これまでの九州ツーリングは全て、通常の平日に休暇を取得して訪れていたので、実は暦通りの日程で九州は初。
これが何を意味するかというと、渋滞の懸念が非常に大きいということ。
いかにスムーズに九州に辿り着くかを検討するのが大命題だった。
ネットの渋滞予測を駆使すると、通常の最短ルートである東名〜伊勢湾岸〜東名阪〜新名神は、いつもボトルネックになる地点の渋滞が一層激しい。
何本かのバリエーションルートをシミュレーションした結果、中央道〜名神ルートが比較的スムーズであることが判明。
最短ルートより40kmほど回り道になるが、渋滞で時間を浪費するよりはよっぽどマシだ。ということで、自宅を深夜1:30に出発し、調布ICから中央道にコースイン。
スタート時刻も早ければ、ルートもこれまでにない選択。新鮮だ。
中央道を走り切って小牧JCTを通過してもまだ薄暗い。時間が経つにつれてクルマの数は増えていくが、渋滞に発展するほどではない。
名神高速の多賀SAで最初の休憩&給油。草津JCTからはいつものルート。現在鋭意工事中の新名神が全通しない限り、吹田JCTから中国道ルート、そして宝塚付近を先頭にする渋滞温床地帯を避けることはできないのだ。
今回の往路ルートで、ここが最大にして唯一の渋滞ポイント。吹田JCTから宝塚西トンネルくらいまで1時間半程度かかっただろうか。
夜中の中央道を一気に走破してきた貯金は、ここで全て吐き出してしまった。
広島県の七塚原SAで2度目の休憩&給油。九州に至るには、二度の給油ストップが必要になる。
ガソリン代を安くあげようと思うと、できるだけ高速上の給油は少ない方がいいわけだから、高速を降りた時に空っぽになるのが理想だ。
ここ最近は小倉東ICで降りることが多かったので、その場合は岡山県内の勝央SAが最終給油地点となるが、今回は熊本まで一気に行くつもりだったので、逆算して約450km離れた七塚原SAを給油ポイントとした。
こういうピット作戦を考えながら走るのは、なかなか眠気覚ましになってよろしい(笑
80km/h制限の中国道をチンタラ走って下関、壇ノ浦PAでいつものように九州にご挨拶。
2年ぶりの九州上陸。
九州自動車道を直進し、北九州、福岡、鳥栖、久留米を通過。熊本県に入る頃には、周囲は夕刻の陽光に染まりつつあった。
15時間以上かけて、熊本ICに到達。
かつて鹿児島まで走破した時と同じくらい時間がかかっている。途中一度だけハマった渋滞のロスが大きかった。
それでも、シルバーウィーク初日の割には軽症だろう。
国道57号から産業道路経由で熊本市中心部へ。
熊本では空港近くに投宿したことは何度かあるが、市街地に滞在したことは今までない。
辛島公園に隣接する立体駐車場にエスを停めて、熊本の繁華街へ。賑やかな新市街を彷徨ってみる。
飲食には困らない市街地滞在だが、今回はこれがアダに。
次の日、市中心部で大きなお祭りがあり、交通規制が敷かれるらしいのだ。
ひとまず影響を受けないくらいの早出を決め込み、次の日に備えることとする。
明日は今回の熊本ツーリングのメインディッシュである天草を走ることに、心は決まっていた。