っていた。

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鋭く盛り上がった近景の山々の背後に広がる、白い峰の大パノラマ。
背後でもっとも高いのが妙高、その左側の頂上の平らなのが黒姫だと仲間の一人が言う。そのまた背後に控えるのが、北アルプスの峰々だろう。その左手には穂高乗鞍の辺りまで・・・

この景色、ちょっと凄過ぎやしないか!?

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近景の渋峠、横手山もド迫力である。
遮るものの無い丘の上からは、まさに360度の大パノラマが待っていたのだ。
それもこれも雲ひとつない天候の賜物。金曜夜の嵐が過ぎ去った後、雲も何も吹き飛んだその瞬間を狙ったのがズバリ。

とてつもない絶景に立ち尽くしたのは言うまでもなかった。。

真冬のR292絶景散歩


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先週末のお話。。
世の中バレンタインだとか騒いでるのを尻目に、そのようなイベントに関係の無さそうな野郎同士、2号車に乗り合わせて冬山へと向かいました。

訪れた先は万座温泉。冬は一大スキーリゾートと化している温泉地。多くのスキー客に混じって足に履いているのは、スキーでもスノボでもなくスノーシュー。
リフトは一回券のみ。あとは自分の足と装備だけが頼り。本当の自然を求めて、小さな冒険に旅立つのだ。

万座草津周辺のスノートレッキングで歩いてみたかったのは、普段夏場にツーリングでよく利用する国道292号志賀草津道路その道。走り慣れた日本最高所を走る国道ワインディングの真冬の姿を、クルマで走れないならこの足で歩いて確かめてみたかったのである。
関東エリアのツーリストなら誰もが走るであろうメジャーなこのワインディングの、真冬の姿ってどんなものなのか・・・R styleの熱心な読者様なら興味あるでしょ?

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実際に歩いてみるとその道は、地形と風向きに大きく影響を受けながら、所々で様々な形態の積雪を残していて、まさに地形の一部となって自然に帰しているかのようだった。

場所によっては大きな雪崩の巣になっていて、通過することが著しく危険な箇所も。そんな場所は当然ながら避けていくのだが、白い急斜面に飲み込まれた国道は、優雅なワインディングロードの曲線を完全に放棄して、自然の驚異に平伏していたのは衝撃的な風景でさえあったのだ。。

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名湯なればこその名宿なり


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そんな風情豊かな向瀧は、忘れてはならないが(笑)温泉宿である。
肝心の温泉はと言うと、建物内に3つの浴場があり、うち2ヶ所は別浴の内湯、残りの1ヶ所は貸切の家族風呂×3である。

露天風呂はない。こういった歴史ある温泉宿の場合、後から付け足した場合を除いて露天は無いのがごく普通である。
内湯のうち最も古いのが「きつねの湯」と呼ばれる湯。
向瀧となる以前、官営の保養所として指定され営業していた時代の名残であり、これまた歴史の深い温泉なのである。

だからと言って何か驚くような特徴があるわけでもなく、割とフツーな浴室と泉質なのであるが、それがまたシンプルでイイのだ。
湯は澄み切っていて新鮮そのもの。源泉から近いせいか、かなり熱め。
浴室の床と浴槽内部はタイルで、特に床の六角形の白いタイルが可愛らしい。こんなところにも、数寄屋の風情が垣間見られる。

浴室の中央に、この浴槽があるだけ。湯を楽しむ以外に何も無い。
こんこんと注がれ続ける湯口と、その周りに固着している析出物に、泉質の確かさを感じる。それだけでいいのだ。

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これはきつねの湯の入口にあった洗面台。
何と大理石彫り込み。何でもない設えに、とびきりの洒落と贅沢が混在しているのである。


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せっかく泊まったので、最後に食事はどんな感じかを軽く紹介しとこう。
夕食朝食とも、部屋のこたつでゆっくりと味わうことができた。

この宿には、鯉料理という名物料理がある。
写真左がそれで、「鯉の甘煮」というやつ。どっしりとしたコクのある味。鯉は苦手な人がいるとかいうけど、何がダメなのか自分にはよくわからないくらい美味しかった。

右のは桜肉。会津名物だそうで、これは別注文。
総じて華美過ぎず質素過ぎずで、非常にバランスが取れていた。それでいて味は二重丸。歴史と泉質に負けない実力を持ったお食事でした(^ ^)


それにしても、これはゼッタイまた来たい!と思える宿に久しぶりに遭ってしまった。
次はどこの部屋にしようか、と早くも思いを巡らせながら帰途に着いたのでした。

雪見灯籠と数寄屋の共演


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東山温泉のある谷筋が夜の帳に支配され出す頃、明かりの灯る客室を中庭越しに見る。
斜面に忠実に建てられた数寄屋建築が、絶妙のパースペクティブで、実に絵になる風景を見せてくれている。

暗くなるとともにその風情が一層増してくる。
そこに中庭に据えられた竹筒の灯りによるライトアップが始まる。

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細工が施された竹筒から漏れるロウソクの明かりが、雪面に滲み出している。
ところ狭しと据えられた竹筒灯籠は、その数70本以上とか。。
最初は数本から始まって、好評を博すうちにここまでになったとか。
モノが竹なので、あまり長い時間灯すことができず、ものの1時間ほどのショータイム。まるで天体観測でもしてるかのような儚さだ。

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この旅館の最大の資産である建築を借景としているからこその、魅力ある冬限定の演出だ。

数寄屋温泉旅館


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向瀧のウリは何と言ってもその旅館建築が生み出す風情。
明治大正期から建築と改築を繰り返し、昭和初期の大増築を経て現在の姿に至っている。
山の急斜面に沿って広がる庭園を、時代折々の木造建築が取り囲んでいる。

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荘厳な玄関部分を入ると、板張りの廊下が奥まで続いている。
丹念に磨かれ艶を放つ床板を踏み締めながら、庭園に沿って雁行する広縁状の廊下を奥の奥へ。
玄関から最も遠くにあるのが、昭和10年の増築部。忠実に山の斜面に沿って建つ複雑な木造建築の姿が庭園越しに現れるのだ。

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今回取った部屋は、この昭和増築の一番下の小さな部屋だった。
8畳一間ではあるが、その分庭にはどの部屋よりも近い。こたつに入りながら、雪見障子越しに歴史風情溢れる庭園と建築を眺めるのは、この上ない贅沢のように思える。

この宿には同じ部屋がひとつたりとも存在しない。
全ての部屋に趣向を凝らした特徴がある。宿のホームページを見れば、その全ての部屋を疑似体験できてしまう。(凝り過ぎなくらいアグレッシブなHPで、実際の宿のイメージとは程遠いのはご愛嬌(笑)
そこから好きな部屋を指定して予約ができるのが、温泉好き建築好きには堪らないのだ。

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伝統ある建築の様式は書院造りを基本としながらも、定まった様式を敢えて崩し、粋な装飾をセンス良く取り入れた数寄屋の風情がたっぷりと盛り込まれている。
当時の棟梁を筆頭に、職人が持てる技を結集して、ひとつの世界を後世に遺していることに感動する。
それを今日までこんなに状態良くキレイに維持している、宿に関わる歴代の人々の精神に敬意を感じずにはいられなかった。

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会津東山温泉「向瀧」


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会津の続き。
さざえ堂は確かに会津を訪れた目的のひとつでしたが、メインはこちらの温泉旅館。
会津若松の奥座敷、東山温泉の老舗、向瀧(むかいたき)。
歴史ある温泉街の中でも、別格の風格を持つ名旅館です。

東山温泉って正直、どの地方に行ってもよくある寂れた歓楽街的温泉街って感じで、団体旅行客向けのコンクリート造の旅館が寂しく立ち並んでるようなとこ。
そんな温泉街ってどうしたって足なんか向かないのだけれども、そんな環境にありながらもこの旅館だけは凄く良いらしく、地味にチェックしていた温泉宿だった。

廃れたビルのような旅館に囲まれた向瀧の建物を見付けた時、そのミスマッチな風景に思わずたじろいでしまう。
この旅館こそが東山温泉の老舗で、自然豊かな温泉地に次々と建てられたホテルに取り囲まれてしまった、というのが実際のところだろう。

見るからに温泉旅館の王道をゆく風格ある佇まい。
クルマを付けるなり、番頭さんはじめ従業員が飛び出てきて熱烈歓迎を受ける(笑
それがちっともイヤラシくないのは、清々しい笑顔の接客のせいかな。
見た目の風格ほど高価な宿じゃないのだが、丁寧さと明るさを兼ね備えた接客が心に残る。なんだか凄く芯の通った気持ちのイイ宿。どこか温泉にマンネリしてたけど、久しぶりに感動してしまった。

R style的に気に入った宿の佇まいを、ちょっとずつ紹介していきます(^ ^)

曇天洗車


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今日は今年に入って初めての洗車をしました(^ ^;

雨が降るってわかってはいたし、浅間山の火山灰は前回ほど酷くはないし、汚れるほど遠出もしてないんだけど、無性に洗いたくなってしまったわけで。
走りに行くヒマがなくても、触れてるだけでも楽しいわけで。

早く思いっ切り走りに行きたいなぁ。


洗車とは全くカンケー無いですが、、、
このサイトを置いてるサーバーから、PHPのバージョンアップ(4→5)を迫られてたことを思い出して仕様変更しました。
このブログっぽい Rstyle in the life のページはPHPで動いているんですが、何せ古いプログラムなので、PHP5で不具合が起こらないとも限りません。
変更後動かなくなって一瞬焦りましたが、ガチャガチャやって一応今んとこ以前と同じように動くようにはなってます。。
全然知識のないまま適当に運営してますので(滝汗)、不具合があった場合はご容赦ください...(できればお知らせくださると助かります・・)

m(_ _)m

会津の奇建築「さざえ堂」


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会津若松と言えば白虎隊!飯盛山!、という人はたくさん(ほとんど?)いるでしょうが、、今回の大きな目的のひとつは、確かに飯盛山ではありますが、その中腹に立つ「さざえ堂」に訪れることでした。
やはり僕的には、このテの古建築はハズせないのです(^ ^;
 
さざえ堂ってのは通称ですが、その特徴を表わすにはまさに言い得て妙で、螺旋状に渦巻いてるのが外観からもよくわかる。
お堂に入ればすぐさま螺旋の通路。段状にこそなってないものの、かなりの上り勾配を保ったままぐるぐると回っていく。

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頂上に着いたらすぐに今度は下り勾配。同じようにぐるぐると回って下りていって、やがて地上で外に出る。
言葉にすると他愛も無いけど、今言った参拝経路は、入口から出口まで完全一方通行で、同じ道を通ることなくお堂の中を上下に移動できる空間構成になっているところが、他に類を見ない特徴なのだ。

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つまりは二重螺旋なわけで、ショッピングセンターの立体駐車場の車路スロープによくあるアレだ。DNA(!)もそうか。その二重螺旋を、筒状の木造建築で造ってるってのが珍しい。
ちなみに江戸時代の建物である。曲面立体空間を木造で実現するために何とか構築しようとして苦労してるディテールが垣間見れる。「世界唯一」という売り文句は大袈裟だと思うけど、ちょっと他には無い空間体験ができることは確かだ。

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じっくり見て体感しないと、ものの1分程度で通り抜けてしまう。
木造寺社建築の精神性ってのとはちょっと趣を異にした変わり種だけど、そういうのばかりじゃない建築が創る空間の不思議ってのを体感できるかも。。。ね(^ ^)

暖冬の会津 short trip


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週末は会津に行ってきました。
高速を降りて、最初に向かったのが猪苗代湖。天気がすごく良くて、雪を被った磐梯山もはっきり眺めることができました。山頂付近には多少雲はあるけど、昨年スノートレッキングに訪れた時と比べれば雲泥の差だ。。。

それにしても雪が少なかったなー。
冬の東北なので、冬タイヤのないエスは当然出さなかったんだけど、会津地方に行って周遊するのに冬タイヤが必要な路面ていうのは皆無でしたね。
まったく降ってないわけではないので、実際にエスで訪れるってことはあり得ないけど、街中はもちろん猪苗代湖の湖畔もご覧の通りで、全然厳冬期って感じがしない。。
実際、今年は全然雪降らないって地元の人も言ってました。

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冬の猪苗代湖には白鳥ともうひとつ、「しぶき氷」とかいう風物詩があります。
それを見に天神浜に訪れてみたんですが、ご覧の暖冬の影響で氷の方も・・・
湖畔を歩いてようやく見つけたものの、まぁ気温も高いこともあり、こんな程度でした。
本来の姿は見たこと無いんで比較のしようにないんですが、例年ならもうちっと寒々しくも美しげな景観になる、、んだよな・・(^ ^;;

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コクーンタワー


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前述の「繭の塔」には、そのまんま「コクーンタワー」という呼び名が付いている。
見るからに複雑な造形の印象があるけれど、これが実はすごくシンプルな発想に基づいている。

まず目を引く表皮の絹糸が絡み付くような無数の白い帯だが、近くから見るとわかるように、実は規則的な格子状の網目があって、そこにランダムに帯が張り付いている。
この規則的な格子は、このビルの骨格の一部を為している構造体。ランダムの帯は、ガラス面に貼られたグラフィックだ。

そしてこのビルの奇妙な形状だが、真上から見ると、実にシンプルなカタチをしている。
センターコアの構造体に、先程の格子状のフレームが3方から頂上で寄り添い合い、フレームとフレームの隙間は、ガラスのカーテンウォールで埋められている。
単純に言えばそれだけで説明がついてしまうほどの簡潔さなのだ。
それでいてこれだけの造形が創れてしまっていることが、とにかく素晴らしい。建物を平面に解くと、その凄さがよくわかる。

その理路整然としたシンプルな造形により、都市のシンボルとしての魅力的な形態を生み出す。シンプルな形態は、常に美的感覚の琴線に触れる。
生み出された時代は違えど、西新宿の主である東京都庁舎と同様の魅力が備わっていた。
一見まったく異なる雰囲気の両建築だが、シンプルな構成要素によるシンボリックな造形っていう面での完成度と魅力は、どちらの建築も群を抜いている。

ちなみに両建築とも実は同じ丹下事務所の設計によるもの。
ただ、都庁舎が巨匠丹下健三晩年の代表作なのに対し、コクーンタワーは息子丹下憲孝率いる第二世代丹下事務所の作品。
その事実抜きにしても似たような評価になったと思うが、何となく受け継がれたDNA的なものを感じざるにはいられないのだ。

新宿に降り立った繭


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白銀台から外苑西通りを端まで走破して、靖国通りで新宿へ。
セレブな街並から一転、都会の象徴とも言える高層ビル群の風景に惹かれるように、西新宿の街区へと寄り道。
都庁前のパーキングにエスを停めて、超高層ビルという巨木の森に繰り出した。

強烈なビル風に身をさらしながら歩いていくと、一際目を引く1本のビルが。。
新宿の高層ビル群に出現した「繭(まゆ)」=コクーン。
比較的古参の超高層が多い西新宿の中にあって抜群の存在感。
見たこともない形態と強烈な表皮のビジュアルが感性を刺激する・・

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S2000 on Platina Avenue


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庭園美術館のお隣は白金台。
目黒通から分岐する外苑西通の白金台周辺は、通称「プラチナ通り」と呼ぶとか。
その響きからして、ワタクシのような人間にはまったく縁のない街であろうことは容易に想像できるのであるが・・・(- -;

興味本位でクルマを停めてみる。日曜日の通りは路上駐車帯も休止中らしい。空いていればラッキー。
オサレ〜なカフェやらショップが行儀良く立ち並ぶ様は、さすがセレブな街。

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不思議なのは真昼間にも関わらず、たいして人通りもなく、店の中も閑散としていることだ。
セレブとは、わざわざ休日にランチには出掛けないものらしい。。

東京都庭園美術館


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土曜日は爆弾低気圧によってさながら冬の嵐でしたが、日曜日は雨雲も消え去って、雲ひとつない快晴に見舞われました。
そんな冬の休日にエスで訪れたのは、目黒にある庭園美術館です。近所に用事があったので、その足でついでに来てみた次第。

元々は皇族の邸宅(朝香宮邸)だった建物を、美術館として利用しているのが庭園美術館。
一見素っ気ない外観ですが、中は当時のフランス人デザイナーによるアール・デコ様式の内装が色濃く残されているのが特徴。当時の宮内省の設計部隊による洋館建築とのコラボレートが魅力的。内部を彩る装飾には、機械的で幾何学的な線とリズムを感じます。
服飾芸術の企画展が催されていましたが、内装ばっかり見てました(^ ^;
たまにある建物公開の時(純粋に建築だけを見学することができる)に行った方がいいかも。

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庭園美術館というからには、広大な庭園が建物にくっついている、というのは事実でしたが、、思ったより素晴らしくはなかったなー・・・
言うほど広くないし、首都高や目黒通の騒音が気になって。。
せめてもう少し暖かい時期に来た方がいいかもしれないっすね。

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