6月 242018
 

2018 06 24 09

【北広島町道 十文字峠】

なんかもう、すっかり干上がってしまった感のある山口ツーリング。
日常の都合によるところで大変恐縮ですが、ここに来てようやくラストです。
 

下関ICから中国自動車道にコースイン。九州には向かわず、東へ戻る方角へ。
意外なほど下関は南西側に突き出ていて、下道で戻るとなるとかなり時間を要してしまう。
ここは割り切って、高速でショートカットが吉だ。

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山陽道、徳山東ICで下道へ。国道2号からすぐに県道41号にスイッチ。
何の変哲もない田舎道を北上し、国道434号へ。 

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このR434、ダム湖畔や山深い道を行ったりするのだが、割と整備されたフル2車線路が延々と続く。
交通量も少なく、毎度走りに没頭できる感じがして、案外お気に入りの道である。

錦町の道の駅で休憩した後、国道187号六日町経由で県道16号へ。
六日町の道の駅では、RossoのアルファGT 3.2 V6に遭遇。こんな辺境の地に、こんなレア車に出会うとは。
自分のアルファGTだって、奈良の山奥で出逢ったのが、今思えば馴れ初めだったわけだが。。

K16から再びR434に復帰。
ここから県境に向けて、狭路の峠道が待ち構えているのだが、途中で迂回路が設定されていたために、通常より更に遠回りして峠を越えるハメに。

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頭上に中国道を見ながら、延々と。
結局どこ走らされてるんだかわかんないほど、マイナー林道のような道だったが、国道の迂回路になっているだけに極端に走りにくいこともなかった。

松の木峠を越えれば、そこは広島県。国道186号に入って吉和方面へ。
吉和から戸河内までは快走区間。そして目の前にポルシェ。
背後に不穏な空気を感じたか(笑)、急激にペースアップ。

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いやぁポルシェ速いっすねぇ。
車高は落ちてたしタイヤも太かったから、吊るしではなさそうだったけど、さすがの速さ。
それ以上に、中国山地の各コースの懐の深さと言ったら、まさにスポーツカーパラダイス。

戸河内は、一昨日訪れた場所。なので、定番の道の駅にはさすがに寄らず、加計から国道433号へ。

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山間をずっばーーーんと抜けていくロングストレート。
嗚呼、中国山地はどこまでドライビング天国なんだ、と思っていたら。

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突然の狭路!!この落差もさすがは中国山地!

というのは半分冗談。このまま真っすぐ行ったら、イカニモな山岳狭路が待ち受けていそうだったので、支線の県道に入ったのだが、これが結果的には選択ミスだった。
路面状況があまりにも酷く、このままだと車体にダメージもありそうだったので、国道へと待避。R433をそのまま進むことに。

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視界が開けた丘陵地にて、国道の分岐表示を発見。
どう見ても、直進するのが正しいようにしか見えないのだが。

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この畦道は、国道の表示があっても行くべきではない、と本能的に察知。町道と表示される直進路を選択する。
ツーリングマップルではカバーできそうにない、山中の細路に迷い込んでいく予感。。

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・・ていうのは大げさだった。
先には十文字峠という山越えがあり、地図にもしっかりと記されていたからだ。
見事R433に復帰。結果的には狭路区間を上手に迂回した形となった。

R433は千代田の手前まで。ポルシェの次はコルベットの追走を受ける形となり、ハイスピードランデブー。
気持ち良ーく流して、千代田で給油。

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県道5号を走って、国道54号。幹線道路のセブンイレブンで、人間の方にも軽い補給。
R54を走っていても面白くないので、県道52号にスイッチ。向かうは「世羅高原ふれあいロード」なる広域農道。
入り口はツーリスト勘?に頼るしかなかったが、これがドンピシャ。

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いかにも楽しそうな広域農道、しかも散々オイシイ思いをしている中国山地とあって期待も上々だったが、ここはちょっと空振り気味。
写真では結構いい感じのコースに写ってはいるけれど、交通量が多くて、そんなに素晴らしいってほどでも・・。
淡々と走ってしまって、一気に世羅へ。

世羅の道の駅は新しく、尾道道のIC直下ということもあって大混雑。露天がたくさん出ていたので追加補給。
なかなかに体力の要る本日の行程。目指す停滞地は、まだまだ先なのだ。

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国道432号を北上し、上下で県道25号。
帝釈峡を通って東城に向かう道だが、これがなかなかに素朴な田舎道。
大半をレガシィにくっついて走ってしまったが、ペースはそれほど悪くなく、陽が傾きつつある山間の里をのんびりと流していく。

東城から国道182号。しばらく走った後に県道441号にスイッチ。県道33号に入る。
ベンガラの里「吹屋」に向かう道だが、今回の目的は別。二本木トンネルを抜けた後に、左手に現れる広域農道への進入路へノーズを向ける。

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備中中部広域農道(かぐら街道)

結論から言って、本日のルートで最高の道。大小のアップダウンと、広域農道らしからぬタイトコーナーの連続は、最高のドライビングファン。
無数の山を越えては支線と交わりの繰り返しで、適度にテンポを刻みながら走れるという点も面白い。
走り始めからどんどん引き込まれ、無我夢中、ノンストップで走り切ってしまうほどだった。(よって写真が無い)

ほぼ陽が落ちた西備中の山並みに、この日、いやこの旅MAXのVTECサウンドを轟かせて、全線をフルクリアラップで完走。
国道180号に降りてきたS2000からは、戦の後の血生臭さが漂っていたはず!?

この旅で実質最後のワインディングは、最高にイカした(イカれた)コースだった。

 

高梁で県道31号。これをずーっと東へ走って国道53号に入る頃には、すっかり暗くなってしまった。
R53で岡山市街。本日抑えた宿は、岡山市の中枢、JR岡山駅の目の前だった。
繁華街のこれまたど真ん中の立体駐車場にエスを停めて、夜の街へと繰り出す。

岡山の夜の街は賑わっていて、酒場から漏れる人々の楽しげな声と街の喧騒が絶えない。
さすが岡山は都会だ。店の数も多いので、昨日のように店に困ることはない(笑

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適当に見つけて入ったのは、バル風酒場。
長居をするわけでもないので、気軽なアテを楽しめる店がちょうどいい。

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安くて美味しいピノのボトルでいい感じ。はしご酒の必要もなく、床へと急ぐ。
今回の旅の夜も本日で終わり。GW最終日の明日は、渋滞を避けるべく、一気に東京に帰るつもりだ。(昨年のGWと同じ作戦)

 

・・・・・・・

 

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翌朝、岡山を出発。岡山ICから山陽道に乗り、神戸JCTで新名神、東名阪、伊勢湾岸、新東名と移動。
新東名のトンネル内で事故渋滞と、東名厚木ICの先で定番の渋滞といくつか足止めはあったが、全体的にはスムーズに帰還となった。

・・・・・・・

そんな感じで山口ツーリング、完走、です。
振り返ってみると初見のコースは少なく、何度も走っているような道も多く出てきてます。
でも走り自体は、なかなか。今回もアツかった(笑
さらりとルートだけ書いてるコースもありますが、実際のところはこれぞS2000の真骨頂!みたいなワインディング走行を楽しんでたり。
最初の投稿に、走りのリズムを大切にしたから写真は少なめと書きましたが、そういうことなのでご容赦を。

しかし、何度訪れても楽しめてしまうのが中国地方のいいところですね。
これもひとえに、コースセッティングの幅の広さがなせる技。東北も四国も、この点はかなわないと思われ、何度も訪れる大きな要因になっています。

ただ、季節的にこの時期に訪れることが大半なので、たまには秋とか、違う季節に訪れてみるのも新鮮でいいかも。(そこまでの休日がないのが課題ですが)
いずれにせよ、またテーマを決めて訪れたいな。

 

2018 06 24 18

 さぁ、次はどこに行こうか。

 Posted by at 5:00 PM
6月 052018
 

2018 06 03 24

日々のいろんなことに振り回されてサボってたら、だんだん記憶も薄れてきた山口ツーリング。
しつこく3日目。ようやく本題の山口です。

山口湯田温泉からスタート。
前日夜のゲリラ豪雨の後、早朝からさんさんと降り注いだ太陽光によって、エスのボディにはウォータースポットがびっちり。
加えて黄砂でまだら模様と、まるで爽やかとは言えない様相のまま、国道435号をひた走る。

R435の美祢までは、意外なほど高低差がある。
山口から行くと登っていくわけだが、延々続く登坂車線を超快走。一気に秋吉台へ。

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日本最大級のカルスト台地を貫く。絶景だねぇ。
秋吉台って、実は行ってるようでそうでもなくて、ちゃんと中に入り込んだのは、一番最初に山陰ツーリングしたとき以来、かも。
てことはエスで走るのは初めて、ってことになる。

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四国カルストとかはよく行くから特別珍しい風景じゃないけれど、やっぱりスケールが違う。
視界に入る限り石灰岩の景色だから、どこまでも続いているような錯覚を覚えるのだ。

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さすがに朝から観光目的のクルマも自転車も多い。
ゴールデンウィークの真っ只中だからなぁ。

秋吉台を北向きに抜けると、最後にサファリランドがあるのだが、ここに入るクルマで対向車線は大渋滞だった。(開園待ち?)
秋芳洞など観光スポットには目もくれず、ただ通り抜けただけで秋吉台は終わり。
県道28号で長門を目指す。

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長門に新しくできたと思われる道の駅を見つけ、休憩していこうと目指すも大渋滞。
時間ロスがもったいないので途中離脱して、国道191号を西へ走り続ける。
県道66号で海沿いを行こうとしたがミスコース。代替として県道286号へ。

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農道のような直線路を、ひたすら走る。
やがて北浦広域農道に切り替わり、丘を駆け上がるように高度を上げていく。
日本海に突き出る半島に入っているのだが、行き再表示や青看がほとんどなく、ルート選択はヤマ勘を頼るしかなくなってくる。

みのが峠を越えて県道66号。たぶん。
半島の集落をつなぐ、細い小路。しかし、どういうわけか交通量は多い。
その理由は、この先にちょっとした有名観光スポットがあるからだ。

 

2018 06 03 07

元乃隅稲成神社

見て納得。絶景のパワースポット。
海に突き出る岩場から続く真っ赤な鳥居の先には、コンクリート製の小さな社があるだけ。
それでもこの風景に惹かれるのは、真っ青な海と真っ赤な鳥居のコントラストに目を奪われるからに他ならない。

加えて、波が岩場にあたって垂直に水飛沫が上がる「龍宮の潮吹」なる現象(ちょうど岩の右側に写っている)もあって見所が満載。

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にしても驚くのは、人の多さ。山口県の日本海側、言っちゃ悪いが、非常に辺鄙な場所である。
こんな場所にこれだけの人がどこから?と思うほどの人の波。駐車場は溢れかえっていて、長蛇の列。(エスはだいぶ手前の路上に停めてきた)
最果て感など、皆無に近い賑わいだ。

日本の絶景◯選とか、そういったものに選ばれて知名度が上がったのが原因と思われ、そのアオリで全国に知られるようになった模様。
明らかに場違いなほど広い駐車場が新設されているのが、フィーバーぶりを物語っている。
大昔に訪れたとき(こちらも最初の山陰ツーリング以来)は、あまりに閑散としていて、寂しい場所だった記憶しかない。イイのやら悪いのやら。

2018 06 03 10

 

混雑を極める辺境の絶景スポットを後にして、川尻へ。
思わず漁港に出てしまったが、目的は川尻岬。ルートを取り直し、快走ロードの広域農道を突っ走る。

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川尻岬

本州最北西端という微妙な表現がウリの突端。
絶景ぶりは、先程の神社に負けず劣らずだが、こっちはまったく人がいない。
皆、あれ見て満足して帰っていくらしい。

確かにさっきの風景と比べたら、これといった説得力?はない。ただ、ここに至るまでのワインディングはなかなかのもの。
走りが目的だったら、立ち寄る価値はあろう。

 

来た道をバビューーンと戻って、再びR191。そしてすぐに、国道491号へとスイッチ。
ここまで来たら角島じゃないのか、と思われるかもしれないが、元乃隅稲成神社でもあの賑わい。角島大橋なんて、この時間帯は大渋滞だろう。
確か前回だったか訪れているし、今回はパス。あっさりと内陸シフト。

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このR491、すんげー高速快走路。どうもダムがあるらしく、高規格に整備されたコースは、果てしなくスピードが乗っていく。
こりゃー400番台らしからぬ掘り出しモノ、・・・と思ってたら突然、道が途切れてしまった。

正確には、いきなり未整備の道に大変身してしまうのだが、それだけではなくR491は突如枝道となり、この先は通行止という表示。
直進する県道38号は通行可能ということで、強制的にK38へとスイッチすることとなった。ま、もともとK38側に行くつもりだったんだけど。

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そのK38、それまでの高規格道路からの落差が凄まじい。
でも狭路としては昨日の後半の方がハードだったような。そんなに長くもなく、所々は広い道も現れたりと忙しく変化する。

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ところで山口県といえば、この黄色いガードレール。
県内のガードレールは、徹底的に黄色く塗装されており、県境の峠を越えるといきなり視界が黄色くなる(笑)こともしばしばだ。

俵山温泉で県道34号。豊田湖畔を通過し、道の駅「蛍街道西ノ市」で大休止。
菊川からは豊関広域農道。

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先程のR491に負けず劣らないストレート区間をクリアして、下関市街へ。新下関駅付近から県道を抜けて長府方面へ。
下関の中心部は関門海峡に面した辺りだが、 海峡の東寄りにある長府エリアは、古い町並みが残るという。
国道沿いの観光会館の駐車場(無料)にエスを停めて、ちょいと散策に出てみよう。

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長府の町並み

町並みというと古い町家が軒を連ねて立ち並ぶというのを連想するが、長府の場合はそうではない。
大きなお屋敷が風情よく集合している点が特徴的。時代からしても武家屋敷っぽい風情が漂う辺り、鎌倉とかそういう系統と言えばわかるだろうか。

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長府毛利邸

町並みもいいのだが、長府のお目当てはここ、長府毛利邸。
明治時代に、長府毛利氏十四代が住まいとして建築した居宅。それが整備されて公開されている。
建物としては特別古いわけではないのだが、明治天皇が泊まった歴史もあり、それなりの規模と風格が漂っている。

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これだという見所はないのだけれど、まぁなんというか、整然としている清々しさというか自然体というか。
現存するのは、当時の建物の一部のようだが、それでも十分に広い。
洋風要素のまったくない、平屋建の大邸宅という見方をすれば、ちょっと面白いかもしれない。

 

エスを停めた駐車場に戻り、国道9号を壇ノ浦へ。
海側はまさに関門海峡ど真ん中で、はるか頭上には、いつも九州に行く時に通過する関門自動車道が横切る。
その真正面に鎮座するのが火の山。地形的には関門海峡を見下ろす位置にあるだけに、絶景を求めて火の山パークウェイを駆け上がる。

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関門橋の向こうには門司港。そう、すぐそこは九州。
ここまで来たら上陸したいという気持ちを懸命に抑え、本日の停泊地である下関の中心部を目指す。

ホテルの提携駐車場にエスをデポし、市街地探索。
下関は山口県内で一二を争う大きな都市だから、そこそこ賑わっているものだと思ったら、、、これが大間違いだった。

2018 06 03 20

駅前は閑散とし、元気よく営業しているのはチェーン店居酒屋っぽい店のみ。
想像とのあまりのギャップに、正直驚いてしまった。こんなに寂れているなんて。。

2018 06 03 21

お目当ての大衆酒場は、(大衆酒場なのに)予約で満席。
仕方なく入った海鮮系居酒屋は、とても忙しそうだったが、運良く空席にありつけた。

2018 06 03 22

地方都市のGWの居酒屋はかき入れ時。満員の客席に、店員の数が全く足りておらず、注文の品が出てくるのにやたらと時間がかかったが、鮮度は良かった。値段も高かったけど。。
腹をほぼ日本酒のみで満たして退出。外に出れば、運転の疲れも徐々に出てきていい気分になって、千鳥足でホテルに帰る。

2018 06 03 23

正直、下関の夜は不発。山口市の湯田温泉の方が良かった。
駅前というエリアが良くなかったのかもしれないが、それにしたって寂し過ぎる。
まぁこういった想定外の意外性というのも、旅の面白さではあるけれど。

明日からは、今度は東の方角へ。山口滞在はこの日で終わり。
山口ツーリングと言いながら、山口ネタはかなり寂しいのはご愛嬌である。

 Posted by at 12:55 AM